APHRONDE ジュエリーソムリエ

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宝石鑑定塾

ジュエリーソムリエ

APHRONDEジュエリーソムリエ 奥田 薫

APHRONDE
ジュエリーソムリエ

奥田 薫

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面白くて為になるプロ宝石鑑定士の宝石学講座。〈プロの鑑定士〉による、宝石の見極め方や豆知識のお部屋です。 確かな審美眼を身につけることで、かけがえのない人生は さらに美しい輝きを増していくことでしょう。

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街の宝石店や書物では得られない、本物のジュエリーについてお話しいたます。

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『宝石とは・・・』

『宝石とは・・・』

ジュエリーソムリエのこの形式が、今月で終了することになりました。
今まで読んで下さった方々、本当に有難うございます。

私は、化学会社の研究職から、宝石鑑定士に転職しましたので、
宝石の世界に入ってきた道筋は、かなり変わっていると言えます。
そんな私が、常々知りたいと思っているのは、
「宝石とは何なのか?」という哲学的ともいえる命題の答えです。

宝石・ジュエリーの歴史は大変古く、文献上の証拠から、約5千年といわれています。しかし、実際には、地球上に人類が登場したのと同時に、ジュエリーの歴史は始まっていたと考えられます。食べられるわけでも、寒さが凌げるわけでもない、小さな宝石を、人類はずっと昔から、大切してきました。
時には、それを手に入れるために、血なまぐさい争いさえ起こしています。

人は本能的に宝石に惹かれているのです。
宝石がこんなにも人を惹きつける理由は何なのでしょうか?
小さな宝石には一体どんな力が秘められているのでしょう?
現代では、パワーストーンに代表されるように、宝石の力に注目が集まり始めていますが、実際のところ、それは、想像の粋を出るものではありません。
科学の進歩とともに、人類は様々なことを解明してきました。
宝石のパワーもいつの日か解明されることと思います。

それまでの一助として、
私は、宝石のエキスパートの方々のご意見、各国に残る風習や逸話から、
「宝石の持つ意味」をできるだけ解明しようと試みてきました。
この場を借りて、ご紹介させていただきましたが、
宝石にまつわる逸話には、全くのでたらめはなく、
現在の科学では証明できることも多くあります。

命題の答えは、もしかしたら生きているうちには分からないかもしれませんが、少しでもそれに近づきたいですね。

宝石は大自然が創造した地球からの贈り物。
それを身に着けられるように細工されたジュエリーは、
人間の感性と技術の創造物。

まさにジュエリーは、私たち人類の宝ですね。
答えは分からなくても、ジュエリーを楽しむことはできます。
これからも、大いにジュエリーを楽しみます。


皆さんともまたどこかでお会いできることを願って・・・。

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『ピジョン・ブラッド』

『ピジョン・ブラッド』

「ピジョン・ブラッド」といえば、最高品質のルビー。
ということは、皆さんもよくご存じのことと思います。
では、具体的には、どんなルビーなのか。
というと、意外と知らない方も多いようです。

「ピジョン・ブラッド」
この言葉を直訳すると、「鳩の血」になります。
つまり、鳩の血の色をしたルビーということなのでしょう。
もともと、ヨーロッパで誕生した言葉ですが、ヨーロッパでは、
鳩を食べる習慣があるので、例えとして、身近なものなのかもしれませんが、
私は、鳩の血を見たことがないので、あまりピンときません。

「ピジョン・ブラッド」は、
ルビーの色だけに対する名称のように考えられがちですが、
本当の意味は、「輝きが美しく、鮮やかな赤色のルビー」なので、
色だけでなく、美しさも重要な定義の1つになります。
その他に、「ミャンマー産」、「非加熱」、「2ct以上」等の定義が加えられますが、
この辺りは、長い歴史の中で、次第に不明確になってきているようです。

私が初めて見た「ピジョン・ブラッド」と呼ばれるルビーは、
ミャンマー産、非加熱、0.5ctでした。
第一印象は、
「想像していた以上に濃い色だな。」でした。
個人的には、もう1トーン薄い赤色が好きです。
しかし、その後、2ctの濃い色の物を見ましたが、
これは本当に文句なく圧倒的に美しかったです。
2ct以上であることが、ピジョン・ブラッドの条件にされることも納得です。

ただ、2ct以上のルビーなんてそうそう所有できませんので、
小さいサイズの場合、ピジョン・ブラッドの定義である色の濃いものよりも、
もう1トーン薄い方が美しく感じる方も多いかと思います。

実際に、この2つの色は、世界でも同じように高く評価されています。
一般的に、ヨーロッパでは、濃い目の色が好まれます。
一方、アメリカではもう1トーン薄い色が好まれるようです。

これは、海外ブランドのジュエリーに反映されていますので、
一度ご覧になってみてください。「カルティエ」や「ショーメ」では、
濃い色のルビーを使用していますが、「ティファニー」や
「ハリーウィンストン」では、もう1トーン薄い色のルビーが使用されています。

日本ではどうかというと、ややアメリカ寄りの嗜好ですが、
私が日本各地でセミナーをした経験によると、
国内でも明確な地域差があります。関西や九州では若干薄めの色が、
東京より北側になると濃い色を好む方が多いようです。
面白いでしょう?

私としては、色の白い方には、濃い赤色がとても似合うと思いますので、
色白の方が多い地域では、濃い目の色が好まれる?とか考えたのですが、
いかがでしょうか。

そんなわけで、「ピジョン・ブラッド」と呼ばれる定義は、
一応存在するのですが、長い歴史の中で、曖昧になったり、
変化したりしてきたようです。そうして、今では、
「最高品質のルビー」という概念だけが、強く残っているようですね。

定義よりも大切なのは、「美しいと感じる」ということ、
ルビーのサイズや、自分の肌の色によって、その基準は変わります。
定義にこだわらず、自分自身にとっての「ピジョン・ブラッド」を見つけたいですね。

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『ルビーとサファイアの境界線』

『ルビーとサファイアの境界線』

ルビーとサファイアは、それぞれに「赤色」、「青色」を意味するラテン語を語源として命名され、文字通り、その色を代表する宝石として、長い歴史を歩んできました。
ところが、科学が進歩するにつれて、この2つの宝石は、実は全く同じ鉱物の単なる色違いであることが判明しました。

これは皆さんもよくご存じのことと思います。
ルビーとサファイアは、同じ「コランダム」と呼ばれる鉱物になります。
コランダムは、化学組成Al2O3(酸化アルミニウム)。
純粋なコランダムは、無色透明の結晶になりますが、
ここに微量な着色成分が混入することにより、様々な色の結晶ができるわけです。
この時点で、すでに長年親しまれてきた名前を変更することはできなかったようで、
以後、コランダムの中で赤色のものを「ルビー」、
それ以外の色を「サファイア」と呼ぶことになりました。
「サファイア」は、分かりやすくその色相を頭に付けて、
「ブルーサファイア」とか「オレンジサファイア」とか呼ばれています。
サファイアには、無色から黒色までのほぼ全ての色が存在しますが、
「レッドサファイア」だけは存在しないことになります(これはルビーだからね)。

コランダムの結晶に微量のクロム(Cr)が含有されることにより赤色となり、
この結晶は「ルビー」と呼ばれるようになります。
クロムがコランダムに混入する機会は少ないので、ルビーは希少性の高い宝石になります。

さて、難しいのはここから。
結晶にクロムが含有されていても、その量が少ないと、赤色は薄く、つまりピンク色になります。すると、この結晶は「ピンクサファイア」と呼ばれるようになります。

この「ルビー」と「ピンクサファイア」の境界線が、多くの方が疑問に感じていて、私も良く聞かれる「ルビーとサファイアの境界線」です。

結論から先に言いますと、
この境界線には、明確な国際基準があるわけではありません。
宝石を見たときに、赤色と思えば「ルビー」。ピンク色だと思えば「サファイア」なのです。従って、国によって、お店によって、人によって、その境界線は異なります。

では、ここで問題です。
スリランカで産出された未処理の、
全く同じ美しさ、色相、大きさの「ルビー」と「ピンクサファイア」があったとします。
どちらの方が価値があると思いますか?
もちろん「ルビー」?
ルビーと同じくらいの美しさなら「ピンクサファイア」?

「ブブー」
どちらも不正解です。
正解は、「どちらも同じ価値」です。
だって当然でしょう? 同じ美しさ、色相、大きさなのですから。

つまり、ルビーなのかサファイアなのかは、単に名称の問題であって、
価値を左右する問題ではありません。
安心して、自分の好きな色の宝石を選んで下さい。
ルビーとピンクサファイアの境界線は国際基準ではありませんが、
プロのジュエラーはそれぞれに自分の明確な境界線を持っています。
A店の境界線とB店の境界線は、異なるかもしれませんが、そのお店の中ではずっと同じです。もし、同じ会社のジュエリーの中で、その境界線が明確でないところがあれば、要注意ですね。

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『真珠のお話 その4 クレオパトラは本当にお酢を飲んだのか?』

『真珠のお話 その4 クレオパトラは本当にお酢を飲んだのか?』

「真珠」といえば、誰もが思いだす有名なクレオパトラの逸話があります。

時は、紀元1世紀。
歴史上最大の真珠が世界に2粒あったそうです。
当時、その真珠は、1粒で国が1つ買えるほどの価値があったとか。
国の値段は知りませんが、相当高価なものであったのは確かです。
そして、その2粒の真珠は、いずれもクレオパトラのもので、
彼女は、それをイヤリングとして身に着けていました。

その真珠を、クレオパトラは、当時の権力者アントニウスと行った
「どちらがより豪華なパーティーを開催できるか」
という勝負に勝つために、
グラスの中のお酢に溶かして、皆の前で飲み干して見せたという物語。

いや本当にクレオパトラって豪気ですね。

さて、ここで、不思議に思うことが2つ。
1.真珠は本当にお酢に溶けるの?
2.クレオパトラはお酢を一気飲みしたの?

まず、1つめの疑問から考えてみましょう。
真珠の主成分は、「アラゴナイト」と呼ばれる炭酸カルシウム。
これは、大変「酸」に弱く、強い酸の中に入れると、溶けてしまいます。
お酢は「酢酸」と呼ばれる酸を薄めたものなので、
当然、真珠を溶かす力を持っています。
しかし、身近なところでは、私たちの汗にも「酸」は含まれますが、
汗をかいたら、真珠が溶けてしまったという話は、聞いたことがありません。
食用酢に含まれる酢酸は約3%程度だそうですので、実際には、真珠をお酢の中で完全に溶かそうと思うと、小さなものでも結構な時間がかかります。クレオパトラの真珠はきっと大粒でしょうし、それを皆さんの見ている前で溶かして見せるためには、かなり濃度の高いお酢が必要だったのではないかと思います。

そうすると、2つめの疑問。
そんなきついお酢を、クレオパトラは一気飲みできたのでしょうか。
私なら、きっと激しくむせてしまうのではないかと思います。

というわけで、私はクレオパトラが飲み干したのでは、お酢ではなかったのではないかという疑惑を持っています。そこで、私がお酢の代わりに提案したい飲み物は「ワイン」です。

ワインの中には、「酒石酸」と呼ばれる酸が含まれます。
そのため、ワインの中に真珠を入れると、真珠とこの酒石酸が化学反応を起こして、透明の小さな結晶ができます。
つまり、真珠はなくなってしまって、代わりに、お砂糖の「ざらめ」のような結晶が生成するわけです。これでしたら、少し口当たりは悪くなりますが、一気に飲み干せないことはありません。
そして、何よりも、華やかなパーティーの席で、クレオパトラが飲み干して見せる飲み物としては、お酢よりもワインの方が、ずっと絵になるように思います。

ちなみに、
クレオパトラは、もう1粒の真珠も同じようにしようとしますが、
審判役の人に止められ、思いとどまります。
残されたその1粒の真珠は、その後2つに分割され、
パンティオンのヴィーナス像の両耳を飾ったとされています。

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『真珠のお話 その3 真珠と涙』

『真珠のお話 その3 真珠と涙』

真珠は、日本人にとって冠婚葬祭にかかせないジュエリーです。この中でも「葬」は、数多く存在するジュエリーの中で、ほとんど真珠だけに許されたシーンです。奈良時代から江戸時代まで、ジュエリーの文化を持っていなかった日本では、「葬」の装いとしては、黒色の喪服のみで、ジュエリーは全く身に着けていなかったようです。
現在でも、この風習は、和服で葬儀に出席する場合に残されています。
ただ、例外として、結婚指輪の着用だけは認められているようですが。

では、ジュエリーの長い文化を持つ西洋では、どうなのでしょう。
洋装の場合、正式な場所では、ジュエリーは3点(イヤリング、ネックレス、リング)を身に着けることが礼儀のようです。お葬式は、もちろん正式な場所ですから、ジュエリーは必要不可欠です。しかし、華やかなジュエリーは葬儀に相応しくありませんので、昔から、喪服と同じ黒色のジュエリー(ブラックカルセドニー、黒サンゴ、ジェット等)や真珠のジュエリーを身に着けることで、礼節を守っていたようです。

黒色のジュエリーに混じって、何故、真珠だけが白色であるのにもかかわらず、使用されるようになったのでしょうか。
不思議だと思いませんか?

これには、諸説あるのですが、良く言われているのが、
「真珠は涙を意味する宝石なので」。
では、どうして「真珠」が「涙」を意味するのでしょうか。

というわけで、ここからは、私の私見です。
私たちは、真珠というとまん丸(真円)の形を思い浮かべますが、これは、20世紀の初頭にかの御木本幸吉さんが考案した、養殖真珠の技術が生み出した形です。真珠が最も輝く形は、真円です。
しかし、実際には、なかなか貝は真円の真珠を創ってはくれません。そこで、予め真円の「核」を貝の体内に挿入することで、真円に近い真珠が創られるようになったのです。

では、人間が外科的手術を施すことなく、真珠だけの力で創られた天然真珠は、一体どんな形だったのでしょう。
現在でも、天然真珠はもちろん存在します。
大変希少性が高いのと、「天然」と「養殖」の判別が難しいことから、あまり眼にする機会はありませんが、「アバロン」と呼ばれるアワビ貝による真珠やアメリカのミシシッピ川に生息する淡水産貝による真珠等が、いわゆる天然真珠です。

これらの真珠を見てみると、
やや平たく、三角形であったり、鳥の羽根のようであったり。
つまり流れ落ちる「涙」の形をしていることが多いのです。

残念ながら、私はこれらの天然真珠を持っておりませんので、画像をお見せすることはできませんが、ジュエリーショップ等で皆さんの眼でご確認してみてください。きっと私と同じように感じていただけるのではないかと思います。

真珠の養殖技術が確立されるまで、真珠の形は、涙の形が多く、
そこで、「真珠」=「涙」のイメージが生まれた。
と私は思うのですが・・・

養殖真珠の中にも、「ドロップ」と呼ばれる涙型のものがあります。
しかし、現在の日本では、一般的に、
お葬式の場には、ラウンド(ほぼ真円)の真珠が相応しいとされています。
こうなると、私の説は辻褄が合いませんよね。
また、ネックレスのあまり長いものや、2連・3連のものは、悪いことが長引いたり、続いたりすることを連想させるので、NGとされています。(これらの風習は、地域によっても異なりますのでご注意くださいね)。
ちなみに、西洋ではどちらも大丈夫なようです。

共に長い時間を過ごしてきたジュエリーと私たちの間には、いつの間にか習慣化されてしまったことが多くありますが、そのルーツを探ってみるのも、なかなか興味深いですね。

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更新情報

2010 7/23
相談ページを更新しました。
今回の相談内容は、こちら。
『紫外線を当てた時、ホワイトトパーズは変化しないが、キュービックジルコニアはオレンジ色に蛍光する、というアドバイスされていましたが、私の持っているブラックライトでは、ホワイトトパーズもキュービックジルコニアも蛍光しませんでした。
紫外線以外の方法で、ホワイトトパーズとキュービックジルコニアを見分ける方法はありますでしょうか?
お願い致します。』

回答はこちらからどうぞ。

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ご相談No.0142

ご相談No.0142の答

ブラックライトを使用するときは、周囲を十分に暗くして行ってくださいね。
それでも、判別不能な場合、

① 偏光性
偏光レンズをお持ちでしたら、それを通して、宝石が明るくなったり暗くなったりするのでればトパーズ。暗いままでしたら、キュービックジルコニア。
十分に大きな宝石であれば、紙の上に1本の線を描いて、その上にフェイスダウンで宝石を乗せ、宝石をぐるぐる回してみて、線が2重に見えることがあったら、トパーズです。

② 比重
キュービックジルコニアは比重が高いので、同じ石目(キャラット数)であれば、トパーズよりも小さくなります。たとえば、直径5mmぐらいの大きさであれば、トパーズなら0.5ctぐらい。これより重ければ、キュービックジルコニアです。
同じ重さのダイヤモンドの大きさを目安に比較してみてはいかがでしょうか。

お役に立てましたでしょうか?

ご相談No.0142

紫外線を当てた時、ホワイトトパーズは変化しないが、キュービックジルコニアはオレンジ色に蛍光する、というアドバイスされていましたが、私の持っているブラックライトでは、ホワイトトパーズもキュービックジルコニアも蛍光しませんでした。
紫外線以外の方法で、ホワイトトパーズとキュービックジルコニアを見分ける方法はありますでしょうか?
お願い致します。

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『真珠のお話 その2 豚に真珠』

『真珠のお話 その2 豚に真珠』

「豚に真珠」という諺があります。
これは、「猫に小判」と同じ意味と思っている方が多いのですが、
実際はもっと深い意味があるのをご存知ですか?

「豚に真珠」は、新約聖書の中の一節からきています。

「聖なるものを犬に与えてはならない。また真珠を豚に投げてはならない。恐らく彼らはそれを足で踏みつけ、向きなおってあなたがたに噛みつてくるであろう。」
マタイ伝第7章

このようにキリストの言葉の中に「豚」と「真珠」が使われています。
ユダヤ人にとって犬と豚は、汚れた動物を意味しているそうです。
したがって、「犬や豚に投げ捨てる」とは、
神聖なもの・高価なものを冒涜することを意味しています。
つまり、この言葉は、大切なものを投げ捨てようとしている人に対して、
「大切なものを汚してはいけない」というキリストからのメッセージなのです。

聖書の中で、「神聖なもの・高価なもの」の代名詞をして、
「真珠」が使われていることが印象的です。
古代から、真珠がいかに貴重品であったかのかが分かりますね。

私たち日本人にとって、真珠は「冠婚葬祭」にかかせない、
必需品的なジュエリーです。
最も身近で、誰からも愛されているジュエリーではないでしょうか。

海外でも、真珠は大変人気があります。
日本にも多くの外国人観光客が訪れていますが、
その方たちがお土産に日本の真珠を購入されることが多いそうです。
反対に、日本人がヨーロッパを訪れたとき、
素敵な真珠のネックレスを身につけていたら、
レストランで一番良い席に案内された。
というお話も聞いたことがあります。

海外のパーティー等に参加すると、大きなエメラルドやダイヤモンド等、
素晴らしいジュエリーを身につけている方は、大勢いらっしゃいます。
その中でも、日本の真珠のネックレスは、全くひけをとりません。

日本が世界に広めた「真珠」という貴重なジュエリーを、
是非大切にしたいものです。

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『真珠のお話 その1 古代人の想像力に乾杯!』

『真珠のお話 その1 古代人の想像力に乾杯!』

さて、皆さんは、真珠がどうしてできるのかご存じでしょうか?

真珠の歴史は約5千年といわれ、
三大宝石とともに、最も歴史ある宝石の1つです。
地面を掘れば手に入る他の宝石とちがって、
真珠はどこでどのように創られるのか、全くの謎だったようです。
そのため、古代の人々は、様々な想像をしていました。

例えば、古代インドでは、
「真珠は、ヒキガエルの額に生成される。」と考えられていました。
その他にも、
「真珠は、ココナッツの中にできる。」 byマレーシア
「真珠は、竜の頭のなかにできる。」 by中国
等、様々な逸話があって、お国柄も出てて、楽しいですね。

その後、どうも海から来ているようだぞ。
ということで、
「真珠は、海の中のきらきら光る成分(海藻?)が、長い年月の間に固まってできたものである。」や「真珠は、人魚の涙である。」等の考えが生まれました。
これと近い考え方で、私が最も気に入っているものは、
「真珠は、美の女神ビーナスが誕生した時に、彼女からしたたり落ちた滴である。」です。
有名なボッティチェリの「ビーナスの誕生」では、
ビーナスは貝の中に立っています。
まるで、ビーナス自身が真珠のようです。
ここで、やっと貝まで辿り着きました。

そうです。真珠は貝の中で創られるのです。
それが分かってからは、
「雷の力で貝の中に真珠が創造される。」
「月の滴が貝の中で固まったものが真珠である。」
というように考えられました。

満月の夜に、海水面まで上昇してきた貝が、口をぱかっと開けたときに、
月から滴が落ちてくる。
なんて、美しくも楽しい光景を、想像してしまいます。

その後、科学の進歩とともに、
真珠のできるメカニズムがやっと解明されました。
では、正解の発表です。

真珠の中には、「外套膜」と呼ばれる臓器があります。
これは、貝殻のすぐ内側にあるビロビロした部分です。
各臓器には、それぞれの役割がありますが、
「外套膜」のお仕事は、「貝殻をつくる」です。

この外套膜が、何かのはずみで、
貝の体内に入り込んでしまうことがあります。
例えば、外部から入ってきた砂粒等の異物が、外套膜を破り、
その切れっぱしとともに体内に侵入するといったように。
そうやって、貝の体内に入った外套膜は、
ここでも貝殻をつくる仕事を続けます。働きものですね。
そうしてできたのが「真珠」です。
つまり「真珠」は、貝の体内にできた貝殻ということになります。
人間でいうと、胆石のようなものです。

私の友人に、胆石の手術を受けた人がいて、そのとき摘出した胆石を、
「私の作った真珠」といって見せてくれたことがあります。
もちろん全く美しくありませんでした。
アクシデントの結果、あんなに美しい真珠をつくるなんて、貝はすごいですね。

そして、この真実にたどり着くまでに生まれた様々な仮説。
人間の想像力も本当にすばらしいですね。

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『毎日新聞の記事に思う』

『毎日新聞の記事に思う』

先日の毎日新聞にダイヤモンドグレーディングの不正に関する記事が掲載されました。渦中の話題なので、触れるのは避けていたのですが、ジュエリーに対して不安を抱いた方から、お問い合わせをいただきますので、少しだけ発言させていただきます。

ダイヤモンドのグレーディング(等級付け)として、「4C」があることは皆さんもご存じのことと思います。今回は、その中の「カラー(Color)」に関することなので、これを中心に説明しますね。ダイヤモンドのカラーグレーディングは、最も無色透明であるものを「D」とし、そこから、黄色味が強くなるにつれて、「E」、「F」、「G」とアルファベットが後ろに進み、「Z」までのグレードがあります。
さて、今回の記事には、ある鑑別機関が、カラーグレードを故意に1グレード高く査定していたことが書かれていました。これによって、ダイヤモンドの価値が偽装されていたように感じた方が多いようです。

ここで、カラーグレードとダイヤモンドの価値の関係について考えてみましょう。ダイヤモンドに限らず宝石の価値は、「品質」、「出現率」および「需要」のバランスで決定されます。
この3つの要素の中で、最も宝石の価値に重要なのは、「品質」です。
「品質」を一言で説明するのは難しいのですが、この中には当然、宝石の命である「美しい」ということが含まれます。

ダイヤモンドのカラーの「D」と「E」の違いは、無色透明の水に、ウィスキーを1滴垂らしたようなものと例えられます。
つまり、ほとんど分からないぐらいの差ということです。
宝石鑑定士がカラーグレードを査定するときは、専用の白い台の上にダイヤモンドを乗せ、周囲の環境や照明も厳密に定められた状態に整え、マスターストーン(カラーグレードが認定されたダイヤモンド)と比較することで行います。
大変厳密です。
このように、カラーグレードは、ジュエリーショップの店先や、枠にセッティングされた状態では、判別できないような大変微妙な差で決定されます。

もうお気づきだと思いますが、つまり「美しさ」という点においては、
「D」も「E」もほとんど変わりがないのです。

しかし、実際には、ダイヤモンドの価格は、日本では「D」の方が高くなっています。これは、より無色のダイヤモンドの方が、希少性すなわち「出現率」が低く、また、日本の特にブライダル市場においては、人気すなわち「需要」が高いからです。

ただし、この「需要」は日本の社会が生んだ不思議な現象です。
海外の動きとは異なります。
「美しい」ことよりも、「希少性」の方に大きく重点が置かれているのが、現在の日本のダイヤモンドの価格設定です。
だからこそ、こんな事件が起きたのだと思います。

皆さんが宝石に求める価値は何ですか?
多くの女性は、宝石に「美しさ」を求めているのではないでしょうか。
価格や「4C」に捉われず、美しい品質の高いダイヤモンドを選んでいただきたい。そのためには、多くの方に「品質」の見分け方を知っていただきたいと思っています。

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『願いを叶える宝石の形』

『願いを叶える宝石の形』

5月の誕生石として、エメラルドと並んで存在するのが「翡翠」。

翡翠と称される宝石は多々ありますが、
私たちが「本翡翠」と呼んでいるものは、
正確には「ジェダイト」という宝石になります。

美しい半透明の色相は、幽玄・枯淡を愛する東洋人の心をつかんだようで、
古くから、登用を代表する宝石として人々に愛されてきました。

ジェダイトは、硬度が6.5~7と決して硬い宝石ではないのですが、
靭性(衝撃に対する強さ)が高いのが特徴で、
その強さはダイヤモンドを凌ぎます。
その特性(割れにくく強靭な宝石であるが、彫刻することができる。)を活かして、
古代より、ジェダイトの彫刻品が盛んに作られています。

今でも、宝石はお守り、いわゆる護符として使用されていますが、
特にジェダイトは、護符として用いられてきた長い歴史があります。
しかも彫刻の形によって、目的の異なる護符として使用されていました。

例えば、「こうもり」の形に彫刻されたジェダイトは、
福を呼ぶお守りとして今でも広く使われています。
「蝶々」の形のジェダイトは、恋を成就させるお守り。
「笏」の形のジェダイトは、
物事が自分の思い通りに進行させるためのお守りで、
政治家の方などが好んでお持ちのようです。

中国の翡翠マーケットに行くと、
他にも様々な形に彫刻された翡翠が売っています。
それぞれが、異なる意味を持っているようです。
1つ1つ調べていくと、とても楽しいです。

その中で、かわいい「桃」の形の翡翠を見つけました。
「桃」は長寿のお守りとしても用いられているようですが、
実は男運・女運の向上にも効果的だというお話。
つまり、このお守りを持っていると、異性にもてるというのです。

早速、購入。
日本に帰ってから、彼女募集中の学生にプレゼントしてところ、
その1週間後に素敵な出会いがあり、現在はその彼女と交際中だとか。
早速翡翠の効果が現れたのでしょうか。
すごいですね。

皆さんの願いは何ですか?
その目的に合った形の翡翠を探してみてはいかがでしょうか。
願いが叶うかもしれません。

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『エメラルドと海』

『エメラルドと海』

「エメラルドグリーンの海」という言葉がありますが、
皆さんはエメラルド色の海をご覧になったことはありますか?

マリンスポーツを全くせず、沖縄にも一度も行ったことがなく、
海外旅行といっても、宝石原産国にしか行ったことのない私は、
残念ながら、青色の海しか見たことがありません。

だから、少し、疑っています。
本当にあるのでしょうか。エメラルドのような緑色の海って。

ところで、エメラルドの内部を顕微鏡で観察すると、
とても特徴的な内包物を見ることができます。
写真のようなインクルージョンです。
これは、コロンビア産のエメラルドの特徴的なインクルージョンです。
私がこれまでに見たコロンビア産のエメラルドには、
このインクルージョンが必ず内包されていました。

囲まれた空間の中に、円形のものと四角形のものが入っている
このインクルージョンは、詳しい分析の結果、
この空間の中を満たしているのが、水、つまり液体。
円形のものが空気、つまり気体。
四角形のものが塩の結晶、つまり固体。であることが分かりました。
液体、気体、固体の物質の三態が内包されていることから、
このインクルージョンは、「三相インクルージョン」と呼ばれています。

「水」、「空気」、「塩」と聞いて、思い浮かべるものはありませんか?
そう、「海」です。

実は、エメラルドの中には、「海」が閉じ込められているのです。
これは、ずっと昔、コロンビアが海底であったことに起因しているのだ
とか言われていますが、小さなエメラルドの中に、広大な海の一部分が
閉じ込められているなんて、不思議ですよね。

というわけで、私は、エメラルドグリーンの海は見たことがありませんが、
エメラルドの中の海は、何度も見たことがあります。

皆さんも、コロンビア産のエメラルドを持っていれば、
その中にも、きっと古代の海が内包されていますよ。
その古代の海は、きっとエメラルドグリーンだったのでしょうね。

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『エメラルドで美人になれる?』

『エメラルドで美人になれる?』

宝石は古代から、惑星と関連付けられていました。
エメラルドの場合、それは「金星」になります。
それぞれの惑星には、それを司る神がいるのですが、金星の神は、愛と美の女神「アフロディーテ」になります。
このサイトの運営社である「アプロンデ」のことです。

では、なぜ、エメラルドの女神が愛と美の女神なのか?
どうも、もともとアフロディーテは、豊穣多産の女神でもあったようです。実際にアフロディーナは、何人も(父親の違う)子供を産んでいるようですしね(^▽^)
それが、新しい芽がどんどんと育っていく5月のイメージと重なったようです。

以前にクレオパトラとエメラルドについて、書かせていただきましたが、
クレオパトラといい、アフロディーテといい、エメラルドは美しい女性と関係が深いようです。女性と生まれたからには、美しくありたいですよね。
エメラルドを身につけて、是非、美の女神の恩恵を被りたいところですが、
ここで、エメラルドが「美」にどのような影響を与えるのかについて考えてみたいと思います。

アフロディーテは女神なので、それはもう美しい方なのでしょうが、
そこは人間の想像の世界。実在のクレオパトラで考えてみましょう。

クレオパトラは絶世の美女として名高いのですが、
実際に残されているクレオパトラの石像を見ると、「?」と感じた方はいないでしょうか。最近の研究では、クレオパトラは実は特別な美人ではなかったことが分かってきました。
しかし、大変聡明であったことと、非常に聞き上手であったことから、
時の権力者たちに大いにもてたのではないかといわれています。
ようするに、「美人」かどうかはともかく、「魅力的」な女性であったことは間違いないようです。

ところで、女性誌でもよく取り上げられていますが、
「眼力(めぢから)」という言葉を聞いたことはないでしょうか。
眼の美しい女性に、異性は好感を持つようです。
つまり、「眼力」のある女性は、「魅力的」な「美人」ということ。

エメラルドの緑色は、ご存じの通り、とても眼に良い色です。
眼が疲れて濁ってきたら、緑色を見ると良いようですね。
クレオパトラもアフロディーテも、緑色のエメラルドのお陰で、
きらきらと輝く美しい眼をしていたのではないでしょうか。

美しいエメラルドを見ながら、私たちも「眼力」を身につけて、美しくなりましょう!

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『人はどうして宝石を欲しがるのだろう?』

『人はどうして宝石を欲しがるのだろう?』

宝石・ジュエリーの歴史は大変古く、文献上の証拠から、約5千年といわれています。しかし、実際には、地球上に人類が登場したのと同時に、ジュエリーの歴史は始まっていたと考えられます。食べられるわけでも、寒さが凌げるわけでもない、小さな宝石を、人類はずっと昔から、大切してきました。
時には、それを手に入れるために、血なまぐさい争いさえ起こしています。

人は本能的に宝石に惹かれているのです。
宝石がこんなにも人を惹きつける理由は何なのでしょうか?
小さな宝石には一体どんな力が秘められているのでしょう?
気付いていないかもしれませんが、私達は、誰もが宝石と大変深い関係にあるのです。

-地球創成期。
重い元素は地球内部へと向かい、酸素(O)やケイ素(Si)といいた軽い元素は地表に残されました。地表に残された酸素とケイ素は結合して、水晶(SiO2)になりました。こうして、水晶で覆われた惑星「地球」が誕生したのです。40億年前、その水晶の上に、海が形成されました。そして、その海の中から、あらゆる生命が誕生し、進化していきました。

ところで、水晶は細かく切り刻むと、圧電効果によって固有の振動数を持った電磁波が生じます。その振動は、地球が太陽を一周する31536000分の1、つまり1秒を正確に刻みます。水晶式発信時計、いわゆるクォーツ時計はその原理を応用したものです。
つまり、私達は、ずっと水晶のリズムに従って、生活しているのです。
水晶のリズムの中で、進化を遂げてきたのです。

現代では、パワーストーンに代表されるように、宝石の力に注目が集まり始めていますが、実際のところ、それは、想像の粋を出るものではありません。科学の進歩とともに、人類は様々なことを解明してきました。宝石のパワーも何時の日か解明されることと思います。
私の個人的な意見としては、宝石は間違いなく何らかのパワーを持っています。そして、それは、宝石が地球の一部だからだと思っています。
沈む船からネズミが降りたり、大津波の前に像が丘の上に逃げたり、自然とともに生活する動物たちは、気象の変化や天災を予知することができます。自然から離れてしまった人類には、地球の微妙な変化を感じることができなくなったのでしょうね。
現在では、様々な要素を科学的に解析して、ある程度、気象が予測できるようになってはいますが、まだ十分ではありません。

毎日の地球の変化は、地球の一部である宝石にも同じように伝わっているのではないかと思います。私達は、宝石を通して、自然の流れを知り、自分の未来に活用するのです。その感度が、きっと宝石によって異なるということなのでしょうけれども、私には、よく分かりません。
宝石のパワーを感じるために、私が心がけていることとしては、ワレたり、カケたりといった欠陥のない宝石を選ぶこと。最近では、人工的な処理が施されている宝石が多いのですが、できるだけ人の手が入っていない宝石を選ぶことです。

どんな効果があるのかを気にするよりも、自分と波長の合う宝石を選ぶことをお勧めします。その方が、宝石のパワーがそのまま貴方に伝わって、貴方を守ってくれると思いますよ。

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『ダイヤモンドはいずれ鉛筆の芯になってしまうのか?』

『ダイヤモンドはいずれ鉛筆の芯になってしまうのか?』

ダイヤモンドと鉛筆の芯(グラファイト)は、どちらも同じ炭素(C)で出来ているということは有名ですよね。両者は、結晶構造が異なるために、その外観や性質が異なっています。

簡単に言うと、炭素は4本の手を持っているのですが、
その手を全て使って、4つの炭素と結合しているのが「ダイヤモンド」で、
3本の手しか使用していないのが、「グラファイト」です。
ダイヤモンドのほうが炭素の結びつきが強いのです。

このように、炭素がダイヤモンドになったり、グラファイトになったりするのは、周囲の環境に関係しています。例えば、水は、0℃以下になると硬い氷になります。100℃以上になると、目に見えない水蒸気になります。それと同じように考えてください。

地球上の環境では、炭素はグラファイトになります。
どんなに長い時間が経過しても、ダイヤモンドに変化することはありません。炭素がダイヤモンドになるのは、1000℃以上数万気圧というとてつもなく高い温度と圧力の中になります。そんな環境は、地球上にはありません。地球の中、地下約150km以上の深さの環境になります。
つまり、ダイヤモンドは、地下深くの環境で存在するものなのです。

ところが、現代の人間が掘れる深さの限界は約12kmだそうです。
これぐらい地表近くにこないと、人間はダイヤモンドを手にすることはできません。地下のダイヤモンドは、マグマに乗って、地表まで上ってくることができますが、地表に近づくにつれて、ダイヤモンドはだんだんと変化していき、地表にたどり着く頃には、グラファイトになってしまうのです。

ダイヤモンドがダイヤモンドとして地上に届くには、グラファイトに変わる前にマグマによって、地上まで運ばれる必要があります。
そのためには、音速を超える速さで一気に上昇しなければなりません。
急上昇したダイヤモンドは、急激に冷やされ、まるで「瞬間冷凍」されたようになります。炭素の結合がダイヤモンドのまま固まるのです。

私たちが手にしているダイヤモンドは、このようにしてできた奇跡の結晶です。
温度も圧力も低い地表近くでも、その姿を変えることは永遠にありません。

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『ダイヤモンドの輝きの秘密 その2』

『ダイヤモンドの輝きの秘密 その2』

さて、前回の続きです。
どんなに品質の良いダイヤモンド原石でも、磨かなければ輝きません。そうです。ダイヤモンドの美しい輝きに必要なもう1つの要素は、人の手による「カット」です。

ここでいうカットとは、全体的な形のバランスと研磨の仕上げの状態を意味しています。バランスよく丁寧に磨かれたダイヤモンドは、光をよく取り込み、きらめきを増幅させ、強い輝きを生み出します。ダイヤモンドの天賦の才能を最大限に引き出せるのかどうかはカットにかかっているのです。
1つのダイヤモンド原石から、そのダイヤモンドにとって最高の輝きを引き出すためには、綿密に計算されたプロポーションと、それを実現できる高い研磨技術と熟練した研磨職人が必要です。ダイヤモンドのカットは、ミケランジェロやロダンの芸術にも匹敵するような重要な仕事なのです。
しかし、地球上で最も硬いダイヤモンドをカットすることは大変難しく、人が知恵を絞り、技術革新を繰り返しながら、理想的な最善のカットを模索し続けた長い歴史があるのです。

地球上で最も硬いダイヤモンドは、長い間磨くことができませんでした。
そのため、中世のヨーロッパでは、ダイヤモンドは原石のまま、戴冠式のマントや王冠などに使用されていました。その後、ダイヤモンド原石の表面を少し滑らかにする技術が生まれ、1520年頃にはローズカットが発明されました。当時はダイヤモンドの美しさを引き出す画期的なカットとして急速に広まり、1900年頃まで一般に使用されていました。
一方、15世紀には、「ダイヤモンドはダイヤモンドによって磨かれる」ということが発見され、今のようなカット面(ファセット)がつけられるようになり、17世紀末には、現在のブリリアントカットの原型となるものが発明されました。
そして、1919年に、アメリカの数学者であり、ダイヤモンドの研磨職人でもあったマルセル・トルコフスキーが、ダイヤモンドの物理的性質と光の性質から、ラウンドブリリアントカットが100%輝く(ダイヤモンドに入った光が全てダイヤモンド上部から外に出て行くように角度を計算)ための、決定的なデザイン理論を発表しました。
これが一般に「アイデアルプロポーション」と呼ばれているものです。
直訳すると「理想的な形」になるのですが、その後も、ダイヤモンドカットに関する研究は続けられ、研磨技術が発達するにつれて、新たに「理想的なカット」が次々に提案されてきました。現在では、ブリリアンシーを最大限に引き出すように考慮された「ロイヤルアッシャーダイヤモンド」、面数を増やし、ブリリアンシーだけでなくシンチレーションも重視した、ダイヤモンドの中にクロスが見える「77ロイヤルエクセレントカット」、人の視知覚特性や現実的な照明条件を考慮した「O.E.カット」、等、まだまだ多くのカットが存在します。
いずれも、ダイヤモンドの輝きを引き出すために、長年の研究結果と最新の研磨技術によって考案されたもので、それぞれが「理想的なカット」と提唱しています。
21世紀はファッションだけでなく、ダイヤモンドのカットも多様化の時代といえます。私達は、様々な「理想的なカット」のダイヤモンドを楽しむことができるのです。

理想的なカットがいくつも存在するのは、不思議な感じがしますが、現実に意見の統一ははかれてはいません。
ダイヤモンドの輝きは、ダイヤモンドに取り込まれた光が、「ブリリアンシー」、「シンチレーション」、「ファイヤー」と呼ばれる3種類の光の現象に変化することによって生み出されています。
「ブリリアンシー」とは、ダイヤモンドの強い輝きです。薄暗がりの中や、遠くからでも、小さなダイヤモンドが強く光っているのを見た経験は必ずあることと思います。
  「シンチレーション」とは、ダイヤモンドの表面で光がちらちらと動いているように見える現象のことです。ダイヤモンドは、まるで、生命を持っているかのようにきらきらと輝きます。
「ファイヤー」とは、無色のダイヤモンドの中に赤色や青色の虹色の光が見られる現象のことです。ダイヤモンドの輝きを華やかに彩ります。

ダイヤモンドに取り込まれた光は、この3つの現象に姿を変えますが、そのバランスは、ダイヤモンドによって異なります。それはカットの違いもありますが、同じカットでも、原石の品質やダイヤモンドの大きさによっても変わってくるのです。
現在、この3つの現象の全てを数値的に測定する方法はありません。
また、どのようなバランスが最も輝いていると感じるのかは人によっても異なります。是非、色々なカットのダイヤモンドを見て、自分の眼でその輝きを確かめてください。あなたにとっての「理想的なカット」がきっと見つかることと思います。

最後に
輝くための天賦の才能を持ったダイヤモンドは地球からの贈り物。
その中で、美しく輝く素質を持った高い品質のダイヤモンド原石に出会えることは大きな奇跡です。そして、そのダイヤモンド原石を最大限に美しく輝かせるのは、人の英知の結集であるカット技術なのです。 対照的に考えられがちな「自然」と「科学」ですが、この2つが力を合わせることによって、ダイヤモンドの輝きが生まれているのです。
まさにダイヤモンドは、私達人類の「宝」といえるのではないでしょうか。

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『ダイヤモンドの輝きの秘密 その1』

『ダイヤモンドの輝きの秘密 その1』

ルビー、サファイア、エメラルド等、多くの宝石がその美しい輝きと色を楽しむものであるのに対して、無色透明のダイヤモンドだけは、純粋に「美しい輝き」を楽しむ宝石です。
長い歴史の中で、私達を魅了し続けてきたダイヤモンドの輝き。
今回は、その秘密を探ってみたいと思います。
ダイヤモンドは、宝石の中で一際強い輝きを放ちます。
この「輝き」が、色とりどりの宝石の中で、無色のダイヤモンドを「宝石の王様」として君臨させている所以です。そして、ダイヤモンドの強い輝きには、ちゃんと理由があります。

結晶は硬いほど、磨かれたときによく輝きます。
ダイヤモンドは、地球上で最も硬い物質(モース硬度:10、ヌープ硬度:6200~6500)です。その硬さは、2番目に硬い物質の58倍もあることから、群を抜いたものであることが分かります。
硬い物質とは、その物質を構成している原子の結合距離が短いことを意味しています。簡単にいうと、「密」な構造になっているということです。密な物質の方が、より表面を滑らかに磨くことができます。
表面がでこぼこだと光は乱反射してしまいますが、滑らかな表面では、光は一定の方向に反射し、その結果強い輝きが得られるのです。

また、屈折率の高い結晶ほど、磨かれたときによく輝きます。
光は他の物質の中に進入するときその進行方向が曲がる性質があります。これを「光の屈折」と呼びます。この光の曲がり具合、つまり屈折率は物質によって決まっています。ダイヤモンドは、2.417という宝石の中でもトップクラスの高い屈折率を持っています。
宝石の内部にいったん取り込まれた光は、宝石の中を行ったり来たりするのですが、いつかは再び宝石の外に出て行ってしまいます。
この「光の出口」のようなものを、「臨界角」と呼びます。
屈折率が高いほど、臨界角は小さくなります。
つまり、屈折率の高い宝石では、内部に取り込まれた光が、なかなか外に出て行かず、いつまでも宝石の中を行ったり来たりすることになります。
その結果、宝石にきらきらした輝きが生まれます。

このように、ダイヤモンドは高い「硬度」と「屈折率」を持つ物質であるため、生まれながらにして、「輝く」素質を持っているのです。
輝きの天才なのです。

しかし、ダイヤモンドであれば、全て無条件に美しく輝くのかというと、そうではありません。ダイヤモンドが美しく輝くためには、さらに必要な条件が2つあります。

1つは、原石の品質が良いことです。

鉱物学的にダイヤモンドであっても、工業用の品質の低いダイヤモンドでは、美しい輝きを得ることはできません。透明度が高く、グレイみやブラウンみが感じられないもの。
さらに、順調に成長した結晶で、内部にねじれやゆがみがないダイヤモンド原石が、宝石としてのダイヤモンドの輝きを生み出します。

では、もう1つは何でしょうか?
この続きは次回に。

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『水晶を求めて・・・』

『水晶を求めて・・・』

先日、関西地方の某所に、水晶の採掘に行って来ました!

場所を明確に記載できないのは、案内してくれた方との固いお約束ですので、
ご了承下さいね。ちなみに案内人は、トレジャーハンターのU氏です。

U氏の獲物は日本産の宝石だけ。
日本のどこに何が眠っているのかをほぼ知り尽くしていると
いうプロフェッショナルです。

今回は、素人でも入っていけるような山で、水晶が採掘できると聞いて、
案内していただきました。

当時は、あいにくの雨。
しかし、U氏はすでに3日前からその山に入り、水晶の採掘を行っています。
せっかくなのでここは雨天決行を決意。
私と同じように、
「日本でも宝石が採れるの?採ってみた~い!」
というミーハーな7名が同行しました。

道に車を止めて山の中へ。
レインスーツに帽子に長靴。手には軍手とピッケル。
という完全防備で山に突入です。
わたし達のために、斜面にロープを張ったり、歩きやすい道を選んだり、
色々と気を使って下さっていたのですが、
いや~ なかなかハードでした。
翌日は1日中筋肉痛に苦しみました。

そして、やっと目的地に到着。
こんな山の中のこのポイントをどうやって探せるのか。
本当に不思議です。
U氏が予めテントを張ってくれていた場所で、採掘開始。

ピッケルで土を少し払うと、
きらっと輝くものが、軍手で表面を拭ってみると、透明な結晶。

水晶です。
こんなに美しいものが、土の中に何気なく埋まっているなんて、
本当に驚きです。良く見ると、あっちにもこっちにも水晶が。
地球は水晶の星といっても過言ではないぐらいなので、
もともと水晶の産出量は少なくはありません。
それにしてもこの場所は、まさに宝の山です。

しかし、当然ながら全ての水晶に価値があるわけではありません。
宝石と同じく美しいことはもちろんですが、
U氏によると、形も非常に大事なようです。

U氏のランク分けとしては、
梅 透明度の高い結晶だが、両端が欠けている。
竹 透明度が高く、片側が尖っている(頭がついている)結晶。
松 透明度が高く、両側が尖っている結晶。
だそうです。
U氏は愛情込めて、松の結晶を「松子」と呼びます。
その中でも大きいものは、「松子デラックス」と呼ばれていました。

後は、2つ以上の水晶の結晶がくっついたもので、
その形状により、価値が上がるようです。

それを聞いた私としては、
やはり「松子デラックス」を見つけたい。
と約3時間頑張りました。

その結果、松子さんは大変小柄な方が一人だけ。

でも、私は土の中から見つけ出してあげた松子さんは、
ひときわ輝いて見えました。

トレジャーハンター奥田の充実した1日でした。

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『言珠ジュエリー』

『言珠ジュエリー』

先日我がスクールで「商品制作プレゼンテーション」という行事がありました。
これは、学生が在学中に企画・制作したジュエリーの発表会です。
ここに、ちょっと面白いものがありましたので、この場を借りて、
ご紹介させていただきます。

それは、「言珠(ことだま)ジュエリー」です。
学生が創作したこの言珠ジュエリー。そのコンセプトがとても素敵なのです。
ちなみに、創作者は、古川真貴子さん、藤田恭子さん、梶山あゆみさん、
栗本真理恵さん、篠原舞さんの6人組。
リーダーの古川さんの感性は、本当に素晴らしい!

それでは、「言珠ジュエリー」とは何なのか?
「言霊」はご存知ですよね。
言葉には、不思議な霊威が宿っていて、その力が働いて、
口にした言葉通りのことが起こる。
というもの。
古川さんたちは、この言葉のパワーと宝石のパワーと合体させて、
より私たちにとって、効力の強いジュエリーを制作しようと挑戦、実践しました。
そうして完成したのが、「言珠ジュエリー」です。

それぞれの宝石が持っている意味を、実際に文字にしてジュエリーに刻み、
宝石と一緒に身に付けるのです。
ジュエリーを身に付ける前と、見に付けた時のオーラ写真を撮影していましたが、
それによると、効果がはっきり現れていました。

皆さんは、どう思いますか?

ちなみに、古川さんたちが提案する「言霊ことば」を次の通りです。
今回は、各星座石にちなんだジュエリーを発表しました。
牡羊座 ルビー(情愛)     「いとしいあなた」
牡牛座 エメラルド(再生)      「あたらしいわたし」
双子座 トパーズ(美と健康)       「きれいだよ」
蟹座  パール(母性愛)        「まもってあげる」
獅子座 ダイヤモンド(潜在意識)        「めざめ」
乙女座 サードオニクス(和合)    「なかよくね」
天秤座 トルコ石(人生の旅の成功)   「はばたいて」
蠍 座 さんご(幸福)        「しあわせ」
射手座 パーティーカラートルマリン(以心伝心) 「つたわるこころ」
山羊座 オニキス(魔よけ)           「だいじょうぶ」
水瓶座 ブルーサファイア(感謝)  「ありがとう」
魚 座 アメシスト(心の平和)  「いつくしむ」

蟹座の私は、パールと「まもってあげる」の言葉が刻まれたジュエリーを身に付ける。本当に、誰かに守られているような、安心した温かい気持ちになれそうな気がします。

別に自分の星座でなくても、
ブルーサファイアと「ありがとう」の言葉を身に付けたら、
やっぱりなんだか心の中がほんわかと温かくなりそうだと思いませんか?

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『スリランカ紀行 その3 パパラチャの色』

『スリランカ紀行 その3 パパラチャの色』

「パパラチャ・サファイア」をご存知でしょうか?
「パパラチャ」は、サンスクリット語で「蓮の花」を意味していて、
蓮の花にようにピンクとオレンジの間の色のサファイアのことを言います。
美しいことはもちろん、大変希少性の高い色相で、産出国であるスリランカでは、かつて王様しか持つことのできない宝石だったと言われています。

現代では、世界中の人々に愛される宝石となりましたが、中でも日本人には特に人気があるようです。従って、当然価格も高価になります。しかし、「パパラチャ・サファイア」の定義には、国や人によって少し差があるため、時々、トラブルの種となってしまうことがあるようです。

私がまだ鑑定士の勉強中であった頃、
「パパラチャ・サファイアとは、スリランカで産出するピンク色とオレンジ色の中間の色相を示すサファイア」 と習ったような気がするのですが、鑑別機関に就職してみると、産出国はどこでも良いということになっていました。
実際に、現在、日本のマーケットにあるパパラチャ・サファイアには、マダガスカルやアフリカ大陸で産出されたものが多く、スリランカ産はめったに見ることができません。また、一般的に加熱処理が施されています。この事実は、当時とても衝撃でしたので、良く覚えています。

色相については、マスターストーンを使用して判定していました。
マスターストーンには、パパラチャのピンク色の限界とオレンジ色の限界がそれぞれ1ピースずつあり、検査石がこの間の色であれば、「パパラチャ・サファイア」という鑑別結果になるわけです。実際には、色ムラ、濃淡、彩度等、考慮しなければならないことはもっとあるのですが、簡単に言うとこんな手順です。

当時の私は、「確かに蓮の花の色だね」という感想を持っていたのですが、タイで見た蓮の花の色は日本のものよりずっとオレンジが強くて、「蓮の花にも色々あるな」と思ったことを記憶しています。
また、海外で開催されている国際宝飾展で、オレンジ・サファイアが「パパラチャ・サファイア」として販売されているのを見て、大変驚いた記憶もあります。
実際に、日本のパパラチャ・サファイアは、ヨーロッパの定義と比較して、かなりピンク色が強いようです。 おそらく、各国の風土や国民の嗜好性によって、パパラチャの定義は少しずつ変化し、時間の経過とともに、その差が大きくなっていったのではないでしょうか。

さて、今回は、その「パパラチャ・サファイア」の発祥の地であるスリランカを訪れましたので、本物の「パパラチャ・サファイア」を見る絶好のチャンスでした。
鉱山地区を巡っている間に、「これは、カットすればパパラチャ・サファイアになるかもしれない。」という原石を手に入れました。スリランカ人のジュエラーがそう言うので信用したのですが、心の中では「本当に?」と半信半疑。なぜなら、原石からは、美しいパパラチャ・サファイアを彷彿させるものは伝わってこなかったからです。
その原石がカットされると、透明感と輝きが増し、色相もピンクがかったオレンジ色になり、驚くほど美しい宝石になりました。しかし、彩度が低いので、「パパラチャ・サファイア」とは呼べないとのこと。難しいですね。
では、どんな色が「パパラチャ・サファイア」なのかと尋ねると、スリランカ人のジュエラーは、「インド洋に沈む瞬間の夕日の色」と答えてくれました。

というわけで、実際に見てみました。
残念ながら、少し曇りの日でした。
でも、パパラチャ色の太陽は、ばっちり見ることができましたよ。
海の向こうに沈んでいく太陽は、それだけでとても美しいものです。
驚いたのは、初めは、普通の太陽の色(白っぽく輝いたオレンジ色)なのですが、沈んでいくにつれて、色が変化していくことです。だんだんピンク色が強くなっていって、沈む前の瞬間―。

本当に美しい色でした。
これがパパラチャ・サファイアの色なのですね。

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『スリランカ紀行 その2 カット』

『スリランカ紀行 その2 カット』

スリランカを横断しながら手に入れた原石を、
いよいよ永井くんがカットします。
宝石のカットと一言で表現されがちですが、
その過程は大きく3つの工程に分けられます。

① プレフォーム
原石を吟味してオリエンテーション(方向性)を決定します。
どの面を上にするとか、どんな外形にするとか、
大まかな宝石の形状を決定し、その形状に研磨します。

② ファセッティング
宝石がきらきら輝くのは、表面につけられた小さな面(ファセット)のおかげ。
プレフォームされた宝石に、ファセットを付けていきます。

③ ポリッシング
宝石の最終仕上げです。
ファセッティングの段階では、まだ曇ったようだった宝石が、
本来の輝きを放つように、丁寧に磨きをかけます。

それぞれの工程には専門家がいて、
分業して行われているのが普通だそうです。
永井くんは、すでに全工程を学んだ後なので、
今回は、一人でカットの全工程に挑戦です。

原石を吟味して、おおまかな形を頭に描きます。
天然のブルーサファイアには必ず青色の色帯があるのですが、
永井くんは、その位置を確認して、最も色の濃い部分をキューレット
(宝石の後ろ側の尖った部分)に持ってくることに決定。
キズの状態から、クッションシェイプカットにすることにしたようですが、
プレフォームの間に、予想以上にキズが深いことが判明、
オーバルカットに変更しました。
こういった対応力もカッターには必要なのですね。
そうして、やっとプレフォームが終了しました。その時間約2時間。

次は、ファセッティングです。
角度や高さを調整しながら、1つ1つのファセットを慎重に付けていきます。
小さな宝石は、研磨機に触れると簡単に削れてしまいます。
失敗は許されない。見ている私の方が、ドキドキしました。
このファセッティングに6時間。
のってくると、食事も取らずにずっと仕事を続けている。
というか、続けたくなるそうです。
でも、今日はここで時間切れ。

ホテルに戻って、ディナータイム。
お食事が終わると、永井くんは仕事場に戻って行きました。
「明日のお昼頃に来て下さい。それまでに仕上げておきます。」
との言葉を残して。

次の日、11時頃に永井くんの仕事場に行くと、丁度最後の仕上げの真最中。
朝6時に起きて、取り組んでくれていたようです。
午前中とはいっても、ここはスリランカ。
永井くんの額には汗が一杯です。

そして、やっと完成!

原石の時も美しかったけれど、このブルーサファイアは、もっとずっと美しい。
なんといっても13時間もの間、永井くんが心を込めて磨いた宝石なんですもの。
「大自然と人が協力し合った結果、美しい宝石がこの世に存在する。」
ということが、良く分かりました。

さて、原石のときは1.96ctでしたが、完成品を測ってみると…
なんと、ぴったり1.00ct。永井くん、プロだね。
原石をカットすると約半分になってしまうそうです。
60%残せるカッターは、高い評価を得られるとか。
もちろん完璧なカットを目指すと、宝石はどんどん小さくなってしまうので、
美しさと分留まり(原石から何%残せるか)の両方を考慮して、
宝石にとって最も良いカットを見つけてあげるのだそうです。

今回の経験で、宝石に対する愛情が、益々深まりました。
1つの宝石がこの世に誕生するために、こんなに多くの時間がかかるなんて。
大切しないといけませんね。

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『スリランカ紀行 その1 永井くん』

『スリランカ紀行 その1 永井くん』

スリランカに行ってきました。
シンハラ語で、「聖なる」「光輝く」という意味のスリランカは、
ご存知、宝石の国。
ブルーサファイアをはじめ、人々を魅了する美しい宝石の宝庫です。
約90種類あると言われている宝石の中で、ダイヤモンド、エメラルド、
オパール以外の全ての宝石を産出するというのですから、驚きです。

現在、このスリランカで単身修行中の卒業生がいます。
彼の名前は、「永井翔悟(ながいしょうご)」くん。
若干21歳ながら、宝石の国スリランカでカットを勉強しています。
昨年の5月にスリランカに旅立ってから、はや9ヶ月。
そろそろカットの腕前も上達したかな?
と、突然の渡航を思い立ちました。

私にとっては、初めてのスリランカ。
長い時間を飛行機の中で過ごして、やっと降り立った空港には、
永井くんが出迎えに来てくれていました。
日本にいた頃は、まだ「少年」だった彼が、
すっかり精悍な若者になっていて、何だかしみじみと感動しました。

その日はコロンボに宿泊して、
翌日は、朝早くから、車でRatonapura、Palmadulla、Kahawatta、Balangoda。
さらに、Butthala、Kataragamaとまる2日間をかけて、
宝石の鉱山地区をずっと巡って行きました。
総移動距離約750km。スリランカを横断する大旅行です。
最終目的地は、海沿いの街Golle。
この街が、永井くんの修行場です。

鉱山を巡りながら、そこで採取された原石を吟味。
良さそうな原石を購入して、Golleで永井くんにカットしてもらおうという計画。

各鉱山で採掘され、ストックされている原石をいくつも見せていただきました。
まだ水にぬれたままの原石は、それだけでもとても美しい。
私のテンションも最高潮。
「これなんか、いいんじゃない?これは?」
と次々に気に入った原石を取り分けていきます。

永井くんは、それら原石を手に取って、
裏側からライトを当てて、内部をじっくりと観察。
「ここに大きなカン(キズのこと)が入っているのが、分かりますか?
 これは、磨いたら割れてしまいます。」
「こういうミルキー(小さな細かくインクルージョンが密集して含有されている)
な石は、磨いても、あまり輝かない石になってしまいます。」
「色帯の入っている場所が良くないので、研磨したら色が抜けてしまいます。」
等など、結構うるさい。

沢山の土を掘り返して、やっと採掘された原石でも、
研磨して美しい宝石になるものは、その中のほんの一部。
宝石の希少性が改めて実感できます。

そんなこんなで、やっと選ばれた原石。
さて、この原石が、永井くんの手によってどのように変わるのか?
次回をお楽しみに。

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『宝石の鉱山主になろう!』

『宝石の鉱山主になろう!』

皆さんは、宝石の鉱山主になりたいと思ったことはありませんか?
自分の所有する土地から、宝石がどんどん採掘される。
夢のようなお話ですよね。

というわけ(?)で、
今回は、「もし、鉱山主になったら・・・」というお話をさせていただきます。
スリランカでは、鉱山をレンタルしています。
レンタル料金は、オークションで決められるのですが、ここで落札できれば、
貴方も鉱山主です。

まず、国が森林等を伐採して、宝石を採掘しやすい環境を作ります。
その地域を碁盤目に区分けして、レンタル開始です。
もちろん、どの場所をレンタルするのかも、運命の分かれ道です。
川の流れている方向や、昔の地形等を調査しながら、
高価な宝石が出そうな場所を探します。
実際には、レンタルが始まる前に、盗掘をしている「ならず者」が必ずいますので、
彼らからの情報収集も重要です。

こうして、レンタルする場所を決めて、採掘開始。
採掘者を雇い、彼らの日当、食事などを提供します。
最初は、ただひたすら土を掘るだけ。もちろん何も採取できません。
そのときのこつとしては、まず、隣との境界線から掘っていき、
中央部分は後からゆっくり掘ります。
境界部分に宝石が見つかった場合、早い者勝ちだからです。

そのうち宝石を含んでいる鉱脈を掘り当てたら、ここからが本番です。
まず、その土をとにかく外に運びます。
ある程度溜まったら、洗浄して宝石を捜すのです。
こうなると、この土の山が狙われますので、
夜中でも見張りが必要になりますし、当然、信頼できる見張りが昼間も必要です。

さて洗浄の日。
鉱山主である貴方は、現場に立ち会います。
宝石の原石が見つかったら、まず貴方がその宝石を値踏みします。
もし、誰が他の人が、それ以上の金額で購入してくれるのであれば、
採掘者はその人に宝石を売ってしまいます。
その売り上げの半分が貴方に、残りの半分は採掘者達で均等に分配されます。

実際に、こうして1年間、スリランカで鉱山主をした方がいます。
彼が1年間に手に入れた宝石の中で、
彼にとって満足の行く品質のものは、わずかに3個しかなかったそうです。
この宝石を含めて、彼が手に入れた宝石を販売すると、
結局、経費と同じだったそうです。

もう彼は鉱山主をしていません。

いかがですか?
貴方も一度挑戦してみては???

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『祝還暦』

『祝還暦』

昨日は、私たちのスクールにとって、
とても大切な方の60回目のお誕生日でした。
つまり、「還暦」ですね。
というわけで、スクールの卒業生や在校生で、
盛大な還暦祝賀会を行いました。とても楽しかったです。

そもそも「還暦」というのは、「本卦還り」といって、
十干十二支が60年で一回りし、生まれた年の干支に戻ることから
つけられたのは、皆さんもご存知の通り。
昔は、今ほど医学も進歩しておらず、戦や災害等もあり、
60歳の誕生日を迎えられるということは、相当な長生き。
とてもめでたいことだったのでしょうね。
干支も一回りしたし、「ここでまた産まれ直す」という考え方だったようです。

そこで、還暦には、赤色のチャンチャンコや赤色の帽子を贈るようになりました。
「赤色」には、ずばり「赤ちゃん」のイメージがあり、
血の色と同じことから生命の象徴であり、
そして、神社の柱や鳥居に用いられるように、魔よけの色の意味があります。

でも、現代の60歳は、とっても若々しいですよね。
ビジネスでも最前線にいらっしゃるし、
プライベートも今後も益々充実していくような、
エネルギーに満ち溢れています。

というわけで、私たちからは、赤色のルビーを用いたブローチをプレゼントしました。
ミャンマーからルビーを仕入れてビジネスをしている卒業生から、
未処理のルビーを調達し、スクールの講師でもある日本を代表する
ジュエラー菊井和夫氏にデザイン・制作していただきました。
還暦カラーを守りながら、お洒落なプレゼントができて、大満足です。

還暦以外の長寿にもそれぞれ色があるようです。
古希(70歳)や喜寿(77歳)は紫色、
米寿(88歳)は金茶色、白寿(99歳)は白色。

還暦がルビーなら、喜寿はアメシスト、米寿はインペリアルトパーズ、
白寿はダイヤモンドでしょうか。長寿のお祝いが、より華やかに演出できそうです。

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『アメシストを身に着けるのは良くない?』

『アメシストを身に着けるのは良くない?』

「アメシストを身に着けるのは良くないと聞いたことがあるのですが、
本当ですか?」
という質問を受けたことがあります。

もちろん、そんなことは絶対ありません。
でも、アメシストにそんな疑いがかけられた理由を少し探ってみました。

アメシストは、紫色の水晶です。
本来は無色透明の水晶(ロッククリスタル)の中に、少量の鉄分が含有されていて、さらに、地中で自然の放射線を浴びることによって紫色になるといわれています。どうやらこの辺に原因があるような気がします。

放射線を浴びた宝石=放射能(放射線を放出する能力)を持つ宝石
と考えた方がいるのかもしれません。

「放射線」という言葉に、驚く方も多いかもしれませんが、
私たちは常に放射線の中で生活しています。
現在、身の回りにもある程度の放射線は存在しているのです。
放射線が危険であるのは、一時に大量の放射線を体の広い範囲に浴びること。
そして、放射能を持つ物質の近くに長期間滞在することです。

アメシストは気が遠くなるような長い時間を地中で過ごし、
その間に、少しずつ放射線を浴びて、紫色になったのです。
アメシスト自体が、放射能を持つわけではありません。
安心してくださいね。

古代の人は、家を建てる前に、
建設予定地を水晶を用いて調査したと聞いたことがあります。
地面の中にロッククリスタルを埋めておくと、
良い土地であれば変化はないけれども、
悪い土地であれが、水晶が変色して知らせてくれる。
と信じられていたようです。
これも、地中の自然放射線によるものでしょうね。
確かに短時間で水晶が変色するような土地には、
住まない方が懸命でしょう。
昔の人の考え方は正解です。

アメシストの語源は、ギリシャ語の「悪酔いから守る」です。
長い時間をかけて、紫色という高貴な色を手に入れましたアメシストは、
人生に悪酔いすることなく、正しい方向に導いてくれる宝石といわれています。
正しい人生を歩みたいとお考えの貴方。
是非、身に着けてみて下さい。

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『宝石言葉』

『宝石言葉』

「宝石言葉」はどうやって決められたのですか?
という質問を時々受けます。
「宝石言葉」から、宝石のパワーが連想されることもあり、関心を抱いている方も多いようですね。

20世紀の初頭に、ユダヤ人を中心とした宝石業者が、販売戦略の一貫として、「誕生石」を選定しました。そのときに、それぞれの宝石に短いメッセージをつけたのが、現在の「宝石言葉」の発祥のようです。

では、宝石業者は、どうやって各メッセージを作成したのか?
それまでに、宝石にはすでに長い歴史がありました。
古代の宝石は、単に装飾品としてだけではなく、薬剤としても使用されていました。それぞれの宝石が、そのような病症に有効なのかについて書かれた本が何冊も残されています。
また、お守りとしての意味合いも大変強いものがありました。
それぞれの宝石が、どのような願いをかなえるのか。
どのようなトラブルを防いでくれるのかについて書かれた本も何冊も残されています。

こういった過去に存在した多くの宝石研究家や神秘家たちが残したものをベースに、宝石業者は、メッセージを作成したようです。
当時は、また医学や科学が現在ほど発達していませんでしたので、宝石に添えられたメッセージには、根拠の曖昧なものも多いのですが、現代になって、科学的な解釈が可能になったものもあります。

なんて、えらそうに書きましたが、実は、まさに、「宝石ことば」(山中茉莉著 八坂書房)というタイトルの本があります。この中には、「宝石ことば」のルーツが詳しく書かれていますので、是非、読んでみて下さい。

最後に、「宝石ことば」の中の一文を抜粋させていただきます。

「宝石ことば」のルーツを考える時、時代を越えて人々がその時々に感じた宝石のパワー&エネルギーやそれを受け止めた人々の感動が「ことば」になり、現在の「宝石ことば」の基になっていることを多くの文献で知ることができます。
つまり、宝石ことばのルーツ探しは、宝石の神秘なパワー、目に見えないもう一つの価値観の歴史を紐解くことではないでしょうか。

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『人体に効果のある宝石』

『人体に効果のある宝石』

私のいるスクールでは、12月に「販売体験実習」とうカリキュラムが組まれています。これは、実際にジュエリーショップの店頭に立って、ジュエリー販売を実体験するもので、「販売」の講義で学んだことを実践して、自分のものにしていくためのカリキュラムです。

あるお店に配属された学生は、そこでブラックシリカの販売を担当し、
ついに自分でもブレスレットを購入しました。
彼は、ブラックシリカの効能について、たっぷり30分も話をしてくれました。
前回の日記にも「ブラックシリカは本当に効果があるのか」という投稿をしていただいたので、今回は、最近話題のブラックシリカについて少し考えてみます。ブラックシリカ、もう少し前なら、トルマリン等、人体に良い効果があるといわれている宝石には、共通のキーワードがあります。

それは、「マイナスイオン」と「遠赤外線」です。
この言葉、良く聞きますよね。
「マイナスイオン」と「赤外線」は、いずれも「水」に作用します。
水は、ほっておくと大きな塊になろうという性質があります。(コップに水を入れていくと一杯になってからも、盛り上がってまだ入りますよね。)
「マイナスイオン」と「遠赤外線」は、いずれも水が大きな塊になるのを妨げて、小粒にする働きがあります。私たちの身体に流れている血液は、大部分が水分です。
マイナスイオンと赤外線の効果で、私たちの血液は、水分が細かい粒子に分解され、「サラサラ」になります。岩盤浴をすると、「サラサラの汗が出る」といいますが、これも、同様の効果です。「サラサラの血液」は、血液の循環をよくし、健康的な身体をつくります。

もともと、宝石は薬と使用されていたものが多く、古い文献には、各宝石の薬効なるものが詳細に書かれています。
中には「?」と思うものもありますが、宝石が私たちの体に与える効果を、現在のように科学の進歩していない時代の方も、本能的に知っていたということですね。

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『月日の経つのは速いものですね。』

『月日の経つのは速いものですね。』

なんだか、年々月日が経つのが速くなってきているように感じます。
それもそのはず、
人は、過ぎ去った年月と比較して、時の経過を感じるので、
年をとるほど、月日の流れが速くなるのだそうです。
私も年をとったということでしょうか。

でも、私が1年をこんなに短く感じるのなら、
ずっとずっと長い時間を生きている宝石にとっては、どうなのでしょうか。
そもそも宝石って何歳なのでしょうか?

例えば、ダイヤモンドの年齢を考えてみましょう。

皆さんもご存じと通り、ダイヤモンドは、炭素(C)の結晶です。
同じ炭素の結晶に、グラファイトがあります。
これは、鉛筆の芯と同じものです。
外観も性質も全くことなりますよね。
炭素は、地上ではグラファイトになります。
ダイヤモンドのなるためには、5万気圧、1300℃という環境が必要になります。
そんな環境は残念ながら、地上にはありません
。 どこにあるかというと、地球の内部。
地下約150kmの環境で、ダイヤモンドは成長しています。

現在、人間が機械を使って掘れる深さが、約12kmと言われています。
つまり、全然ダイヤモンドのいる世界には届きません。
では、私たちが、どうやってダイヤモンドを手に入れているのかというと、噴火等の地殻変動によって地下から地上近くにまで上昇してくるマグマが、ダイヤモンドのいる世界を通過する時に、ダイヤモンドも一緒に連れて来てくれるわけです。
しかし、この上昇速度も、ゆっくりであると、その間にダイヤモンドは、グラファイトに変化してしまいます。ダイヤモンドがダイヤモンドのままでいるためには、音速以上の速さで上昇してこなければなりません。
そうすると、ダイヤモンドはいわば瞬間冷凍されたようになり、ダイヤモンドのままで、地上に存在することができるようになるのです。

さて、ダイヤモンドを含むマグマの噴火があった時代が研究されています。
それによると、一番古いもので、約10億年前。
最も新しいものでも、約2200万年前だそうです。
つまり、ダイヤモンドは少なくとも、2200万歳にはなっているということ。
すごいですね。

ダイヤモンドから見れば、人間の一生も、ほんの一瞬のできごとなのでしょうね。

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『ガーネットからのメッセージ』

『ガーネットからのメッセージ』

ガーネットの語源はラテン語の「granatum(種がたくさんある)」で、石榴の実を表しています。花崗岩や片麻岩の割れ目に、熟した石榴の実のように結晶していることからこの名前がつきました。和名も「石榴石」になります。
原石のままで美しい赤色と、12面体や24面体の球状に近い結晶を持ち、最も古い時代から宝石として扱われていきました。

ガーネットの原石が美しい形状で産出するのには理由があります。
ガーネットの結晶は等軸晶系と呼ばれ、結晶の3つの軸が全て同じ長さで、それぞれ真っ直ぐ(90°)に交差しています。このような宝石はとても珍しく、大概は、3つの軸の長さが異なったり、交差する角度が斜めだったりします。

つまり、ガーネットの結晶は、どの方向から見ても全く同じ形。結果的に原石もそうなります。いつどんなときでも姿を変えない。
それは、「真実」や「忠実」の象徴です。
そんなガーネットが伝えるメッセージは「変わらぬ想い」。

欧米では、大学を卒業するときに「カレッジリング」をつくる風習があります。このカレッジリングには、ガーネットが使用されることが多いようです。
卒業しても、今の気持ちを忘れずに、ずっと友情を大切にしようという想いが込められているのでしょうね。

ドイツの偉大な文豪であるゲーテは、晩年にずっと年下の少女に想いをよせました。彼女もゲーテが82歳で天寿をまっとうするまで、彼の傍に寄り添い、彼への想いを誓って、生涯ガーネットしか身につけなかったそうです。
日本でも結婚18年目の記念石がガーネットです。

ガーネットの「変わらぬ想い」。貴方なら誰に伝えたいですか?

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ご相談No.0141

ご相談No.0141の答

見た目だけで判断するというのは、なかな難しいのですが、
青色の宝石のといっても、それぞれの宝石においては、

① 化学組成が異なる → 硬度等の物理的特性が異なる
② 着色原因が異なる → 青色の雰囲気が異なる

例えば、質問者さんが挙げた4つの宝石でいうと、
ブルーサファイアやスピネルは硬度が高いので、「てり」が良いです。
タンザナイトだけは、着色原因が異なるので、紫味が強い異質な青色。
他の宝石の青色は、いずれも鉄(Fe)に関係しているので、
似たような色になりますが、
ブルーサファイアにはチタン(Ti)が含まれるので、鮮やかです。
アイオライトは、多色性が強いので、ガードル方向から見ると無色に見えます。
などなど・・・

でも、もちろん確実な鑑別方法ではありません。
この4つの宝石については、「二色鏡」という鑑別道具を使用すると、
簡単に完璧に見分けることができますよ。

ご相談No.0141

宝石が好きな宝石愛好家です。
特に、青色の宝石が好きですが、違いが、いまひとつわかりません。・・ 本で調べたところ、ブルーサファイア、ブルースピネル、タンザナイト、アイオライトなどの青色の宝石がありますが、違いがわかりません。 目で見て、どの宝石なのかわかるのでしょうか?・・
奥田先生、教えていただければありがたいです。 よろしくお願いします。

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『名画の中の宝石』

『名画の中の宝石』

私は寒いのがとても苦手で、断然暑い方が得意です。
将来は、常夏の国で暮らしたいと思っています。

そんなわけで、この週末は、家で読書をして過ごしました。
読んだのは、北森鴻氏の「孔雀狂想曲」。
明治期の日本画家による名画が盗まれた。
犯人は逃走の際に怪我を負い、絵画が血で汚れてしまった可能性が…。
この日本画家は、別名「緑の画家」と呼ばれるほど、緑色を多用することで有名。
汚れた絵の修復のために、犯人はマラカイト(孔雀石)を採掘しに国内某所に赴き、
先を読んで張り込んでいた警察に見事に逮捕されるというお話。
(簡単に書きましたが、もっともっと複線があって、とても面白いお話でした。)
それで、思い出しました。
長い歴史の中で、宝石は装飾品としてだけではなく、
医薬品として、時には絵具としても活用されていたことを。

12月の誕生石である「ラピスラズリ」も美しい青色の絵具
「ウルトラマリン」の原料でした。
現在は、この絵具も合成されるようになりましたが、
昔は相当高価なものだったようですね。
何といっても、本物の宝石を磨り潰して作るわけですから。

「ウルトラマリン」とは、「海を越える」という意味だそうです。
ヨーロッパから見ると、当時はアフガニスタンで産出されたラピスラズリが、
海を越えて運ばれてきたことから、このように呼ばれたそうです。
当然、画家にとっては、めったに使用することのできない貴重な絵具。
宗教的な壁画(マリア様の衣装)をはじめ、絵画の重要な部分にのみ使われていたようです。

フェルメールの「青いターバンの少女」に使用されているのも、このウルトラマリン。
何年経っても褪せない美しい青色ですよね。
ちなみにこの作品「真珠の耳飾りの女」というタイトルで、映画にもなりました。
モデルになった少女は、フェルメールに絵具の準備係を任命されて、
絵具の作り方を教えてもらいますが、青色の絵具だけは触らせてもらえなかった。
というシーンがありました。

名画の中にも、宝石がいる。素敵ですね。

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『12月の誕生石 新メンバーをご紹介』

『12月の誕生石 新メンバーをご紹介』

12月の誕生石といえば、トルコ石とラピスラズリ。
そして、もう1石あることをご存知でしたか?
それは、「タンザナイト」です。

正式名は、ブルーゾイサイト。
その研究に貢献したオーストリアの自然科学者Baron von Zoisに因んで名付けられました。ゾイサイトは、その昔、不透明のものしか知られていませんでした。
大部分は黒っぽい石で、中にピンク色の「チューライト」や、緑色の「アニョライト」がありましたが、透明石ではないので、もっぱら彫刻等の材料だったようです。

ところが、1960年代後半になって、タンザニアで青色~紫色透明のゾイサイトの採掘が始まりました。このブルーのゾイサイトを、「タンザニアの夜」という意味を込めて、ティファニー社が「タンザナイト」と命名、1967年に全世界にプロモーションしました。

こうして、タンザナイトは一躍新宝石として宝石界にデビュー。
4大宝石が5千年の歴史を持つことを考えると、
タンザナイトは宝石の中では、まだまだ駆け出しの新人になります。

その名の通り、キリマンジャロの夕日の沈んだ後の夜空を思わせる、紫がかった青色は、日本人にとっても、大変好ましい色のようです。
ティファニー社のプロモーションも手伝って、全世界的に大変人気の高い宝石です。
発見された当時は、毎年価格が高揚していましたが、最近では安定したようですね。

私がまだ20代の頃、
「あなたの生まれた年に発見された宝石なのよ。」
といって、タンザナイトを見せてもらいました。
そうです。私は、1967年生まれなのです。
その頃、自分の生まれた年のワインを記念日に購入するのが流行っていました(ロンバケ参照)。
自分と同じ歴史を持つ宝石と知って、すぐに購入してしまいました。
でも、この気持ち、分かっていただけますよね?

全国の1967年生まれの方、
まだお持ちでないのなら、是非タンザナイトを。
1967年生まれでない方も、宝石界の新人(アラフォーだけど)を応援してあげて下さいね。

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『トルコ石のそっくりさんたち』

『トルコ石のそっくりさんたち』

トルコ石は、古くから「旅の守護石」として大切にされてきたことは、以前に書きました(8月の日記「旅のお供にトルコ石」を是非ご覧下さい。)ので、今回は別のお話を。

トルコ石は、大変「ニセモノ」の多い宝石です。
そして、その見分け方が大変難しい宝石です。
「ニセモノ」という言い方は、少し乱暴でしたが、トルコ石のようだけどトルコ石ではないものに、どんなものがあるのかをご紹介したいと思います。

○ 模造石
ただ外観が似ているだけの真っ赤な「ニセモノ」。その正体は、ガラスかプラスチックです。夏になると良くアクセサリーショップで見かけるようになります。

○ 類似石
ハウライトやマグネサイトといった天然石がトルコ石色に染められて販売されています。パワーストーンのショップ等で見かけることがあります。

○ 合成石
人間が作ったトルコ石ですが、厳密にいうと合成石(人間が作った宝石で天然石と全く同じ化学的・物理的特性を持つもの)ではありません。これは、トルコ石の粉を樹脂等で固めたもので、一般に「再生トルコ石」と呼ばれています。

その他に、「処理石」と呼ばれるものもあります。
これは、天然のトルコ石に研磨・カット以外の人工的な手を加えたものです。
具体的には、透明材の樹脂含浸処理、着色材の含浸処理、化学処理があります。
トルコ石には間違いないのですが、未処理のトルコ石と処理されたトルコ石とでは、
見た目が同じ美しさであっても、希少性が異なるので、当然価値も異なります。

さっとこんな感じです。沢山あるでしょう?

さて、問題の見分け方ですが、トルコ石はルーペや顕微鏡で観察すると、独特の表面構造が観察されます。処理の判断には、分析機器が必要な場合もあります。
プロであれば判断できるのですが、訓練を受けていない方が、お店で判断するのは、まず難しいですね。

では、どうすれば良いのか?
信用のできるお店の信頼できるジュエラーからお買い求め下さいね。

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『クリスマスカラーのジュエリー』

『クリスマスカラーのジュエリー』

そろそろクリスマスですね。
結婚していて、でも子供のいない私にとって、
クリスマスは年々縁遠いものになっていくように感じていますが、
家の中にクリスマスツリーを飾ると、やっぱり気分がうきうきしてきますね。

皆さんは、クリスマスカラーってご存知ですか?
実は私も最近知ったのですが、「赤」、「緑」、「白」、「金」の4色で、
それぞれにちゃんと意味があったのです。
「赤」は、サンタクロースの服、ポインセチア、ひいらぎ・・・
クリスマスの代表的な色です。
この赤は、十字架にかかったキリスト血の色、
ひいては神様の大きな愛を表しているそうです。
「緑」は、クリスマスツリーのもみの木の色。
もみの木は、冬になっても枯れることがなく緑の葉をつけている常緑樹。
そのことから、「永遠」を意味しているようです。
「白」は、雪の色。意味は「純潔」で聖なる色です。
「金」は、クリスマスツリーのてっぺんにある星の色。
この星は「ベツレヘムの星」と呼ばれていて、キリストが生まれた時に、
東の空にひときわ大きく輝いた星のことだそうです。

今まであまり気にしていなかったけれど、
改めて意味を知ってみると面白いですね。

さて、このクリスマスカラーを用いたジュエリーを考えてみました。
すると、ありましたよ。ぴったりのものが。
それは、「アレキサンドライト」です。
アレキサンドライトは、ご存知の通り、
光源によって赤色になったり、緑色になったり、
クリスマスカラーの主役である2色を両方とも持っている宝石です。
1色だけのルビーやエメラルドより、ずっとクリスマスに相応しいと思いませんか?

アレキサンドライト、ルビー、エメラルドには、
共通してクロム(Cr)という成分が含有されています。
このクロムは、可視光線の一部を吸収する性質があります。
その結果、残った光だけが私たちの眼に届き、宝石に色がついて見えるのです。
この吸収が紫側に寄ったときは、ルビーのように赤色になります。
反対に赤側に寄ったときは、エメラルドのように緑色になります。
アレキサンドライトは、丁度その中間になるので、
赤色と緑色が同じくらい透過されています。
そのため、白熱灯のように赤色系の照明下では「赤色」に、
蛍光灯のような青色系の照明下では「緑色」になるのです。

アレキサンドライトにダイヤモンド(白)の脇石をつけて、
ゴールド(金)の台座にセットすれば、
素晴らしい!完璧なクリスマスカラーのジュエリーの出来上がりです。

クリスマスの日には、クリスマスツリーと一緒に眺めて楽しみたいですね。

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『宝石とお酒』

『宝石とお酒』

「宝石とは?」
という問いかけに対して、「カクテルのようなものです。」
と答えた学生がいました。

さて、そのココロは?
「色とりどりに輝いて、人を酔わせます。」

うまい!と思いませんか?

そう言われてみれば、宝石とカクテルって似ているかも。
実際に、「アンバードリーム」とか、ルビーなんとかとか、エメラルドとか(あまり詳しくなくてごめんなさい)、宝石の名前の付いたカクテルも結構ありますよね。
リキュールは「液体の宝石」と言われているし、
ジンの種類にボンベイサファイアというのもあります。
ソムリエは赤ワインを表現するときに、「ガーネット」や「ルビー」という単語を使うそうです。

お酒と宝石は、何か通ずるものがあるようです。

11月の誕生石であるインペリアルトパーズは、コニャックやシェリー酒の色に例えられます。いずれもお酒も、居酒屋でワイワイ飲むものではなく、例えば、コニャックは、寝る前にゆっくりとくつろぎながら過ごす、大人のリラックスタイムに。
シェリー酒は、恋人に連れていってもらった素敵なレストランで、楽しいお食事を始めるまえのワクワクタイムに。という感じ。

トパーズについても、同じような光景が浮かんできます。
濃色のトパーズは、大人の女性に。
オレンジピンク色のトパーズは、恋愛中の女性に。

宝石とお酒の関係は、もっとゆっくりと考察してみたいテーマですが、
今日はこの辺で。

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『ジュエリーデー』

『ジュエリーデー』

毎年11月11日は「ジュエリーデー」ってご存知でした?

びっくりするほど知られていないのですが、
実は、11月11日は宝石にとって大切な記念日です。
明治42年(1909年)の11月11日、日本で初めて、「カラット(ct)」が正式な宝石の単位として制定されました。

「カラット」は宝石の重さを表す単位で、1ctは0.2gになります。
カラットの語源は、ギリシャ語のKeration(カラブ豆、イナゴ豆)で、
写真がそのカラブ豆です。
美しい赤色をしていて、甘い香りがします。
この豆を乾燥させると、不思議なことに、どれもほぼ0.2gと同じ重さになります。そのため、古代では、宝石の重さを表現するのに、カラブ豆何粒分という表現をしたようです。

カラブ豆は、私たちには、あまり馴染みのない豆ですが、
海外では、調理されて日常的に食べられているもののようです。

日本でも、カラブ豆を食べることができます。
海外のお菓子を置いているお店へ行ってください。
「Carab Bar」とかいう名前
(はっきり覚えていないので、若干間違っているかもしれません。)
で、チョコレートバーのようなものが売っています。
これは、カラブ豆を使ってできた低脂肪、低カロリーのチョコレートバーです。

試しに食べてみましたが、とても美味しかったです。
カラットの味。是非お試し下さい。
私の勤めている専門学校では、ジュエリーデーの前日に、「ジュエリーデーイヴパーティー」を開催しました。クリスマスイブみたいに、前日から夜通しで楽しんで、ジュエリーデーをお祝いしたのです。
当日は、みんなでお洒落して、勿論ジュエリーを身につけて、集まります。ジュエリーを大いに楽しみました。
皆さんは、どんなジュエリーデーを過ごしましたか?

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『ハロウィーンにダイヤモンドを』

『ハロウィーンにダイヤモンドを』

先月末は「ハロウィーン」でした。
街もすっかりハロウィーンムードで、いたるところで、ハロウィーンのキャラクターとハロウィーンカラー(オレンジ色)を眼にし、かぼちゃを使用したお菓子やお料理が色々と発売されていましたね。

でも、ふと思ったのですが、ハロウィーンがこんなに盛り上がるようになったのって、
結構最近のことだと思いません?
クリスマスやバレンタインデーのように、日本の風習にはなかった行事を取り入れることによって、それにちなんだ様々な新商品が誕生しています。

ジュエリーにも何か、ハロウィーンと関係のあるものはないかしら。
と思っていたら、ありました!かぼちゃのダイヤモンド。
「パンプキン・ダイヤモンド」は、5.54カラットのダイヤモンドで、世界でも希少なヴィヴィッド・オレンジ・カラーをしています。ハリー・ウィンストンのロナルド・ウィンストン会長が、ハロウィーンのイブにオークションで落札したことにちなみ、この名前で呼ばれるようになりました。
そして、この色、まさしくかぼちゃの色です。

ダイヤモンドは無色透明が有名ですが、実は様々な色があります。
あらゆる色相が天然に存在するといっても良いでしょう。
ダイヤモンドは、炭素(C)の結晶ですが、もし、全く不純物を含まないと、可視光線はダイヤモンドの結晶を素通りするため、無色透明となります。
しかし、ダイヤモンドの結晶に穴が開いていたり、不純物が含まれたりすると、その部分が光のエネルギーを吸収するため、残った光だけが目に届くことになり、ダイヤモンドは着色して見えるのです。
(絵の具とは異なり、光の色は引き算で考えます。赤色から紫色の7色全てが揃うと無色透明になるのですが、赤色が吸収されると緑色~青色に、青色が吸収されると黄色になります。)

つまり、色が付いているのは、結晶に何らかの欠陥がある証拠。
欠点が魅力的な色を作り出すなんて、不思議ですよね。
様々な色のダイヤモンドは、皆それぞれに美しいものです。

ハロウィーンに、かぼちゃ色のダイヤモンドを身につける。
なんて、いかかでしょうか?

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『インペリアルトパーズ』

『インペリアルトパーズ』

11月も半分過ぎてしまいましたが、
遅ればせながら、今月の誕生石「トパーズ」にスポットを当ててみようと思います。

トパーズは、個人的に大好きな宝石です。
硬度が「8」と、ダイヤモンド、ルビー・サファイアに次いで硬く大変美しい宝石です。
歴史も長く、様々な効能が信じられている宝石。
当然、貴重で高価な宝石になります。

それなのに、最近では、トパーズを価値の低い宝石と誤解している方によく遭遇します。今回は、まずそんな誤解を払拭したいと思います(別に誤解していない方、ごめんなさい)。

11月の誕生石には、トパーズともう一つシトリン(黄水晶)があります。
鑑別技術が発達していなかった時代には、見た目こそが宝石を判別する全てだったので、これらの宝石が同じ月の誕生石に選ばれていても、特に不思議なことではありません。
しかし、トパーズとシトリンは外観こそ似ていますが、全く別の宝石になります。
トパーズと比較して、シトリンは産出量が多く、また一般的に加熱処理を施されているので、価格はずっと安くなります。もちろん、だからといってシトリンが価値のない宝石というわけではありません。ただ、希少性がそんなに高いわけではないので、リーズナブルな価格になるだけです。
それなのに、シトリンに無理やり高級感を持たせようとして、「シトリントパーズ」という実にへんてこりんな名前で販売されていることがあります。そのため、本来価値の異なるシトリンとトパーズが、あたかも同じ宝石であるかのような錯覚を与えてしまっているようです。

また、トパーズには、主成分にフッ素が含有されているFタイプと水酸基が含有されているOHタイプの2つのタイプがあります。どちらも鉱物学上では、同じトパーズですが、光学的・物理学的特性に少し差があり、何よりも産出量が大きく異なります。
無色のFタイプのトパーズは、比較的産出量が多く、これに放射線を照射すると、水色のプルートパーズになります。これに対して、コニャック色と呼ばれる柔らかなオレンジ色のOHタイプのトパーズは、処理の施されていない天然の色で、産出量が少なく、大変希少な宝石になります。
この場合も、希少性に差があるので、やはり価値にも差が生じます。
そのため、無色や水色のトパーズを見た人は、トパーズは安価な宝石と誤解してしまうようです。

11月の誕生石であるインペリアルトパーズは、まさに秋の紅葉の色。
黄色と赤色が混在した大変美しい色をしています。
秋の香りが立ち込めてきた今こそ、トパーズを見直してみてはいかがでしょうか。

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『素敵な異性をひきよせる?宝石』

『素敵な異性をひきよせる?宝石』

-ある時、誰かが、偶然に焚き火の中にある宝石を落としてしまった。
慌てて火を消してみると、その宝石の周りに焚き火の灰が集まっていました。-

ものを引き寄せる不思議な力を持つ宝石。それは「トルマリン」。

熱や力を加えることで、トルマリンの結晶表面には電荷が発生します。
つまり、トルマリンが静電気を起こし、灰を引き寄せたのです。

トルマリンから発生する電流は、
人体から発生する微弱電流とほぼ同レベル(0.006ミリアンペア)であることが知られています。

何だかとても不思議な偶然ですね。
トルマリンを愛したことで有名なアメリカ人のベンジャミン・フランクリン。
彼は、政治家であり、事業家であり、科学者でもありました。
彼は、いつもトルマリンを近くに置いて、事あるごとに眺めていたそうです。
後に、雷と電気が同じものであることを証明し、そのことから避雷針を発明しました。
トルマリンの力が、新しいアイデアを引き寄せたのではないでしょうか。
トルマリンは、人にとって必要な何かを「引き寄せる」力を持っているのかもしれません。

そんなトルマリンの宝石言葉は「ひらめき」。
「ひらめき」は急にやってきます。
きっと眼には見えない何かが引き寄せられた結果なのでしょう。

このトルマリンの性質をいち早く見抜いたJBSの畠校長は、
「トルマリンは婚活時代に欠かせないジュエリーだ。」と言っています。

婚活パーティーにせっせと通うのもいいけれど、
トルマリンを手のひらで力強く握って、暖めてみましょう。
トルマリンの力が働いて、貴方の理想の相手を引き寄せてくれるかもしれません。
きっと、素敵な出会いが訪れますよ。

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『貴方もオパールになれる?』

『貴方もオパールになれる?』

オパールの魅力である虹色の輝き。
これは、「遊色効果」もしくは「プレイ・オヴ・カラー」と呼ばれています。

では、この遊色効果は、どのようにして生まれるのでしょうか?
それは、オパールの構造と関係があります。

オパールを電子顕微鏡で観察すると、小さな球状の粒子が
規則正しく集合していることが分かります。
この粒子は、二酸化ケイ素(シリカ:SiO2)です。
それぞれの粒子によって光の回折(光が曲がって進む現象)が起こり、その結果、
部分的に同じ色の光が集中することになり、虹色に見えるようになるのです。
CDの表面が虹色に見えるのも、これと同じ原理です。

ちなみに、直径0.2ミクロン程度の粒子が集合すると紫色の光が、
直径0.3ミクロン程度の粒子が集合すると、赤色の光が現れます。
その中間のサイズでは、他の色がそれぞれ現れます。
つまり、遊色効果の出方も粒子の大きさによって決まってくるのです。
この粒子の大きさがばらばらであったり、規則的に配列していなかったりすると、
遊色効果は見られません。
ほぼ同じ大きさの粒子が規則正しく配列したときにだけ、あの美しい虹色が見られます。

この原理を理解すると、自分でもオパールをつくることができます。
ビーカーの中に、シリカの粒子を拡散させた水溶液を用意し、
ただひたすら安置しておくのです。そうすると、シリカがビーカーの底に
規則正しく沈殿し、オパールになります。
途中で少しでもビーカーを揺すってしまうと、また始めからやり直しです。
ただ固い宝石になるためには、長い長い年月が必要になりますが。

自然界のオパールも同じです。
時には、木片や貝の形をしたオパールも見ることができます。
木片や生物の死骸等は、長い年月の中で、土に返っていきますが、
たまたま周囲がシリカに恵まれた環境であったとき、内部にシリカが
規則正しく沈殿することによって、オパールへと変化するのです。

条件が揃えば、私たちだってオパールになることは夢ではないかもしれません。

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『同じ宝石でも』

『同じ宝石でも』

同じ宝石でも産地によって表情が変わります。
これは、結晶が成長する周囲の環境が異なるから。
人間にしても、動物にしても、同じことが言えますね。
日本人とアメリカ人とフランス人は違うし、神戸牛とオージービーフも違う。
産地よって異なる宝石の魅力を楽しんでみるのも一興です。
中でも、その違いが顕著なのは、ブルーサファイアではないでしょうか。

【スリランカ産】
やや淡めで、少し紫がかった色が特徴的。日本人好みのブルーサファイアです。

【ミャンマー産】
良質のルビーの産地として有名なミャンマーの隠れた主役。
はっきりとした青色が特徴的です。大変希少性の高いブルーサファイアです。

【オーストラリア産】
やや緑色を帯びた濃い青色が特徴的。
透明感は低いのですが、てりが良く、男性に似合うのでは?

【モンタナ産】
スティールブルーと呼ばれる独特の淡い色相が特徴。
透明感が高く、若い人に人気があるようです。

【パイリーン産】
青色というより藍色。落ち着いた雰囲気のブルーサファイアです。

等など…

ちなみに、
ブルーサファイアの中で最高の色と称えられる「コーンフラワーブルー」。
この色相のサファイアは、インドのカシミール地方で産出されます。
といっても、現在では、商業ベースでの採掘は行われておりません。
約100年前に産出されていた物で、現在ではめったに目にすることはできません。

コーンフラワーとは矢車草のこと。
矢車草の青色は、確かに魅力的ですが、
個人的には「ベルベッティーブルー」という表現の方がぴったりくるように思います。
ベルベットのようなブルー。
内側から湧き出てくるような光沢で、見るものを惹きつけます。

カシミール産のブルーサファイアのこの魅力の秘密は、
宝石の中に内包されるインクルージョンによるもの。
カシミール産のブルーサファイアには、「ヘイジィ条線」と呼ばれる顕微鏡で
やっと観察できるような白色の微小インクルージョンが内包されています。
ヘイジィ状線に光が当たることにより、ベルベットのようなブルーが生まれます。

ジュエリーショップのブルーサファイアを、
どこで生まれたサファイアなのかな?
という気持ちでご覧になっては如何でしょう。

自分の好きな産地。
自分に似合う産地。
探してみるのも面白いですね。

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『女心と秋の空とオパール』

『女心と秋の空とオパール』

10月に入ってもまだまだ夏の陽気。
と思っていたら、下旬に入って急に寒くなってきました。
そういえば今年の秋は、随分久しぶりに大型台風が日本に上陸しましたね。

「女心と秋の空」
うつろいやすい例えとして使われるように、
変わりやすい秋の天候にふさわしく、10月の誕生石は「オパール」です。

オパールの語源は、サンスクリット語の「宝の石」で、まさに宝石の代名詞。
古代から、世界中で長く愛されてきた宝石です。
日本にも、明治の文明開化とともに登場し、以来、日本人の心をがっちりと掴んでしまいました。
オパールの魅力は、何といっても、虹色に輝くプレイ・オヴ・カラー。

プリニウスも「博物誌」の中で、
「最も貴重な宝石の素晴らしい諸性質を合わせ持っていて、
それは他のどの宝石より増して優れている。カーバンクルより柔らかい焔と、
アメシストの紫色の輝き、エメラルドの海のような緑色が絶妙に調和している。」
と大絶賛しています。

光によって、見る角度によって、気まぐれにその表情を変える。
でも、とても魅力的で、眼が離せない。
そんなオパールの宝石言葉は「無邪気」。
ぴったりだとは思いませんか?
何だか、やっぱり「女心」のようですね。

だけど注意が必要です。
オパールはとても乾燥に弱い宝石です。
人の肌に触れさせておくことで、適度な潤いを与えることができますが、
放ったらかしにしていると、ひび割れてしまうことがあります。
だから、いつも愛情をかけて、側において、肌に触れてあげなければなりません。
これも、やはり「女心」みたい?

十分に愛情を込めて、大切に扱いたい宝石です。

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『ジュエリーの源流を探る』

『ジュエリーの源流を探る』

タイに行ってきました。
これは、学生を引率しての研修旅行です。
テーマは、「ジュエリーの源流を探る」。

ジュエリーショップで、魅力的な輝きを発しているジュエリー。
このジュエリーはどこからやってきたのか。
誰の手を渡ってきたのか。
それを実際に自分の眼でみよう!という研修です。
鉱山(採掘現場) → 研磨工場 → 
加工工場(加熱処理工場) → 鉱山近くのフリーマーケット → 
ジュエリーメーカー(デザイン室&クラフト) → バンコク国際宝飾展

という順で、地球から贈り物である宝石の原石から、
ジュエリーになるまでの過程を見ていくのです。
毎年、学生を引率しているのですが、皆、とても興奮しています。
私も何度行っても楽しいですね。

一番の感動は、やはり鉱山でしょうか。
鉱山といっても山ではなく、広大な赤土の荒野です。
ミャンマーやスリランカとは異なり、タイでは機械化が進んでいるので、
ブルドーザーで24時間体制で採掘が行われています。
そうやって集めた土の中から、宝石と呼べるものは、1日に数個しか出てきません。

ぽっかり空いた大きな穴の淵に立つと、
宝石の希少性が、本当に実感できます。
地球の中にある小さな宝石。

私たちが手に取るまでの長い長い時間。
宝石はどんなことを思って眠っているのでしょうか。

手に取られた宝石は、多くの人の手を渡って、
ジュエリーショップに並ぶのです。
大切にしたいものですね。

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『日本産の宝石』

『日本産の宝石』

日本では、全く宝石が産出しない。と思っている方も多いのですが、
実際には、アクアマリンやサファイア、なんとルビーだって産出するのです。
とはいっても、ジュエリーに使用できるような品質の高い宝石はほとんど見つかりませんけどね。

そのことを十分にご理解いただくと、
宝石採掘が体験できるところは、日本中のいたるところにあります。

私も、茨城県の山ノ尾に「ガーネット」を採掘しにいったことがあります。
山の中に分け入って、岩をハンマーで砕きながら、探しました。
岩の中から顔を出したガーネットの結晶は、とても美しく見えて、大感激したのですが、翌日、採掘してきたものを改めて取り出してみると、ただの黒い塊にしか見えませんでした。
今も大切に保管していますが、
ジュエリーになることは一生ないと思います(*^^*)。

そんな中、世界でも大変希少性の高い宝石が日本で産出されたことが、大きな話題となりました。
オパールと同じように七色に輝く、なかなか美しい宝石です。
正真正銘の日本産。奈良県天川村の「レインボーガーネット」です。
ガーネットは、色々な種類があるのですが、これは、デマントイドガーネットと同じアンドラダイトガーネットになります。

宝石の採掘は、是非一度体験してみると良いと思います。
宝石の希少性や、地球の力の偉大さを、身を持って体感することができますよ。

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『宝石の強さ』

『宝石の強さ』

「宝石」と呼ばれるためには、3つの条件が必要です。
「美しさ」、「稀少性」、「耐久性」。

美しくなければ宝石とはいえません。
また、どんなに美しくでも、道で簡単に拾えるような石は、やはり、宝石ではありません。

そして、最後の「耐久性」。
簡単に壊れたりしないその「強さ」も宝石にとって大切な条件の1つになります。
しかし、この「強さ」ですが、何を持って強いとするのかは大変難しいところです。

例えば、ダイヤモンドは地球上でもっとも硬い物質と言われていますが、
ハンマー等で強くたたくと、簡単に割れてしまいます。
一方、翡翠は、簡単に割ることができず、このような外部からの衝撃に対しては、
ダイヤモンドを凌ぎ、宝石の中で一番の強さを誇ります。

つまり、別の視点から見ると、「ダイヤモンド」も「翡翠」も、最も強い宝石となるわけです。西洋が、ダイヤモンドの珍重したのに対し、東洋は翡翠を珍重しました。
西と東で、強さに対する認識が異なるのかもしれません。
なかなか興味深いと思いませんか?

さて、この翡翠。
強さの秘密は、繊維状の結晶がからみあって集合しているその構造です。
しかし、モース硬度(ひっかきに対する強さ)は、あまり高くありません。
そのため、彫刻が施しやすく、古くから様々な彫刻品が創られてきました。
彫刻された翡翠は、その形によって目的別の護符として使用されてきました。

中国の翡翠マーケットを訪れると、本当に沢山の形の翡翠が売っています。
私も翡翠の置物を購入しました。
あまり可愛いとはいえない容貌です。
全身が鱗のようなもので覆われていて、足が3本しかない、想像上の生物です。
お店の方に、この生物の名前を書いてもらったのですが、その紙を失くしてしまって…

ともかく、金運を呼び込むお守りだそうです。
良く見ると、お金の上にしっかりと乗っかっています。
お財布の中に入れておくと、お金が貯まるといわれて、欲張って大きなものを
買ってしまったら、私のお財布の中には入りませんでした。残念!

その他にも、「こうもり」は全般的に幸運のお守り。
「蝶々」は恋愛運、「桃」は長寿、二人の人物が彫刻されているのは友情の証等、
様々な意味があるようです。

そうそう、「笏」の形の翡翠を持っていると、人や物事が自分の思い通りに
運ぶようになるそうで、古くは権力者が、現在では、政治家の方々が好んで
持っているそうです。

先日の衆院議員選挙でも、
候補者の皆さんも「笏」の翡翠をお持ちになっていたのかもしれませんね。

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『ブルーサファイア』

『ブルーサファイア』

9月の誕生石「サファイア」。
サファイアの語源は、ギリシャ語で青を意味する「サファイロス」です。
現在では、赤色以外のコランダムを全てサファイアと呼びますが、
古来、サファイアは青色のものを指し、現在でも一般にサファイアというときは、
ブルーサファイアを意味しています。

だから、ブルーサファイアは、まさに「青」そのものなのです。

皆さんは、「青色」というと何を連想しますか?
「冷静」・「沈着」
ブルーサファイアは、古代から精神的世界に深い関わりを持つと言われています。
神の信託を告げる宝石とされ、ユダヤ・キリスト教では、「モーゼの十戒」はブルーサファイアに刻まれていたとも言われています。
サファイアがギリシャ・ローマをはじめ、ヨーロッパに浸透するに従って、
聖パウロのシンボルとなり、宗教上の儀式や聖職者の指輪に用いられるようになりました。
7世紀初頭から、僧侶の叙位新任の指輪にサファイアを嵌める慣習がありましたが、中世には「司教の石」として、法皇や皇帝、王族等の権利者の冠にサファイアが流行し、宝石としても高い地位を築きました。

「幸せの青い鳥」・「青空」
イギリスに古くから伝わる「サムシングフォー(something four)」というおまじない。
ある4つのものを身につけて結婚式を行うと、花嫁は幸福になると信じられています。
その4つとは、
「サムシングニュー(something new)」-何か新しいもの、
「サムシングオールド(something old)」-何か古いもの、
「サムシングバロー(something borrowed) 」-何か借りたもの、
そして「サムシングブルー(something blue)」-何か青いもの です。
結婚式に青色のものを身につけたい花嫁は、青色の下着、青色のハンカチ、
ブルーサファイア等を選びます。

決して目立つ存在ではないけれど、清くそして強く。
私たちを幸福にしてくれる。
ブルーサファイアは、そんな宝石です。

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『ダイヤモンドに眠る天使』

『ダイヤモンドに眠る天使』

ダイヤモンドの原石をご覧になったことはありますか?
美しい正八面体の結晶です。
丁度ピラミッドを2つくっつけたような形。
横から見ると、トランプのダイヤの形◆
そうです。トランプのダイヤは、ダイヤモンドの原石の形なのです。

地球上で最も硬いダイヤモンドは、地球上の他のどの物質でもキズつけることができないので、
長い間、磨くことができなかったのです。
つまり、原石のまま。
トランプもとても長い歴史を持っているので、
トランプが作られた時代、ダイヤモンドはあの形だったのでしょうね。

というわけで、その頃のダイヤモンドのジュエリーというと、
原石のままの形で台座にはめ込まれていました。

実は、私も1つ持っています。
ダイヤモンドの原石は先が尖っています。
そしてダイヤモンドなので、もちろんガラス等に簡単にキズをつけることができます。

昔々、愛する人の窓辺に訪れて、窓ガラスにこのリングで、愛を告白したとか。
ダイヤモンドで刻まれた永遠に残る愛のメッセージ。
ロマンチックなような。・・・少し迷惑なような・・・。

さて、このリングのダイヤモンド。
よ~く見ると、表面に逆三角形▽の模様がいくつもついているのが分かります。
これは「トライゴン」といって、ダイヤモンドの原石に特徴的に認められるものです。
一般によく見られるラウンドブリリアントカットのダイヤモンドでも、
ガードルとかに、原石の部分が残っていて、トライゴンが見られることがあります。

さて、このトライゴン。
あるジュエラーが、こう言っていました。
「これは、光の天使です。原石の中では、こうして眠っていますが、
ダイヤモンドを磨くと目覚めて、輝く光を放つようになるのです。」
素敵だと思いません?

そういえば、トライゴンは天使の形です。
私のリングの中では、天使はまだ眠ったままです。

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『「旅のお供にトルコ石』

『「旅のお供にトルコ石』

今年の9月には大型連休があります。
旅行の準備をされている方も多いのではないでしょうか。

旅のお供に、私が、是非お勧めしたいのが、「トルコ石」です。
美しい空色が魅力的なトルコ石は、真夏にぴったりの宝石ですね。
そんなトルコ石のメッセージは、「旅の守護」。

トルコ石は大変歴史が古く、メソポタミアでは、紀元前約5000年のトルコ石も発見されているとか。長い歴史の中で、トルコ石は、旅の守護石として、大切にされてきました。
というのも、トルコ石は、持ち主に異変を知らせ、時には、自分が身代りになって持ち主を危険から救うと信じられてきたからです。事故にあったのに、自分は無傷で、持っていたトルコ石が割れていた。というような逸話は、実に沢山残されています。

トルコ石は、微晶質と呼ばれる多孔質の宝石です。
簡単にいうと、小さなトルコ石の結晶が集まって、1つの宝石を形成しているのです。顕微鏡でトルコ石の表面を観察すると、微小な粒が集合してできていることが分かります。

そんな構造をしているトルコ石なので、宝石の中に小さな隙間が多く、外部からの影響を受けやすいという性質があります。
実際に、トルコ石の表面に水を一滴たらすと、あっというまに宝石の中に染み込んでいってしまいます。そのため、トルコ石は、熱や汗などで変質・変色してしまうことがあるのです。

現代では、こういったトルコ石の変質を防ぐために、あらかじめ樹脂等を含浸させ、隙間を埋めておくことが一般に行われています。しかし、古代では、もちろんそんな知恵はなかったでしょうから、おそらく、ちょっとした自分や外気の変化で、トルコ石に異変が見られたのではないでしょうか。
何が起こるか分からない知らない土地に旅する時、トルコ石は、異変をいち早く知らせてくれる宝石だったのでしょうね。

皆さんも是非、夏の旅のお供にトルコ石をお持ちください。
貴方の安全をトルコ石が守ってくれることと思います。

ただし、水分に弱いトルコ石のこと。
船での旅行の場合だけは、海難防止の守護石「アクアマリン」に取り換えてくださいね。

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『「誕生石」と「星座石」』

『「誕生石」と「星座石」』

「誕生石」と「星座石」は、同じように考えられているのですが、実はその起源は異なるのです。

「星座石」は、古代バビロニアを中心とする古代オリエント地方で誕生した占星術を基に考え出されたものです。それに対して、現代の「誕生石」は、20世紀になってから、アメリカの宝石組合が選定したのをきっかけに、各国のジュエリー業界がそれぞれに選定したものです。

日本では、1958年に現在の誕生石が選定されたといわれています。
では、各国がどうやって選定したのかといいますと・・・

誕生石の起源は「聖書」になります。
「高僧の胸当て」(旧約聖書)や「聖なる神の都」(新約聖書)に飾られていた12種類の宝石が、12の月に割り当てられたのです。その12種類の宝石は何かというと、サルディオン、トパジオン、スマラグドス、アントラクス、・・・というように、古代の言葉なので、現在の宝石名とは異なるものばかりです。
それぞれがどの宝石を示しているのかは、国によって若干解釈が異なるようです。

それぞれの国で、自分の国の訳本を基に、自分の国の季節感等も加味して、誕生石が選定されたため、国によって異なる「誕生石」となってしまったのです。そういう意味では、ある程度商業的な意図も当然あるでしょうね。
日本では欧米と異なり、東洋を代表する宝石である「珊瑚」と「翡翠」が入っています。

ところで、「誕生石」というのはもともと、「12種類の宝石を全て所有し、それぞれの石のパワーが全開する1ヶ月間、その宝石を護符として身につける」というものだったのです。
それが生まれ月の宝石を年間通して身につける、現在のスタイルに変化していったようです。前のスタイルのほうが、沢山の宝石が持てて嬉しいですよね。

一方、「星座石」は、占星術を基に決定されたものといわれています。
占星術の歴史は大変古く、紀元前4千年にまで遡ります。自然界は天体の動きに支配されています。 現代の日本でいうと、春には桜が咲き、夏には蝉が出現し、秋には葉が色付き、冬には雪が降る。といった感じでしょうか。

「暦」というものがまだ存在しなかった遥か昔に、人々は星の規則的な運行を見出し、それに沿って、自然界が影響を受けていることを知ったのです。だからこそ、当時の人々は、星の運行で国や人の運命までが決められるという「占星術」を強く信じていたのですね。

この星の運行に基づき、「星座」が誕生し、「暦」が作成されました。
それは、当時の人々の生活にとって重要な事柄が盛り込まれていました。例えば、3月21日~4月19日は、羊が子供を産む時期なので「牡羊座」、牡牛が発情期に入る時期は、「牡牛座」。麦の収穫期には、刈り取る鋏を象徴して、「蟹座」。昼と夜の長さが同じになる時期は、「天秤座」。というように。
こうして12の星座が誕生しました。

それぞれの星座は、7つの惑星(太陽・月・火星・水星・木星・金星・土星)に守護されていて、それぞれの惑星は、ギリシャ・ローマの神々に置き換えて考えられていました。
その神々に捧げられたのが、「星座石」になります。
どの神にその宝石を捧げるのかは、基本的に惑星の色彩イメージに合わせているようですが、このお話を詳しくすると長くなりますので、この辺で。

このように、「誕生石」と「星座石」は成り立ちの歴史が異なるのです。 それぞれに謂れがあり、それぞれに私たちを守ってくれる「守護石」です。

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『ペリドットからのメッセージ』

『ペリドットからのメッセージ』

8月の誕生石であるペリドットは、4500年もの長い歴史を持ちながら、
意外と目立たない存在の宝石にように思います。
あなり高価でないお手軽な宝石に思われがちですが、
実はとても希少性の高い宝石です。

ダイヤモンドの産出量は年間約1500万カラットと言われています。世界中のペリドットを集めても、年間の産出量は100万カラットにも達しないそうです。

特に古代では、紅海にあるいつも霧に包まれた島でしか産出しなかったため、何日間も探し求めて、やっと手に入れられる貴重な宝石でした。
また、硬度が低く、強い衝撃を与えると割れる可能性があり、酸等の薬品にも弱いため、大切に取り扱わなければならない宝石です。
そして、その独特の色相は、太陽を象徴する宝石と言われています。

捜し求めてやっと手に入るもの、
手に入れても壊れやすく大切にしなければならないもの、
そして太陽のように生きていく上で絶対に欠かせないもの。

何かと似ている気がしませんか?
そうです。女性にとっては男性の、生涯を共にする伴侶です。

最近では、プラチナが流行していますが、ペリドットにはゴールドが良く似合います。ペリドットは、ゴールドによってよりその輝きを増し、ゴールドもペリドットによって素晴らしいジュエリーになります。ペリドットとゴールドの関係は、互いに相手を輝かせる、夫婦のような関係なのです。

そんなペリドットからのメッセージは「夫婦の幸福」。
思い出してみてください。
彼に出会うまでのこと。
彼と今日まで築いてきた年月のこと。
その間に感じた彼の思いやり。
ペリドットは夫婦であることの幸福を思い起こさせてくれる宝石です。

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『良いジュエリーとは?』

『良いジュエリーとは?』

良いジュエリーとは、もちろん品質の高いジュエリーのことです。

ジュエリーの品質は、次の3つで決定されます。
① 素材
② 構想
③ 仕上げ

「素材」とは、そのジュエリーを構成している素材のこと。
つまり宝石と、貴金属のことです。
宝石の品質の良し悪しは、当然ジュエリーの価値に大きく影響します。

「構想」とは、いわゆるデザインのこと。
素材である宝石の魅力を最大限に引き出し、
かつ使用する上で、十分な耐久性があるように、
考えられた構想のジュエリーは、品質の高いジュエリーになります。

「仕上げ」とは、いわゆるつくりのこと。
裏側まできれいに磨かれているか、プロング(爪)の大きさや向きがそろっているか等。

このポイントで、ジュエリーを見ていただくと、

ジュエリーの良し悪しがよく分かりますよ。
良いジュエリーは、当然ですが、価格は高くなります。
でも、価格が高いジュエリーが、良いジュエリーとは限らないのです。
是非、ジュエリーを沢山ご覧になってみてください。
私の言っている意味がわかっていただけると思います。

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『バレリーナ』

『バレリーナ』

皆さん、「バレリーナ」と呼ばれるジュエリーのデザインをご存知ですか?
中石を取り巻く様にしたこのデザインは、大正時代にミキモトさんが、
和服に似合うジュエリーとしてデザインしたものだそうです。

着物はとても存在感があって、華やかなので、
それに似合うジュエリーとなると、やはり存在感と華やかさが必要。
というわけで、宝石の周りをダイヤモンドで取り囲み、
さらに、それをバレリーナのチュチュのように、ひらひらにしたのです。

つまりこのデザインは、日本人による日本人のためのデザインなのです。

最近では、一昔前のデザインとして、しばしばリモデルの対象になることもあるのですが、少しもったいない感じ。

着物やドレスの時に、是非楽しんで欲しいと思います。

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暑い真夏に相応しい。そんな宝石は?

暑い真夏に相応しい。そんな宝石は?

夏も本番になってきましたね。
大阪も毎日とても暑いです。

そこで、暑い真夏を乗り切るためのジュエリーを考えてみました。

「風流に涼しく過ごしたい派」
窓には風鈴、浴衣に団扇で、そうめんを楽しむ。
そんな貴方には、シャーベットのようにキラキラ輝く
<ムーンストーン>
<ウォーターオパール>

「熱く燃えて過ごしたい派」
山に海にアクティブに、激辛料理で汗だくになって夏をエンジョイ!
そんな貴方には、燃える太陽のようにメラメラ輝く、
<スフェーン>
<ファイヤーオパール>

いかがですか?

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ルビーの季節

ルビーの季節

7月ももうすぐ終わりとなりますね。
夏はルビーの季節です。
燃えるような赤色を見ると、夏の到来を感じます。

古代の人々は、宝石と惑星を関連付けて考えていました。
空で美しく輝く星には、手が届かないけれど、
それを地上にうつしたのが、宝石という考え方なのでしょうか。

ルビーと関連付けられたのは、そうです。「火星」です。
火星の守護神は、マルス(戦いの神様)なので、
ルビーの守護神もマルスになります。

何か勝負事に出るときは、ルビーを身に着けてみては?
きっとルビーが、あなたに勝利をもたらしてくれることでしょう。

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ご相談No.0140

ご相談No.0140の答

色の変わる宝石で、最も有名なのは「アレキサンドライト」ではないでしょうか。

アレキサンドライトが、太陽光の下では緑色に、白熱電灯の下では赤色に変化するのは、宝石に含まれている微量のクロム(Cr)が原因です。クロムは黄色系のスペクトルを吸収するので、赤色と緑色の光を透過します。
ルビーやエメラルドにも微量のクロムが含まれているのですが、赤色の透過量の方が多いのがルビー、緑色の透過量の方が多いのがエメラルドになります。

アレキサンドライトは、丁度その中間にあると思って下さい。
従って、青色系の光の下では緑色に、赤色系の光の下では赤色に見えるわけです。このような性質を「変色効果(change of color)」といいます。
変色効果は、アレキサンドライト以外にも、サファイア、ガーネット、トルマリンにも見られ、これらの宝石は、カラーチェンジタイプと呼ばれています。

それ以外には、「カメレオンダイヤモンド」があります。これは、温度によって色が変化するダイヤモンドです。
ある期間(例えば一晩中)暗所に保管した場合や、緩やかな加熱(アルコール・ランプなどで200℃~300℃程度)によって、数秒から数分間色が変化します。
オリーブグリーンから、黄色やオレンジ色に変化することが多いようです。
色変化のメカニズムについては、未解明な部分が多いのですが、ダイヤモンドに大量に含有されている水素に関連していると考えられています。

「ハックマナイト」は、紫外線を当てると、白っぽい色から紫色に変化します。紫外線を当てるのをやめると、(しばらくして)元に戻ります。これは、ハックマナイトに含有される硫黄(S)に起因していると言われています。

「フローライト」は、紫外線を当てると強い蛍光を示す宝石で、和名を「蛍石」といいます。その中で、イングランド産の太陽光でも蛍光するフローライトは、「イングリッシュフローライト」と呼ばれ、人気があるようですね。

ご相談No.0140

インターネットで色の変わる石(イングランドフローライト)というものがあるのを見かけました。石の色が変わるって物凄く不思議ですよね!色の変わる石ってどんなものがあるのですか?また、何故色が変わるのですか??

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ご相談No.0139

ご相談No.0139の答

レッドスピネルとルビーは、成分や成因がとても似ている宝石です。
また(だから?)、ほぼ同じ場所で産出されます。そして、外観が本当にそっくりなのです。そのため、大変長い間、レッドスピネルはルビーと同じ宝石だと思われてきました。

1546年に、ドイツの鉱山学者アグルコーラがスピネルを別の宝石として命名しましたが、スピネルが明確に認識されるようになったのは、1783年になってからのようです。
その後、改めて鑑別を行うと、「ルビー」と呼ばれていた多くの「レッドスピネル」の存在が明らかになりました。

たとえば、英国王室の大礼用王冠「インペリアル・ステート・クラウン」の中央前部にある170ctの「黒太子のルビー」、エカテリーナ1世の王冠の宝石、ムガール帝国の皇帝の名が刻まれている352ctの「チムール・ルビー」等。
王権の象徴である王冠の中で、その豪華な美しさを称えられながら、ルビーと呼ばれ続け、何世紀も本名を知られずにいた。それが、「レッドスピネル」なのです。

スピネルの産出量は、実は、ルビーより遥かに少なく、例えばミャンマーでは、ルビーの約5分の1にしか過ぎないといわれています。
希少性は大変少ないのですが、そのために市場に出る量も少なくなり、多くの人にその価値を知ってもらうこと(知名度を上げること)ができませんでした。誰も知らない宝石を欲しいとは思いませんよね。
そのため、レッドスピネルは、ルビーと同じくらいの美しさであっても、価格は半分くらいでしかありませんでした。

しかし、最近では、ルビーの加熱処理が複雑化するのにつれて、未処理のレッドスピネルの価値が見直され始めてきています。
そして、レッドスピネルの存在が知られるにつれて、その評価もだんだん高くなってきています。
日本のジュエリーショップでも見かけるようになりましたので、是非、ご覧になって下さい。

ご相談No.0139

以前の質問への回答で、奥田先生は「レッドスピネル」が好きと書かれているのを見ました。私は以前、「世界最大のルビーが実はレッドスピネルだった」という話を聞いてから、「レッドスピネルはルビーの偽物」というイメージを持っていました。(すいません・・・。)
実際ルビーとレッドスピネルを比べると、素人目には見分けのつかないものなのでしょうか?ルビーとレッドスピネル、価値の違いや産出量の違いなど、教えて欲しいです。

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ご相談No.0138

ご相談No.0138の答

「人工宝石」と呼ばれるものには、厳密に言うと、「合成石」、「人造石」および「模造石」の3種類があります。

「模造石」とは、天然の宝石と外観を似せて作られたガラスやプラスチックのことです。これは、天然の宝石とは、鉱物的に全く異なります。
さらに、割れたり、欠けたり、色がとれたりしやすいので、皆さんも宝石ではなく、「アクセサリー素材」と認識しているようです。

「人造石」とは、人間が作った結晶で、自然界には存在しないもののことです。キュービックジルコニア等が、これに相当します。
ダイヤモンドとキュービックジルコニアは、外観は似ていますが、別の結晶であり、鉱物学的には全く違うものになります。

「合成石」とは、人間が作った結晶で、自然界に存在するもののことです。合成ルビーや合成エメラルド等が、これに相当します。
天然ルビーと合成ルビーは、鉱物学的には同じ結晶になります。つまり、同じ化学組成、構造、物理的・光学的性質を持っているということです。
合成ルビーが初めて市場に登場した20世紀の初め、やはり、人々は同じ脅威を感じました。
しかし、それから100年経過した今でも、合成石が天然の宝石に取って変わってはいません。

私は、一般の方々向けの講座の中で、何も言わずに、天然の宝石と合成石を見せて、「どちらが美しいと思いますか?」と質問してみることがあるのですが大概の方は、天然の宝石を指します。
合成石は、実験室で人間が製造するものなので、不純物の全く含まれない化学的に「きれいな」結晶であるのにもかかわらずです。
天然の宝石の持つ魅力は、きっともっと奥の深いものなのでしょう。
鉱物的に同じものを作ることはできても、人々を感動させる宝石の魅力まで再現することは、今のところ、人間には、まだ無理だということなのではないでしょうか。

ご相談No.0138

最近ジュエリーを探していると、人工宝石をたくさん見かけます。
サファイアやルビーなどかなり安価できれいなので、これでは天然物の存在が脅かされるのではないかと思いました。
人工と天然で、鉱物学的に決定的な違いとかってあるんでしょうか?人工宝石について教えて下さい。

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ご相談No.0137

ご相談No.0137の答

「ジュエラー」とは、
『宝石・ジュエリーの関する全ての専門知識を有し、その仕入れ、制作、管理、販売を通して、地球からの贈り物である宝石を扱うことが許された者』のことです。

分かりやすくいうと、ワインの世界でいう「ソムリエ」のようなものです。ぶどうの種類や産地、その年その地域の天候等、全ての知識を有した上で、お客様のニーズに応えたワインを提案する。このジュエリー版と考えてください。

というわけで、まずは、お店にいる人が、「ジュエラー」なのかどうかを見極めてください。
見分けるポイントは、ジュエリーをどれだけ愛しているかということ。
扱いがぞんざいだったり、ショーケースやジュエリーが汚れたままでも平気という方は、問題外です。

その次は、コミュニケーションをとってみてください。
貴方の知りたいと思っている情報を、的確に提供してくれる。「安いですよ」「お似合いですよ」しか話してくれない方は、ジュエラーではありません。

本来、宝飾店の方は、全員ジュエラーであるべきなのですが、残念ながら、そうではないのが現実です。だからこそ、今回のような質問が出てくるのでしょうね。
是非、色々なお店を訪れて、貴方の認めるジュエラーを探してください。そして、そんなジュエラーが見つかったら、決して値切ったりしないでくださいね。

ご相談No.0137

信用の出来る宝石店の見分け方を教えて下さい。

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ご相談No.0136

ご相談No.0136の答

誕生石の起源は「聖書」と言われています。
「高僧の胸当て」(旧約聖書)や「聖なる神の都」(新約聖書)に飾られていた12種類の宝石が、12の月に割り当てられたのです。

その12種類の宝石は何かというと、サルディオン、トパジオン、スマラグドス、アントラクス、・・・というように、古代の言葉なので、現在の宝石名とは異なるものばかりです。
それぞれの宝石名は、現在の宝石名に訳されていますが、その解釈は、国によって若干異なるようですね。

普通に考えると、4番目の宝石がダイヤモンドだったということなのでしょうが、どうもそんなに簡単な問題ではないようです。
そもそも、聖書に登場する12種類の宝石には、1~12の番号が刻印されていたと言われています。当時の技術では、地球上で最も硬いダイヤモンドに数字を刻印することは不可能なので、ダイヤモンドは含まれていなかったとするご意見もあります。
そして、20世紀になって誕生石を選定するときに、人気のあるダイヤモンドを加えたのではないかと考えられています。

しかし、一方ではこんな意見もあります。
ダイヤモンドの原石をご覧になったことがあるでしょうか?
ダイヤモンド原石の表面には「トライゴン」と呼ばれる三角形の模様があります。これは、ダイヤモンド結晶の生成過程でできる自然の模様です。不思議でしょう?

このトライゴンは、古代の数字表記と同じだったので、そのまま番号として活用されたという説です。(そういえば、ギリシャ文字とかに▽ありますよね。)
信憑性は高くないのですが、個人的には、この説を支持しています。
▽が4という意味だったらいいのですが(誰かご存知なら教えてください)。

ちなみに、私はダイヤモンドの原石を留めたリングを持っています。
このダイヤモンドにも、ちゃんとトライゴンがあります。
ダイヤモンドの原石を見る機会があったら、ルーペでトライゴンも観察してみて下さい。

ご相談No.0136

なぜ4月の誕生石がダイヤモンドなのでしょうか。
「ダイヤモンド」と「4月」には何か意味があるのでしょうか?

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ご相談No.0135

ご相談No.0135の答

実物を拝見しなければ、確かなことは言えませんが、購入された時期と、特徴から考えて、カラーチェンジタイプの合成サファイアではないかと思います。

戦後、日本のジュエリービジネスが本格的に始まった頃、本物の宝石といえば、「真珠」、「翡翠」、「珊瑚」ぐらいで、ルビーやサファイアは、全て人工的に作られた結晶、すなわち合成石だったと聞いています。
当時、天然の宝石というのは、日本ではまだ大変珍しいものだったようです。

その時に、流行ったのが、合成サファイア。
中でも、カラーチェンジタイプは、光源によって色が変わるものです。確かに、見る角度で色が異なり、見るたびに違う色になる不思議な石で、まだ宝石があまり一般的でなかった当時では、大変魅力的だったのではないでしょうか。

勿論、天然のサファイアにもカラーチェンジタイプがあります。
現在では、天然石で同じ魅力を楽しむことができます。
色々と予測で書いてしまいましたが、何といっても、実物を見ないことには分かりません。関西在住の方でしたら、是非、私のいるスクールに持ってきてください。

スクールに来ることが難しいようでしたら、お近くのジュエリーショップにお持ちになって相談してみると良いと思いますよ。

ご相談No.0135

奥田先生に質問です。

色は昼だと茶色がかった紫だったり、夜だと緑がかった紺色だったりします。白熱灯に透かすとグレーっぽい感じにも見えます。
恐らく昭和20~30年くらいのものだと思うのですが、大きさは直径8ミリ高さ6ミリくらいの円錐で一応18Kのリングに乗っています。
これは宝石だとしたら何の宝石だと思いますか?
見る角度で違っていたり、見るたびに違う色になるので、色々調べてもはっきりわからないのです。
よろしくお願いします。

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ご相談No.0134

ご相談No.0134の答

私もブラックダイヤモンドの宝石言葉は知りません。
もともと、宝石言葉というものは、宝石の長い歴史の中で、自然と生まれてきたものです。

宝石を身に着けているときに、起こったこと、感じたこと、とにかく、宝石の力を感じた人が、その感動を言葉に表現します。
同じ宝石に、同じ言葉が何度も重なった結果、長い時を経て、その言葉がその宝石の「宝石言葉」となるわけです。

ブラックダイヤモンドは、古くから存在した宝石ですが、ジュエリーとして使用されるようになったのは、ごく最近になります。
まだ、ジュエリーとしての歴史が浅いので、宝石言葉が生まれてくるのには、まだ時間がかかるのではないでしょうか?

ブラックダイヤモンドを身につけていることで、こんなことがあった。あんなことがあった。そんな事例の積み重ねで、ブラックダイヤモンドの宝石言葉も生まれてくると思います。

すでに体感している事例があったら、是非教えてくださいね。

ご相談No.0134

ブラックダイヤモンドの宝石言葉を教えてください。

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ご相談No.0133

ご相談No.0133の答

金のK18とかK14は、「品位」と呼びます。品位とは、貴金属の純度のことです。ISOやJISでは、貴金属の品位は千分率で表示することになっていますが、金はK(カラット)で表示する習慣が残っているようです。

ちなみに、貴金属とは、金、銀、および白金族金属(ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスシウム、イリジウム、プラチナ)の8種類の金属のことです。
というわけで、貴金属である銀では、品位が表示されます。
銀製品には、単に「Silver」や「SILVER」と刻印されている場合がありますが、これは、品位が92.5%以上のものでなければなりません。

その他、銀の品位で有名なのは、「925」です。
これは、「スターリング・シルバー」と呼ばれ、銀92.5% 銅7.5%の銀合金です。銀製品に最も多く使用されている品位です。また、「900」は、「コイン・シルバー」と呼ばれ、銀90%、銅10%の銀合金です。英国を除くヨーロッパの多くの国で硬貨に採用されています。

その他にも、「Silver580(Cu)」や「SILVER580PS」と表示されるピンクシルバーや、「Silver450(Au)」や「SILVER450YS」と表示されるイエローシルバーがあります。一度、チェックしてみてください。

ご相談No.0133

金はK18とかK14とかありますが、銀や銅も同じような表示はあるのでしょうか?

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ご相談No.0132

ご相談No.0132の答

宝石の価値は、実際のところ、実物を見ないことには分かりません。

宝石の価値は、その品質レベルにおける需要と出現率で決まります。つまり、宝石の価値を決定するためには、宝石の品質を正確に判定する必要があります。
宝石の品質は、宝石種、原産地、処理の有無、美しさ、色の濃淡、欠点、サイズによって決まりますが、この中の「宝石種」と「サイズ」しか鑑別書には記載されませんので、鑑別書から宝石の価値を判定することはできません。

ちなみに今回の場合、「宝石種」が「天然ペリステライト」、「サイズ」が「7.33ct」ということになります。 また、この鑑別書の情報によると、この宝石はすでにジュエリー(リングとかペンダント)になっていますね。その場合は、もちろん使用した貴金属および脇石の代金、そして制作費が加わります。また、その構想(デザイン)やつくりの良し悪しによっても価値が異なってきます。

というわけで、インターネットで他のジュエリーと比較することは、とても難しいですね。大切なのは、貴方 がこのジュエリーに38万円の価値を感じているかどうかです。自分で気に入ったジュエリーであれば、全く心配する必要はありません。もし、不安があるのでしたら、購入したお店に相談してみてはいかがでしょう。

今抱いている疑問をそのままぶつけたら、お店の方がきちんと説明してくれると思いますよ。

ご相談No.0132

私は、8か月ほど前に、ジュエリー店で宝石を買いました。
最初は、腕時計を購入し、チラシを見せられ「占いに興味ある?」と言われ、有名な占い師さんに無料で見てもらえる、と言われ、その占い師さんに見てもらう事になり、店に行き、私に合った宝石を見せられ、宝石を勧められ、悩んだあげく、購入しました。
宝石鑑別書も頂き、疑いは全くなかったのですが、最近、‘私のこの宝石って売ったらいくら?‘とふと思い、パソコンでその宝石を検索しました。
ですが、私が購入した額とはほど遠い、安い金額ばかり目に入りました。大きさが関係して額が違うのでしょうか、高く売りつけられたのか、不安になりました。
ちなみに私が買った宝石は「天然ペリステライト」という名前で、
Gem Grading System Japanという鑑別書つきです。
色および外観特徴は半透明青色閃光琉璃光沢で、
形状はカボションカットで、サイズは測定省略、
重量はМ7.33(刻印)、
偏光性は複屈折性、屈折率1.54(スポット法)、
比重セット付きのために測定不能、蛍光性認む、
その他の検査省略とあります。
私はこれを38万で購入したのですが、インターネットで調べると高くても3万程度がありました。大きさが違うのかもしれません。
高く買わされたのかとても不安です。
回答よろしくお願いします。

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ご相談No.0131

ご相談No.0131の答

幸運なことに、私は、血生臭い経験は、全くしたことがないのです。
私はバイヤーではなく、原産国へ訪れるのも、研究目的での訪問になりますので、大金を持っていくわけでもないし、帰りに高価な宝石を沢山持っているわけでもなし、安全なものです。ご期待に添えなくて、ごめんなさい。

ところで、皆さんは、鉱山主になりたいと思ったことはありませんか?
というわけ(?)で、今回は、鉱山主のお話をさせていただきます。
スリランカでは、鉱山をレンタルしています。レンタル料金は、オークションで決められるのですが、ここで落札できれば、貴方も鉱山主です。
まず、国が森林等を伐採して、宝石を採掘しやすい環境を作ります。その地域を碁盤目に区分けして、レンタル開始です。もちろん、どの場所をレンタルするのかも、運命の分かれ道です。川の流れている方向や、昔の地形等を調査しながら、高価な宝石が出そうな場所を探します。
実際には、レンタルが始まる前に、盗掘をしている「ならず者」が必ずいますので、彼らからの情報収集も重要です。

こうして、レンタルする場所を決めて、採掘開始。
採掘者を雇い、彼らの日当、食事などを提供します。最初は、ただひたすら土を掘るだけ。もちろん何も採取できません。そのときのこつとしては、まず、隣との境界線から掘っていき、中央部分は後からゆっくり掘ります。
境界部分に宝石が見つかった場合、早い者勝ちだからです。

そのうち宝石を含んでいる鉱脈を掘り当てたら、ここからが本番です。
まず、その土をとにかく外に運びます。ある程度溜まったら、洗浄して宝石を捜すのです。こうなると、この土の山が狙われますので、夜中でも見張りが必要になりますし、当然、信頼できる見張りが昼間も必要です。

さて洗浄の日。
鉱山主である貴方は、現場に立ち会います。
宝石の原石が見つかったら、まず貴方がその宝石を値踏みします。もし、誰が他の人が、それ以上の金額で購入してくれるのであれば、採掘者はその人に宝石を売ってしまいます。その売り上げの半分が貴方に、残りの半分は採掘者達で均等に分配されます。

実際に、こうして1年間、スリランカで鉱山主をした方がいます。
彼が1年間に手に入れた宝石の中で、彼にとって満足の行く品質のものは、わずかに3個しかなかったそうです。この宝石を含めて、彼が手に入れた宝石を販売すると、結局、経費と同じだったそうです。
もう彼は鉱山主をしていません。

いかがですか?
貴方も一度挑戦してみては???

ご相談No.0131

テレビとかで原産国などの特集を見ると、かなり血生臭い内容の話が多いと思います。そういう裏話にすごく興味があるのですが、奥田先生が今まで経験した裏話を1つ教えてくれますか?

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ご相談No.0130

ご相談No.0130の答

私としては、美しい宝石は、基本的に身につけて楽しみたいのですが、こういうご質問をいただくと、なるほど、宝石の楽しみ方にも色々ありますね。
それでは、私ごときの浅い経験では、とても断言なんてできませんが、個人的な嗜好を発表させていただきます。

原石のままが素敵なのは、断然「レッドスピネル」です。
八面体の結晶で、表面を軽く磨いた「エンゼルカット」と呼ばれるものは、本当に小さな天使みたいです。可愛いですよ。

置物や鑑賞用としては、ウバロバイトガーネットやコバルトカルサイトでしょうか。
どちらも小さな結晶なので、母岩から切り離すことはできないのですが、素晴らしく美しい色をしています。このように、大変美しい結晶なのに、宝石として十分な大きさのないもの、十分な硬さのないものは、置物や鑑賞用として楽しむことができるわけですね。

今回は、私も新しい視点で宝石を楽しむことができました。ありがとうございます。
皆さんも、是非、素敵な楽しみ方を教えてくださいね。

ご相談No.0130

奥田先生の今までの経験から断言できる、ジュエリーにした方がいい石、原石のままの方がいい石、置物にした方がいい石、ルースのまま観賞用がいい石というのはなんですか?

私は、以下の物が好きです。
ジュエリー・・・ルビー
原石・・・ロードライトガーネット
置物・・・ウルグアイ産アメジスト
鑑賞・・・アイオライト

あまりたくさん見たことがあるわけではないので、他にも魅力的なものを教えて下さい。

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ご相談No.0129

ご相談No.0129の答

ウォーターメロントルマリンのジュエリーをお探しでしょうか?そうなると、確かにあまり見かけないかもしれませんね。しかし、ルースということであれば、手に入れるチャンスは、ずっと広がります。

インターネットで検索してもいいし、ミネラルショー等に出かけてもいいでしょう。また、お近くのジュエリーショップに頼んで、手に入れてもらう方法もあります。大きさも形も色の配分も、様々なタイプのウォーターメロントルマリンがありますので、是非、お気に入りのものを見つけてください。

トルマリンには、ウォーターメロントルマリン以外にも、2色あるいはそれ以上に分かれているものがあります。組み合わせも、「ピンク×グリーン」だけでなく、「ピンク×無色」、「イエロー×グリーン」、「グリーン×ブルー」等、様々です。このように2色以上に分かれている宝石のことを、「パーティーカラー」と呼びます。

トルマリン以外にも、サファイアやクォーツにも、パーティーカラーの宝石があります。アメシストとシトリンが半分ずつになった商品名「アメトリン」は有名です。こんなに美しく色分けされている宝石を、自然界が創りだしたということに、本当に驚きですね。

そうそう、フローライトという石は、硬度が大変低いので、ジュエリーにはあまり向きませんが、紫色や緑色やピンク色等のカラーラインが何本も美しく入ることがあります。 こういうタイプのフローライトは、個人的に大好きです。

ご相談No.0129

ウォーターメロントルマリンが欲しいのですが、どこで手に入りますか?
あとウォーターメロントルマリンのようにきれいに2色で分かれている石というのは他に何かありますか?

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ご相談No.0128の答

ご相談No.0128の答

宝石の値段について、疑惑を抱いている方は多いようですね。
簡単に言うと、宝石の値段は、プロである売り手側が決めています。
自然が創る宝石は、1つ1つが異なり、それぞれに固有の価値を持っています。 例えば、2個のダイヤモンドがあったとしても、その本質的な価値は全く異なるのです。
宝石の価値は、その品質レベルにおける、「出現率」と「需要」で決まります。
高い「品質」の宝石は、もちろん価値が高くなります。
「出現率」は、希少性とも言い換えることができます。
宝石が高価である大きな要因の1つはこの希少性です。
しかし、どんなに美しくて希少性の高い宝石でも、欲しいと思う人がいなければ、価値は上がりません。
これが「需要」になります。「需要」は人気度とも言い換えることができます。
つまり、品質の良し悪しと、希少性と人気度のバランスによって、宝石の価値は決まるのです。プロは、このような宝石の固有の価値を正しく判定し、その価値に見合った価格をつけています。
これが、宝石の値段です。

*:NHK文化センターで開講されている「宝石の品質の見分け方教室」では、宝石の価値の査定方法と価格の決められ方を学ぶことができます。ご興味のある方は、是非、覗いてみてください。

しかし、商品として販売する以上、そこに「利益」がなくてはなりません。
誰でも、100円で仕入れたものを100円で販売する人はいませんよね。
どれぐらいの利益を見込んでいるのかは、お店によって異なりますが、価値に見合った適正な価格設定を行っているお店は、お客様の信頼と支持を得ることができるのです。

ご相談No.0128

宝石店でよく「SALE」という張り紙を見ます。見てみるとほとんどが定価の半分以下だったりします。これでやっていけるのかと思う反面、普段は相当高く売っているのか?とも思います。宝石の値段ってどうやってつけているのですか?

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ご相談No.0127の答

ご相談No.0127の答

ごめんなさい。勾玉の歴史背景は、あまり詳しくありません。 勾玉に関する書籍は多く出版されていますので、是非、そちらを参考にしてください。私の知っていることいえば、ほんの少しだけ。

勾玉は、古墳時代から使用されていたといわれる日本最古のジュエリーです。「魔を避け、幸運を授かる物」とされ、はじめは、祭事をする者や位の高い人たちを中心に身につけられ、その後、次第に一般の人にも広まってきたようです。 天皇家に伝わる三種の神器の一つは、「八尺瓊勾玉」という勾玉です。日本の歴史の中で、ずっと大切にされてきたものなのです。

勾玉の材料となったものは、翡翠、瑪瑙、水晶や滑石等で、時にはガラスや土器で作られたものもあったようです。 私は、個人的に最も興味があるのは、勾玉の形。というかそのモチーフです。 元々は動物の牙が使用されていたので、その形を模したとする説や、 母親の胎内にいる胎児の形だとする説、腎臓や、日と月を表す等、様々な諸説がありますが、まだ定説はないようです。 勾玉は、日本、韓国、北朝鮮に存在するようですので、東洋に古くから伝わる伝統的なモチーフといえます。

ところで、西洋には、ペイズリーと呼ばれる勾玉そっくりの形があります。この歴史は、勾玉ほど古くはありませんが、やはり西洋の伝統的なモチーフです。西洋と東洋に、名前を変えて同じようなものが存在するなんて、面白いですよね。

東洋には「竜」、西洋には「ドラゴン」という同じような架空の生物が、物語の中に存在します。 これは、人のDNAの中に記憶された恐竜の記憶なのではないかという話を読んだことがあり、とても感銘を受けました。 勾玉やペイズリーも、私たちのDNAに刻まれた何かを象徴しているのかもしれませんね。

ご相談No.0127

勾玉に興味を持っています。どんな石がどのように使われていたか、歴史背景など教えて欲しいです。

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ご相談No.0126の答

ご相談No.0126の答

色々な宝石を見慣れてくると、見た目で宝石種がだいたい判断できるようになります。

見た目の判断基準としては、「色」と「てり」です。
同じ青色であっても、その青色の原因が異なると、少し異なった色相になります。
例えば、「パライバトルマリン」は銅(Cu)で発色しています。
これは、トルコ石やラピズラズリと同じで、とても鮮やかな青色になります。
これに対して、「アクアマリン」や「サファイア」は、鉄(Fe)で発色していますので、 やや落ち着いた青色になります。

また、「アパタイト」や「ガラス」は、硬度が低いので、各ファセットのエッジに丸みがあり、やさしい「てり」になります。
「ブルージルコン」は、屈折率の高い宝石なので、強い「てり」が感じられます。
非常に感覚的ではありますが、一度そういう視点でご覧になってみてください。
次第に見分けがつくようになってくると思います。
もっとも、このような見方では、正確に完璧に見分けることはやはり不可能です。
ちなみに、正確に見分けるためには、ルーペ、場合によっては、鑑別器材が必要になります。

宝石の中には、様々なインクルージョンが内包されていますが、 その中には、この宝石にしか含有されないといった特徴的なものもあります。
そのようなインクルージョンが観察されたら、すぐに宝石名を特定することができます。
雪花状インクルージョンなら、「アクアマリン」。
青色の色帯構造なら、「ブルーサファイア」。
ダブリングなら、「ブルージルコン」等。
また、カラーフィルターという鑑別器材で検査を行うと、 「アクアマリン」は他の宝石では見られない特有の黄緑色を示すのが特徴です。

ご参考になりましたでしょうか?

ご相談No.0126

宝石成分とかの違いではなく、見た目だけで何の宝石だってわかるものでしょうか?
最近青い宝石が気になり、ネットや宝石店に行っては目の保養をしてましたが、どれも同じに見えてきました。ブルートパーズ、アクアマリン、アパタイト、サファイア(色の薄いやつ)、パライバトルマリン(たぶん質が悪いやつ)、ブルージルコン、ブルーのガラス等。ご教授お願いします。

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ご質問No.0125の答

ご相談No.0125の答

日本では、全く宝石が産出しない。と思っている方も多いのですが、
実際には、アクアマリンやサファイア、なんとルビーだって産出するのです。
とはいっても、ジュエリーに使用できるような品質の高い宝石はほとんど見つかりませんけどね。

そのことを十分にご理解いただくと、 宝石採掘が体験できるところは、日本中のいたるところにあります。
その中で、個人的にいくつかあげるとすると、

① 奈良県天川村の「レインボーガーネット」
世界でも大変希少性の高いこの宝石が、日本で産出することは、大きな話題になりました。
オパールと同じような七色の輝きを持つガーネットです。

② 富山県と新潟県の県境にあるヒスイ海岸の「翡翠」
日本は古くから良質の翡翠の産地でした。
現在、その鉱区に入ることはできませんが、その下流での採掘は認められています。

③ 山梨県の「水晶」
山梨県には、水晶山や水晶峠と呼ばれるところがあり、水晶を採掘できる場所がいくつも存在します。他の宝石と比較すると、最も成功率が高いのではないかと思います。

私も、茨城県の山ノ尾に「ガーネット」を採掘しにいったことがあります。
山の中に分け入って、岩をハンマーで砕きながら、探しました。
岩の中から顔を出したガーネットの結晶は、とても美しく見えて、大感激したのですが、 翌日、採掘してきたものを改めて取り出してみると、ただの黒い塊にしか見えませんでした。 今も大切に保管していますが、ジュエリーになることは一生ないと思います(*^^*)。

でも、宝石の採掘は、是非一度体験していただきたいと思います。
宝石の希少性を、身を持って体感することができますよ。
当然ながら、宝石は原石の形で産出しますので、事前にそれなりに勉強しておく必要があります。
そうでないと、どれが宝石で、どれがただの砂利なのか、区別がつかないと思いますので。 また、採掘場所は危険な場所も少なくありません。
さらに、無駄な環境破壊をしないためにも、 採掘において守らなければならないルールやマナーがあります。
鉱物採集をやっている同好会等は全国に沢山ありますので、 初めての方は、そういったグループに入れてもらうことをお勧めします。

是非、体験談をお聞かせ下さいね。

ご相談No.0125

国内で宝石発掘が体験できる所あったら教えてください。

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ご相談No.0124の答

ご相談No.0124の答

アドレスのサイトを見ました。
個人的に気になったのは、
①ブランドのジュエリーのフェイクのオークションをしていること
②ブランドのジュエリーのオークションをしていること
③そもそもジュエリーのオークションをしていること
の3点なのですが、不可解に感じたのは同じ部分と考えて宜しいでしょうか?

まず、①ですが、
日本では、偽ブランド商品は、売ることも買うことも違法になります。
しかし、Yahoo!オークションで販売されている以上、このジュエリーは偽ブランド商品ではないということになると思います。
特にジュエリーに関するデザインは、コピーの規制が難しく、デザイナーの方々も苦労しているようです。
判断基準としては大変難しいのですが、ブランドのロゴ等を刻印していなければ、デザインや素材が全く同じあっても、コピー商品とはみなされない場合が多いようです。 もちろん、ブランド側から訴えられたら、問題になる可能性は十分にあります。

②や③については、
ジュエリーの歴史の長いヨーロッパでは、「ジュエリーの還流(再流通)」という考え方が一般的で、Sotheby’sやCHIRISTIE’Sに代表されるようなオークションが発達しています。
しかし、残念ながら、現在の日本には、そのようなシステムは、まだ完成していません。 従って、このような取引が存在するのだと思います。

日本でも、今後、「ジュエリーの還流」という考え方が、もっと普及していくと予想されます。 そうなると、もっと適切な取引方法が考えられ、定着していくことと思います。

ご相談No.0124

以前から気になっています。コメントいただければ幸いです。
先日このようなオークションがありました。
http://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/116769567
素人ながら不可解に思います。
オークションでは、このような商品を販売しても良いのでしょうか?あくまでも、個人間の取引ということで問題ないのでしょうか。
いかがなものでしょうか。

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ご相談No.0123の答

ご相談No.0123の答

刻印の基準については、国際規格ISOに基づいて行われていますが、その取り組みについては、国によって異なります。

日本では、以前から大蔵省造幣局の検定刻印がありましたが、普及率がそれほど高くなかったので、1996年に、社団法人日本ジュエリー協会が「品位マーク制度」を発足させました。
それによると、Kは数字の前につけるのが一般的です。
逆に、めっきの場合は、「P」(plated めっきをしたという意味)という刻印がされます。
例えば、「GP」は金めっき、「PP」はプラチナめっきという意味です。

従って、「14K」のような刻印は、日本の取り決めに従っていないことになりますので、注意しましょうという意味で、「海外製の14Kはめっきの可能性が高い」という考え方があるようです。

実際には、日本以外の国では、正規の刻印として、数字の後にKがつく場合もありますし、必ずしもめっきとは限りません。

しかし、刻印なんてものは、その気になれば、いくらでも好きなように打つことができますので、国内の信用あるお店で購入する以外は、参考程度に考え、あまり頼りにしない方が賢明かと思いますよ。

ご相談No.0123

ハワイでハワイアンジュエリーのリングを購入したのですが、細い為か服に引っかけた時に亀裂が入ってしまいました。
近くの宝石店へ修理に持って行ったところ、私のリングには“14K”と刻印してあり「K14の場合は本物だが、14Kの場合はメッキの可能性が高い。特に海外製の物だと」と言われたのですが、私のリングは偽物なのでしょうか?
Kが数字の前か後にあるかで、変わってくるのでしょうか?
奥田先生、是非教えて下さい

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ご相談No.0122の答

ご相談No.0122の答

ロジウムめっきに限らず、「めっき」をするためには、酸や超音波洗浄機を用いて洗浄するといった工程が必要になります。
そのため、これらの工程によってダメージを受ける可能性のある宝石は、めっきには向かないとされています。
具体的にいうと、真珠や珊瑚のような有機質で薬品に弱い宝石。
トルコ石や翡翠等の多結晶の宝石。
エメラルド等の含浸処理が施されている宝石。
オパールも薬品に弱く、微小なケイ酸粒の集合なので、めっきには向きません。

これらの宝石を使用しているジュエリーにめっきする場合は、めっきを施してから、宝石を留めるという手順で行います。 そうすると、石留めするときに、めっきが剥げたりするそうなのですが、腕の良い職人さんなら、きれいに仕上げてくれます。

また、ダイヤモンドは本来心配ないのですが、ブラックダイヤモンドは、確かにめっきに向かない宝石と言われています。
しかし、全てのブラックダイヤモンドにめっきがのってしまうわけではないので、今のところ、原因はよく解っていないようです。
ブラックダイヤモンドの持つ特性によるものかもしれませんし、現在では、様々な種類の処理ブラックダイヤモンドが販売されているので、もしかしたら、これらの処理と関係しているのかもしれません。

ジュエリーは、使用しているうちに、「めっき」が剥げてしまう可能性があります。特に、リングやブレスレットは、何かに接触する機会が多いので、必ず剥げてきます。
もう一度めっきをやり直せばもとに戻すことができますが、その時は、上に書いたようなことに注意してくださいね。

ご相談No.0122

ロジウムメッキ出来ない宝石はなんですか? 真珠などが付いているネックレスなどはメッキかけれないと聞きますが、他にメッキ出来ない宝石を教えてください。合成石やガラス質などは大丈夫なのでしょうか?? ロジウムに関らず、鍍金できる宝石と出来ない宝石を教えていただけないでしょうか??ブラックダイヤなども、鍍金がのってしまうと聞きました。

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ご相談No.0121の答

ご相談No.0121の答

ジュエリー用語辞典(社団法人日本ジュエリー協会)によると、 一般に宝石と呼ばれるための3つの条件は、
①比類なく美しいこと。
②普遍の耐久性を持つこと。
③希少性
と書いてあります。

確かに、「石」という漢字を使用していますが、特に鉱物に限られてはいません。珊瑚も琥珀も真珠も、美しく、溶けたり・腐ったりするものではなく、希少性の高いものです。 従って、「宝石」に定義されているのです。
ダイヤモンドやルビーといった「鉱物質宝石」に対して、珊瑚、琥珀や真珠は「有機物宝石」もしくは「生物起源宝石」と呼ばれています。

そして、 もちろん個人の好みもありますが、琥珀も素敵な宝石ですよ。
「琥珀」という名称は、中国の古代書物の中にある「虎死して、則ち精魂地に入りて石と為る」に由来しています。
また、英語名である「アンバー(Amber)」は、古代アラビア語のアンバール(海を漂うもの意)に由来しています。
実際は、古代の松柏類の樹脂が数千万年以上の時を経て化石化したものが「琥珀」です。 大抵の化石は美しくはありません。その中で、琥珀の美しさは、まさに奇跡の存在です。

ご指摘の通り、生物起源の宝石は、宝石の中でも異質な存在ですが、中でも、琥珀は、植物が起源となる「変わり種」です。
琥珀の中には、古代の昆虫や植物が内包されている場合もあり、このような琥珀は、希少性が高いので、宝石としての価値があるだけでなく、学術的な価値もあります。 琥珀に内包されている昆虫から、恐竜のDNAを採取し、恐竜を再現する映画「ジュラシック・パーク」は大いに話題になりましたね。

琥珀のもととなった樹木には、様々な種類がありますが、現在では、絶滅してしまったものも少なくありません。
樹木の種類によって、あるいは産地によって、琥珀の色は微妙に異なるため、黄色、褐色、赤色、白色、青色、緑色、黒色等、約250色の色調があると言われています。

とにかく宝石を産出しない日本ですが、琥珀は日本でも岩手県の久慈で産出されます。
岩手県出身の有名な作家、宮崎賢治は、本当はジュエラーになりたかったほど宝石が好きだったといわれていて、宮沢賢治の残した作品の中には、実に30ヵ所以上も「琥珀」が登場するのです。
彼にとって、お気に入りの宝石だったことが分かります。

宝石の美しさは、何の予備知識を持たない人も魅了しますが、知れば知るほど、その魅力が、理解できるようにもなります。
もう一度、琥珀をご覧になってみてください。

やっぱり、アメ玉にしか見えませんか?

ご相談No.0121

サンゴや琥珀、真珠はどうして石ではないのに宝石として売られているんですか?琥珀を見てもアメ玉にしか見えません。

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ご相談No.0120の答

ご相談No.0120の答

お母様はどうして悪いイメージをお持ちなのでしょう? 勿論、貴金属の買い取りは悪いことではありません。

ジュエリーにおいては、貴金属は材料になりますが、これは、貴金属の使用方法の1つにしかなりません。

貴金属は、それ自体が、世界で共通する価値観をもつ国際的な商品でもあります。 貴金属の価格は、需要だけでなく、世界の政治や経済の社会情勢等の影響を受けながら、常に変動し、その相場に従って、世界中で活発な取引が行われています。「株」と同じような性質のものと考えてもらえれば、分かりやすいかも知れません。

しかし、こういった貴金属の売買については、CMをしていませんので、ここでの貴金属買取は、質屋さんやリサイクルショップが行っている、ジュエリーに使用されている貴金属の買い取りのことと解釈させていただきます。

ジュエリーに使用されている貴金属の売買は、あまり効率の良い取引とは言えません。 ジュエリーは身につけて楽しむものなので、耐久性を考えて、純金や純プラチナは、一般的にあまり使用されていません。 たとえ10gのK18ゴールドを持っていたとしても、金に換算すると、7.5gとなるわけです。 また、純金に戻すための精製に必要な費用も、売りたい人が負担することになります。 貴金属の売買においては、デザインやつくりが、どんなに凝っていても関係ありません。溶かされて、精製されて、単なる塊となった状態での評価になります。

そのため、ジュエリーを貴金属買取に出すと、驚くほど安価な評価となり、「ジュエリーは価値がない。」と誤解される原因にもなっています。 私も、とても残念に思っていることです。

ジュエリーは、本来、ジュエリーとして評価されなければなりません。 しかし、残念ながら、現在の日本には、そのようなシステムは、まだ完成していません。

ジュエリーの歴史の長いヨーロッパでは、「再流通」という考え方が一般的です。つまり、現在、全く使用していないジュエリーが手元にあるとしたら、使用できるようにリメイクして、活用するか、別の人に楽しんでもらいましょう。という考え方です。 そのため、Sotheby’sやCHIRISTIE’Sに代表されるようなオークションが発達しています。

日本は、ジュエリーにおいては後進国ですが、すでに十分に成熟したマーケットが確立されています。これから、この「還流」という考え方が、もっと普及していくことと予想されます。 実際に、一部のジュエラー達が、まさに始めようとしているところです。 ジュエリーを評価するシステムがきちんと確立すれば、お母様が抱いている悪い印象も、きっとなくなることと思います。

ご相談No.0120

貴金属買取の仕事はイメージがかなり悪いのでしょうか?テレビのCMで貴金属買取をやっていたのですが母親がすごい文句を言っていました。僕からしたら別に悪いイメージはないのですがどう思いますか?

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ご相談No.0119の答

ご相談No.0119の答

残念ながら、私には、「OTC」と聞いてピンとくるものはありません。
おそらく、価格を表示しているのではないかと思います。
卸屋さんでは、価格を暗号化してBOXに添付していることがよくありますので、 それではないでしょうか。
お役に立てなくてごめんなさい。

1.8ctのルビー。素敵ですね。
美しくて、サイズの大きなルビーは、大変希少性が高く、 その産出量は年々減少しているそうです。大切にして下さい。
また、ルビーは存在感の強い宝石なので、どんな地金でも引き立つと思います。
そんな素敵なジュエリーになるのか、楽しみですね。

先日、「指輪を見る会」というものに参加しました。
これは、日本屈指のアンティークリングコレクターである橋本貫志氏のコレクションの一部を、実際に手にとって見ることができるという贅沢な会です。
そこで、ミル打ちや透かしの施されたジュエリーを見ました。
細かい細工は、うっとりするほど素敵でした!
この技術が、100年も前に存在したというのは、本当の驚きですよね。
ジュエリーの世界では、その後、大量生産、大量消費の時代に入り、 アメリカ人好みの大きくて派手なものが増え、 このような繊細なつくりのジュエリーはすたれていたったと言われています。

しかし、その後、現在の職人さんの手によるミル打ち・透かしの施されたリングを見る機会があったのですが、人間の手でこんなことができるのかと心の底から驚きました。
現在の技術だって、相当なものですね。

ご相談No.0119

初めまして。質問させて頂きます。1.8ctオーバルのルビーのルースを持っています。卸屋さんで購入したのですが、ルース用boxに覚書で「OTC」とありました。業界用語なのでしょうか?それと、ピンクが勝つ色味で、クラシックなミル打ちや、彫りが入ったデザインのリングにしたいと思っています。イエローゴールドが好きなのですが、石が引き立つ地金でお勧めがあればお願い致します。

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ご相談No.0118の答

ご相談No.0118の答

星座石や誕生石とは異なり、誕生日石はとても新しい概念です。
まだ、全世界に共通の固定されたものではありませんので、そんなに気にしなくても大丈夫。
占いの一種のように考えては、いかがでしょうか。

さて、9月21日の誕生日石についてですが、
宝石の中には、その成長過程において、他の鉱物の結晶や、周囲の水分や水蒸気が内包されます。
これが、「インクルージョン」と呼ばれるものです。
これらのインクルージョンは、その外観的特徴等によって、愛称で呼ばれることがあります。
例えば、ペリドットの中に内包されている液体インクルージョンは、 蓮の葉のような形をしていることから、「ウォーターリリー・リーフ・インクルージョン」と呼ばれています。

また、ルビーの中に内包されている結晶インクルージョンは、
細長いインクルージョンが、3方向に折り重なって内包されている様子が、まるで絹の織物のようであることから、「シルクインクルージョン」と呼ばれています。

フェザーとは、英語の「feather」、つまり羽毛を意味しています。
「フェザー状インクルージョン」とは、羽毛のように見えるインクルージョンという意味です。
一般に「フェザー状」と呼ばれているのは、 液体インクルージョンか、表面から入った小さなキズになります。
エメラルドには、多くの液体インクルージョンが内包されますので、おそらくこちらを指しているかと思います。

ただ、個人的には、エメラルドのインクルージョンを表現するのに、「フェザー状」という言葉を、私は使用していません。
エメラルドの液体インクルージョンの中には、よく見ると、円形と四角形のものが含まれていることがあります。
この円形は「気泡」で、四角形は「塩の結晶」と言われています。
つまり、気泡と塩の結晶を含む水が内包されているのです。
「水」、「空気」、「塩」で何か思い浮かべるものはありませんか?
そう「海」です。
エメラルドグリーンの海という表現がよくされますが、エメラルドの中には、本当に古代の海が内包されているのです。
素敵だと思いませんか?
このインクルージョンは、三相インクルージョン(液体、固体、気体が同時に存在するため)と呼ばれていて、コロンビア産エメラルドの特徴的なインクルージョンです。
自分の誕生日石として、「三相インクルージョンの内包されるコロンビア産のエメラルド」を探してみてはいかがでしょうか?

ご相談No.0118

今までの質問に誕生石や星座石の話が出てきますが、誕生日石というのもありますよね。これは何か由緒正しいのですか?私は9月21日生まれなのですが、それによると私の誕生日石は「フェザー状インクルージョン内包エメラルド結晶」だそうです。これは何でしょうか?なんかマニアックすぎてあんまり魅力を感じないのですが、この石の事も教えてもらえると嬉しいです。

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ご相談No.0117の答

ご相談No.0117の答

宝石は、地球から私たちへの最高の贈物です。
宝石の魅力は沢山ありますが、
私が、1番感じている宝石の魅力は、
唯一無二の存在
その中に閉じ込められた悠久の時間
の2つです(2つあげると一番じゃないか…)。

天然の宝石は、1つ1つが全て異なり、それぞれに異なる魅力を持っています。
たとえあまり高価でない宝石でも、世の中に1つしか存在しないものなのです。

また、私たちが、今、手にしている宝石は、私たちが生まれるずっと前から、この世の中に存在しているものです。
ダイヤモンドは、一般的に約1億年前の地層から産出されると言われています。
1億年前のものを身につけることができるなんて、他のものでは考えられないことですよね。

こういった宝石の魅力を体感できるのは、
宝石の中に内包される「インクルージョン」を観察したときです。
宝石の中に含まれるインクルージョンは、宝石の種類や産地を特定するときに、重要な決め手となるため、その観察は、宝石鑑定士にとって日常的な業務の1つです。 しかし、インクルージョンを観察していると、とても不思議な気持になります。
このインクルージョンが何時内包されたのか?
何故、この宝石にこのインクルージョンが内包されたのか?
その時、地球はどんな状態だったのか? 等を想像すると、ワクワクします。
そういえば、琥珀に内包される昆虫から、恐竜のDNAを採取した映画もあったなぁ。 小さな宝石から、壮大なスケールの想像が駆け巡るのです。

宝石は、地球のタイムカプセルだという方がいます。
宝石の中には、小さな宇宙が広がっているという方もいます。
私たちの知らない、古代の世界を見てきて、それを自分の中に、閉じ込め、保存している宝石。
なんて神秘的な存在なのでしょう!

ご相談No.0117

私は腐らずにずっと残っていく普遍性に宝石の魅力を感じています。自分だけでなく子供や孫にも受け継いでいくことの出来るものというのは宝石くらいしかないと思っています。 奥田先生が1番感じている宝石の魅力というのはどこですか。

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ご相談No.0116の答

ご相談No.0116の答

まず、「宝石は1ctあるのとないのとでは価値が全然違う」というのは、間違いです。

宝石の大きな価値の1つは「美しさ」です。
では、宝石の「美」はどうしてつくられるかというと、 もちろん宝石の持っている資質に因るのですが、その資質を引き出すのは「光」の役目です。
宝石の美しい輝きのためには、「光」が絶対に必要です。
宝石が大きいと、宝石に取り込まれる光が多くなります。
つまり、「大きい」ということは、それだけ「美しさ」を引き出すことができるというわけです。

また、宝石のもう1つの価値に「希少性」があります。
大きな宝石は、大きな結晶からしかカットできませんので、それだけ、希少性が高くなります。

つまり、「美しさ」と「希少性」という2つの観点から見て、 「大きな宝石は価値がある」ということになります。

ここで、「大きいってどれぐらい?」いう疑問が湧いてきます。
どうも、この辺りから誤解が生まれているようです。

価値のある宝石の大きさは、宝石の種類によって変わります。
比較的大きな結晶が産出しやすい宝石もあれば、 1ct以上を越える結晶はめったに産出しないという宝石もあるからです。

もう1つは、宝石の大きさを表す単位として「カラット」が使用されていますが、 カラットは重さの単位であるということです。
「美しさ」においても「希少性」においても、 「大きさ」というのは、見た目の大きさのことを指しています。
例えば、ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドで考えると、1ctの直径は約6.51mm。
0.98ctの直径は6.47mmになります。
その差は、約30ミクロン。つまり、見た目にはほとんど変わらないのです。

結論としては、宝石の大きさは、宝石の価値に影響しますが、 価値が急変する境目があるわけではありません。
また、価値のある大きさをカラットで表現することもできないのです。

ご相談No.0116

宝石は1カラットあるのとないのでは価値が全然違うと聞きましたが、本当ですか?本当ならばそれは何故ですか?0.9カラットと1カラットでも違うのですか?

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ご相談No.0115の答

ご相談No.0115の答

エメラルドは宝石の中で一番キズが多いといわれています。
エメラルドの主成分であるベリリウムと、美しい緑色の原因であるクロムは、 地球内部で遠く離れて存在します。
それが、大規模な地質の変動等により、奇跡的に出会った結果、誕生したのがエメラルドです。

本来、含有されないようなものまで取り込んでいるわけですから、 エメラルドには、その他にも、多くのものが取り込まれています。
それらが、研磨されて表面に出たときに、キズとなってしまうのです。

このキズに無色材を含浸させることでキズを見えにくくする方法は、古くから行われていました。
無色材には、エメラルドと屈折率の近い物質として、 主としてセダーウッド・オイル等の天然オイルが用いられていましたが、 近年では、エポキシ樹脂などの合成樹脂が広く用いられているようです。

合成樹脂になってからは、そのようなことはなくなったように思いますが、 天然オイルの場合は、長年使用していると、どうしても抜けてくるようですね。

もう一度、オイルを簡単に浸み込ませる方法としては、 ベビーオイルを指でエメラルドに塗りこむという方法があります。

ベビーオイルを塗ると、元の状態に戻すことができますが、勿論一時的なものです。
永続的な対処方法を望むのでしたら、 お近くのジュエリーショップにご相談してみる方が良いと思います。

オイルや樹脂は、熱や薬品の影響を受けやすいので、 エメラルドは、そのようなものの近くにはおかないように。 そして、洗い物などの家事をするときは、必ず外して下さい。

エメラルドは、ジュエリーを大切に扱うことのできる上級者向きの宝石といえます。

ご相談No.0115

持っているエメラルドのオイルが抜けてしまってキズが出てきてしまいました。オイルをもう一度しみこませる手軽な方法はありませんか?またエメラルドをケアする1番良い方法がありましたらお教え下さい。よろしくお願いします。?

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ご質問No.0114の答

ご相談No.0114の答

ジュエリーデザイナーは、画家ではありません。 1つのジュエリーを設計する、言ってみれば建築家のようなものです。
お家の場合、その土地の気象や土壌の性質を考慮して、材質や屋根の傾斜・窓の取り方を決定。さらに、強度や機能性を考慮して、細部の設計を行います。 優れた設計に基づいて建てられたお家は、 見た目が素敵なだけでなく、住み心地も良いものです。
ジュエリーも同じです。 使用する宝石の硬度や耐久性、形とサイズ、透明度や輝きのバランスが良く考えられていて、 その宝石の美しさが最大限に引き出され、 耐久性に優れ、着け心地の良いものが優れたデザインです。
従って、ジュエリーデザイナーはただ絵が上手いだけでは務まりません。 まず、宝石の性質をよく理解していなければなりませんし、 当然、加工の知識が必要です。
しかし、建築家も大工さんである必要がないように、 ジュエリーデザイナーも職人さんである必要はありません。
建築家は設計図を描き、現場で職人さんたちに指示を出しながら、お家を完成させます。 ジュエリーデザイナーも、デザイン画を描き、 職人さんに指示を出して、ジュエリーを完成させるわけです。
つまり、実際に、商品としてもジュエリーを制作する技術は持っていなくても、 地金の性質や、ジュエリーを制作する手順、耐久性のある構造や着け心地の良い構造等を 知識として理解していて、 実際に完成したジュエリーが、基準に達しているかどうかを判定できる能力があれば良いのです。

ご相談No.0114

宝石のデザイナーになりたいのですが、ただ絵が上手いだけではなれない、加工知識がないと無理だと言われました。職人になってからの方がいいのでしょうか?

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ご質問No.0113の答

ご相談No.0113の答

同じことを聞かれたことが何度もあります。
ジュエリーという高額品を扱うお店には、独特の近寄りがたい雰囲気があるようですね。そして、ジュエリーの価値は、自分では価値が判断しにくいので、 お店の人に言われると、「そうなのかな?」と思ってしまう人が多いようです。

対処法としては、そんなことは一切気にしないことです。 色々なジュエリーショップを訪れて、雰囲気に慣れて下さい。 そして、自分のジュエリーを見る眼(審美眼)が確立されるまでは、 どんなに勧められても、はっきりと断ることです。

そうしながら、「審美眼」をどんどん磨いて下さい。 「審美眼」は、絵画や美術品の場合と同じです。 すばらしいジュエリーを数多く見ることによって、どんどん養われていきます。 購入することは無理だとしても、 オークションやロイヤルブランドのジュエリーはできるだけ見たいものです。

そうしているうちに、意外と気軽に立ち寄れて、 何でも相談できる雰囲気の良いお店が、きっと見つかることと思います。

ジュエリーとの出会いには、実は、お店選びは最重要項目なのです。ジュエリーの価値には、「原産地」や「処理の有無とその程度」等、 専門的に学んだプロでなければ、分からない項目もいくつか含まれています。また、お店に置くことのできるジュエリーの数には限りがありますので、 どうしてもお店の方の判断基準に影響を受けることになります。

「ジュエリーは何を買うかよりも、誰から買うかが大切である」といわれています。ジュエリーの価値は、一見して分かりにくいものなので、売り手を選ぶことが大切であり、 一度買うと長く持つものなので失敗しないようにという意味の格言だそうです。

是非、ジュエリーショップ巡りをして、 自分の「審美眼」を磨き、自分とセンスの合う素敵なジュエリーショップを見つけて下さいね。

ご相談No.0113

こんにちは。宝石屋さんってなんか緊張して入ってもすぐに店を出てしまいます。高いものを買わされそうでなんか構えてしまってます(笑)。宝石は大好きなんですが…。良い対処法はありませんか?

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ご相談No.0112の答

ご相談No.0112の答

金は、希少性の高い貴重な金属です。
そして、錆びたり、変色したりすることなく、永遠に輝きます。
そのため、一般に金の含有量が高い程、価値は上ります。

しかし、純金は、比較的やわらかいので、
ジュエリーとして使用すると、
キズがついたり、変形したりしやすく、あまり実用に向きません。

そのため、他の金属を混ぜて、強度を上げるという工夫がされています。

純金は、「24金」(24K)なので、
別の金属を25%混ぜたものが、「18金」(18K)。
41.7%混ぜたものが、「14金」(14K)。
58.3% 混ぜたものが、「10金」(10K)。
75%混ぜたものが、「6金」(6K)になります。

金に混ぜる金属としては、金よりも強い「銀」や「銅」が使用されます。
単純に考えると、混ぜ物が多くなるほど、強度は高くなります。
しかし、「銀」や「銅」は、錆びたり、変色したりしやすいので、
この比率が高くなると、使用していると変色する可能性がでてきます。
また、硬くなりすぎると、ジュエリー等に加工しにくいという弊害も生じてきます。

というわけで、
長いジュエリーの歴史の中で、人々は色々と試行錯誤を続けてきたのです。

現在、世界中で一般的にジュエリーとして使用されているのは18金です。
(アメリカや香港、アンティークジュエリーでは、14金も良く見かけますが。)
これは、ジュエリーに最も適した素材として、
人々の出した答えが、「18金」であることを意味しているのではないかと思います。

ご相談No.0112

18金とか14金というのはよく目にするのですが、10金とか6金とかもあるのでしょうか。やはりジュエリーを買うには18金が1番良いのでしょうか? 最近金やプラチナの値段が高騰しているという話をよく聞くので、賢い購入法などがありましたら教えて欲しいです。

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ご相談No.0111の答

ご相談No.0111の答

「ブルーグリーンジルコンを欲しい」とは、是非、その動機を知りたいですね。
一般にあまり思いつかない宝石だと思うのですが…

ジルコンは、高い屈折率を誇り、ダイヤモンドに匹敵する輝きを持つことで有名な宝石です。

ジルコンの名前の由来は、アラビア語の「zargoon」で、これは「金色」を意味しています。 古代の人にとっては、ジルコンは金色だったのでしょうね。

現代でも、黄金色のジルコンはもちろん存在しますが、 それ以外にも無色、青色、黄色、赤色、緑色等、様々な色があります。
そして、おそらく最も有名なのが、空色のブルージルコンです。 ブルージルコンは、褐色の石を加熱処理したものです。 ちなみに、さらに加熱すると、黄金色になるそうです。

ジルコンの中には、トリウム(Th)やウラニウム(U)といった放射性物質が含まれています。そのため、ジルコン内部では、結晶格子が徐々に破壊されていくという現象が起こっています。
この現象を「メタミクト化」といいます。 結晶格子が破壊されていないジルコンを「ハイ・タイプ」、 結晶格子が破壊されメタミクト化したジルコンを「ロー・タイプ」といいます。

さて、ここからが本題です。 先程ご紹介したブルージルコンは、「ハイ・タイプ」になります。 そして、グリーンジルコンは、一般的に「ロー・タイプ」になります。

つまり、「ブルーグリーンのジルコン」は、かなり難しい注文となるわけです。

ご相談No.0111

ブルーグリーンジルコンのネックレスを探しているのですが見つかりません。ブルーグリーンジルコンの石すら見つかりません。ブルーやグリーンはあるのですが・・・。希少性の高い石なのでしょうか?という事は値段も高いのでしょうか。どこで手に入るのでしょうか?

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ご相談No.0110の答

まさに、「宝石ことば」(山中茉莉著 八坂書房)というタイトルの本があります。
この中に、「宝石ことば」のルーツが詳しく書かれています。
今回の回答はこの本の中にありますので、是非、読んでみて下さい。

すぐに知りたいという方のために、私なりに理解していることを簡単に紹介します。
20世紀の初頭に、 ユダヤ人を中心とした宝石業者が、販売戦略の一貫として、「誕生石」を選定しました。 そのときに、それぞれの宝石に短いメッセージをつけたのが、 現在の「宝石ことば」の発祥のようです。

では、宝石業者は、どうやって各メッセージを作成したのか?

それまでに、宝石にはすでに長い歴史がありました。 古代の宝石は、単に装飾品としてだけではなく、薬剤としても使用されていました。 それぞれの宝石が、そのような病症に有効なのかについて書かれた本が何冊も残されています。 また、お守りとしての意味合いも大変強いものがありました。 それぞれの宝石が、どのような願いをかなえるのか。 どのようなトラブルを防いでくれるのかについて書かれた本も何冊も残されています。

こういった過去に存在した多くの宝石研究家や神秘家たちが残したものをベースに、宝石業者は、メッセージを作成したようです。

当時は、また医学や科学が現在ほど発達していませんでしたので、 宝石に添えられたメッセージには、根拠の曖昧なものも多いのですが、 現代になって、科学的な解釈が可能になったものもあります。

最後に、 「宝石ことば」の中の一文を抜粋させていただきます。 「宝石ことば」のルーツを考える時、時代を越えて人々がその時々に感じた宝石のパワー&エネルギーやそれを受け止めた人々の感動が「ことば」になり、現在の「宝石ことば」の基になっていることを多くの文献で知ることができます。つまり、宝石ことばのルーツ探しは、宝石の神秘なパワー、目に見えないもう一つの価値観の歴史を紐解くことではないでしょうか。

ご相談No.0110

「宝石ことば」というのはどうやって生まれたのでしょうか?

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ご相談No.0109の答

ご相談No.0109の答

トラピッチェ・エメラルド(Trapiche Emerald)は、確かにとても印象的な石ですね。一度見たら、忘れられません。

エメラルドの歴史は約5千年と、とても古いのですが、トラピッチェ・エメラルドが初めて発見されたのは、どうやら、19世紀の終わりから20世紀の初めのようです。(色々な説がありまして、明確な発見年は不明です。)

トラピッチェ・エメラルドは、コロンビアで産出します。コロンビアは、良質のエメラルドの産地でも知られていますが、トラピッチェ・エメラルドの産出量は全エメラルドの1%にも満たないといわれています。大変希少性の高い宝石です。
「トラピッチェ」という名称は、スペイン語の trapicho (歯車の意)からきています。トラピッチェ・エメラルドの形状が、スペインの農耕具である「サトウキビ搾り機」の歯車に似ていることから、この名前で呼ばれるようになりました。

さて、それでは、どうしてあのような模様ができるのか? 残念ながら、トラピッチェ・エメラルドの成因については、現在でもはっきりとは解明されていないようです。 だから、色々と調べてみても、あまり情報がないのです。

コロンビアのエメラルドは、黒色の炭素質石灰岩や頁岩の中を網目状に走る白い方解石脈に伴って産出します。 トラピッチェ・エメラルドの黒色の部分は、この黒い母岩由来の成分と考えて良いでしょう。 エメラルドの結晶は、六方晶系といって、上から見ると六角形の形に成長します。 この辺が、謎を解く鍵だと思うのですが… とにかく、とてもミステリアスな石ですね。

ご相談No.0109

この前トラピッチエメラルドというものを初めて見ました。すごく興味を持って色々と調べようと思ったのですが良くわかりません。なんであのような模様が出来るのですか?あの模様は何で出来ているのですか?

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ご相談No.0108の答

ご相談No.0108の答

もちろん対処してくれます。お店の方に、「お店の外では、どんな感じなのか見てみたいのですが」と気軽に相談してみてください。必ず、お店の外まで、ジュエリーを持って出てくれて、一緒に見てくれることと思います。くれぐれも自分ひとりで勝手に外に持ち出さないように(^-^)。

宝石は、光によって輝き、その魅力を発揮します。そして、光の種類によって、宝石が表現する美しさは変化します。お昼間の強い日差しの中では、ルビーやブルーサファイアといった宝石は、とても魅力的です。

しかし、ロウソクやガス灯のような柔らかな光の中では、アクアマリンが大変に美しく輝きます。そのため、今のような蛍光灯が発明される以前は、パーティーに参加する貴婦人たちの間で、アクアマリンが大人気だったそうです。アクアマリンが「宝石の夜の女王」と呼ばれるようになった理由です。

1日という時間の中で、1年という季節の中で、少しずつ違った表情を見せる宝石の魅力を是非楽しんでください。もしかしたら、自分のジュエリーを最も美しくみせたいシーンに合わせて、そのシーンで、最も美しさを発揮する宝石を選択するという方法もあるのかもしれませんね。

ご相談No.0108

こんにちは。最近ピンクトルマリンのネックレスを買ったんですけど、家に帰って来てから見たらお店で見たときと色が違って見えて、ちょっとがっかりでした。宝石は、部屋の中か外かでも色は変わるし、とにかく場所によっていろんな色になるのは知ってましたが、お店の中だと商品が外でどんな色になるか分からないですよね。外に出た時にどんな色になるか見たいと言ったら、お店の人は対処してくれますか?

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ご相談No.0107の答

ご相談No.0107の答

宝石は、どんなものでも、世の中にたった1つしか存在しないものです。その値段を、一体誰が決めているのか?簡単に言うと、宝石の値段は、売る側と買う側の意志が一致した金額のことです。つまり、売る側と買う側で決めているのです。

例えば、貴方が宝石の鉱山主だったとして、自分の鉱山から採掘された宝石を、いくらで販売したいと思いますか?採掘作業には、色々とお金もかかっているわけですし、できるだけ高く販売したいですよね。今、仮に、貴方はある宝石の値段を、500万円にしたとします。

ところが、500万円の宝石を持っていても、購入したい人が現れなければ、貴方は1円も手にすることができません。そんなときに、300万円で売って欲しいという人が現れたら、貴方はどうしますか?選択肢は2つです。

① 500万円で買ってくれる人が現れるのをひたすら待つ。 ② とりあえず今回は300万円で売ってしまう。 ②を選択した場合、この宝石の値段は、300万円になります。

また、反対にこんな場合もあります。500万円で買い手が現れたのですが、別の買い手が、600万円出すから自分に売って欲しいと言って来た場合。もちろん、後のお客様に売りますよね、この場合、この宝石の値段は、600万円になります。

ご理解いただけたでしょうか? 500万円という最初の希望価格で、売れるかどうかは、その宝石の魅力かかっています。 さらに、希少性と人気度を考慮して、その宝石の価値が決められます。

実際には、プロの方々は、「同程度の品質の宝石が、昨年○○円で販売された。」というような、過去の実績をもとに、価値を査定し、それぞれの評価額を決定しています。 きちんと専門的に学んだプロが見ると、誰の評価もほぼ同じようなものになります。

ご相談No.0107

はじめまして。宝石とは何故こんなに高いのだろうかと思います。単純なご質問ですが、宝石の値段、採掘された時のおおもとの値段は誰が決めているのですか?いくら貴重でも、もう少し安くなればいいのに…。

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ご相談No.0106の答

ご相談No.0106の答

大切なジュエリーにキズがついてしまうのは、とても残念なことですよね。 キズの程度にもよりますが、もし、ごく浅いひっかきキズのようなものであれば、市販の研磨剤入りクロスで磨くことで、消してしまうことができます。しかし、少し深いキズになると、このクロスではどうすることもできません。その場合は、ジュエリーショップにお願いして下さい。専門的に磨き直して、キズを消してくれます。新品と同じ状態にまで戻してくれますよ。

プロでも消すことのできないほど深いキズになると、これはもうどうしようもありません。諦めるしかありませんね。ただし、このような深いキズは、よっぽど激しく何かにぶつけたりしない限りは、発生しないと思います。

これからは、是非、ジュエリーをキズつけない工夫をしていただきたいと思います。大切なジュエリーです。やはり大切に扱って欲しいものです。特にリングは、知らないうちに色々なものにぶつけている可能性があります。

まず、洗い物等の家事をするときは、リングを外すことをお勧めします。また、リングをしたまま、鞄の中をごそごそ探るという行為もお勧めしません。フォーク、フライパン、鍵、鏡、ボールペン…私達の身の回りには、意外と硬いものが沢山存在するのです。

ご相談No.0106

念願だったルビーの指輪を購入しました。値段もかなりお高めだったので、毎日身につけています。けれど、まだ1ヵ月も経っていないのに地金の部分には細かい傷がいっぱい。(地金はゴールドです)毎日着けているんだから多少は仕方が無いと思いつつもやっぱり傷が増えていってしまうのがとても気になっています。地金の傷を軽減したり、見えにくくするような方法は何かありますか。家でも出来る手軽なものがあったら教えて下さい。

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ご相談No.0105の答

ご相談No.0105の答

宝石のパワーに関しては、まだ科学的に解明されていない部分がほとんどですので、宝石が人体に影響を及ぼす時、どんなことが起こっているのかについて、私には全く説明することができません。ただ、少しだけ分かっている水晶と人間の関係について、お話させていただきますね。

地球創成期、重い元素は地球内部へと向かい、酸素(O)やケイ素(Si)といいた軽い元素は地表に残されました。地表に残された酸素とケイ素は結合して、水晶(SiO2)になりました。こうして、水晶で覆われた惑星「地球」が誕生したのです。

40億年前、その水晶の上に、海が形成されました。そして、その海の中から、あらゆる生命が誕生し、進化していきました。水晶を細かく切り刻むと、圧電効果によって固有の振動数を持った電磁波が生じます。その振動は、地球が太陽を一周する31536000分の1、つまり1秒を正確に刻みます。水晶式発信時計、いわゆるクォーツ時計はその原理を応用したものです。

つまり、私達は、ずっと水晶の電磁波の中で、そのリズムに従って、生活しているのです。水晶が私達に何らかのパワーを与えてくれるのも当然のことだと思いませんか?

他の宝石も、それぞれに地球の一部です。 水晶とはまた異なった影響を私達に及ぼしているのでしょうね。

ご相談No.0105

はじめまして。先日、パワーストーンのお店に行きました。手ごろでかわいいものから高級なものまで何百種類も揃っていて、サファイアとかの宝石もあって楽しんで見ていました。けど店内をうろうろしている間に急に気分が悪くなってしまったんです。動悸と寒気がして、気持ちも悪かったです。急な事で自分でもびっくりでした。お店を出てしばらくしたら症状は治まりました。パワーストーンのような石には色々なパワーがあって、自分に合わない石とか、自分にとって強力すぎる石のそばにいると具合が悪くなる事があるという話を聞いた事がありますが、本当に石のパワーが人体に影響しているのでしょうか? 宝石が人体に影響を及ぼす時、どんな事が起こっているのですか?

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ご相談No.0104の答

ご相談No.0104の答

例えば、同じグレードのダイヤモンドで考えた場合、0.1ctのダイヤモンドを10個集めても、1ctのダイヤモンド1個の価値にはなりません。これは、ダイヤモンドだけでなく、ほぼ全ての宝石において、同じことがいえます。一般的に、宝石は大きな方が価値があります。そして、それは、大きさが2倍になると、価値が2倍になるわけでなく、3倍、5倍、10倍と大きく変化します。

その理由は、大きな宝石は大きな結晶からしかカットすることができず、大きな結晶は、小さな結晶より希少性が高いからです。ただし、大きさによる価値の変動は、宝石によって異なります。例えば、水晶等のように比較的大きな結晶が産出しやすい宝石では、3ctは1ctの単純に3倍の値段になります。一般に1ctでは、ダイヤモンドの方がルビーより高価ですが、3ctを超えると、これが逆転してルビーの方が高価になります。これは、ルビーの大きな結晶は、ダイヤモンドの大きな結晶より希少性が高いためです。

では、どの大きさから宝石の価値が生まれるのか。これは、一概にはいえません。宝石の価値は、大きさだけで決まるものではないからです。宝石の価値は、宝石の種類、原産地、処理の有無やその程度、美しさ、色、サイズ、キズの有無によって決定される品質と、その品質における需要と供給のバランスによって決定されます。

ご相談No.0104

ダイヤモンドなどの宝石は、大きさがある一定以下になるとほとんど価値が無くなってしまうと聞きました。本当にそうなのですか?もしそうだとしたら、具体的にどのくらいの大きさから、宝石としての価値が生まれるんでしょうか。例えばすごく小さなダイヤモンドを沢山集めて1つの指輪にするのと、それと同じ大きさの1つのダイヤモンドを指輪にするのとでは、価値が変わってくるのですか。

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ご相談No.0103の答

ご相談No.0103の答

ペリドットは、あまり高価でないお手軽な宝石に思われがちですが、実はとても希少性の高い宝石であることをご存知ですか?
ダイヤモンドの産出量は年間約1500万カラットと言われていますが、世界中のペリドットを集めても年間の産出量は100万カラットにも達しないそうです。

また、ペリドットには、4500年という大変長い歴史がありまして、古代では、紅海にあるいつも霧に包まれた島でしか産出しなかったため、何日間も探し求めて、やっと手に入れることのできる貴重な宝石でした。
ペリドットの独特の色相は、太陽を象徴していると考えられ、太陽神を国家の象徴として崇拝していた古代エジプトでは、ペリドットが歴代の王妃・王女の冠を飾る宝石でした。
これらのペリドットは、十字軍によってヨーロッパに持ち帰られ、教会に献上されたものが多く、ドイツのケルンの教会などでは、今でも見事な宝石が残っています。

いかがです? なかなか風格のある宝石でしょう?

是非、ペリドットの価値ある逸品を手に入れてください。ペリドットの一級品はもちろん存在しますが、残念ながら、日本の市場では、あまり見ることはできないかもしれません。ジュエリーショップにご相談して、まずは、ペリドットだけを探してみてはいかがでしょう。
価値のあるペリドットを見つけるポイントは、第一に褐色味のないすっきりとした黄緑色であること。そして、透明感が高く、力強い輝きを持っていることです。また、できれば思い切って、10ct~20ctの大粒のものをお選びになると良いでしょう。その後、そのペリドットを使用して、ジュエリーにすれば良いのです。大変価値のある逸品に仕上がると思いますよ。楽しみですね。

ご相談No.0103

質問をお願いします。8月生まれの私、誕生石はペリドットです。ペリドットって、ルビーやダイヤモンドに比べると何と言うか、お手頃なイメージの宝石です。ネットショッピングなどで見ても、価格も大きさもお手頃なものが多いですよね。でも、少し本格的で、高価でも価値がある逸品を探しています。ペリドットでもしっかりとした価値があって、大きさも価格も一級品となるものは身近に売っていますか?

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ご相談No.0102の答

ご相談No.0102の答

宝石の価値は、同レベルの品質の中での、「需要」と「供給」のバランスによって決定されます。
「需要」-つまり、その宝石を欲しいと思う人がどれぐらいいるのか。
「供給」-つまり、その宝石がどれぐらい産出されているのか。

確かに、私の眼からみて、ルビー、エメラルド、翡翠等、いくつかの宝石は、品質の高いものが、どんどん減ってきているように感じます。そして、需要は変化しないのに、供給が減少すると、宝石の価値は上ります。お友達の言うことは、間違ってはいませんが、全ての色石が該当するわけではありませんし、先に私があげた宝石でも、あまり品質の高くないものは、比較的豊富にありますので、やはり事情は異なってきます。一部の宝石で、価値が上る兆しは、確かにありますが、どれぐらい上るのかというと、これも需要と供給のバランスなので、私には予測できません。

地球の創造物である宝石は、世の中に同じものは2つとありません。偶然に出会って、とても気に入った宝石であれば、今購入しておいたほうが良いと思います。その購入を先に延ばすと、もう二度と出会えなくなるかもしれないし、供給の減少している宝石ならば、値上がりする可能性もあります。しかし、値上がりを期待しての宝石購入は、私はお勧めしません。宝石は、株や金塊のように、所有しておいて、その価格変動を楽しむものではなく、手元に置いて眺めて、ジュエリーとして身に付けて、楽しむものだからです。

ご相談No.0102

奥田先生、こんにちは。ついこの間宝飾品関連の会社に勤めている友人と会ったとき宝石関連の話を聞いたのですが、友人は、『これからは特に色石の値段がどんどん上がるから、欲しいなら今のうちに買っておいたほうがいい』と言っていました。それなら、1つくらい買うことを考えてみてもいいかなと思うのですが、本当にそんなに値上がりしてしまうのですか?10年間で金額2倍など、急激な値上がりとなるのでしょうか。奥田先生がお知りの情報を少し教えていただければと思います。

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ご相談No.0101の答

ご相談No.0101の答

サファイアの語源は、ギリシャ語で青を意味する「サファイロス」です。つまり、古来「サファイア」は青色のものを指していて、サファイアの代表は、やはり「ブルー」。世界的にも最も多く扱われている色相ではないかと思います。

それ以外の色で、世界的に人気のある色というと、ごめんなさい。勉強不足でして、正確にお答えすることができません。なので、私の知っている範囲のお話をさせていただきます。

まず、有名なのは「パパラチャ・サファイア」。「パパラチャ」は、サンスクリット語で「蓮の花」を意味していて、蓮の花にようにピンクとオレンジの間の色のサファイアのことを言います。産出国であるスリランカでは、かつて王様しか持つことのできない宝石だったと言われています。日本人の肌にもよく映える色なので、日本で大変人気のある宝石です。但し、数年前から、人工的に色を改変させたパパラチャ・サファイアが市場に出回っているため、購入の際には、信用のあるお店で、良く説明を受けてくださいね。タイでは、「イエローサファイア」が高く評価されていると聞いたことがあります。「イエロー」は、お坊さんの袈裟の色で、とても高貴な色だそうです。

個人的には、「ピンクサファイア」や「パープルサファイア」が大好きです。輝きが強く、美しい色、本当に魅力的です。また、最近では、「パウダーピンク」と呼ばれる淡いピンク色のサファイアの人気があがっているそうです。反対に、「グリーンサファイア」は、世界的にあまり人気がないようです。サファイアのグリーンは、エメラルドとは異なり、とても渋い色になります。サファイアに限らず、宝石は一般的に鮮やかな色相の方が、評価が高いようです。どの色であっても、本当に美しいサファイアは、素晴らしい宝石です。是非、自分でお気に入りのファンシーサファイアを見つけてください。

ご相談No.0101

ファンシーカラーサファイアの購入に関して質問をお願いします。ファンシーカラーと一口に言っても、色々な色があり値段もまちまち。色の良さや大きさを抜きにした場合、ブルーサファイア以外だと何色が世界的に人気の色なのでしょうか。ファンシーカラーサファイアと言えば、世界的には何色が1番多く扱われているのでしょうか。購入の参考にさせて頂きたいので、ぜひ教えてくださいませ。

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ご相談No.0100の答

ご相談No.0100の答

リモデル(私はリフォームの代わりにこの言葉を使っています。)後にダイヤモンドの数が減っていた。これは大変な問題ですね。数を数え間違えることは、人間のやっていることですので、もちろん皆無ではありません。だから、そんなことのないように、お客様にも必ず確認していただきます。また、たまたまお客様も数え間違ったとしても、リモデルするまでに、あるいはリモデルの際に、間違いに気がつくはずです。通常は、その時点でお客様と連絡をとって、リモデル前の宝石の数を再確認してもらうはずです。もし、その連絡を怠ったのであれば、お店側がダイヤモンドを紛失したと思われても仕方がないでしょうし、実際にお店側が責任を取るのが普通です。リモデル後に宝石の数が減ったことを証明するには、次のいずれかがあれば可能だと思います。

① リモデル前のジュエリーを預けた時の「お預かり書」
お預かり時のジュエリーの状態を記録したものです。中石および脇石の個数、刻印等を明記。宝石や地金にキズがある場合は、その位置や大きさを記載することもあります。写真を撮って、添付する場合も多いようです。

② リモデル前のジュエリーの空枠
ジュエリーから宝石をとった状態を空枠といいます。デザインにもよりますが、宝石が留められていた場所は、空枠を見れば通常わかります。

もし、「お預かり書」がない、あっても個数が記載されていない。また、空枠も溶かしてしまって残っていない。とうのであれば、証明することは難しいですね。いわゆる水掛け論になってしまいます。写真の中で確認できるダイヤモンドの数が、リモデル後のダイヤモンドの数より多いのであれば、1つの証明になるかもしれませんが、現在では、写真はいくらでも加工できますので、第三者が証明してくれることは難しいと思います。

こういったトラブルを防ぐために、一般にリモデルでジュエリーをお預かりする時には、ジュエリーショップとお客様との間で十分に確認が行われます。①に書いたような「お預かり書」を発行せずに、写真だけで預かるようなところは、ちょっと信じられないですね。

また、空枠を地金として再生すると、もちろん数%の目減りがあります。それが何gかは、もとの重量や材質によって変わってきます。それも、きちんと納得できるように説明してくれるはずです。ジュエリーを購入するときも勿論ですが、特に、リモデルするときは、ジュエリーショップの選択は慎重に行う必要があります。宝石、つくり、デザイン等、ジュエリー全般において、正確な知識を持ったジュエラーのいる信頼できるジュエリーショップをお選び下さい。

ご相談No.0100

ダイヤの指輪のリフォームに関して教えてください。先日、リフォーム業者に指輪のリフォームを依頼したのですが、戻ってきたダイヤの数がひとつ減っていました。もちろん受付時には写真を撮り互いの確認の上、数も数えてあるので、その時点では明らかに紛失だと思っていました。ですが、数日後、責任者の方が最初の段階でダイヤの数を数え間違っており、紛失していないと主張してきたのです。リフォーム前のダイヤはたてづめであり、リフォームで一列に並ぶよう依頼しました。亡くなった祖母のもので鑑定書もなく、購入した店舗も閉店しているため、証拠となるのは受付時の写真のみになります。近所の店では現物なしでは鑑定を取り扱ってもらえず、ましてや素人では写真から数を数えるには難しく、写真でダイヤが実際いくつであったか証明することはできますか。宝石に関して全く無知なため、証明できる機関があれば教えていただきたいです。ダイヤの数を数え間違えること自体、あり得るのでしょうか?また、リフォームをすると2gほど重量が減少するというのも本当ですか?よろしくお願いします。

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ご相談No.0099の答

ご相談No.0099の答

おそらく黒色のキュービックジルコニアのことだと思います。キュービックジルコニアは、無色透明石のイメージが強いかも知れませんが、実際には、様々な色のキュービックジルコニアが存在します。

キュービックジルコニアは、人工的に製造された酸化アルミニウムの結晶です。製造工程の中で、着色成分等を添加することにより、様々な色の結晶を製造することができます。ブラックキュービックジルコニアの場合は、着色成分を添加するのではなく、特定の条件下で高温加熱することにより黒色になるそう です。(全国宝石学協会 GEMMOLOGY より) ということは、成分は、無色透明のキュービックジルコニアと全く同じということになります。

宝石の癒し効果については、まだ科学的に証明されておりませんので、確かなことは分かりませんが、個人的には、天然の宝石だけが持っている力ではないかと思います。私は、宝石のパワーは、そもそも地球から分けてもらったものだと考えています。そして、それは、宝石が地球の中で誕生し、地球の中で長 い時間をかけて成長したからだと思っています。

実験室で、必要な材料を揃えて、短時間で製造された結晶には、そんな力は宿らないと思うのですが、いかがでしょうか。

ご相談No.0099

はじめまして。人工石に、ブラック・ジルコニアというものがありますが、セラミクスか何かでできているのですか?また、天然石には、様々な効果が得られるとありますが、人工石となると、天然石のような、癒しの効果などは、全く得られないのでしょうか?ブラックジルコニアに、何かしら効果や意味は、あるのでしょうか?

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ご相談No.0098の答

ご相談No.0098の答

カットされた宝石を上から見た形によって、それぞれの名称があります。
丸い形を「ラウンド」、楕円形を「オーバル」、涙の形を「ペアーシェイプ」と呼びます。その他にも、「ハートシェイプ」、「マーキーズ」、「スクエア」、「バケット」、「テーパー」等、様々な形があります。

採掘された原石は、研磨・カットされることによって美しい宝石になります。しかし、研磨するということは、貴重な原石の一部が削られて、失われることを意味しています。そのため、原石をカットするときには、主に次の2つが考慮されています。

①宝石の美しさをできるだけ引き出す。
②削り取る部分をできるだけ少なくする。

カッター(宝石をカットする人)は、原石を良く観察し、これらを判断し、仕事を行うのです。凄いですよね。

ダイヤモンドの完璧な結晶は、ピラミッドを2つくっつけたような正八面体をしています。これだと、ラウンドが最も無駄なく取れますね。それでも、ダイヤモンドの「輝き」を最大限に引き出すようにカットすると、原石のほぼ半分が失われてしまいます。色石の場合は、縦長の柱状をした結晶が多いので、無駄を少なくしようとすると、ラウンドではなく、オーバルや他の形になるようです。

しかし、もちろんラウンドのルビーもあります。大きなサイズは難しいかもしれませんが、小さいものだときっと見つかります。光学的には、ラウンドが最も宝石を輝かせる形だという説もあるぐらいですので、ラウンドのルビーもとても魅力的です。是非、探し出してくださいね。

ご相談No.0098

宝石の事は全然知識が無いのですが、質問があります。ダイヤモンドは上から見ると丸い形にカットされている事が殆どなのに、ルビーのような他の宝石は丸より楕円形とか涙の形ばかりのように思います。あれがとても不思議です。実は、小さくてもまん丸のルビーがちょっと欲しいのですが、売っていることはあるんでしょうか?教えてください、お願い致します。

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ご相談No.0097の答

ご相談No.0097の答

以前に、あるジュエリーコーディネーターの方から、宝石にはそれぞれの「格」があるので、同格のものを身に付けるのが正しい装い方だとのアドバイスをいただいたことがあります。ジュエリーとアクセサリーでは、明らかに「格」が異なりますので、一緒に身につけるのは、正しくないという事になるのかもしれません。

ファッションにおけるコーディネートは、ほぼ経験的にいつのまにか学んでいることが多いですよね。ドレスにスニーカーを履く、柄物のジャケットに全く異なるテイストの柄物のパンツを合わせる、パーティーにノーメークで出席する、面接にジーンズで行く、このようなコーディネートは、一般的に変だと思われていて誰もしません。これは、洋服、靴、お化粧といったファッションは、私達の中ですっかり定着した身近なものだからだと思います。それに対して、ジュエリーは、まだ日本の中でそれほど身近なファッションではないような気がします。従って、明確なコーディネートのルールも存在しないのでしょうね。

是非、自由な発想で色々と楽しんで下さい。ジュエリーとアクセサリーを同時に身に付けるのも、自由だとは思いますが、私の個人的な意見としては、アクセサリーはお嬢様に譲っていって、今から少しずつ本物のジュエリーへと切り替えていって欲しいと思います。素敵に年を重ねていく魅力的な女性には、本物のジュエリーをコーディネートした方が、絶対に似合うからです。

ご相談No.0097

どうもはじめまして。若い頃から指輪やネックレスが好きでよく身に付けています。特に指輪が大好きで本物の宝石をあしらったものも多いのですが、ネックレスやイヤリングはアクセサリーのようなものが多いです。先日娘に、「ジュエリーとアクセサリーを一緒につけてると何か変な感じがする!お互いがかわいそう!」なんて言われてしまいました。言われてみればそんな気もしてくるし…。奥田様はどのように思われますか?よろしくお願いします。

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ご相談No.0096の答

ご相談No.0096の答

私が現在副校長をしているジュエリースクールでは、ジュエリー業界で仕事をするプロのことを、「ジュエラー」と呼んでいます。ジュエラーとは、宝石・ジュエリーの価値が判定でき、ジュエリーのデザインができ、ジュエリーの修理・メンテナンスができ、ジュエリーに関するあらゆる知識・情報をもとに、お客様に最も相応しいジュエリーを提供できる人。のことです。そして、私のジュエリースクールでは、「ジュエラー」を育成しています。

何が言いたいのかといいますと、ジュエリーをただ販売するだけであれば、ジュエリースクールに通わなくてもできます。ワインショップでワインの販売をするのに、ソムリエである必要はないのと同じです。勿論、ワインを販売しながら、勉強してソムリエになる人もいるかもしれません。同じように、就職してから、本当のジュエラーになっていく人もいると思います。

しかし、ホンモノを目指すのであれば、初めに、しっかりと基礎を学ぶことはとても重要なことです。スポーツや芸術の世界も同じです。独学で素晴らしい結果を残す方もいらっしゃいますが、やはり、世界的に有名なプロともなると、小さな頃から、基礎をしっかりと学び、身に付けている方が多いように感じます。強い基盤を持っていると、どこまでも上に積み上げていくことができるのでしょうね。

ジュエリーの仕事に携わることは難しいことではありません。しかし、その中で、良い仕事をして、自分の人生を輝かせることが難しいのです。

ご相談No.0096

私は現在就職活動中です。ジュエリー業界希望なんですが、ジュエリースクールに通っていた方が販売員などの就職は有利でしょうか。有名ブランドなども狙っていきたいので、本気でジュエリースクールに通う事も考えています。まずは販売員から、将来的には商品企画やプレスの仕事もしてみたいです。奥田先生の意見をお聞かせ下さい。

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ご相談No.0095の答

ご相談No.0095の答

どこにお住まいなのか分かりませんが、もし、大阪近辺にお住まいであれば、是非、当スクールにお持ち下さい。鑑別させていただきます。当スクールでは、一般の鑑定依頼は正式には受け付けておりませんので、無料で鑑別させていただきますが、証書等は発行できませんのでご了承ください。

日本国内には、宝石の鑑別を行う専門機関が、100社以上あると言われています。インターネットで検索すれば、何社も見つかることと思います。このような専門機関の中にも、色々なところがありますので、一概には言えませんが、AGL(日本鑑別団体協議)に加盟しているところであれば、まず間違いないです。最寄りの専門機関にご依頼してはいかがでしょう。

私は、以前に中央宝石研究所で鑑定士をしていたので、個人的には、ここがお勧めです!

ご相談No.0095

母から受け継いだ指輪、母の話では石はパライバトルマリンとのことでした。美しい青緑色の大振りな石だったので私も大変感動し、非常に大切にしてどこに行くにもつけておりました。ところが先日、宝石に詳しい知り合いからどうも怪しいのではないかという指摘が。美しく質も良いが、パライバではないと言うのです。母の形見でもあるから、石が何であろうと大切にしますが、機会があれば専門機関で調べてもらうのも良いかと思っています。奥田様がお勤めのスクールでは、一般の鑑定依頼などは受け付けていますか?あるいはどこか適した機関がありましたらお教え願います。

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ご相談No.0094の答

ご相談No.0094の答

宝石は人類の宝ですからね。性別や人種を超えて、多くの人が楽しむべきものだと思っています。とはいっても、日本の40代以上の男性は、まだジュエリーを身につけることに抵抗があるようですね。それというのも、日本の古いビジネス社会では、男性のジュエリーは不謹慎であるとの偏見があったからです。

私は、現在、大阪のジュエリースクールに勤めていますが、当スクールの男子学生は、ほぼ100%ジュエリーを身につけています。街中を歩いていても、若い世代は、ジュエリーに全く抵抗がないようですね。そして、海外の男性も、年齢を問わず、素敵にジュエリーを着こなしています。是非、どんどんジュエリーを楽しんでください。

はじめは、ペンダント等はいかがでしょうか?これなら、シャツの中に隠すことができますので、周囲の状況によって、見えないようにすることができます。職場的に問題がないのであれば、リングも素敵です。デザインは、できるだけシンプルにして、そこに、本当に品質の良い、産地からこだわった極上の宝石を…個人的には、こんなスタイルがとてもかっこいいと思いますね。

色々と試してみて、自分に似合うジュエリーを見つけてください。

ご相談No.0094

はじめまして。数年前から妻が宝石のたぐいに興味を持ち始め、少しずつですが買い集めています。妻の買い物に付き合ううち、私も1つ欲しくなってしまいました。アクセサリーなどまるで興味が無かったのに、我ながら不思議です。どうせ手に入れるなら、多少高くても一生持てるものを買いたいですが、やはり男の宝石は周囲になかなか受け入れられません。定期的に会う旧友にも驚かれました。男が宝石を身につける際、嫌味な感じにならないのはどのようなデザインでしょうか。また、日本人には馴染みの薄い男の宝石、奥田様がどのようにお考えかお聞かせいただければ幸いです。

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ご相談No.0093の答

ご相談No.0093の答

「鑑別書」というものは、天然・合成を判定し、宝石名と処理の内容を記載したもので、全ての宝石につけることができます。そして、何と、宝石でないものにもつけることができます。人工的につくられたルビーであれば、「合成ルビー」。ガラス玉であれば、「ガラス」という鑑別書をつけることが可能です。このことからも分かるように、鑑別書は必ずしも価値のある宝石についているわけではありません。鑑別書をつけてもらうのに、約3000円~4000円の料金が必要なので、あまり安価な宝石やアクセサリーにはつけていないだけです。

「鑑別書」は、その宝石の身分証明書だと思って下さい。価値のあるなしを表現しているものではありません。信用のあるお店で宝石を購入されるのなら、特に必要はないと思います。あまり信用できない販売員(海外の怪しい店や露店など)から、高額品を購入する場合には、つけたほうが良いかもしれません。しかし、この場合は、その鑑別書自体がニセモノかもしれませんのでご注意ください。

ただ、ごく稀に、「鑑別書」が必要になる時もあります。例えば、オークションに出品するとき、鑑別書も提出するようにいわれることが多いようです。しかし、この場合は、その時に鑑別書を作成することができます。ジュエリーが手元にあるかぎり、鑑別書はいつでも作成できますので、必要なときに作成すればよいと思います。あとは、盗難にあったときです。失ったジュエリーの鑑別書があると、色々なところに手配がかけられるようです。めったにないケースだとは思いますが、この時は、鑑別書の存在は大きいですね。

ご相談No.0093

近々宝石を購入予定(おそらくエメラルド)です。よく聞く「鑑別書」というのは、やはり手に入れておくべきですか。鑑別書が無い宝石はそれだけで価値が下がってしまうのでしょうか。

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ご相談No.0092の答

ご相談No.0092の答

プラチナやゴールドのような貴金属は、海水に浸けても問題ありません。しかし、宝石の中には、海水に浸けない方が良いもの、浸けてはいけないものがあります。その点を十分に注意して下さい。

ただ、私個人としては、ジュエリーを身につけて泳がれることは、あまりお勧めしません。たとえば、憧れのサファイアのネックレスで考えてみます。プラチナ製であれば、海水に浸けても問題ありません。また、サファイアは海水に浸けても問題のない宝石です。つまり、サファイアのネックレスをして泳いでも大丈夫ということなのですが、実際には、ネックレスを身につけたまま海水浴をすると、チェーンが切れたりする危険性があります。波の影響や、水圧の影響もあるでしょう。特に繊細な細工のチェーンだと気付かないうちに切れてしまったり、変形したりする可能性があります。そのため、大切なサファイアが海の底に消えてしまった。ということにもなりかねません。(プールだと探すことができますけどね。)

ジュエリーを身につけて、浜辺や波うち際で楽しむのは良いとは思いますが、真剣に泳がれるときは外した方が安心ですね。そして、海水に浸けてしまったジュエリーは、よく水洗いして、水分を充分にとって、保管してくださいね。

ご相談No.0092

奥田先生、こんにちは。最近、ちょっと贅沢してジュエリーを身につけてます。ちっちゃくても、ルビーとかサファイアはやっぱりいいですね。自分に自信がもてる!って感じです。1つ心配なことがあるんですけど、夏になったら海にもつけていきたいんですが、つけたまま泳いだりしたらやっぱりダメですかね。持ってるジュエリーは全部プラチナです。海水につけちゃうと、石も変色しちゃったりしますか?海水につけても、すぐに水でちゃんと洗えば大丈夫でしょうか。サファイアのネックレスをつけて海で泳ぐのがちょっとした憧れです!でもジュエリーは大切にしたいし…。教えてください、よろしくお願いします!

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ご相談No.0091の答

ご相談No.0091の答

素敵なアイデアです!奥様は幸せですね。

まず、奥様の誕生石だとか、二人のお子様や思い出に関係のある宝石を使用したジュエリーが良いかと思います。リングかネックレスか、どんなデザインかについては、日頃、奥様が良く身につけているもの、普段の奥様のファッションに似合うものにすれば良いと思います。思いつくものはありますか?意外と奥様の思いや好みを十分に把握している男性は少ないように感じます。また、リングの場合は、サイズがありますので、奥様のサイズをきちんと把握していないと購入できません。

ここまでの内容で、ぴんときたものがあれば、是非それをプレゼントしてあげてください。きっと喜ばれると思います。何もぴんとこない場合は、結婚記念日に、奥様をデートに誘ってあげてください。二人でお芝居や映画を観て、もちろんお食事を楽しんで。そのとき、街を歩いてウィンドーショッピングをして、ジュエリーショップに奥様と入って下さい。そこでさりげなく奥様の好みやサイズをリサーチして後日、そのジュエリーをプレゼントするのです。

男性にとっては、見え透いたプレゼントと気おくれするかもしれませんが、女性にとっては、意外と嬉しいものです。

ご相談No.0091

いつもブログを拝見しております。今年の10月、結婚25年になります。いわゆる、銀婚式というやつです。今まで妻に何か買ってやったことも無いけれど、ここで一念発起して宝石のついた指輪かネックレスでも買おうと思います。特別な記念だから、ダイヤモンドじゃなく何か洒落た宝石でも買いたいのですが、ダイヤモンド以外は名前もよく知らないし、果たして指輪がいいのかネックレスがいいのか。このような記念に、ずばり合う宝石を教えてもらえないでしょうか。また、どんなデザインのものを買ったら、妻は喜ぶのでしょうか?漠然とした質問と思いますが、先生のお考えだけでもお聞かせください。

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ご相談No.0090の答

ご相談No.0090の答

この質問はよく聞かれます。
宝石好き・ジュエリー好きとしては、とても気になることですよね。もちろん宝石は無限にあるわけではありません。今までにも、掘りつくされてしまった宝石というものは存在します。しかし、ある場所で掘りつくされた宝石は、また別の新しい産地が必ず発見されます。そのため、私の知っている限り、完全に絶滅した宝石は今のところないと思います。

今、このときにでも、地球の中で宝石が創られています。現在、私達が手にしているダイヤモンドは、約1億年前に誕生したものだそうです。エメラルドやルビーも、ずっとずっと昔に誕生したものであることが分かっています。今現在、地球の中で誕生した宝石が、人間の手に渡るのは、今から1億年も先のこと。ということは、少なくとも1億年後にも宝石はあるということですよね。地球が存在する限り、その創造物である宝石は存在し続けるのではないでしょうか。

ご相談No.0090

この間テレビで、ルビーの採掘の事をやっていました。ルビーとかエメラルドって、枯渇?してしまうんですか。その辺、よくわからなかったんですけど、でもなくなったら困るな~と思います。地球にある宝石が全部掘りつくされるまであとどのくらいかかるんでしょう。宝石は今でも出来つつあるのですか?

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ご相談Np.0089の答

ご相談No.0089の答

自分の手に対してコンプレックスをお持ちの方は意外と多いのですが、自分だけの気にしすぎであることがほとんどです。是非、自信を持って、自分の指を美しいリングで飾ってあげてください。

指を細く見せたいのであれば、華奢なデザインや細いリングは避けた方が良いでしょう。 指を長く見せたいのであれば、ボリュームのあるデザインや太いリングは避けた方が良いでしょう。では、一体どうすれば良いの?ということになりそうですが、一般的には、真ん中に大きめの宝石がセットされているデザインのリングは、指を2つに分けて見せるので、指を細く見せるといいます。このとき、縦に長い宝石を選ぶと、より指を長く見せる効果がありますが、長すぎて、関節にかかるようだと、かえって短く見せてしまいます。バランスが大切です。

また、V字型のデザインも指を長く見せます。V字型だけでなく、リングの地金の部分が直線ではなく、変化のあるデザインは、指を細く見せる効果があるようです。あとは、人差し指や小指に、指より下にポイントがくるようなデザインのリングをしても、指が美しく見えます。ちなみに、私も指が短いので、リングはほとんど人差し指にします。

ご参考になりましたでしょうか?
ペンダントやイヤリングと違って、リングは、自分で見て楽しむジュエリーです。素敵なリングを見つけて、大いに楽しんで下さいね。

ご相談No.0089

はじめまして。私は指が太い事でずっと悩んでます。リングが結構好きなんですが、指が太くてゴツゴツしてるせいでリングをつけてもあんまりきれいに見えないんです。ぱっと見て素敵だなと思ってもつけてみるとイマイチ、みたいな。指や手をきれいに見せられる宝石とか、指が長く見える地金などはありますか?石のカットの仕方やジュエリーのデザインでもいいので、教えてください。

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ご相談No.0088の答


ご相談No.0088の答

確かに、地金でジュエリーの印象は変わりますね。しかし、地金はそれほど自己主張の強いものではないので、おおむね、どの宝石に合わせても似合うようになっています。人にしても同じです。誰でも、どちらも似合うと思います。ファッションやシーンに合わせて、自分の好きな方を選ぶと良いですね。

でも、勿論、宝石によって、より似合う地金というのはあります。
例えば、現代の日本は、プラチナやホワイトゴールドのような白い金属が流行ですので、白い金属ジュエリーが圧倒的に多いのですが、その中で、ゴールドジュエリーがほとんどを占めるといった宝石があります。それは、「ゴールデン南洋真珠」です。この宝石は、確かにゴールドにとても良く似合います。

というわけで、色々なご意見があるかとは思いますが、ここで、私の個人的な地金と宝石のベストカップル上位3位を発表したいと思います。

第1位 ゴールドとペリドット
古代から、この組み合わせはお互いの美しさを最大限に引き出す最高の組み合わせとされていました。エジプトのファラオ達を魅了した組み合わせです。

第2位 プラチナ(ホワイトゴールド)とブルームーンストーン
ブルームーンストーンは、それだけだと無色でやや華やかさに欠ける宝石ですが、白い金属の上に置くと、驚くほどの美しさを魅せつけます。

第3位 ピンクゴールドとブラウンダイヤモンド
ブラウンダイヤモンドに濃色から淡色まで、様々な色合いがありますが、その中で、ブランデーのような甘い雰囲気のブラウンダイヤモンドは、ピンクゴールドにとても良く似合います。

ご相談No.0088

ジュエリーを選ぶ際、地金がゴールドのものにするかプラチナのものにするかでいつも迷います。個人の趣味などもあるのでしょうが、いざ決めるとなるとどちらが自分に似合うかわからなくなってしまうようです。中石の種類によって、ゴールドにした方が良い石、あるいはプラチナとの相性が良い石などあるのでしょうか。最近、地金でホワイトゴールドというのも出ておりますよね。地金と石の相性は気になるところです。ゴールドとプラチナのどちらが自分に似合うかを判断する方法なども含め、助言をいただければと思います。お願い致します。

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ご相談No.0087の答


ご相談No.0087の答

大人になるにつれて、食べ物の好みが変わっていくように、宝石の好みも変わっていきます。

食べ物の場合だと、若いときは揚げ物が好きだったのに、だんだんあっさりとしたものを好むようになることが多いですね。これは、成長過程では、多くの栄養・エネルギーを必要としたけれども、年齢とともに、それほどのエネルギーを必要としなくなってきたことに起因していると思われます。より自分に必要な、自分に合うものへと変化していくのです。また、色々と美食を経験した結果、舌が肥えてきたことも、要因になるかもしれません。

宝石も同じです。年齢によって、置かれている環境によって、必要としている宝石が変化するのだと思います。年を重ねることによって、若いときは着けこなせなかった高価なジュエリーが、似合う人へと成長しているのです。また、色々と美しい宝石を見たことで、宝石を見る眼が養われてきたのです。

食べ物にしても、宝石にしても、人は、自分の体や心が必要としているものを、好ましく感じるように思います。自分に合うもの、相応しいものを、自然と求めるように思います。

素敵なジュエリーが似合う。
そんな年の重ね方をしたいものですね。

ご相談No.0087

奥田先生、こんにちは。いつもブログを楽しく拝見しております。私はずっと、自分はルビーが好きだと思っていました。ところが、最近デパートなどで宝石を見ていると、エメラルドに目が行きます。以前は、エメラルドの緑という色がなんとなく宝石っぽくないな、と感じていたんです。けれど、社会人になったくらいから、エメラルドの優しい緑を見ると気持ちが落ち着き、癒されるような感じがします(笑)。このように、宝石の好みが変わることってよくあるんでしょうか?好みが変わると、似合う宝石も変わってきますか?

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ご相談No.0086の答


ご相談No.0086の答

ダイヤモンドと鉛筆の芯(グラファイト)は、どちらも同じ炭素(C)で出来ています。しかし、結晶構造が異なるために、その外観や性質が異なっています。
簡単に言うと、炭素は4本の手を持っているのですが、その手を全て使って、4つの炭素と結合しているのが「ダイヤモンド」で、3本の手しか使用していないのが、「グラファイト」です。ダイヤモンドのほうが炭素の結びつきが強いのです。

このように、炭素がダイヤモンドになったり、グラファイトになったりするのは、周囲の環境に関係しています。例えば、水は、0℃以下になると硬い氷になります。100℃以上になると、目に見えない水蒸気になります。それと同じように考えてください。

地球上の環境では、炭素はグラファイトになります。どんなに長い時間が経過しても、ダイヤモンドに変化することはありません。炭素がダイヤモンドになるのは、1000℃以上数万気圧というとてつもなく高い温度と圧力の中になります。そんな環境は、地球上にはありません。地球の中、地下約150km以上の深さの環境になります。

つまり、ダイヤモンドは、地下深くの環境で存在するものなのです。ところが、現代の人間が掘れる深さの限界は約12kmだそうです。これぐらい地表近くにこないと、ダイヤモンドを手にすることはできません。地下のダイヤモンドは、マグマに乗って、地表まで上ってくることができます。しかし、地表に近づくにつれて、ダイヤモンドはだんだんと変化していき、地表にたどり着く頃には、グラファイトになってしまうのです。

ダイヤモンドがダイヤモンドとして地上に届くには、グラファイトに変わる前にマグマによって、地上まで運ばれる必要があります。そのためには、音速を超える速さで一気に上昇しなければなりません。急上昇したダイヤモンドは、急激に冷やされ、まるで「瞬間冷凍」されたようになります。炭素の結合がダイヤモンドのまま固まるのです。

こうして、温度も圧力も低い地表近くでダイヤモンドを見ることができるのです。

ご相談No.0086

ダイヤモンドは、炭素からできていると学校で習いました。炭素といえば、鉛筆の芯とかも炭素でできてますよね?同じ炭素なのに、なぜあんなに違うんでしょうか。鉛筆の芯をダイヤモンドに変えてしまうこともできるんですか?

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ご相談No.0085の答

ご相談No.0085の答

おっしゃる通り、ダイヤモンドは地球が創造した天然の宝石で、炭素(C)の結晶です。一方、スワロフスキーは、人間が製造した人工のガラスで、ケイ酸塩を主成分とする物質です。つまり、スワロフスキーは、窓ガラスやワイングラスに使用されているガラスの仲間になります。でも、まるで宝石のような美しい輝きを持っていますよね。それは、スワロフスキーは、酸化鉛(PbO)が添加された特殊なガラスだからです。酸化鉛を添加することで、ガラスの透明度と屈折率を高くすることができます。透明度と屈折率が高くなると、輝きが強くなります。 ガラスでありながら、まるで宝石(水晶=クリスタル)のような輝きを持つこの特殊なガラスは、「クリスタルガラス」と呼ばれています。

BACCARAT等の高級ガラス食器にも、同じ「クリスタルガラス」が使用されています。普通のガラス食器とは、透明度・美しさが異なりますよね。このように、「ダイヤモンド」と「クリスタルガラス」が全く別のものになります。

では、ぱっと見て判断できる特徴なのですが、ダイヤモンドの輝きには、次の3つの特徴があります。

①ブリリアンシー
薄暗いレストランやスポットを浴びている人の身に着けているダイヤモンドが特別強く輝く現象。
②シンチレーション
ダイヤモンドの表面で光がちらちらと動いているように見える現象。
③ファイヤー
無色透明のダイヤモンドの中に、赤・黄・青といった虹色が見える現象。

これを踏まえて、両者を見比べてみてください。
その違いは、すぐに分かることと思います。

ご相談No.0085

奥田先生、こんにちは。私はキラキラと輝くものが大好きで、子供の頃からおもちゃのアクセサリーなどを集めるのが趣味でした。大人になってからも光物を集めているのですが、最近特にスワロフスキーのグッズが増えていますよね。でも私は、スワロフスキーとダイヤモンドの違いがいまいちわからずにいます。スワロフスキーは人工でダイヤモンドは天然、くらいしか説明できません。もしよろしければ、2つの違いを教えてください。また、2つの見分け方、ぱっと見て判断できる特徴などありましたら教えてください。

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ご相談No.0084の答

ご相談No.0084の答

最初に断っておきますが、私は、アンティークジュエリーはあまり詳しくありませんので、個人的に思うことを書かせていただきます。事実とは異なるかもしれませんが、ご理解くださいね。

ジュエリーの長い歴史の中で、宝石のカット技術やジュエリーの細工技術はどんどん変化してきました。そのために、その時代に特有のジュエリーデザインがあるように感じます。宝石のカット技術は、その宝石の輝きを最大限に引き出すために、改良が加えられ、どんどん進化しています。ジュエリーの細工技術も進化しているのですが、逆に、時間や費用がかかりすぎて、現在はできなくなってしまった技術もあります。

つまり、ジュエリーのデザインは、流行というよりは、宝石の魅力を充分に引き出すために、その時代の最高の技術を駆使したものというような気がします。 実際に、宝石の魅力を最大限に引き出したデザインは、時代を超えて受け継がれ、いつまでも愛され続けています。もちろん今の時代にも充分活用できるものだと思います。是非、楽しんでみてください。

19世紀には、ヨーロッパのジュエリーショップの半分以上を占めていたのはガーネットだったそうです。中国では、現代でも、誰もが翡翠を持っているそうです。 現在、日本のジュエリーショップの半分以上を占めているのはダイヤモンドです。このように、国によって、時代によって、人気のある宝石は変化しています。1年後には流行しなくなるお洋服等とは異なり、もっとずっと長いスパンで、宝石にも流行はあるようです。

ちなみに、日本では、毎年11月11日のジュエリーデーに次の年のイヤージュエリーを発表しています。ファッション業界とも連動させた提案のようです。2008年度は、「オレンジ色の宝石」です。今年は、オレンジ色の宝石を使用したジュエリーを上手に身につけられることが、トレンドなのかも?

ご相談No.0084

ヨーロピアン調とかイタリアンとか、時代背景がわかるようなジュエリーって憧れます。今の時代にも似合うような、アンティーク風な宝石とかってあるんでしょうか。また、宝石にもシーズンによる流行とかってあるのですか?

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ご相談No.0083の答

ご相談No.0083の答

宝石の持つパワーには、皆さんとても興味をお持ちですね。
残念ながら、まだ科学的に解明されていない分野ですので、あまり確かなことは言えません。しかし、昔から、宝石には持ち主の想いが宿ったというお話は沢山あります。 また、宝石の中に想いを封じ込めるというお話もよくありますね。

宝石には、人の思念波を取り込む力があるのかもしれません。あるいは、1人の人と一生をともに過ごした宝石は、その人の思念波と同調するようになるのかもしれません。幸せな人生をともに過ごした宝石には、幸せなパワーが宿っているような気がしますね。

ヨーロッパでは、家族に代々伝わる「ビジュー・ド・ファミユ」と呼ばれるジュエリーがあります。ジュエリーが、時代を超えて、1つの家族とともに過ごし、見守り続けるというのは、とても素敵ですね。

おばあさまはきっと幸せな人生を歩まれた方なのではないでしょうか?そのジュエリーには、その幸せのオーラと貴方を思う気持ちが一杯に込められているのでしょう。おばあさまを見守り続けたように、貴方のことも見守ってくれると思います。是非、大切にしてくださいね。

ご相談No.0083

祖母からもらったルビーの指輪。ここぞという時に付けてます。知り合いから、石には不思議な力があるという話を聞いたんですけど、時々付けるこの指輪にも何となくパワーみたいなものがあるような気がしてました。祖母から母へと家族が受け継いだからでしょうか?

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ご相談No.0082の答

ご相談No.0082の答

夫婦愛の象徴として有名なのは、「エメラルド」と「ペリドット」です。
エメラルドは、男性から女性に贈られると、贈られた女性は、良き妻、良き母になると言われています。ペリドットは、ゴールドととても相性が良く、金の台座にペリドットがセットされたジュエリーは、互いの魅力を引き出し、高め合うとして、最高の夫婦に例えられていました。

しかし、いずれも24時間身に着けるマリッジリングの宝石としては、適さないと思います。それは、これらの宝石が、日常使いに適した強度を持っていないからです。「強い(耐久性が高い)」ということは、宝石の持つ価値の1つです。宝石は、基本的に強いものですが、もちろん、宝石の種類によってその「強さ」は異なります。あまり強くない宝石は、ペンダントにするか、リングなら、家事をする時は外す等の考慮が必要です。

また、「強さ」といっても、引っかきに対する強さ、衝撃に対する強さ、薬品に対する強さ等、様々な尺度があります。その中で、最も良く知られているものに「モース硬度」があります。モース硬度は、ひっかきに対する強さを表していて、10段階に分けられますが、毎日身につけるリングの宝石としては、モース硬度「7」以上のものがお勧めです。

私達の周囲を取り巻く粉塵には、硬度「7」の水晶成分が多く含まれています。ガラスや自動車に付着した埃を拭き取ろうとして、本体にキズを付けてしまった経験はないでしょうか? これは、埃に含まれる水晶成分の仕業です。同じように、モース硬度が「7」より小さい宝石では、知らず知らずに細かなキズがついてしまう可能性があるからです。

お二人で相談して、お互いの誕生石や思い出の宝石等、何でも好きな宝石を選ぶと良いと思いますが、どんな時にも外さないマリッジリングの宝石としては、様々なものに対する「強さ」を充分に考慮してくださいね。

ご相談No.0082

結婚指輪を購入する予定です。結婚指輪は普段使いが出来るようにとシンプルなデザインのものが多いですね。せっかくだから宝石が入った結婚指輪にしようと思っています。夫婦でつけるのに相応しい宝石はありますか?

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ご相談No.0081の答

ご相談No.0081の答

例えば、ここに3種類の原石があります。
① ミャンマーのモゴック鉱山で産出された赤色の原石
② ミャンマーのモンスー鉱山で産出された中心部が黒色の赤色の原石
③ マダガスカルで産出された黒色の原石

①は研磨するだけで美しいルビーになります。
②は加熱することによって、中心の黒色部が取り除かれ、美しいルビーになります。
③はある添加物を加えて加熱することによって、美しいルビーになります。
つまり、3種類の原石は、いずれも最終的に美しいルビーになります。それが同じ美しさであったとしても、私は、価値が異なるのは当然だと考えています。

同じように、低温加熱処理されたルビーの価値も、加熱前の状態によって決定すると思います。実際のところ、ルビーの色を変化させるのに、500℃は充分な温度ではありません。ある研究では、この温度では、色は変化しないとさえ報告されています(社団法人宝石貴金属協会および県工業技術センターの共同研究より)。
加熱前後で変化がないのであれば、理論的には価値も変わらないといえるのでは?しかし、やはり人為的に熱が加えられたというのは、気分的に嬉しくないですよね。

では、何故このようにあまり意味のないことをするのかというと、私も同じような実験をしたことがありますが、少し色が変化する石も何個かはあるのです。石の供給者は、もしかしたら良い色に変化して、価値が上るのではないかと期待して、加熱しているのです。どうも、とにかく加熱してみるという習慣があるようですね。個人的には、自然のままの美しさが宝石の最大の魅力だと思いますので、この習慣はなくなって欲しいです。

さて、ルビーの加熱非加熱と価値の関係ですが、これまでは、加熱ルビーが当たり前でしたので、加熱ルビーの価値が下がるというよりは、今後は、高価な非加熱ルビーも見ることができるという表現が正しいように感じます。

ご相談No.0081

ハイエンドのルビーの購入にあたって、インターナショナルな鑑別機関による非加熱の鑑別は必須であると思っております。しかし最近の分析技術の向上により、500-600℃の低温加熱履歴も看破できるようになり、これまで非加熱と思われていたルビーも実は低温加熱処理をされていた‥という事実があると聞きます。低温加熱処理されたルビーの価値は下がるのでしょうか? そうなると、これまで売り手に迎合的であった鑑別機関は低温加熱処理を明記することに抵抗を示すでしょうし、といって、購入者側にとっては加熱非加熱を明確にしてもらわなくては不安で購入できません。奥田先生は、低温加熱を含む加熱非加熱鑑別と宝石の価値について、どのように思われますか

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ご相談No.0080の答

ご相談No.0080の答

自然の創造物である宝石には、 同じものは2つと存在しません。
何気なく見ているジュエリーショップの宝石も、 それが、誰か手に渡ってしまったら、おそらく二度とめぐり合うことはないでしょう。そう考えると、人間同士と同じように、宝石との出会いは、まさに運命なのです。

人間同士でも、相性の合う人、合わない人がいます。 一緒にいるだけで幸せな気分になれる人。 その人と組むと、予想以上の良い成果を上げることのできる人。私たちが、よくいう「運命的な出会い」です。

宝石も同じです。 沢山並んでいるジュエリーの中で、どうしても気になって購入してしまった宝石。 身につけていると心地がよい宝石。 そのジュエリーをしている日は、何だか良いことが起こるという宝石。
全部、大事にしてくださいね。

ご相談No.0080

以前お会いした年上の女性が素敵な指輪をしていらっしゃいました。確かグレーか青色の石だったと思うんですけど、その石は大きくて個性的で、その方にとって特別な指輪だということでした。石がまるで御主人を見つけるかのように、持ち主が決まるという話を聞いたことがあります。自分に合った石を持つとテンションが上がるとか、受験に合格したとかという話を聞くと、やはり石には相乗効果があるのでしょうか。

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ご相談No.0079の答

ご相談No.0079の答

大切にしている高価なジュエリーを身につけて旅行に行きたい。
でも、紛失、盗難、破損などが心配。 という方のために、本物のジュエリーそっくりに作ったイミテーションのことを 「トラベルジュエリー」と呼ぶそうです。 私も、今回初めて知りました。 単に「イミテーション」と呼ばれる場合もあり、世界共通語というわけではないようです。 いずれにしても、ジュエリーのフェイク(偽物)のことです。

そして、次のご質問。 高級ホテルで身につけたほうが良いのは、本物の「ジュエリー」のことです。 もともとは和装文化であった私たち日本人には、あまりピンとこないかもしれませんが、洋装文化では、正式な場所でのジュエリーは必須アイテムになります。 つまり、正式な場所にノーメイクで出かけることが、礼を失するように、ノージュエリーも無礼な行為となるわけです。 高級ホテル等も、正式な社交場所ですので、もちろんジュエリーが必要になります。 きちんとジュエリーを身につけている女性はレディーとみなされ、丁重な扱いを受けます。

ちなみに、欧米の社交場に行くと、大きなルビーやエメラルドのジュエリーを身につけている人が多くて、圧倒されます。 これは、ジュエリーの歴史やジュエリーに対する認識の差だと思いますが、これに対抗するために、大ぶりのジュエリー、もしくはトラベルジュエリーを。 ということなのかもしれませんね。 個人的には、無理することはないと思います。

自分に合った本物のジュエリーを身につけて、堂々と振舞ってください。 そうそう、日本のアコヤ真珠(和珠)のジュエリーは、欧米でとても評価が高いそうです。大ぶりのフェイクよりも、本物の真珠の方がずっと上品で素敵なのではないでしょうか。とにかく、海外で正式な場所を訪れるときは、くれぐれもジュエリーをお忘れなく。

ご相談No.0079

海外旅行に出かける時は、トラベルジュエリーをつけると良いと何かの番組で見ました。確か高級なホテルに宿泊する際に、女性は大ぶりのジュエリーをつけたほうがいいという紹介だったと思うんですけど・・理由は忘れてしまいました。トラベルジュエリーとはどんな物ですか?また、高級なホテルでつけたほうが良いと言われる理由はなんでしょうか?教えてください。

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ご相談No.0078の答

ご相談No.0078の答

ジャパンジュエリービジネススクールの歴史は、18年とまだあまり長くありません。そのため、「超」有名なデザイナーさんはいないのですが、 頑張って活躍中のデザイナーさんはいます。

何名かは、ジュエリー企業に就職し、デザイナーとして活躍しています。
CMでも流れていて、誰もが知っている有名なジュエリーをデザインしている人や、ブライダルリングのブランドとして、全国のジュエリーショップで販売されているジュエリーのデザインしている人等がいますが、こういったジュエリーは、タレントさんをイメージキャラクターに採用したり、複数のデザイナーさんで1つのブランドを構成したりしていますので、特定のデザイナーの名前を表に出すことはできません。

何名かは、自分のアトリエを持ち、個人名で活躍しています。
独断と偏見で、そのうちのお一人を紹介します。
「能勢利枝(のせりえ)さん」。
彼女は、「JARDIN PRINTANIER」(ジャルダン・プランタニエ イタリア語で「春の庭」)というブランド名で、カラーストーンを色鮮やかに用いたジュエリーを創っています。 どのジュエリーも女性らしい華やかさと可愛らしさを感じさせる素敵なものばかりです。 ご本人も、とても上品で魅力的な方です。

彼女のジュエリーは、以前にNHKで放送された「ダイヤモンドの恋」という連続ドラマの中で、主役の浅野温子さんが扮するジュエリーデザイナーの作品となっていたことでも有名です。
彼女のジュエリーは、百貨店で購入することができるのですが、高額品になりますので、特別なお客様向けの商品とされていて、普段はショーケースに並ぶことはありません。時々、期間限定で陳列されることがありますので、その時は、是非ご覧になってください。 。

ご相談No.0078

先生がジュエリースクールで教えた生徒さんで、有名なデザイナーさんになった方はいらっしゃいますか?お店でそのデザイナーさんの作品を購入できるとしたら、どちらのお店でしょうか。もし差し支えなければ教えて下さい。

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ご相談No.0077の答

ご相談No.0077の答

私は普段メガネをかけています。
そのせいで、宝石鑑定士は目を悪くすると思われがちですが、ずっと子供の頃から近視でしたので、特にこの仕事をはじめてから、視力が落ちたということはありません。ご心配なく。

しかし、ダイヤモンドをじっくり検査していると、眼はとても疲れます。 1日中ダイヤモンドをルーペでじっくり観察するような状況の場合、毛細血管を切ってしまったという方を、何人か知っています。これは、ダイヤモンドの強い輝きのせいです。
ダイヤモンドの輝きは、殺傷能力があるくらい強いのです(^▽^)。

ちなみに、輝きの強さは宝石によって決まっています。 難しいお話は省きまして、結論だけ言いますと、 「硬度」と「屈折率」が、高ければ高いほど、その宝石の輝きは強くなります。 ダイヤモンドは、地球上で最も硬い物質(モース硬度:10、ヌープ硬度:6200~6500)です。その硬さは、2番目に硬い物質の58倍ですから、群を抜いたものであることが分かります。また、ダイヤモンドは、宝石の中でもトップクラスの高い屈折率(2.417)を持ちます。

ルチル、アナテース、ブルッカイト等、ダイヤモンドよりもやや屈折率の高い宝石は いくつかありますが、硬度がダントツの1位ですので、 ダイヤモンドは、総合結果としてもダントツの1位となるわけです。もちろん、カットも宝石の輝きを左右しますが、 輝く素質は、「硬度」と「屈折率」で原石の時から既に決まっているのです。 その素質を最大限に引き出すのがカットの役割です。 どんなにカット技術を駆使しても、ダイヤモンドの輝きは他の宝石では出せないのです。

「硬度」と「屈折率」は、各宝石の特性として、鑑別書等に必ず記載されています。 ご参考にしてみてください。

ご相談No.0077

宝石の中で一番好きなのはダイヤモンドです。アクセサリーショップや、宝石店でジュエリーを見ていると、輝きがすごいのはやはりダイヤですね。特に大きいものを見ていると目がくらんでしまいます。先生はずっとあの輝きを見てらっしゃると思うんですけど、目が疲れたり、目が悪くなったりはしませんか?

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ご相談No.0076の答

ご相談No.0076の答

宝石は、その辺の石と同じように、 地下のマグマや溶岩の活動、造山活動や風・水の働き等、 つまり、地球の様々な活動と自然の力によって、誕生したものです。

周囲の環境と、生成される過程によって、いろいろな種類の鉱物が誕生します。 その中で、美しい宝石は、非常に特殊な環境と、めったに起こらないような過程を経て生成されることが多いようです。

例えば、通常同じ領域に存在しないはずの2つの成分が出会ったとか、ドロドロのマグマの中に、偶然にも空間が生じたとか、すでに完成した岩石に、想像を絶する外力が加わったりなど、自然界では、時として予想できないことが起こります。 簡単に言えば、宝石は、そういった異常な環境の中に発見された異常な鉱物といえます。
このため、宝石は特定の地域にしか産出せず、産出量も大変少ないのです。

宝石の美しい色も同じです。
結晶の中に、着色成分が含有されている場合や、本来原子が規則正しく配列しているはずの結晶内に、何らかの欠陥があった場合、その着色成分や欠陥が、可視分光を吸収して、宝石に色が生まれます。

全ては自然のなせる「わざ」なのです。
すごいですよね。
1つの美しい宝石は、地球と自然の影響を受けながら、様々な偶然が重なり合って誕生し、想像もできないような長い時間を経て、私たちの手元にやってくるのです。まさに地球と自然の奇跡の産物、「宝物」です。
是非、大切にしたいものですね。

ご相談No.0076

なんで宝石はあんなにきれいなんですかね。なんで石なのにあんなにきれいな色なんですかね。見てて飽きないんですけど、いつも不思議です。

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ご相談No.0075の答

ご相談No.0075の答

宝石の持つパワーは、まだ科学的に詳しくは証明されていません。
従って、どのような宝石が、どのようなパワーを持つのかは、まだ明確ではありません。でも、確かに、宝石の値段的な価値と、持っているパワーとは、あまり関係がないようですね。

値段の高い車が、必ずしも、燃費が良かったり、乗り心地が良かったりするわけではないのと同じ?私の個人的な意見としては、宝石は間違いなく何らかのパワーを持っています。
そして、それは、宝石が地球の一部だからだと思っています。 沈む船からネズミが降りたり、大津波の前に象が丘の上に逃げたり、自然とともに生活する動物たちは、気象の変化や天災を予知することができます。

自然から離れてしまった人類には、地球の微妙な変化を感じることができなくなったのでしょうね。
現在では、様々な要素を科学的に解析して、ある程度、気象が予測できるようになってはいますが、まだ十分ではありません。

毎日の地球の変化は、地球の一部である宝石にも同じように伝わっているのではない かと思います。 私達は、宝石を通して、自然の流れを知り、自分の未来に活用するのです。 その感度が、きっと宝石によって異なるということなのでしょうけれども、私には、よく分かりません。
宝石のパワーを感じるために、私が心がけていることとしては、 ワレたり、カケたりといった欠陥のない宝石を選ぶこと。 最近では、人工的な処理が施されている宝石が多いのですが、できるだけ人の手が入っていない宝石を選ぶこと。です。

どんな効果があるのかを気にするよりも、自分と波長の合う宝石を選ぶことをお勧めします。その方が、宝石のパワーがそのまま貴方に伝わって、貴方を守ってくれると思いますよ。

ご相談No.0075

街のパワーストーン屋さんの、パワーストーンの効果って本当にあるんですか?値段は安いのに、恋愛運、仕事運、 対人関係その他に良いと書かれていて、見てると欲しくなります。それなら希少価値のある宝石はもっとパワーが高いのではと思うんですけど、どうなんでしょうか。

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ご相談No.0074の答

ご相談No.0074の答

宝石の色の濃さは、宝石の価値に関係しています。

宝石の価値は、その品質によって決まるのですが、品質を決定する7つの項目の中に、「色の濃さ」がはいっています。

宝石の品質を左右する大きな要素は「美しさ」ですが、「色の濃さ」は「美しさ」とは、関係ありません。 しかし、宝石によって、人気のある色の濃さというものがあり、当然、その色の濃さを持つ宝石の価値は高くなります。

宝石を鑑定する場合、色の濃さを11段階で評価しています。
ルビーの場合、赤色の濃淡でグレードが決定しますが、 「0」が無色で、
「10」が黒色になります。ただし、「0」は、ホワイトサファイア、「1」~「2」は、ピンクサファイアになります。また、濃すぎると赤色というより、黒色に感じてしますので、ルビーと呼ばれる濃さは、「3」~「7」になります。

ルビーの中で最高の色といわれている「ピジョン・ブラッド」は、「6」になります。世界のマーケットでは、この「6」と、1段階薄い「5」に人気があります。
したがって、「5」と「6」の濃さが、最も価値のある濃さになります。

もちろん、宝石の色には、濃さ以外にも大切なことがあります。 天然の宝石は、色が均一であることは意外と少なく、「色ムラ」が見られることがあります。また、ルビーには、シルクインクルージョンと呼ばれる白色の結晶が内包されることがあります。 模様のように見えるのは、こういった「色ムラ」や「インクルージョン」と考えられます。

これらは、天然の宝石には少なからず見られるものなのですが、肉眼でも観察できる場合、宝石の「美しさ」を損ないますので、価値は下がります。 また、同じ濃さであっても、鮮やかな色の方が、沈んだ色よりも価値があります。
天然のルビーには同じものは2つとありません。

ご相談No.0074

宝石店の指輪を見ていると、同じ石でも色が全く違うことに気が付きました。特に気になったのはルビーです、ピンク色、薄い赤、濃い赤、色の中に白い線のような模様?が入っているものなど様々ありました。宝石は色の濃さや模様?によって質や値段が違うんですか?

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ご相談No.0073の答

ご相談No.0073の答

まず、宝石鑑定士の資格を取得して、何をしたいのか?が大切です。

宝石鑑定士の資格を持っていると、ジュエリー業界のあらゆる分野で活用することができます。そして、その分野によって、ご質問の答えは変わってきます。何かよく分からないけど、資格を取ったら、仕事があるんじゃないの。 とか、考えていると、きっと、資格を取っただけで、何も活用できないということになってしまいますよ。 2つの例を挙げてみますね。

○Case.1 ダイヤモンドのグレーダー

一般に大きな宝石鑑別機関(ジュエリーを購入するときに付いてくる証書を発行している会社)に就職すると、仕事内容が担当制になっています。その中で、ダイヤモンドの評価をする人達のことを、グレーダーと呼びます。ダイヤモンドは輝きが強いので、眼はとても酷使されます。このお仕事は、年齢的に若い方が有利だと思います。年とともに、老眼等で視力は衰えてきますので、長く続けられる仕事でもないかと思います。(もっとも、長く続けている人もいますので、あくまで私の個人的な意見です。)

○Case.2 宝石のバイヤー

宝石原産地に赴いて宝石を買い付ける人達のことを、バイヤーと呼びます。企業では、比較的年配の方が担当していることも多く、長くできる仕事です。もちろん、経験が高く評価される仕事だからでもあります。
その他、全部挙げていたら、きりがありません。どの分野でも、一流と呼ばれる人は、子供のうちから始めている場合が多いですよね。でも、大人になってから始めたのに、超一流と呼ばれる人もいます。誰にとっても、やりたいと思ったときが、始めるのに最も適した時期なのではないでしょうか。

資格取得後の目標をしっかりと定めて取り組んで下さい。
宝石鑑定士の仲間が増えることを、心から楽しみにしています。

ご相談No.0073

奥田先生こんにちは。宝石鑑定士のお仕事に興味がありまして、鑑定士の資格取得を目差しています。現在37歳と勉強を始めるのには遅いのですが、年齢的に大丈夫で しょうか?鑑定士のお仕事は、年をとっても長く続けられるのでしょうか?

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ご相談No.0072の答

ご相談No.0072の答

アンティークジュエリー…とても魅力的ですよね。
でも、ごめんなさい。 残念ながら、アンティークジュエリーに関しては、
全くの勉強不足でして、何もアドバイスできることがありません。
本当に申し訳ありませんm(_ _)m

アンティークジュエリーは奥が深そうなので、老後にじっくりと勉強したいと
思っています。

さて、エドワーディアンは、現在でも十分に楽しめるジュエリーなのですが、
それだけに、現在に作られたエドワーディアン風ジュエリーも沢山あります。その見分けは、やはり、プロにお任せするしかないでしょう。 信用のあるお店の、信頼できるジュエラーから、購入して下さい。

アンティークジュエリーは、デザインはもちろんのこと、 宝石も現在にはない
楽しみ方ができます。 まず、ダイヤモンドのカットが独特で、現在のブリリアントカットとは違います。アンティークでしか味わえないダイヤモンドの魅力が楽しめます。さらに、現在の主要な宝石は、何らかの処理が施されていることが多いのですが、 アンティークジュエリーの宝石には、このような処理は施されていません。

また、少し値段は張りますが、最高の色と称えられたインドのカシミール地方で産出したブルーサファイアや、素晴らしい緑色のデマントイドガーネット等、アンティークジュエリーにしか見ることのできない宝石もあります。

ぜひ、素敵なアンティークジュエリーを手に入れてくださいね。

ご相談No.0072

はじめまして、今とても気になっているエドワーディアンの指輪があります。でもアンティークの指輪を買うのは初めてなので、直しが入っているのでは?とかリプロではないか?などと色々悩んでしまっています。アンティークの物を選ぶ時、先生がチェックする点や気をつけるべき点があったらぜひ教えてください。

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ご相談No.0071の答

ご相談No.0071の答

「誕生石」は、20世紀になってから、聖書に登場する12個の宝石*を基に
各国のジュエリー業界が自国の風土や慣習に合わせてアレンジを加え、
決定されたものです。そのため、国によって異なる誕生石が制定されていることは、以前にもお話しましたね。

*:旧約聖書の出エジプト期に登場する「高僧の胸当て」に縫いこまれていた12個の宝石
新約聖書のヨハネの黙示録に登場する「聖なる神の都」の城壁土台に飾られた12個の宝石

一方、「星座石」は、占星術を基に決定されたものといわれています。
占星術の歴史は大変古く、紀元前4千年にまで遡ります。自然界は天体の動きに支配されています。現代の日本でいうと、春には桜が咲き、夏には蝉が出現し、秋には葉が色付き、冬には雪が降る。といった感じでしょうか。

「暦」というものがまだ存在しなかった遥か昔に、人々は星の規則的な運行を見出し、それに沿って、自然界が影響を受けていることを知ったのです。
だからこそ、当時の人々は、星の運行で国や人の運命までが決められると
いう「占星術」を強く信じていたのですね。

この星の運行に基づき、「星座」が誕生し、「暦」が作成されました。
それは、当時の人々の生活にとって重要な事柄が盛り込まれていました。
例えば、3月21日~4月19日は、羊が子供を産む時期なので「牡羊座」、
牡牛が発情期に入る時期は、「牡牛座」。麦の収穫期には、刈り取る鋏を
象徴して、「蟹座」。昼と夜の長さが同じになる時期は、「天秤座」。というように。
こうして12の星座が誕生しました。それぞれの星座は、7つの惑星(太陽・月・火星・水星・木星・金星・土星)に守護されていて、それぞれの惑星は、ギリシャ・ローマの神々に置き換えて考えられていました。

その神々に捧げられたのが、「星座石」になります。どの神にその宝石を捧げるのかは、基本的に惑星の色彩イメージに合わせているようですが、このお話を詳しくすると長くなりますので、この辺で。

このように、「誕生石」と「星座石」は成り立ちの歴史が異なるのです。
それぞれに謂れがあり、それぞれに私たちを守ってくれる「守護石」です。

ご相談No.0071

この前初めて「星座石」というものを知りました。誕生石とは違うようですが、もう少し詳しく知りたいので教えて欲しいです。

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ご相談No.0070の答

ご相談No.0070の答

宝石に関する知識を学ぶことができる場所は沢山ありますが、総合的に
学ぶために、ある程度の時間と費用がかかる場合が一般的ですね。

ジュエリースクールのテキストや市販の書籍等を用いて、必要な部分だけ
を独学することもできますが、宝石の場合は、実物を見るということがとても
重要です。

特に、お仕事に必要なのであれば、やはり、どこかのジュエリースクールに通った方が良いと思います。 中には、「短期間で集中して特定の宝石だけを学びたい」というニーズにこたえてくれるものもあると思います。

例えば、私が副校長をしているジュエリースクールでは、 宝石鑑定士資格を取得するコースの中から、特定の宝石の講座だけを選択して受講することができます。
もちろん鑑定士資格は取得できませんが、 ルビーだけを学びたい、真珠だけを学びたい、という方がたまに受講されています。

他のスクールのことは良く知らないのですが、同じようなシステムはあるかもしれません。 インターネット等で調べてみてはいかがでしょうか?
基本的な知識を身につけたら、 後は、多くの宝石を見て、自分の眼と技術を磨いていってくださいね。

ご相談No.0070

はじめまして。実は、仕事の関係で短期間に特定の石(ルビー、サファイア、翡翠)についての知識を得る必要が生じたのですが、短期間に、石の特性を知るための指導等はご教授頂けるのでしょうか?又はそのようなところがあれば、お教え頂ければ幸甚に存じます。よろしくお願いします。

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ご相談No.0069の答

ご相談No.0069の答

もちろん知る方法はあります。
最も簡単な方法は、購入したお店に持っていって尋ねてみることですが、
それが、不可能なのであれば、宝石鑑別機関(鑑別書を発行している会社)に鑑別を依頼すれば良いのです。

ただし、2~3日ジュエリーを預けなければならないのと、 鑑別してもらうための費用が必要になります。 鑑別料金は、鑑別機関によっても若干異なりますが、 結果だけ分かれば良い(きちんとした鑑別書は必要ない)のであれば、 2000円/石ぐらいです。

誰でも鑑別機関を利用することができますが、(一部会員制の場合あり)
利用客はほぼジュエリー業界の方達になります。 もし、鑑別機関を直接訪れることに抵抗を感じるのであれば、近くの宝石店に代理依頼してもらうこともできます。 ただし、宝石店によっては、自店で販売したジュエリーしか預からない場合もありますので、ご注意下さい。

18金のイタリアンジュエリーですと、 ご質問の中にもあるように、エナメル
(日本で言うところの七宝焼)である可能性も高いと思います。
素晴らしいエナメルを施すには、吟味された材料や高い技術が必要ですが、 エナメルの鑑別結果は「ガラス」となります。

宝石鑑別書には、専門的な物理的・光学的検査とともに、 そこから特定された素材の名称が記載されています。 品質の良し悪しは関係ありませんし、 概ね夢のない表現が使われているのです。

ご相談No.0069

ずっと昔に買ったイタリアンジュエリー。18金にエナメルのような深い青(ラピス色)と深い赤(珊瑚?色)が貼ってあるような感じです。その素材がいったい何か知る方法はありますか?購入は10年以上前。お店も定かでないのです。この宝石店でも、素材は判明するものですか?

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ご相談No.0068の答

ご相談No.0068の答

もちろんあります。
日本でも、縄文時代から耳飾りや腕輪などのジュエリーがありましたし、
古墳時代にも様々なジュエリーが使用されていたようです。

奈良時代になると、日本の歴史から宝飾品は姿を消しますが、
江戸時代になると、再び登場するようになります。「かんざし」等がそうですね。

その中には、日本独特のジュエリーともいえる「根付」があります。
当時の服装は着物なので、お金を入れるための巾着やたばこ入れを、
帯から提げて持ち歩いていました。
その留め具が「根付」と呼ばれるものです。

「根付」は、江戸時代を通じて、
お洒落(当時は粋といったのかな?)の象徴として大流行しました。
何千人もの職人が、様々な素材で、遊び心溢れるアイデアを駆使した「根付」を制作し、それは次第に、非常に芸術性の高い、技術力に優れた工芸品へと発展していきました。
しかし、幕末以降、洋装への変化等から、「根付」への関心は次第に薄れ、
現代では、ほとんど忘れられた存在となってしまっています。

ところが、実はこの「根付」、
今や有名なサザビースやクリスティーズのオークションでも取り引きされるぐらい、海外では高く評価されている美術品なのです。
もともと1800年代の半ば頃に西洋人が「根付」に興味を持ちはじめ、
ヨーロッパに大量の「根付」が輸出されました。
以来、「根付」は西洋人によって活発に売買・収集・研究されてきたのです。

日本古来のものなのに、ヨーロッパでより高く評価されているなんて、
面白いと思いませんか?
「根付」こそ、日本の歴史の中にあって、世界に誇れる宝飾品なのです。
最近では、日本でも、「根付」を携帯ストラップに使用している人を見かけるようになりました。
実は、私の携帯ストラップも翡翠の根付です。

ご相談No.0068

日本の歴史の中で宝石って出てこないですよね?勾玉くらいしか聞いた事がないのですが、他に日本の歴史の中で宝石に関する話ってありますか?

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ご相談No.0067の答

ご相談No.0067の答

最近、金属アレルギーの方が本当に増えているようですね。
通常、金属を身につけること自体は無害なのですが、
汗や唾液などの体液と接触することで、溶け出した金属成分が体内に取り込まれ、
これがアレルギーを引き起こす原因となります。
金属アレルギーは、花粉症やアトピー性皮膚炎と同じように自己免疫と関係した疾患で、このような疾患が近年増加しているのは、大気汚染、食品添加物、残留農薬などの環境汚染が原因とも考えられているそうです。
文明の発達の代償ともいえる現代病ですね。

いったん発病すると、完治することは不可能のように言われていますが、
様々な方面で研究が重ねられ、治療法も少しずつ確立しているようです。
将来的に、治療できる可能性は大いに期待できると思いますよ。

とはいっても、今、現在、ジュエリーを楽しみたいですよね。
そのためには、
①溶け出しにくい金属を使用したジュエリーを選ぶ
全ての金属がアレルギーを引き起こすわけではありません。まずは、自分のアレルギーの原因を調べて(病院のパッチテスト等で診断してくれます)
、 その金属が使用されていないジュエリーを選択することです。
アレルギーを起こしやすい金属は、ニッケル、コバルト、クロムです。
これらの金属を避けて、一般的に安全性が高いとされているチタン製、
あるいは金やプラチナの含有量の高いものを選ぶと良いでしょう。

②金属が溶け出さないように注意する
ジュエリーを着用時、ジュエリーに付着した汗等の水分はこまめに拭き取り、
金属が溶け出さないように注意しましょう。
特にピアスは、皮下組織と直接接触するものなので、注意が必要です。
金属アレルギーの方は使用しない方がいいかもしれません。

以上のことに注意して、是非ジュエリーを楽しんでください。
でも、無理は禁物です。
異変を感じたら、必ずお医者様と相談してくださいね。

ご相談No.0067

アクセサリーが大好きなんですが、金属アレルギーなんです。根本的には治らないと言われたのですが、治せないのでしょうか?アレルギーでもアクセサリーを楽しめる方法はありますか?

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ご相談No.0066の答

ご相談No.0066の答

「貴石」と「半貴石」という言葉は、以前にジュエリー業界の中で使用されていましたが、
今では次第に使われなくなってきています。

漢字の意味から、高価なものと安価なものという印象を受けるとは思いますが、
実際には、そのような線引きのもとに分類されていたわけではありません。

もともと、この分類の仕方が誕生した経緯には2つの説があり、
2種類の違いはそれぞれに次のようになっています。

①関税の違い
以前、アメリカは、ルビー、サファイア、エメラルドの3大宝石と、それ以外の宝石には、異なる関税を課していました(その理由は残念ながら知りません)。
そこで、宝石を、3大宝石とそれ以外の宝石の2つに分類するようになり、
前者が「貴石」、後者が「半貴石」と呼ばれるようになりました。
現在では、いずれの関税も0%となったため、違いはなくなりましたが、
この時の名残として、国際的に採用されている輸入統計分類では、
今でも依然としてこの分類方法が採用されています。

②硬度の違い
日本国内では、高名な宝石学者によって、
硬度が「7」以上の宝石を「貴石」、「7」未満の宝石を「半貴石」とするという考え方が唱えられました。
空気中の塵や埃の中には石英が大量に含まれています。
この石英の硬度が「7」なので、これ以上の硬さであれば、日常的に安心して使用できる丈夫な宝石というわけです

このように、①と②で分類の仕方が異なるし、いずれも、「関税」や「硬さ」といった宝石の美しさとは関係のないものを基準としています。
このことから、現代では、この分類と用語は適切ではないと考えられるようになりました。
私が副校長をしているジュエリースクールでも、これらの用語は使用していません。

ご相談No.0066

貴石と半貴石の違いって何ですか?前に高価なものと安価なものというのを聞いた事がありましたが、いまひとつピンときません。

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ご相談No.0065の答

ご相談No.0065の答

宝石のパワーについては、まだ科学的に立証できてはいませんので、
正確にお答えすることはできませんが、
諸説によると、
ダイヤモンドだけが特別に強いパワーを持っているというわけではないようです。
また、宝石のパワーは、2種類以上を合わせることによって増大する場合と、
相殺されてかえって減少してしまう場合とがあるようですが、
いずれも科学的根拠は明確ではありません。

私としては、色石のジュエリーにダイヤモンドを入れるのは、
パワーの問題ではなく、単純にデザインの問題だと思います。

ちなみに、色石の周りを小さなダイヤモンドで取り巻いたデザインを、
「ギャゼール(gazelle、カモシカの意)」と呼びます。
カモシカの愛らしい眼を連想させるからでしょうね。
200年の歴史を持つスタンダードなデザインですから、
多くのジュエリーに採用されています。

ジュエリーのデザインは、
地球が創造した宝石の美しさを最大限に引き出すように考えられています。
そのために、ダイヤモンドの脇石が必要であれば、それを使用します。
勿論、ダイヤモンドが追加された分、価格は高くなりますが、
これは、ダイヤモンドの付いていないジュエリーの価値が低いということではないのは、
ご理解いただけますよね。
1石の色石だけでも充分に美しく、完成されたデザインであるジュエリーも沢山あります。
固定観念にとらわれずに、自分の眼で美しいと感じたジュエリーを選んで下さい。
貴方の心に響いたジュエリーは、
きっと宝石のパワーが充分に発揮されているものだと思いますよ。

ご相談No.0065

ダイヤモンドは他の石よりパワーが強いと聞いた事があります。私はダイヤよりも色石が大好きなのですが、色石が1つついているだけのリングよりも少し周りにダイヤが入っていた方が、色石のパワーが強まるとかってあるのですか?

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ご相談No.0064の答

ご相談No.0064の答

宝石の採掘現場のことを一般に「鉱山」と呼びます。
鉱山は、見学・体験できるようには通常なっていません。
ミャンマーのように、鉱山への外国人の立ち入りは厳重に禁止している国もあります。

貴重な宝石を産出する鉱山は、その国にとって大切な財源です。
また、鉱山主にとっても、財産そのものになりますので、簡単に公開したりはしないようです。

危険なイメージもありますね。
鉱山では採掘は意外と原始的な方法で行われていることが多く、安全対策が万全ではありません。
手作りの火薬で岩を爆破したり(尖った岩の破片も危険です)、足場も組まずに深い穴を掘ったり(よく生き埋め事故があるそうです)。
また、鉱山で働く人たちが、宝石を盗まないように、ライフルを持った監視人がついていることもあります。

見学したいと思うと、それなりの「コネ」が必要になります。
宝石原産国が、日本のような消費国のために、見学ツアーを行うこともあります。

ちなみに、私が副校長をしているジャパンジュエリービジネススクールでは、毎年、カリキュラムの一環として、宝石原産国であるタイを訪れ、チャンタブリーにある鉱山を見学に行っています。
宝石がどのようなところで採れるのか、どれぐらい希少性の高いものなのかを、自分たちの眼で確認することが目的です。
学生たちは、とても楽しみに参加していますが、一般に募集したら、参加希望者がいるのかどうか。

でも、機会がありましたら、是非、鉱山を訪れてみてください。
土と岩だけの荒野にぽっかり空いた大きな穴の淵に立つと、1つの小さな輝く宝石が、地球の中で誕生し、長い時をたて遠い国の地上に現れ、世界を旅して、自分の手の中に届いたという大きな大きな奇跡を感じることができます。

ご相談No.0064

海外の宝石の採掘現場は非常に危険なイメージがあるのですが、見学や体験が出来るようなところなんてありますか?また、あるとしたらそれに参加する人はたくさんいるのでしょうか?

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ご相談No.0063の答

ご相談No.0063の答

宝石を鑑定(品質の良し悪しを見定めて価値を査定)するためには、「鑑別眼」と「審美眼」が必要です。

このうち、「審美眼」には、特別な器材は必要ありません。
自分の眼で「美」を判定します。
「鑑別眼」では、
①宝石種の判定(宝石名を特定し、天然/合成を判断する)
②原産地の特定
③処理方法の判定(そのような処理がどの程度施されているのか)
を判別しなければなりません。

これには、自分の眼だけでは十分ではありませんので、一般的に次のような鑑別器材を使用します。

偏光器(宝石の偏光性を検査する装置)、屈折計(宝石の屈折率を測定する装置)、カラーフィルター(特定の波長のみが透過するフィルター)、分光器(宝石の分光特性を検査する装置)、二色鏡(宝石の多色性を検査する装置)、紫外線ライト(宝石の蛍光性を検査する装置)、顕微鏡

―と、このように羅列してみましたが、何のことかさっぱり分かりませんよね。
宝石はそれぞれに固有の物理的・化学的特性を持っています。
それらの1つ1つを、これらの鑑別器材を用いて検査していきます。
全ての検査結果を総合すると、1つの宝石名が浮かびあがってくるのです。

この過程は、まるで、様々な証拠をもとに、次第に一人の犯人に絞っていく推理小説の探偵のような気分です。
なかなかに楽しいものですよ。

ご相談No.0063

宝石を鑑定するのに使用する特別なもの(特殊な機械)ってあるのでしょうか?どんなものですか?

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ご相談No.0062の答

ご相談No.0062の答

宝石は天然の資源ですので、当然枯渇するということがあります。

私の知っている限り、全く絶滅した宝石というものはないと思うのですが、かつては宝石を産出していたのに、採りつくされてまった場所は沢山あります。

例えば、インドのゴルゴンダ地方。
品質の高いダイヤモンドを産出することで、約5千年もの古くから有名な地域でした。
「コイヌール」や「ホープダイヤモンド」等、歴史的に有名なダイヤモンドのほとんどはここで採れました。
しかし、現在は枯渇しています。

そして、インドのカシミール地方。
ここでは、「コーンフラワー(矢車草)ブルー」と呼ばれる独特の美しいブルーサファイアが、約100年前に産出していましたが、やはり、現在は枯渇しています。

これらの宝石は、もう新たに採掘することはできません。
しかし、永遠不滅の宝石は、オークションや親から子へ受け継がれるといった形で、還流しています。
もちろん、その価値は相当なものです。

このように枯渇してしまった所があれば、新しく宝石の鉱脈が発見された所もあります。
地質学者の方々が、地質調査を繰り返し、新しい宝石の鉱脈を探索しているといいます。
まだ、地球には、宝石を含有している可能性が多く残されているようですが、個人的には、美しく、品質の高い宝石は、どんどん減ってきているように感じます。

そう考えると、宝石の貴重さが改めて実感できます。
宝石は、限りある資源であり、いつかはなくなってしまうものなのかもしれません。
だからこそ、今ある美しい宝石を、是非もっと大切にしたいものです。

ご相談No.0062

今後産出量の減少が予想される宝石ですが、本当に全く採れなくなる日が来ることはあるのでしょうか・・・。そうなったら、今もっている宝石の価値はどのくらい上がっていくのでしょうか?そんな未来はまだまだ遠すぎて予想がつかないでしょうか(笑)

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ご相談No.0061の答

ご相談No.0061の答

う~ん。正直に言うと、私は感じたことがないのです。
でも、宝石に日々の変化はあると思っています。

そして、それは、持ち主の心によって変わるというよりは、持ち主の周囲を取り巻く環境や、持ち主の体調によって変化するのではないか。という意見です(あくまでも個人的な)。

これから沈む船からネズミが降りるとか、津波が来る前に、動物が丘の上に逃げるとか、そんなお話をよく聞きますよね。
これは、人間は失ってしまったけれど、動物が本来持っている力なのだと思います。
風の流れや、空気、光、波等のちょっとした変化から、異変を感じとることができるのでしょう。
私たちが感じる「虫の知らせ」は、きっとこの力の名残なのでしょうね。

宝石は、そういった自然の変化を受信する力を持っているように思います。
なぜなら、宝石は地球の一部分だから。
例えば、
水晶を細かく切り刻むと圧電効果によって固有の振動数をもった電磁波が生じます。
その振動は、地球が太陽を一周する31536000分の1、つまり1秒を正確に刻むのです。
私たちの日常を支配している「時間」は水晶と連動しているのです。
このように、宝石は、地球の動きや変化と、密接に関連しているように思います。

実際に、持ち主の体調に異変が生じたときとか、身内に何かあったときに宝石の色が変化したり、割れたりしたという逸話が残っています。

科学的には証明されていませんが、宝石はただ美しいだけでなく、何か他の力も持っているのかもしれません。

ご相談No.0061

宝石は持つ人の心の状態によって日々色が変わるということを聞きますが、本当にそうなのでしょうか。私自身、宝石を持っていないため分からないのですが・・・。奥田さんは持っている石の変化を日々感じたりしますか?

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ご相談No.0060の答

ご相談No.0060の答

こんなこと考えたこともありませんでした。
興味深い視点ですね。明らかにされているのでしょうかね。ご存知の方、情報を下さ~い。

というわけで、ここでは少し論点をすり替えまして、ダイヤモンドの研磨のお話をさせていただきます。

地球上で最も硬いダイヤモンドは、長い間磨くことができませんでした。
そのため、中世のヨーロッパでは、ダイヤモンドは原石のまま、戴冠式のマントや王冠などに使用されていました。

その後、ダイヤモンド原石の表面を少し滑らかにする技術が生まれ、1520年頃にはローズカットが発明されました。
当時はダイヤモンドの美しさを引き出す画期的なカットとして急速に広まり、1900年頃まで一般に使用されていました。

一方、15世紀には、「ダイヤモンドはダイヤモンドによって磨かれる」ということが発見され、今のようなカット面(ファセット)がつけられるようになりました。

そして、1919年に、アメリカの数学者で、ダイヤモンドの研磨職人でもあったマルセル・トルコフスキーが、ダイヤモンドに入った光が、全てダイヤモンド上部から外に出て行くように各部の比率・角度を計算し、ダイヤモンドが100%輝くためのデザイン理論を発表しました。
これが一般に「アイデアルプロポーション」と呼ばれているものです。
直訳すると「理想的な形」になります。
しかし、その後も、ダイヤモンドのカットに関する研究は世界中で続けられ、研磨技術が発達するにつれて、新たな「理想的なカット」が次々に提案されています。
いずれも、長年の研究結果と最新の研磨技術によって考案されたもので、それぞれが「理想的なカット」を提唱しています。

長い歴史と、多くの人の努力により、ダイヤモンドはますますその輝きを増しているようですね。

ご相談No.0060

鉱物を研磨するとあのように輝きがでる、というふうに1番最初に発見したのは誰なのでしょうか?いつ頃からこのようなことが始まったのでしょうか?

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ご相談No.0059の答

ご相談No.0059の答

宝石の原石をご覧になったことはありませんか?

あるものは、その結晶の形自体が非常に美しく、あるものは、大変美しい色調を持っています。

地面の中から、このような結晶が見えたら、きっとその部分だけ輝いて見えたことでしょう。

初めて水晶の結晶を見た人は、氷が結晶したものだと思ったそうです。
おそらく透明できらきらと輝いていたのでしょうね。

このような美しい結晶は、めったに見つかるものではなく、また大変に強く丈夫だったので、珍重されるようになったのだと思います。

実際に、宝石の原石を置物として、お部屋の装飾品に使っている方も多いようです。
宝石とはまた異なる楽しみ方かもしれませんが、お部屋の中に美しい原石があると、とても癒されますよ。

ご相談No.0059

なぜ輝いていない鉱物を珍重しだしたのか、惹かれたのか。人間と宝石の最初の関係が不思議です。これについて奥田さんは知っていますか?

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ご相談No.0058の答

ご相談No.0058の答

カットの種類はそれこそ無数にあります。

まず、宝石のカットは大きく2つ分けられます。
「ファセット」と呼ばれる小さな面をつけた「ファセットカット」と、面をつけずに石全体をドーム型に磨いた「カボションカット」です。

「ファセットカット」の中でも、全部で58面のファセットに磨いた「ブリリアントカット」と階段状に磨かれている「ステップカット」に分けられます。
また、この2つが混合して使用されているものは、「ミックスカット」と呼びます。
さらに、このどれにも分類されない場合は、「ファンシーカット」と呼ばれます。

つまり、宝石のカットは、一般的に次のように表現されます。

外形+{ブリリアント・ステップ・ミックス・ファンシー・カボション}+カット

外形とは、「ラウンド(円)」、「オーバル(楕円)」、「ハートシェイプ」等、宝石を上から見たときの形を指します。

外形の種類は10種類ぐらいありますので、単純に考えても10×5=50の組み合わせが存在します。
しかし、ファンシーカットには、実に様々なカットが含まれることになりますので、それを数えることは不可能でしょう。

このようなカットの中には、特別な名称がつけられて、販売されているものもあります。
例えば、「プリンセスカット」。
これは、スクエアの外形に特殊なファセット面をつけたもので、美しい輝きと魅力的なネーミングで人気があります。

世の中には本当に様々なカットが存在しますので、それを楽しんでみるのも面白いですね。

ご相談No.0058

カットの種類っていったいどのくらいあるんでしょうか?一般的に良く紹介されているのは20個くらいだと思うんですけど、もっとたくさんありますよね?

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ご相談No.0057の答

ご相談No.0057の答

「プラチナ」や「ゴールド(金)」は、貴重な金属なので「貴金属」と呼ばれていますが、「鉄」や「アルミニウム」と同じく「金属」の一種です。
金属には、それぞれに固有な性質がありますが、 2種類以上の金属が混合されてつくられる 「合金」は、単一の金属にはなかった優れた性質をつくりだすことができます。

「鉄」に「クロム」を加えることによって、錆びない合金「ステンレス」が誕生しました。
これと同じように、ゴールドやプラチナに、別の金属を加えることで、硬度を高くする、融点を下げて加工しやすくする、様々な色調を出す、比重を下げて仕上がりを軽くする等の効果を得ることができます。

純金は、比較的柔らかいので、そのままジュエリーに使用すると、キズがつきやすいという欠点があります。
そこで、硬度を上げるために他の金属を混合させたものを使用しています。
日本で一般的な「18金(18K)」には、ゴールド以外の金属が25%入っています。
純金は「24金」になります。
ゴールドに混入されている金属のことを「割金(わりがね)」と呼びます。

また、シルバーやプラチナは割金によって、ほとんど色は変わりませんが、ゴールドの場合は、様々な色調に変化させることができます。
それぞれの色にあわせて名前がつけられています。
例えば、
ホワイトゴールド(金+パラジウム )、イエローゴールド(金+銀+銅 )、
グリーンゴールド(金+銀 )、レッドゴールド(金+銅 )、
ピンクゴールド(金+銅+パラジウム)等です。
ジュエリーを身につける時には、宝石だけでなく、
こういった地金の色も楽しむことができるのですよ。

ご相談No.0057

プラチナと金など、二種類の地金を組み合わせて加工したものとかありますが、なぜ組み合わせたりするんですか?強度が増したりするんですか?

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ご相談No.0056の答

ご相談No.0056の答

宝石は、長い歴史を通じて、人間と関係を持ってきました。
特に、古代の宝石は、単に宝飾品としてだけではなく、薬剤や護符としての意味合いが大きかったようです。

紀元前5世紀頃から、宝石の効能を記載した書物があったようですが、当時は印刷技術がありませんでしたので、全て写本等による伝承になります。
大賢者として有名なアリストテレス(紀元前4世紀頃)の「鉱物書」、プリニウス(3世紀頃)の「博物誌」、12世紀頃の修道女が著した「宝石治療法」等、多くの書物で宝石の薬効が記載されています。
また、サンスクリット語の古代の「医学書」や、中国の古代の医学書にも、いくつかの宝石が薬剤として紹介されています。

こういった伝承によると、宝石の薬効を得るためには、宝石の粉末を飲む、宝石を浸しておいた水を飲む、患部に宝石を当てる等の方法が用いられていたようです。
例えば、インディアンは肝臓や腹部の病気には、ある石を腹部に乗せるという治療方法をとっていました。
これを見たスペイン人が驚き、その石のことを、スペイン語で「ピエドラ・デ・イジャダ」(横腹の石)と呼んだことから、「ジェード」(ヒスイのこと)という宝石名が誕生したといわれています。

こういった宝石の薬効には、科学的根拠がなさそうなのですが、16世紀になって、鉱物的な解釈を加えられ、現在では、幾つかの鉱物が、その薬効を証明され、薬剤として使用されています。

しかし、伝承されている全ての宝石の薬効を証明するためには、もう少し研究が必要のようですね。

ご相談No.0056

宝石は昔から薬としての役割も果たしていたということを知ったのですが、実際どのように使用していたんでしょうか。身に着けるだけで薬になるということなのですか?それとも何らかの形で服用したりしていたんでしょうか?

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ご相談No.0055の答

ご相談No.0055の答

18世紀末に、ダイヤモンドが炭素原子から成り立っていることが証明されました。
あの美しく輝くダイヤモンドが、私達に身近な黒鉛(鉛筆の芯)やススと、同じ成分でできているなんて本当に驚きですよね。

炭素は、地上では黒鉛になりますが、もっと温度や圧力の高い条件下では、ダイヤモンドになるのです。
お水が、0℃以下では氷に、100℃以上で水蒸気に姿を変えるのと似ています。
つまり、5万気圧、1,500℃という高温高圧の条件にすると、黒鉛がダイヤモンドに変化するのです。

しかし、理屈では分かっても、このような条件は、そう簡単につくりだすことができません。
1955年にアメリカのGE社がダイヤモンドの合成方法を確立しましたが、製造コストが高く、品質も充分なものではありませんでした。
その後の、各国の研究の結果、現代になってやっと合成ダイヤモンドが話題になるようになったのです。

一般に、ダイヤモンドの合成には、ニッケル、コバルト、鉄等の金属が溶媒として用いられます。
高温高圧下では、これらの金属は液状になり、その中に黒鉛を溶解させると、数分後にはダイヤモンドが析出するのです。
こうした方法で合成されたダイヤモンドの中には、溶媒として用いられた金属が取り込まれてしまうことがあります。
ダイヤモンド内部に磁性を持つ金属が取り込まれてしまった場合、この合成ダイヤモンドは、磁性を持つようになるのです。

ご相談No.0055

人工ダイヤとかって話題になりましたよね?あれってどんな風につくられるんですか?人工ダイヤには磁性があるものが多いと聞いたんですが、それはなぜなんですか??

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ご相談No.0054の答

ご相談No.0054の答

宝石鑑定士の仕事をしていて、「うれしい」と感じる時は、息が止まるような美しい宝石に出会えたときですね。
自然が創る宝石は、毎日どんなに見ていても、同じものは1つもありません。
そんな中で、時々びっくりするくらい美しい宝石に出会えることがあります。
自分で購入することは絶対にできないような高価な宝石ですが、そんな宝石をじっくり手にとって眺めることができる。
至福の時間ですね。

反対に「つらい」と感じる時は、私の下した鑑別結果を悪用して商売されることです。
例えば、ダイヤモンドは宝石ではないのです。
ダイヤモンドの中で、美しいものだけを宝石と呼びます。
世の中には、宝石ではないダイヤモンドの方が多く存在します。
このようなダイヤモンドは、様々な工業分野で活用されています。
宝石用ダイヤモンドと工業用ダイヤモンドの価値は、もちろん全く異なります。
しかし、鑑別結果ではいずれも同じ「天然ダイヤモンド」となるのです。
この鑑別書を利用して、宝石として価値のないダイヤモンドを販売されたときは、本当につらいですね。
宝石のイメージダウンにもなるし、大変残念です。

ご相談No.0054

奥田先生は、仕事をしているとき、うれしいと感じたり、つらいと感じたりすることはありましたか?あるとしたらうれしいと感じた時はどんなときですか?またつらいと感じる時はどんな時ですか?

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ご相談No.0053の答

ご相談No.0053の答

早くも宝石鑑定士というお仕事に眼をつけてくれたのですね!!ありがとう!!!

さて、私なのですが、子供の頃から透明で輝くものが好きだったので、宝石・ジュエリーが大好きでした。
しかし、将来の夢は、何かを研究する学者になることだったので、物理学、化学、薬学等のいずれかの分野に進もうと考え、大学は理学部に入学し、卒業後、化学会社に就職しました。

その後、趣味でジュエリークラフト(ジュエリーを自分でつくること)を習い始め、そのときの先生に「宝石鑑定士」という仕事があることを教えてもらったのです。
宝石が好きで、研究者になりたいのであれば、宝石鑑定士を目指せば良かったのですが、私は、そのときまで、「宝石鑑定士」という仕事があることを知らなかったのですね。
これが、27歳のときです。
すぐに会社を辞めて、宝石の専門学校に入学しました。
思えば、随分回り道をしたものです。

中学生ですでに「宝石鑑定士」を知っていて、それを目指しているなんて、本当に素晴らしいです!是非、今からたくさんの宝石を見るようにしてください。
美術館や博物館、国際宝飾展やミネラルショーだけでなく、街のジュエリーショップ等も色々と見て回るといいですよ。
宝石の鑑定には、地学、光学、結晶学、化学等の専門知識が必要ですが、このような専門分野は、高校から学ぶことができますので心配要りません。
反対に、広い分野における基礎的な知識は、今しか学ぶことができないので、中学の勉強は絶対に無駄にしないでくださいね。

将来、宝石鑑定士になった後、どこかで会うかもしれませんね(私はもう引退してる?)。
とても楽しみです。
頑張ってください!

ご相談No.0053

僕は中学生で現在職業調べとして宝石鑑定士のことについて調べています。早速ですが奥田先生がこの仕事を選んだ理由と、決意した年齢はいつごろですか?あと、この職業を目指している中学生は僕以外にもたくさんいるはずなので、その僕ら中学生にアドバイスをお願いします。

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ご相談No.0052の答

ご相談No.0052の答

同じ質問を良く受けます。

まず申し上げますと「宝石鑑定士」の需要はとても多いです。
それは、宝石鑑定の能力を持った方は、ジュエリー業界のあらゆる現場で活躍できるからです。
その中で、最も求人の多い職種は、営業・販売職になります。

これは、おそらく、皆さんの考える「宝石鑑定士」としての仕事ではないのでしょうね。
「宝石鑑定士」とは、「宝石を売ったり、買ったりするのではなく、宝石を見ることで報酬を得る人」と定義している方が多いのではないでしょうか?

それでは、そのような職種に限って考えてみたいと思います。
宝石鑑定士の資格を取得しました。
その日から「宝石を鑑定します」という張り紙をしたからといって、実質的な営業はできないかと思います。
なぜなら、鑑別結果を証明する書類を発行しなければなりません。
それも、他人に偽造できないようなものを。
さらに、世の中の全ての宝石を鑑別するためには、高度な分析機器が必要になります。
つまり、宝石鑑定士として起業するためには、それなりの設備が必要なのです。
自分でそれらを揃える資金力があれば良いのですが、そうでなければ、設備の整った宝石鑑別機関に就職することになります。
しかし、そのような宝石鑑別機関は、毎年定期的に募集を行っているわけではありません。
あとは、ジュエリー企業に就職し、鑑別室に配属されるという方法もありますが、鑑別部は本社(東京が多い)にしかない場合が多いようです。
結論を述べますと、皆さんの考える「宝石鑑定士」の需要はそんなに高くありません。

しかし、どこでも同じだと思いますが、優秀な人材は常に求められています。
こちらから門を叩くということは可能です。

以上で、お分かりいただけましたでしょうか?
「宝石鑑定士」の勉強をすると、就職口は沢山あります。
その中で、希望の職種につけるかどうかは本人次第ということです。

ご相談No.0052

宝石鑑定士の勉強したあとの就職に関してですが、どんな現状なのでしょうか?需要がそれほど多くあるとも思えないんですけど・・・。

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ご相談No.0051の答

ご相談No.0051の答

宝石を鑑別・鑑定することで報酬を得るということは、現在一切していません。

私の仕事の大部分は、日本のジュエリー業界の発展のために、それを担う人材を育成するために、必要な教育プログラムを開発・作成・実行することです。

そして、年間の半分は、実際に、当スクールの学生に、ジュエリー企業の方々に、一般消費者の方に、宝石・ジュエリーの講義を行っています。
時には、宝石関係の雑誌や業界紙にコラムを書いたりしています。

また、年に一度は海外の宝石原産地を訪れ、世界のジュエリー市場動向や最新情報をチェックしています。

以上の仕事をしながら、現在はまだ解明されていない鑑別方法等を研究し、新しい発見があれば、宝石学会で報告したりしています。

私としては、どれが「宝石鑑定士」の仕事で、どれが「副校長」の仕事なのか分かりませんが、上記の仕事は、いずれも私が「宝石鑑定士」だから行っているものです。

今のスクールに務める前は、宝石鑑別機関に席を置いていましたので、1日中、宝石を見ていたのですが、その頃に比べると、文字通り、幅広いお仕事をさせていただいております。

ご相談No.0051

プロフィールをみて、JBSの副校長ということを知りました。仕事としては宝石鑑定士として・副校長としての、どちらの割合が大きいのでしょうか?

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ご相談No.0050の答

ご相談No.0050の答

もちろんルーペは持っています。
ブランドも色々ありますが、何よりも大切なことは、「宝石用」であることです。

世の中には、様々なルーペが販売されていますが、宝石用のルーペは「色収差」と「歪曲収差」が補正されています。
簡単にいうと、拡大しても細かい部分が鮮明に見ることができるようになっているということです。

あとは、レンズの大きさが17mm(こっちの方が一般的)と20.5mmがあります。
これは完全に好みです。
大きいほうが見やすいかもしれませんが、携帯には小さい方が便利です。

また、レンズの外枠が銀色のものと黒色のものがあります。(宝石用ならこのいずれかと思いますが、これ以外の色枠は、ダイヤモンドを見るときに影響しますので、お薦めしません。)
これも好みの問題ですが、枠は軽い方が携帯には便利です。
ちなみに、枠が銀色だと、レンズから宝石を見たときの映りこみが気になるという場合があり、それを防ぐ為に黒色の塗装をしているそうです。

倍率も色々ありますが、宝石用は10倍が一般的です。
これは、ダイヤモンドのクラリティグレード(VVS1とかSI2とか)を見るときの倍率です。
この他、14倍、20倍がありますが、倍率が高いほど、焦点距離が合わせにくくなり、目が疲れますので、補助的に使用して、常用はしない方がいいと思いますね。

私の最近のお気に入りは、「ダークフィールドスコープ」です。
ミャンマーの道具屋さんで見つけました!
これは、ペンライトの先に装着して使用するルーペなのですが、顕微鏡と同じ照明環境で宝石内部を観察することができ、とっても便利です。

ご相談No.0050

奥田先生はやっぱり宝石用ルーペをお持ちですか?宝石用ルーペにも、ブランドとかってあるんですか?どんなやつがいいんでしょうか?

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ご相談No.0049の答

ご相談No.0049の答

ルビーやサファイアのように自然界に存在する宝石と全く同じ成分・構造を持つ人工結晶を「合成石」といいます。

合成石のメーカーは、かつては日本にも4社ほどありましたが、現在は、京セラが唯一残っているところだと思います。
京セラでは、エメラルド、ルビー、ブルーサファイア、ピンクサファイア、パパラチアサファイア、アレキサンドライト、グリーンクリソベリル、スタールビー、スターサファイア、ブラックオパール、ウォーターオパール、ファイヤーオパールを合成しています。
後は、日本電工が工業用ダイヤモンドを合成する延長として、宝飾用の合成イエローダイヤモンドを作っています。
日本では、このように合成石のメーカーが少ないので比較することはできませんが、海外にも合成石のメーカーが何社か存在します。
宝飾用の合成石として市場に流通するためには、ある程度以上の完成度が要求されますが、メーカーによって、合成方法、使用する溶媒等が異なるので、特徴に若干の違いはあります。

美しい結晶を合成するためには、相当な研究努力が必要だとは思うのですが、地球の中で、様々な条件が偶然に重なり合った結果として誕生し、長い時間をかけて成長した天然宝石とは異なり、清潔な実験室で成長し、余分な不純物を全く含有しない合成石は、一般的に透明感が高く発色の美しい結晶となります。

しかし、カルチャースクール等で宝石教室を開講するとき、合成石も混ぜて、何個かの宝石を並べた中から、一番美しいと思う宝石を選んでもらうのですが、意外と合成石を選ぶ人はいません。
合成石は、化学的に美しくても、人の心は打たないようです。

不思議ですね。

ご相談No.0049

日本でルビーやサファイアを人工的に作ってる工場や工房はありますか?その場所により宝石の完成度に違いはありますか?

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ご相談No.0048の答

ご相談No.0048の答

美しい宝石を得るためには、品質の良い原石が必要です。
つまり、その宝石の魅力は、生まれながら(原石の段階)に決まっているのです。

しかし、どんなに品質の良い原石でも、磨かなければ輝きません。
人の手による「カット」が必要です。
宝石の天賦の才能を最大限に引き出せるのかどうかはカットにかかっているのです。
なので、もちろん、カットの研究・開発には、力が入れられています。

特に、無色透明のダイヤモンドの場合、輝きを楽しむ宝石ですので、カットは特に重要なのですが、地球上で最も硬い物質であるために、簡単にカットできないという問題点があります。
1つのダイヤモンド原石から、最高の輝きを引き出すためには、綿密な計算さと、それを実現できる高い研磨技術と熟練した研磨職人が必要で、ダイヤモンドのカットは、ミケランジェロやロダンの芸術にも匹敵するような重要な仕事なのです。

20世紀初頭に、アメリカの数学者で、ダイヤモンドの研磨職人でもあったマルセル・トルコウスキーが、ダイヤモンドに入った光が全て石の上部から出て行くように、全ての角度を計算したカットを発表しました。
これが一般に「アイデアルプロポーション(理想的な形)」と呼ばれているものです。
その後も、様々な国で、ダイヤモンドのカットに関する研究は続けられ、研磨技術が発展するにつれて、新たなカットが続々と発表されています。
いずれも、長年の研究結果と最新の研磨技術によって考案されたもので、それぞれが「理想的なカット」と提唱しています。
現在の私たちは、様々な「理想的なカット」のダイヤモンドを楽しむことができるのです。

輝くための天賦の才能を持った原石は地球からの贈り物。
そして、その原石を最大限に美しく輝かせるのは、人の英知の結集であるカット技術なのです。
対照的に考えられがちな「自然」と「科学」ですが、この2つが力を合わせることによって、宝石の輝きが生まれているのです。
まさに宝石は、私達人類の「宝」といえるのではないでしょうか。

ご相談No.0048

研磨工場とかで、付加価値をつけるためにカットに工夫をして特許に申請する、ということをしているのを初めて知ったのですが、このように新しいカットを作り出すということは普通のことで、よくやられていることなのでしょうか?

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ご相談No.0047の答

ご相談No.0047の答

私にとって、語源が素敵だなと思う宝石は、「ヘリオドール」です。
これは、エメラルドやアクアマリンと同じ鉱物で、黄緑色の宝石です。
「ヘリオドール」は、ギリシャ語で「太陽の贈り物」を意味しています。
言葉通り、これから力強い緑色になり、やがて黄金色に熟して、私たちに恵みをもたらす。
そんな予感を抱かせる、まだ土から顔を出したばかりの、若芽の色をしています。

語源が可哀相だなと思う宝石は、「マラヤガーネット」です。
これは、パイロープとスペサルタイトの中間的な化学組成を持つガーネットで、ロードライトガーネットと比較して全く人気がなかったため、スワヒリ語で「役立たず」や「屑」を意味する「マラヤ」と名付けられてしまいました。
淡くて落ち着いた色相の上品な宝石ですので、かなり同情してしまいます。

面白いところでは、「ペリドットは昔トパーズだった」ことをご存知でしょうか。
ペリドットは、大変歴史のある宝石で、古くは、エジプトの紅海に浮かぶサカルバット島で産出されました。
航海技術が未熟だった時代には、いつも霧の中にあるザカルバット島を目指すのは、とても困難な旅でした。
そのため、この島は、「捜し求める」という意味の「トパジオス」と呼ばれるようになり、そこで産出する宝石は「トパーズ」と呼ばれるようになりました。
その後、アラビア語で「宝石」を意味する「ファリドット」が変形し、「ペリドット」とも呼ばれるようになりました。
一方、他の地域で産出された外観が似ている宝石も「トパーズ」と呼ばれるようになりましたが、その中に、現在のトパーズも含まれていました。
両者は全く異なる鉱物であるため、19世紀になって、各国共通でペリドットを「ペリドット」と呼称する国際協定ができました。
そのため、本来はペリドットのものだった名前が、トパーズのものになってしまったのです。
どうですか? 理解できましたでしょうか?

私自身、書いててだんだんややこしくなってきました。ので、この辺で…

ご相談No.0047

宝石の名前がどうやってつけられたのか調べると、見た目の色や人名、土地の名前が語源になっていることが多いんですね。今挙げた以外で変わった語源を持つ宝石の種類ってありますか?

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ご相談No.0046の答

ご相談No.0046の答

確かに世界には多くのジュエリーに関する美術館・博物館があります。
それはおそらく、世界には、ジュエリーの長い歴史があるからだと思います。

しかし、日本にも、穐葉アンティークジュウリー美術館、山梨宝石博物館、静岡県のアンティーク・ジュエリー・ミュージアム、箱根ラリック美術館、ミキモト真珠島の真珠博物館 等が存在します。
日本におけるジュエリーの歴史の浅さを考えると、けっして少なくはないと思います。

私は、残念ながら世界の美術館・博物館は、まだあまり訪れたことがありません。
国内のものはだいたい観に行きました。
あとは、期間限定で開催される特別展があれば、できるだけ観に行くようにしています。

ついこの前まで、京都で「ティアラ展」が開催されていたりもしましたよね。

これまでの中で印象に残っているのは、上野の国立博物館で観た「ダイヤモンド展」と東京都庭園美術館で観た「指輪」です。

「指輪」は、古代エジプトから20世紀までの、指輪だけを集めた展示会で、指輪の歴史とともに、指輪の持つ意味やデザインが変化していく様子が分かり、とても印象的でした。
また、そこで展示されていた指輪のうちの約700点は、日本人の橋本貫志氏が個人的に所蔵しているものと知って、大いに感銘を受けました。

宝石・ジュエリーは地球の、そして人類の宝物です。
私も、できるだけ多くの名品(本当は全部)を自分の眼で観たいと思っています。
皆さんもそんな機会がありましたら、是非お見逃しにならないように。

ご相談No.0046

日本にはあまり多くのジュエリー美術館などはないのですか?海外とかには多く存在するのですか?奥田先生はジュエリーに関する美術館・博物館にどのくらい訪れたことがありますか?どこがお勧めですかね。

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ご相談No.0045の答

ご相談No.0045の答

アメシストを身につけるのは良くない?
そんなお話は、初めて耳にしました。
アメシストを身につけるのは良くないなんてことは絶対にありません。
安心してお楽しみ下さい。

…と、ここで終わりにしてしまっては、少しそっけない感じがしますので、無理矢理に、「アメシストを身につけるのは良くない」と言われた原因を探してみましょう。

アメシストは、紫色の水晶です。
本来は無色透明の水晶の中に、少量の鉄分が含有されていて、さらに、地中で自然の放射線を浴びることによって紫色になるといわれています。

どうやらこの辺に原因があるような気がします。

放射線を浴びた宝石=放射能(放射線を放出する能力)を持つ宝石と考えた方がいるのかもしれません。

「放射線」という言葉に、驚く方も多いかもしれませんが、私たちは常に放射線の中で生活しています。
現在、身の回りにもある程度の放射線は存在しているのです。
放射線が危険であるのは、一時に大量の放射線を体の広い範囲に浴びること。
そして、放射能を持つ物質の近くに長期間滞在することです。

アメシストは気が遠くなるような長い時間を地中で過ごし、その間に、少しずつ放射線を浴びて、紫色になったのです。
アメシスト自体が、放射能を持つわけではありません。
これで、安心できました?

アメシストの語源は、ギリシャ語の「悪酔いから守る」です。
人生に悪酔いすることなく、正しい方向に導いてくれる宝石といわれています。
アメシストを好まれるお祖母さまは、正しい人生を歩んでこられた素敵な方なのでしょうね。

ご相談No.0045

以前に、アメジストは身に着けるのは良くないと言う話を聞いたことがあります。しかし、私の祖母は紫色が好きで、アメジストのリングもよく身に着けています。やめさせた方が良いのでしょうか?

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ご相談No.0044の答

ご相談No.0044の答

着物で生活していた日本人にとって、ジュエリーは戦後に本格的に身につけるようになった新しいものです。
地質年代的に比較的新しい土地である日本では、一部の普遍的なものを除いて、宝石はほとんど産出しません。
今でこそ、日本は世界第2位のジュエリー消費国になりましたが、もともと、宝石・ジュエリーに関しては後進国になるのです。

それに比べて、欧米では、ジュエリーの長い歴史があります。
宝石産出国では、ジュエリーを加工するために必要な技術が古くから発達していました。
同じ勉強するなら、本場で学びたいと考えた方が、海外の学校を選択されるのです。
野球をするならアメリカ、サッカーをするならブラジル、というのと同じですね。

世界中の全ての学校について知っているわけではないのですが、基本的に学ぶ内容は変わらないと思います。
実際に、イギリスやアメリカの学校のカリキュラムを日本で受けることもできます。(もちろん日本語で)
野球やサッカーもそうだと思いますが、基本的なトレーニングは同じ。
周囲の環境が異なる、ということなのです。

また、宝石に関する仕事といっても、本当に様々なものがあります。
どの職種を目指すのかによって、どの環境が良いのかも変わってきます。
例えば、宝石鑑定士ならアメリカ、デザイナーならイタリア、アンティークならイギリス、カッターならドイツかスリランカ、といった感じです。

しかし、全く知識のない状態で、言葉の分からない国で専門的なことを学ぶということは、大変根性が必要です。
明確な目標を持っていないとつらいし、せっかくの環境を活かせないかもしれませんね。
方向性がまだ明確に定まっていない場合(普通はそうだと思いますが)は、まずは、日本で総合的に学ぶことをお勧めしたいと思います。

ご相談No.0044

宝石に関する仕事をしたいと考え、学校に通って勉強しようかと考えています。いろいろ調べていくうちに、日本だけでなく海外の学校を選択される方も多くいらっしゃるということがわかったのですが、何か内容に特別な違いがあるんですか?

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ご相談No.0043の答

ご相談No.0043の答

とても難しいご質問ですね。
今もやっていることなのですが、やはり、大好きな宝石・ジュエリーの素晴らしさを一人でも多くの方に知っていただき、もっと、宝石・ジュエリーを楽しめる世の中にすることが目標です。

その中で、最も残念なのは、「宝石の値段って、あってないようなもの」、「宝石には資産価値がない」といった誤解があること。
宝石・ジュエリーが若干胡散臭い眼で見られているということです。
宝石・ジュエリーの価値は、明確に決まっています。
また、美しい宝石や優れたジュエリーには資産性があります。

そんな当たり前のことを、まずは、売る側がきちんと説明できるように、スクールで教えています。
そして、買う側の方にも、ある程度、自分の眼で品質の良し悪し(付いている価格が適正なのかどうか)が分かるように、色々なところで講義をさせていただいています。
もしかしたら、どこかの会場で、お会いできるかもしれませんね。
その時は、是非声をかけてください。

これを読んで下さっている方は、きっと宝石・ジュエリーのお好きな方だと思います。
一緒にその魅力を広めていきましょう!

ご相談No.0043

奥田先生自身が、これから宝石に関わったことで新たにやってみたいと思っていることってありますか?

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ご相談No.0042の答

ご相談No.0042の答

宝石を求めて様々な国へ。行ってみたいですね。
でも、私が行っているのは、タイとミャンマーだけです。
この他に、マダガスカル、スリランカ、コロンビア、ブラジル等に出入りしている卒業生がいますが、だいたい専門領域があって、同じ国を往復しています。
宝石鉱山の近くというのは、治安が良くなかったり、下水道設備が整っていなかったりしますので、なかなか面白い経験ができますよ。
きっと、ちょっとした冒険談を期待しているのだと思うのですが、残念ながら(?)私自身は、あまり危険な目にあったことがありません。
なので、ある卒業生のお話をします。

M氏は、現在、ミャンマー産のルビーを専門に扱う会社を経営しています。
ミャンマーは、最高品質のルビー「ピジョン・ブラット」や最高品質のジェイダイト(翡翠)「琅玕」を産出する宝石王国です。
しかし、様々な理由で、鉱山には外国人が立ち入ることができません。
私がミャンマーに行っているのは、実はM氏のコネなのですが、M氏はミャンマー北部の新しい鉱山に初めて入った外国人なのです。

さて、その鉱山に入るとき、外国人ということがばれると大変(生命が危険!)なので、「耳の聞こえないミャンマー人ということにしよう。絶対に何も話すな!」と言われたそうです。
M氏は、現地の民族衣装を身につけ、ミャンマー人に扮し、耳が聞こえないからミャンマー語が話せないし、皆の言うことも理解できないんだよ、という演技をしてルビーを手に入れたそうです。
もし何かのはずみに外国人とばれたら・・・どきどきしますよね。

今では、M氏はミャンマーですっかり信用され、現地に会社も設立しました。
鉱山にも、現地の社員が出入りしているので、安心だそうです。
M氏のように、バイヤーの方々の生死を賭けた苦労のお陰で、私達はジュエリーを楽しむことができるのです。
感謝。感謝。

ちなみに、M氏が鉱山にいるとき、後ろで小さな爆発音がして、思わず振り返ってしまい、同行の人に大変怒られたそうです。
「そんな、ハリウッド級の演技はできないよ!」と言っていました。
ばれなくて、本当に良かったですね。

ご相談No.0042

宝石を目指して海外(しかも、治安など決して良いとは言えないような国)まで足を運んだことってありますか?あるとしたらどこの国でしょうか?そこでの道中記など聞きたいです。

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ご相談No.0041の答

ご相談No.0041の答

ルビーを暗闇の中に置いても、輝くことはありません。
ルビーに限らず、宝石は光がないと輝かないのです。
では、何故、宝石が照明として使用できるのでしょうか?
おそらく、ご指摘の通り、炎を宝石の隠喩として書いているのだと思います。
でも、せっかくなので、ちょっと考えてみましょう。

箱舟の隙間から外の光が差し込んできて、宝石に当たるように設置されていたのでは?
細い光を当てると、宝石はきらきらと輝きます。
―でも、箱舟の外は嵐のはず。そんな光は差し込まないですね。

それとも宝石ではなく、光を貯めといて、暗闇で発光する性質を持った蓄光石だったのかもしれません。
―でも、さすがに一晩はもたないでしょうね。
 そもそも、貯める光がないんだし。

もしかしたら、箱舟の中で、火を炊いていたかもしれません。
そうすると、宝石は輝くし、蛍光性のある宝石ならより一層輝きます。
ご提案のボローニャ石もそうですね。
可能性は色々ありますが、天然の宝石で最も強い蛍光を発するのは、やはりルビーなのです。
―でも、木製の箱舟の中で火を炊くのは結構危険!
 嵐の中は寒そうだし。火は欲しいところだと思うのですが。
 これが一番真実に近そう?

ノアの箱舟や聖書に詳しい方、是非ご意見をお願いします。

ご相談No.0041

ノアの箱舟を照らしていたのはルビーとのことですが、その時代にどのような技術を使って船内で紫外線を作り出していたのでしょうか?ボローニャ石や他の蛍光石である可能性は無いのでしょうかね?カーバンクル、柘榴石という言葉から赤い石という考えでルビーを考えるのは正論であるとも思いますが、ボローニャ石の場合、炭と一緒に燃やせば光るという性質がありますし、他にも様々な蛍光石がこの世に存在しています。根本的に炎を宝石と隠喩して書かれていたとも考えられますが、他の宝石だとしたらどんな宝石、もしくは石が考えられると思いますか?

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ご相談No.0040の答

ご相談No.0040の答

真珠の連のネックレスを選ぶときは、ネックレスをして鏡に映し、顔色が良く見える色の真珠を探します。
でも、それ以外のジュエリーを選ぶときは、自分に似合うかどうかは、ほとんど気にしません。

宝石が体に占める面積はとても小さいものです。
ファッションでいうと、ワンポイントですね。
自分らしくない色や、ちょっと冒険したデザインを選んでも、お洋服や、お化粧、スカーフ等の小物使いで、自分に似合うようにすることができます。
特にリングは、顔からも遠くなりますので、どんなジュエリーにでも、挑戦することができますよ。

となると、益々、どんなジュエリーを選んでよいのか迷いますよね。
素敵な宝石の全部を自分のものにすることはできないのですから。

私が宝石を選ぶときは、宝石のメッセージを大切にしています。
誕生石、星座石、曜日石等、宝石には色々な意味やメッセージが込められています。

勝利を意味するルビーは、何かの勝負時におすすめ。
夫婦愛を意味するエメラルドは、大切な結婚記念日に。
友情を意味するガーネットは、久しぶりに学生時代の友人と会うときに。

私は、6月の月曜日生まれなので、普段は、守護石である真珠かムーンストーンを身につけることが多いです。
私の友人は、旦那さんと3人の子供の誕生石を、全て1つのネックレスにして毎日身につけています。
こんな風に、自分の好きな人を象徴する宝石を選ぶのも素敵ですね。

他にも、宝石の選び方は色々あると思います。
是非、自分流にジュエリーを楽しんで下さいね。

ご相談No.0040

自分に合った宝石って、どうやって判断するのでしょうか。宝石はどれも綺麗で何を選んでいいのか良く悩んでしまいます。奥田先生が宝石を買うときに選ぶ基準はありますか。

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ご相談No.0039の答

ご相談No.0039の答

地球の中で、様々な条件が偶然に重なり合った結果、宝石が誕生し、その後、長い年月を経て、初めて私たちの前に姿を現します。
まさに、宝石は地球からの贈り物なのです。

そんな貴重な宝石は、かつては、王族・貴族のような、ほんの一部の特権階級のためのものでした。
フランス国王ルイ9世は、ダイヤモンドの完璧な美しさに酔いしれ、平民がダイヤモンドを身につけることを禁止する法律を議会に通過させたそうです。
ヨーロッパでは、真珠人気が高騰し、花嫁さん以外は真珠を身につけてはならないという真珠禁止令があったそうです。
このように、誰もが憧れる宝石は、その希少性から、まさに取り合い状態だったのです。

そんな中で、「美しい宝石を多くの人が楽しめるようにしたい」という願いが生まれ、それに、多くの科学者が挑戦してきました。
1903年にフランスのベルヌイという科学者が、初めて人工的にルビーを合成することに成功しました。
その後、色が薄すぎたり、濃すぎたりするルビーを、熱を加えることで最適な色に改良する方法が発明されました。
それがいつ頃なのかは明確ではありませんが、今から約40年前、あるいはもっと以前からとも言われています。

合成ルビーは、材料さえあればいくらでも作ることができますので、厳密には「宝石」と呼ぶことはできませんが、加熱処理が施されたルビーは、地球の創造物に人間が手を加えただけなので、「天然宝石」とされています。

現在も、人間が手を加えなくても美しい天然ルビーはほとんど存在しませんが、加熱処理の発達のお陰で、多くの人が「天然ルビー」を楽しむことができるようになったのです。

ご相談No.0039

ルビーは、一般的に合成か天然かを見分けるのが難しい宝石だと言われていると思います。そもそも、酷似したルビーが作られ始めたのはいつ頃なのでしょうか?また、エンハンスメントを行い始めたのはいつ頃からなのでしょうか?

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ご相談No.0038の答

ご相談No.0038の答

宝石には様々な種類が存在しますが、それぞれの宝石は、光学的・物理的特性が異なるために、その特性を調べることで、宝石名を特定することができます。
このように、ある宝石の宝石名を特定することを「宝石鑑別」と呼びます。
宝石鑑別には、一般的に次のような検査方法を用います。
①比重検査
②偏光性検査
③屈折率測定
④多色性検査
⑤分光検査
⑥蛍光検査
⑦カラーフィルター検査
⑧拡大検査
いずれも、宝石によって決まった結果になりますので、これらのデータを総合することによって、宝石名が判定できるのです。

例えば、ここに赤色の宝石が3種類あるとします。カラーフィルター検査・多色性検査を行って宝石鑑別をしてみましょう。
カラーフィルター検査では「変化なし」でした。
多色性検査では「多色性なし」でした。
※参考
○カラーフィルター検査
ルビー:赤色 ガーネット:変化なし トルマリン:変化なし
○多色性検査
ルビー:二色性 ガーネット:多色性なし トルマリン:二色性

参考を見て考えてもらうと、
この宝石は、そう、「ガーネット」になります。
勿論、赤色の宝石はこれだけではありません。
そして、合成宝石や処理宝石もありますので、先程の他の検査が必要になってくるのです。
場合によっては、もっと難しい特殊な検査をすることもあります。

なかなか面白そうでしょ。

ご相談No.0038

宝石には1つの種類において様々な色がありますよね?ルビーだから赤、サファイアだから青、ってわけではありません。種類が違う石なのに色が非 常に似ているものがあると思うんですが、見分け方って何を基準にしているのですか?含有物(成分)を調べることに頼るしかないんですか?

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ご相談No.0037の答

ご相談No.0037の答

キャラクターものの宝石は、きっと色々あるとは思うのですが、あまり良く知りません。ごめんなさい。
その代わり、他の宝石の彫刻をご紹介します。

そもそも、私が、今のお仕事にすすむきっかけとなったのが、スペインの画家ダリによる宝石の彫刻品です。
ルビーで唇を、真珠で歯を表現した「ルビーの唇」、ルビーでつくられた心臓が、本物のように鼓動する「王家の心臓」、etc.
本当に強い衝撃を受けました。

他にも興味深い宝石の彫刻は、まだまだあります。
例えば、台北の故宮博物館にある白菜の彫刻。
これは、ヒスイの彫刻で、1枚1枚の葉や、葉先にいくほど緑色になっていく様子等、本当にリアルで、白菜そのものです。
ヒスイといえば大変高価な宝石です。
それを、何故、白菜に? 面白いですよね。

そして、古代マヤ王国のものといわれている「水晶ドクロ」。
名前の通り、水晶がドクロの形に彫刻されている不気味なものですが、近代の技術を駆使しなければできないような、完成度の高い彫刻なので、 誰が、どのようにして創ったのか? 歴史上の大きな謎の1つとなっています。

宝石の美しさは、透明感、色等、原石の段階でほとんど決定しています。
その魅力を最大限に引き出すのが、人間の技術なのです。
人間がカットすることによって、あるいは彫刻を施すことによって、宝石は完成します。

宝石の魅力は、地球と人間が力を合わせることによって生まれているのですね。

ご相談No.0037

今年の四月に甲府でジュエリーフェアが行われ、その中で宝石で出来た鉄腕アトムが展示されていました。日本ではアニメのキャラクターを宝石で作るのをよく聞きますが、海外でもよくある話なのでしょうか。奥田先生は何か面白いキャラクターものの宝石の展示物を見たことがありますか。

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ご相談No.0036の答

ご相談No.0036の答

「Bijouterie」は、フランス語。
「Jewelry」は、英語。
になりますので、完全に対にして考えるというのは難しいですね。

まずは、杓子定規にそれぞれの言葉の意味を考えて見ますと、
「Jewelry」(ジュエリー)―ネックレス、リング、ピアス等の装身具
「Bijouterie」(ビジュトゥリ)―彫金および貴金属装身具工芸
となります。

もし、区別して使用しているとすれば、
「Bijouterie」を宝石の付いていない装身具。
「Jewelry」を宝石が付いているいないに関らず装身具の総称として、
あるいは、宝石の付いている装身具として定義しているのではないでしょうか。

日本語に訳すとしたら、
「Bijouterie」―貴金属ジュエリー
「Jewelry」―ジュエリー あるいは 宝飾品
になるのでしょうかね。

前後の関係からも、予想できるかもしれません。
ちなみに、フランスでは、
「Bijouterie」に対して、宝石および宝飾工芸を「joaillerie」(ジョアィアリ)と呼んでいます。

ご相談No.0036

bijouterieとjewelry、文章の中で別々のものとしてこの2つの単語が並んだ場合、日本語ではそれぞれ、どう訳したらいいのでしょうか?

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ご相談No.0035の答

ご相談No.0035の答

まず、世の中に、宝石鑑定士の資格と呼ばれるものは1つではありません。
国によって、異なる宝石鑑定士資格がありますし、日本の中でも、様々な教育機関が、それぞれの宝石鑑定士資格を発行しています。

それぞれの宝石鑑定士資格によって、難易度や試験内容も若干異なりますが、日本国内でとれる宝石鑑定士資格(日本の代理店を通して取得できる海外の資格も含めて)について、一般的なお話をさせていただきます。

まず難易度ですが、もちろん簡単ではありませんが、真面目に勉強すれば誰でも取得することができると思います。
例えば、どうしても宝石鑑定士資格が欲しくて、何年間も頑張っているのに、まだ取得できていない。というような人は見たことがありません。

そして、試験内容ですが、基本的には、宝石学に関する筆記試験と実際に宝石を鑑別する実技試験をするところが多いようです。
このため、宝石鑑定士資格を、完全に通信教育で取得することはできないですね。

もし、宝石鑑定士の資格を取得しようとお考えなら、この資格を取得して、何をするのかということをまず良く考えてください。
将来の方向性によって、どこの宝石鑑定士資格を取得すればよいのかも決めることができますから。

どの資格も同じだと思いますが、資格を持っているということよりも、資格取得後、どのような経験を積んだのかの方が重要なのです。

ご相談No.0035

素朴な質問です。宝石鑑定士の資格を取る試験ってどれ位難しいんですか。またどんな試験を行うんですか?

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ご相談No.0034の答

ご相談No.0034の答

勿論できます。
そして、いやな顔をされることもありません。ご安心ください。

ただし、これはそんなに簡単なお仕事ではありません。
おそらく、考えているよりずっと多くの時間と費用がかかります。
そのことを、まず覚悟してくださいね。

では、何故、そんなに大変なことなのでしょうか。 大きな理由は2つあります。

① 同じような宝石を見つけることが大変!
自然界の創造物である宝石は、同じものは2つと存在しません。
良く似た宝石が2つ揃ったときに、ピアスにするのですが、1つの宝石があって、それと全く同じ色、透明感、大きさ、形の宝石を見つけるのは、意外と難しいのです。

② 制作費用が大変!
簡単にいうと、ジュエリーにも、「オートクチュール」と「プレタポルテ」があります。
つまり、お客様に合わせて全て手作りする「オートクチュール」と、予め既成の型がつくってある「プレタポルテ」です
。 一般的なショップで販売されているジュエリーは、大部分が「プレタポルテ」です。
でも、買ったお店でないと、既成の型がないということになりますので、1つを見本に同じものを「オートクチュール」することになります。
当然、制作費は高くなります。

まずは、ジュエリーショップで相談して、費用の見積もりをとってはいかがでしょうか? 
お店によって見積額も異なると思いますので、いくつかとって考えてみてもいいし、さりげなく彼に買ったお店を聞いてみる。というのもいいかもしれません。

彼からもらった大切なジュエリーですもんね。
ずっと使えるように、頑張ってみてください。

ご相談No.0034

去年の誕生日にカレに貰ったルビーのピアスを片方失くしてしまいました・・・カレが買ってきたので販売店の場所が分かりません。違うお店で片方のピアスを持ってもう片方を制作したり出来るのでしょうか?イヤな顔されそうで、悩んでます。

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ご相談No.0033の答

ご相談No.0033の答

サファイアとスピネルは、成分や成因が似ていて、ほぼ同じ地域で産出されることから、古代からよく混同されていた宝石です。
世界中に「ルビーの王冠」と呼ばれるものはいくつもありますが、
(ルビーとサファイアは色違いの同じ宝石です。)
そのうちの多くはスピネルであることが近代になってから分かりました。

というわけで、従来見分けにくい宝石なのですが、ブルーサファイアとコバルトスピネルにも、いくつか異なる性質があります。 そこが見分けるポイントになります。
① 結晶系が異なる
コバルトスピネルは等軸晶系、ブルーサファイアは六方晶系の宝石になります。原石の段階では、形が異なるため、両者は比較的簡単に区別できます。また、カットしてからは、「多色性」で区別することができます。「多色性」とは、方向によって宝石の色が異なって見える性質で、 等軸晶系の宝石にはない性質です。
つまり、ブルーサファイアには、緑がかって見える方向があるのです。

② 着色のメカニズムが異なる
宝石に色が付いているメカニズムには、様々なものがありまして、同じ青色でも、着色のメカニズムが異なる場合があります。ブルーサファイアは、鉄(Fe)とチタン(Ti)の電荷移動で着色していますが、コバルトスピネルは、名前の通り、コバルト(Co)で着色しています。コバルトスピネルは、コバルトが含有されているために、紫外線を当てると赤色に蛍光する。カラーフィルターを通して見ると赤色になる。という性質があります。

さて、価値の問題ですが、宝石の価値は1つ1つについているものなので、まとめて表現するのは難しいのです。
しかし、敢えて大雑把に私見を述べますと、
 コバルトスピネル > スリランカ産ブルーサファイア(非加熱)
 コバルトスピネル = ミャンマー産ブルーサファイア(非加熱)
 コバルトスピネル < カシミール産ブルーサファイア(非加熱)
となるのではないでしょうか。

ご相談No.0033

品質・大きさともに同じ条件の場合、コバルトスピネルと非加熱のブルーサファイアとではどちらが価値が高くなるのでしょうか?また両者は色合いが殆ど同じな為区別がつきにくいと思いますが、見分ける方法はあるのでしょうか?

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ご相談No.0032の答

ご相談No.0032の答

またまた難しい質問ですね。
「宝石のような冷たさ」って表現は確かにありますね。誰が最初に使ったのかは、ごめんなさい。分かりません。

さて、「宝石の冷たさ」なのですが、実際に宝石は冷たいことが多いのです。宝石を唇にあててみて下さい。
どうですか? 冷たいでしょう?

特にダイヤモンドは顕著で、その冷たさを利用した鑑別方法もあります。「本物のダイヤモンドは肌に触れると冷たく感じるけれど、ニセモノは違う。」のです。 ダイヤモンドに唇をあてて、「・・・・確かに本物です。」
かっこいい! 映画のシーンに使えそうですね。

これは、決して気のせいなのではなく、ダイヤモンドの「熱伝導率が高い」という性質によるものです。熱伝導率が高いダイヤモンドには、人の熱がすばやく伝わっていくため、「冷たく」感じるのです。
一般に熱伝導率の高い物質は金属です。反対に低い物質というと、木材や発泡スチロール。雰囲気分かりますよね。

もう1つ、完璧な美人に対しても、「冷たそう」っていう表現が使われます。自分に手の届きそうもない高嶺の花に対する気後れの現れでしょうか。

熱伝導率の高さからくる触覚的な冷たさ。
そして、隙のない完全な美しさからくる感覚的な冷たさ。
これが、「宝石の冷たさ」ではないでしょうか。

ご相談No.0032

「宝石のような冷たさ」って表現を聞いたことがあるんですが、これはどんな感じの冷たさなんでしょう?冷たさを宝石で表現しているこの文の伝えたいことって一体何なんでしょう?誰がはじめに使った表現なんでしょう?美しさと冷酷さの関係って?奥田先生はこの表現からどの様なイメージを想像しますか?

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ご相談No.0031の答

ご相談No.0031の答

これは私も不思議に思っていました。
実際に、「宝石・メガネ・時計」店を経営している方に聞いてみたりしたのですが、これといった確証を得られませんでした。どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、是非教えてください。

―というわけで、私の聞き集めた情報を整理してみますと、日本では、
もともとメガネ屋さんだったのが宝石を扱うようになった。
もともと時計屋さんだったのが宝石を扱うようになった。
というパターンが多いようです。宝石の方が歴史が浅いのですね。

また、宝石もメガネも時計も贅沢品で高価なものになります。かつては、そうそう買い換えるものでもなかったので、人口の少ない地方都市では、1種類だけ扱っていたのでは経営が成り立たないということもあるようです。

また、これは、日本だけの文化ではないと思いますね。
ジュエリーと時計はどちらも装身具(アクセサリー)です。メガネも広義のアクセサリーといえるかもしれません。海外でもアクセサリーである「時計」と「宝石」を一緒に扱っているお店は多くありますし、メガネも同じブランドが出していますよね。

もっとも、日本も今では、豊かになり、ファッション性も高まり、宝石・時計・メガネも毎日付け替えるような時代になりました。各店が、むしろ、自店の特徴を出すために、 時計をやめて宝石だけにしたりと、オリジナリティの高い専門店へと変化しているようです。

ご相談No.0031

私の住んでいる地方都市ではナゼか「時計」と「メガネ」、「宝石」を一緒に取り扱っている店が多いんです。時計とメガネは何となく精密度なんかで関係ありそうですが、じゃー宝石は「ナゼ」って感じです。これって日本だけの文化なんですか?

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ご相談No.0030の答

ご相談No.0030の答

確かに、日本の宝飾品は、古代人の勾玉以後、近代に入るまで殆どなかったといってよいでしょう。

でも、決して日本で宝石が産出されなかったわけではありません。古くから「真珠」、「翡翠」、「珊瑚」、「水晶」といった宝石が産出しています。金属加工や宝石研磨の技術もあったのですが、武具や宗教関連グッズで発揮されていたようです。

どうして日本にジュエリーの文化がなかったのか。
これについては、専門家の方々の諸説がありますので、
ご参考にしてください。

私個人としては、着物文化と木器文化の影響が大きいのではないかと思います。着物では、ネックレスやブレスレットを必要としません(見えないからね)。また木器を使用していたことから、日本人は直接食器を手で持つ習慣があります。リングは邪魔に感じるかもしれません(高価な食器はキズつける心配もあります)。
洋服文化になって、食器を手で持たずに食事をするようになって、ようやく首周り、手首、それに指を飾ることを覚えたのではないでしょうか。

そんな日本とは異なり、フランスでは、代々家族で受け継がれるジュエリーを「ビジュー・ドゥ・ファミーユ」と呼んで大切にする習慣があります。直訳すると「家族の宝石」です。

フランスに限らず、ヨーロッパにはジュエリーに関する長い歴史と伝統があります。永遠不滅の宝石は、解体され、新しいジュエリーに生まれ変わることもありますが、何世代も受け継がれ、長い歴史を生き抜いているのです。その代表が「ビジュー・ドゥ・ファミーユ」です。

ヨーロッパと比較すると日本のジュエリーの歴史はまだ浅いので、日本にジュエリー文化が確立するのもこれからでしょうね。

ご相談No.0030

あんまり宝石に馴染みが持てないのって、日本がそういった物の産地ではないからですかね?文化としては確立されてませんよね?一番一般にも浸透してるなぁ、と奥田先生が感じたのはどの国ですか?

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ご相談No.0029の答

ご相談No.0029の答

質屋さんが販売しているジュエリーとなると、「還流商品」ですね。

ジュエリーは家族の中で受け継がれたり、別の人に転売されたり、業者に買い戻されて、新しいジュエリーとなり再び販売されたりします。宝石の美しさは永遠ですので、ジュエリーは世代を超えて受け継がれ、還流するのです。

海外では、「クリスティーズ」や「サザビーズ」といったオークション会社が、18世紀以降200年に渡って、ジュエリーの還流を仲介しています。

好みの変化、現金化の必要性、相続の処理等、様々な理由で持ち主の手を離れたジュエリーが、それを気に入った人の手に渡り、身に着けて楽しんでもらえるということは、とても素晴らしいことだと思います。
だから、「還流商品」を購入することは大いに賛成です。

しかし、日本では、海外に比べてまだこの還流市場は充分に成熟しているとはいえません。
日本では、質屋さんがジュエリーの還流の仲介をしている場合が多いのですが、質屋さんのお仕事はお金を貸すこと。その質草としてジュエリーを預かっているだけなのですから、ジュエリーの価値を正当に判定して価格を査定しているわけではないのです。海外の「還流」とは、仕組みが随分異なっています。

しかし、最近では、正式に宝石の勉強をされている質屋さんも増えてきました。日本の還流市場もやっと動き始めました。今後、益々発展していくことでしょう。

結論を言うと、ジュエリーショップでジュエリーを購入するときと同じです。専門知識を持った見識の高いジュエラーがいる信用のあるお店で購入してください。

ご相談No.0029

質屋の宝石って買ってしまって良いものなんでしょうか。周囲に詳しい人がおらず、わかりません。アドバイスをお願いします。

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ご相談No.0028の答

ご相談No.0028の答

ジュエリーショップやメガネ屋さんにおいてある洗浄機は、「超音波洗浄機」といって、超音波の振動を利用して汚れを取る装置です。基本的に全く同じものです。

メガネ屋さんの場合、超音波洗浄機の中には、基本的に水だけか、中性洗剤が入っているのが一般的なようです。
ジュエリーショップでは、それ以外に、専用の洗浄液を入れている場合もありますが、物理的には、全く問題にならないと思いますよ。

道徳的にはどうでしょうかね。
眼にかけるものを洗浄するところで、あまり汚れたジュエリーを洗浄するのはやはり控えたほうがいいのかもしれません。

そういえば、よくメガネ屋さんの店頭に超音波洗浄機だけがおいてあって、セルフサービスで洗浄できるようになっているのを見かけますね。そこで、ジュエリーも洗浄できるということですか。なるほど。なるほど。

でも、ご注意下さい。
ジュエリーの場合、宝石や地金の種類によって、あるいはジュエリーのつくりによって、超音波洗浄機に入れてはいけないもの、入れない方がよいものがあります。きちんと専門家に相談して、専門家に洗浄してもらうことをお勧めします。

せっかくのジュエリーを台なしにしないで下さいね。

ご相談No.0028

この前、メガネ屋さんのメガネ洗浄機で指輪を洗ってる人を見ました。物理的にも道徳的にも問題無いんでしょうか?

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ご相談No.0027の答

ご相談No.0027の答

「誕生石」と「星座石」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
これらは、同じように考えられているのですが、実はその起源は異なるのです。

「星座石」は、古代バビロニアを中心とする古代オリエント地方で誕生した占星術を基に考え出されたものです。
それに対して、現代の「誕生石」は、20世紀になってから、アメリカの宝石組合が選定したのをきっかけに、各国のジュエリー業界がそれぞれに選定したものです。日本では、1958年に現在の誕生石が選定されたといわれています。

では、各国がどうやって選定したのかといいますと・・・

誕生石の起源は「聖書」になります。
「高僧の胸当て」(旧約聖書)や「聖なる神の都」(新約聖書)に飾られていた12種類の宝石が、12の月に割り当てられたのです。その12種類の宝石は何かというと、サルディオン、トパジオン、スマラグドス、アントラクス、・・・
というように、古代の言葉なので、現在の宝石名とは異なるものばかりです。それぞれがどの宝石を示しているのかは、国によって若干解釈が異なるようです。

それぞれの国で、自分の国の訳本を基に、自分の国の季節感等も加味して、誕生石が選定されたため、国によって異なる「誕生石」となってしまったのです。
そういう意味では、ある程度商業的な意図も当然あるでしょうね。日本では欧米と異なり、東洋を代表する宝石である「珊瑚」と「翡翠」が入っています。

ところで、「誕生石」というのはもともと、「12種類の宝石を全て所有し、それぞれの石のパワーが全開する1ヶ月間、その宝石を護符として身につける」というものだったのです。
それが生まれ月の宝石を年間通して身につける、現在のスタイルに変化していったようです。
前のスタイルのほうが、沢山の宝石が持てて嬉しいですよね。

ご相談No.0027

ちょっと調べたんですけど、誕生石って国によって違うみたいですね。と言うことはこれって各々の国において何らかの商業的意図をもって作られたものなんでしょうか?

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ご相談No.0026の答

ご相談No.0026の答

おめでとうございます!
予定日はいつですか?楽しみですね。

さて、さて、宝石にまつわる字を使って、名前をつけたい・・・

いっそ宝石そのものの名前をつけるというのはいかがでしょうか?
私の周りにも、自分の子供に宝石の名前をつけている方がいますよ。

日本人ですから、漢字の宝石名となると結構限られてきます。
翡翠(ひすい)、珊瑚(さんご)、水晶(すいしょう)、琥珀(こはく)、瑪瑙(めのう)、 瑠璃(るり・・・ラピスラズリのこと)、真珠(しんじゅ) とかですかね。
そういえば、「真珠」と書いて「まじゅ」と読む女優さんがいらっしゃいました。

あとは、ダイヤ、ルビー、サファイアといった宝石名に、素敵な当て字をつけるかですね。日本人と決め付けていましたが、もし、外国の方なら、もっと宝石の名前をつけやすいかも。

子供の頃大好きだったアニメ「リボンの騎士」を思い出しました。
主人公の名前は「サファイア」。
「サファイア」は「シルバー王国」の王子(王女?)で、
サファイアの白馬は「オパール」。
隣の「ゴールド王国」の王子は「エメラルド」。
意地悪な敵役は「ジュラルミン公爵」。
その手下の「ナイロン卿」に息子の「プラスチック」。
悪役は、宝石ではなくて安価な素材なんです(笑)。

生まれた日の誕生石、曜日石、星座石にちなんで宝石を選んでもよいし、その宝石の持つ、メッセージや性質に「こんな人に成長してほしい」という願いを込めてもいいかもしれません。

素敵なお名前を考えてあげて下さい。
決まったら、是非教えて下さいね。楽しみにしています。

ご相談No.0026

生まれてくる子供に、輝いて育って欲しいという思いをこめて何か、宝石にまつわる字を使って名前をつけたいと思います。奥田先生のお勧めなどあればお願いします。幾つか参考になるご意見を頂き、字画などを改めてこちらで検討しようかと思います。

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ご相談No.0025の答

ご相談No.0025の答

私の知っている限りでは、日本の市場に合成ジルコンは流通していないと思います。

ただし、天然ジルコンに良く似た人工石として、「キュービックジルコニア」があります。キュービックジルコニアが誤って「ジルコン」と呼ばれていることがあるので、おそらくこのことではないかと思いますよ。

ジルコンは輝きの強い宝石で、古代からダイヤモンドの類似石でした。ただし、ジルコンには「複屈折率が高い」という性質があり、ものすごく簡単にいうと、ジルコンを通すと全てが二重にだぶって見えるのです。

そのため、ルーペでジルコンを観察すると、向こう側のファセット面の境界線や内包物二重にだぶって見えます(この性質をダブリングといいます)。
つまり、ぱっと見はダイヤモンドに似ているのに、ルーペで見るとすぐにダイヤモンドでないことが分かってしまうわけです。
そこで、ダブリングしないジルコンを人間が開発しました。それが、ジュービックジルコニアです。ジルコンとキューブックジルコニアの成分は同じですが、結晶の構造が異なります。

天然ジルコンと人造キュービックジルコニアの見分け方は、もちろん「ダブリング」の有無を見ることです。

さて、もう1つの質問。
宝石の世界には、「フォルスネーム」と呼ばれる誤解を招く名称が存在します。(ひすいに良く似た全く別の宝石が○○ジェードと呼ばれたりします。)
アメリカン・ダイヤモンドは、確かアリゾナで産出されるパイロープガーネットのフォルスネームだったのではないかと記憶しています。

ご相談No.0025

こんばんは、二つお尋ねしたいのですがよろしいでしょうか? 10カラットのホワイトジルコンを購入しました。大きなジルコンは合成のものがあるようですが、天然と合成の見分け方はどうしたらよろしいでしょう。また、アメリカンダイヤモンドといって売られている石があり、見たところジルコンかジルコニアのように思われましたが、アメリカンダイヤとはいったいなんでしょう?まさか本物のダイヤとか?教えていただけると嬉しいです。

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ご相談No.0024の答

ご相談No.0024の答

「宝石」と呼ばれるためには、3つの条件が必要です。

①美しいこと
「美しい」。
これは、宝石の最も大切な条件です。
例え成分的にダイヤモンドであっても、美しくなければ「宝石」とは呼べません。実際に、現在年間約1億カラットのダイヤモンドが産出しているといわれていますが、「宝石」と呼べるものはそのうちの数%にしかなりません。

②希少性の高いこと
どんなに美しい石でも、簡単に手に入るものは「宝石」とは呼べません。
年間の産出量が何カラット以下だと「宝石」と呼ぶとかいう線引きはありませんが、明確にいえることは、ガラス等の人工石は、材料さえあれば何個でも製造することができますので、「宝石」ではありません。

③耐久性のあること
どんなに美しくて、希少性が高くても、耐久性のないものは「宝石」とは呼べません。
少し触ったら崩れてしまうとか、何年か使用すると色が変わるとか、そういった変化が現れないもの。
未来永劫不変であることも「宝石」と呼ばれる大切な条件になります。

これらの3つの条件の全てを満たしたものが「宝石」なのです。

ご相談No.0024

石の成分で宝石って決まるのであれば・・・例えば川原の石のほとんどが同じ成分だとしてそれに名前をつけたら宝石ですか?でもそれじゃお金とかビジネスにならないってだけの話なんでしょうか。

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ご相談No.0023の答

ご相談No.0023の答

今回のご質問については、同じように感じている方が多いのではないでしょうか?
宝石の価値というものは、一般に非常に分かりにくいものです。
その原因としては、いくつか考えられますが、その1つとして、自然が創る宝石は、1つとして同じものが存在しないということが挙げられます。
例えば、ここに1ctの赤色の石があるとします。
さて、How much?

・・・これだけの情報では、全く予想がつきませんよね。
恐らく最も高価なのは、天然のレッドダイヤモンドの最高級品 約1億円
そして、最も安価なのは、赤色のガラス玉 約10円

これは極端ですが、同じ1ctの天然ルビーで比較しても、5万円~200万円ぐらいの価格差は生じます。
その原因は、次の条件が異なることによります。

①原産地
異なる環境で成長したルビーは、特徴が異なるので、価値も変わります。
牛肉とかと同じですね。

②処理の有無とその程度
天然の宝石にカット以外の手を人間が加えることを「処理」といいます。ルビーには一般的に加熱処理が施されています。何も手を加えなくても美しいルビーとは、本質的な価値は当然異なります。

③美しさ
宝石の価値を左右する最も重要な要素です。
成分がルビーであっても、美しくないものは宝石ですらありません。

④色の濃淡
「ピジョン・ブラッド(鳩の血)」と呼ばれる色がルビーの最高の色と言われてきました。

⑤欠点
地球が創造する宝石には必ず不完全な部分があります。
それが大きく美しさを損なったり、耐久性に影響する場合は、「欠点」とみなされ、価値を下げることになります。

ご相談No.0023

宝石って言うと高級品というイメージがあるんですが本当にそうなんですか?ボッタクリみたいなものもあれば、某ショッピングモールで素人目にも安すぎ、と思えてしまうものもあるんですが。

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ご相談No.0022の答

ご相談No.0022の答

鑑別書の偽造品はあります。

その前に、鑑別書は誰が作成しているかご存知ですか?
ジュエリーを購入したときについてくる証書(鑑別書・グレーディングレポート)は「宝石鑑別機関」と呼ばれる会社が発行しています。
鑑別書を見るとどこかに必ず発行した鑑別機関の社名が記載されています。
各鑑別機関は、独自のデザインの証書を発行しています。

日本には、「日本宝石鑑別団体協議会(AGL)」と呼ばれる団体があって、鑑別書に記載する項目や、グレードの基準等の統一を行っています。
現在AGLに所属している鑑別機関は27社です。

しかし、現実には、AGLに所属していない鑑別機関が50社以上も存在するといわれています。
この中には、独自の項目や基準を用いて、証書を発行している会社もあります。
さらに、鑑別機関は日本だけでなく世界中にも存在します。
そうなると、鑑別書の種類は無数になってきます。
それらを全部覚えることは不可能ですよね。

ちなみに、今までに私が見た鑑別書のニセモノには次のようなものがあります。
① 有名な鑑別機関名が記載されているもの(本物とデザインは異なる)
② 有名な鑑別機関の鑑別書と全く同じデザインのもの(その鑑別機関が見破りました)
③ 架空の鑑別機関名が記載されたもの
④ 実在の鑑別機関だが、記載内容に偽りのあるもの(この鑑別機関は倒産しました)
⑤ 本物の鑑別書が別の宝石に付けられていた(宝石の色や形が似ていたらできます)

宝石のことを正式に学んだプロであれば、簡単に見破れると思いますが、一般の方にはとても難しいです。というか不可能だと思いますね。
では、どうすれば良いのか?
宝石・ジュエリーを購入するときは、付いている証書よりも、どこで購入するのか、誰から購入するのかを重要視して下さい。
見識のあるお店・ジュエラーであれば、偽造品の鑑別書を使用していることは絶対にありません。

ご相談No.0022

鑑別書の偽造品ってあるんでしょうか。素人でもわかる本物との見分け方があったら教えてください。

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ご相談No.0021の答

ご相談No.0021の答

「畏敬」という言葉があるように、「崇める」ということと「恐れる」ということは表裏一体のようですね。

古代から、人が宝石を崇めてきた裏側には、恐れてきた文化もありました。

1つは、ホープダイヤモンドに代表される持つ人を必ず不幸にする「不幸の宝石」です。
このような伝説は、様々な国に様々な形で伝えられています。
このことは「不幸を呼ぶ宝石」にも書きましたので、そちらを呼んで下さい。

そして、「サファイア」。
インドの「宝石誌」の中には、「サファイアは富と生命の滅亡をもたらす。一見して斑点があると持ち主は何かに咬まれる恐れがあり、色の一定でないサファイアは一家の威厳を消失させる。
塵の入ったサファイアは痒くてたまらなくなるような、皮膚疾患を起こす。砂埃の入ったサファイアは破壊を意味し、加工していないサファイアを持っていると追放される」と書かれていいます。

ヒンズー教では、サファイアは「シャニ」(土星神、ローマのサタン)に捧げられた宝石であるため、このような暗いイメージとなったようです。

しかし、これは、ヒンズー教徒の宝石に対する基本的な考え方のようです。
つまり、何らかの欠点を持った宝石を身に付けると、却って不幸になるということは、裏を返すと、良い宝石を身に付けていると、あらゆる災難を遠ざけられるということなのです。
サファイアに限らず、良い宝石を持つことの大切さを説いているわけですね。

ご相談No.0021

宝石を崇める文化については幾つか聞いたことがありますが、その逆、宝石を畏れる文化っていうのも人類の歴史上あったのでしょうか。

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ご相談No.0020の答

ご相談No.0020の答

お正月にお餅が買えないぐらい。とは困りましたね。
かなり切迫した経済状況と理解しました。
その中で、宝石を所有したいというお気持ちの背景には、何が特別な理由がるのでしょうか?

たとえば、近々、何かの集まりがあって、そこに身につけていくジュエリーが欲しいということでありましたら、是非、その集まりについて詳細に教えて下さい。
より的確なアドバイスができるかと思います。

特に具体的な使用目的があるわけではないけれど、宝石を所有したいという場合、その気持ち、是非大切にしてください。
私の友人で、ジュエリーデザイナーである能勢利枝さんの言葉ですが、
「ジュエリーの体に占める割合は小さいけれど、心に占める割合はとても大きい。」のです。
小さな宝石が1つ自分の手元にあるだけで、心が温かく豊かになるのです。

さて、経済状況を考慮に入れた場合、ジュエリーとして製品になったものではなく、ルースで購入すると良いかもしれません。
後に余裕ができたときに、好きなジュエリーに作り変えることができます。

まずは、色々な宝石を見て、自分の心が動くものを探して下さい。
天然の宝石は、同じルビーであっても、一つ一つが全く異なります。
1つの宝石に出会い、それを所有するということは、実は天文学的な確率の結果なのです。
必ず運命の「出会い」があります。それを探して下さい。
そして、「出会い」があるまで、焦らずにじっくりと待って下さい。(何だか結婚相手を見つける方法と似ていますね。)

決して、店員に強く勧められたからとか、流行っているからとか、他人に自慢できるからといった観点で選ばないでくださいね。
「出会い」があったら、是非ご一報ください。お待ちしています。

ご相談No.0020

お金があまりないんですが(正月の餅が買えないぐらい)、良い宝石を買う方法はありますか?

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ご相談No.0019の答

ご相談No.0019の答

宇宙には未知の宝石が眠っている可能性が充分にあります。
それは勿論、太陽にもいえることです。

今回のご質問のように、古くから「星」と「宝石」を結びつけた「星座石」という考え方がありました。天空にきらきらと輝く星と地中できらきらと輝く宝石には、誰もが何か通じるものを感じるのでしょうね。

「星座石」は、古代バビロニアを中心とする地方で誕生した占星術を基に考え出されたものです。
今から約6千年前に、シュメール人が世界最古の占星術を考え出したといわれています。
シュメール人は、天体を司る神々を崇拝し、1週間をサイクルとする7日間にそれぞれの神々を当てはめました。
カルデア人も同様にこれらの神々を崇拝し、生まれた曜日が大切な人格を示すものとして重要視しました。
カルデア人の神々は、その後、ギリシャ・ローマに伝わり、私たちにもなじみの深いギリシャ神話の神様になりました。
そして、それぞれの神様には宝石が捧げられたのです。

太陽を司る神様は「アポロン」。
太陽に捧げられた宝石は「ダイヤモンド」です。

まばゆい光を放ち、力強さの象徴である太陽。
私たちの生命の源である太陽。
「ダイヤモンド」のイメージとぴったりですよね。
ダイヤモンドは4月の誕生石ですので、4月生まれの方の守護石ですが、日曜日生まれの方にとっても、心強い守護石となります。

どちらにも相当しない方でも、「ダイヤモンド」の持つパワーの恩恵をより強く受けたい方は、4月に身につけたり、日曜日に身につけたりすると良いようです。
4月の日曜日だったら、最強ですね。
是非、お試し下さい。

ご相談No.0019

太陽にも宝石はあるのでしょうか?太陽自体が宝石なのかも・・・って秋の空を見上げて思ったりもしたものです。

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ご相談No.0018の答

ご相談No.0018の答

宝石を使った諺・・・
言われてみれば案外思いつきませんね。
私なりに少し調べてみとところ・・・、見つけました!たった2つ!(他に知っている方、教えて下さい。)

「瑠璃(るり)も玻璃(はり)も照らせば光る」と「瑠璃も玻璃も照らせば解る」です。
?この諺のどこに宝石が入っているの?と思った方もいらっしゃるかもしれません。

日本には古くから、貴重なものを表す「七宝」という言葉があります。
これは、もともと仏教の言葉で、極楽浄土を飾る七つの宝を指しています。
経典によって、少し異なるのですが、
『無量寿経』では、「金」、「銀」、「瑠璃」、「玻璃」、「硨磲(しゃこ)」、「瑪瑙(めのう)」、「珊瑚」
『法華経』では、「金」、「銀」、「瑠璃」、「玻璃」、「硨磲」、「真珠」、「瑰(まいかい)」
となっています。
このうち、「金」、「銀」、「瑪瑙」、「珊瑚」、「真珠」は現代と同じ呼び方なので分かりますね。後の、「瑠璃」はラピス・ラズリ、「玻璃」は水晶、「硨磲」はシャコガイの貝殻、「瑰」は中国に産出する美しい宝石(現代の何に相当するかは不明)のことを指しています。

というわけで、「ラピス・ラズリ」と「水晶」という2種類の宝石が使われているのです。
それぞれの諺の意味は、次の通りです。
「瑠璃も玻璃も照らせば光る」
互いに異なるものでも方法によってそれぞれの真価を発揮すること。
「瑠璃も玻璃も照らせば解る」
よく似ているものでもやり方次第で違いがわかるということ。

昔の日本は、あまり宝石と馴染みがなかったようで、諺にもほとんど登場しません。
実は、「豚に真珠」も新約聖書に由来する言葉で、厳密にいうと日本の諺ではないのです。(日本では、「猫に小判」と同じように理解されていますが、本当の意味は若干異なるのですよ。)

古くから宝石のあった国の諺を調べてみると、もっと色々あるかもしれませんね。
ちなみに、宝石の産出国として有名なタイでは、「ニワトリにルビー」という諺があります。これは、日本の「猫に小判」と同じ意味です。

ご相談No.0018

「豚に真珠」って言いますよね?他にも宝石を使った諺なんてあるのでしょうか?

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ご相談No.0017の答

ご相談No.0017の答

せっかくなので、「豚に真珠」の意味から考えてみましょう。この諺を、「猫に小判」と同じ意味と思っている方が多いのですが、実際はもっと深い意味があります。

「豚に真珠」は、新約聖書の中の一節からきています。

「聖なるものを犬に与えてはならない。また真珠を豚に投げてはならない。恐らく彼らはそれを足で踏みつけ、向きなおってあなたがたに噛みつてくるであろう。」マタイ伝第7章

このようにキリストの言葉の中に「豚」と「真珠」が使われています。
ユダヤ人にとって犬と豚は、汚れた動物を意味しているそうです。
したがって、「犬や豚に投げ捨てる」とは、神聖なもの・高価なものを冒涜することを意味しています。
つまり、この言葉は、大切なものを投げ捨てようとしている人に対して、「大切なものを汚してはいけない」というキリストからのメッセージなのです。

宝石は古くから身につける人を選ぶと言われます。
邪な策略で手に入れた人々が必ず不幸になる「呪われたダイヤモンド」のお話もそれを表していると思います。
従って、宝石を身につけるに相応しい人となることは、とても大切なことです。
また、こんな逸話もあります。
ある女優が、高価なダイヤモンドを購入し、それに相応しい自分になるために努力し、後に本当の一流になったそうです。

宝石を美しいと感じるためには、高い感性が必要です。
宝石の価値が正しく判定できるためには、高い教養が必要です。
ジュエリーを購入し、それを身につける人には、すでにそれを身につけるに相応しい自分を持っているのです。
さらに自分を磨けば、さらに価値ある宝石が貴方の傍にやってくるでしょう。

今回、ご質問頂いた方と、私も、全く同感です。
どちらが先というよりは、人と宝石は、互いに高めあっていけるものなのです。

ご相談No.0017

「豚に真珠」って言いますよね?綺麗な宝石を着けることと、自分を磨くことってどちらが大切なのでしょうか?少なくとも私にとっては(宝石を身に着ける≠己を磨く)です。

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ご相談No.0016の答

ご相談No.0016の答

天然にある「ブラックダイヤモンド」とは、黒色のグラファイトや鉄鉱物などが大量に内包されたダイヤモンドのことです。

ダイヤモンド自体は黒色ではないのですが(薄い褐色であることが多いようです)、中に黒い内包物が大量に入っているので、全体的に黒く見えるというものです。

ダイヤモンドは、内包物が少ないほど高く評価されますので、かつては、ブラックダイヤモンドも工業用として分類され、ジュエリーに使用されることはありませんでした。

そのブラックダイヤモンドを、某海外有名ブランドのデザイナーがジュエリーに使用したことで、たちまち世界中に知れ渡ることになったのです。

もともとは高く評価されていなかったブラックダイヤモンドですが、最近では、人気が上がるにつれて価格も上がってきました。
具体的な価格については、インターネット等でお調べくださいね。

このように、確かに天然に「ブッラクダイヤモンド」は存在しますが、有名になると必ずそのニセモノが出現してくるものです。
最近では、人工的に処理を加えて黒色にしたダイヤモンドもありますので、注意が必要です。
処理ブラックダイヤモンドには次の2つのものがあります。

① 放射線処理したブラックダイヤモンド
ダイヤモンドに放射線を照射して濃い緑色にしたものです。
濃色すぎるため一見黒色に見えますが、強い光を当てると緑色であることが分かります。

② 高温下で加熱処理したダイヤモンド
透明度の著しく低い単結晶や白~灰色の多結晶の天然ダイヤモンドを加熱することによって、一部をグラファイト化させて黒色にしたものです。
天然のブラックダイヤモンドでは、黒色の部分が全体的に点在しているのですが、加熱処理ダイヤモンドでは、表面近くやキズに集中していることが多いようです。

ご相談No.0016

最近ブラックダイヤという黒い石が流行と聞きましたが天然に黒いダイヤモンドがあるのでしょうか?価格はどのぐらいでしょうか?

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ご相談No.0015

ご相談No.0015の答

ダイヤモンドは炭素(C)の結晶です。
ほとんど不純物を含まないダイヤモンドは、ブラックライトを当てても蛍光しません。

しかし、実際には、地球が創造するダイヤモンドには、何かしらの不純物が含まれていることが多く、このようなダイヤモンドにブラックライトを当てると蛍光します。

ダイヤモンドの中の炭素の1つと2~3個の窒素が置換する形で含有された場合、青色の蛍光をします。
1つの窒素が置換する形で含有された場合、黄色の蛍光をします。
1つのフッ素が置換する形で含有された場合、赤色の蛍光をします。・・・

というように、不純物の種類や入り方によって、ダイヤモンドは様々な蛍光を発します。
蛍光するということは、不純物が入っている証拠にはなると思いますが、それは、結晶レベルのことなので、肉眼で判別できることではありません。(つまり、肉眼で観察できる内包物とは関係ないということです。)

従って、ダイヤモンドが蛍光するからといって、品質が低いとか高いとかは一概にいうことはできません。

ただし、青色の蛍光が非常に強いダイヤモンドと、ほとんど蛍光しないダイヤモンドとでは、グレードが全く同じであっても少し印象が異なります。
蛍光の強いダイヤモンドは、普通の光の中でも白っぽく光っているように感じるのです。(蛍光増白剤を使用した白いシャツが、ぼ~っと光っているように見えるのと同じ現象です。)
このようなダイヤモンドをより美しいと感じる方もいるだろうし、逆に美しくないと感じる方もいることと思います。
これは好みの問題になります。

このダイヤモンドの蛍光特性を活かしてデザインされたジュエリーもあります。
星座の形にダイヤモンドが並んでいて、一等星だけが強く蛍光するものや、隙間なく並んだダイヤモンドにブラックライトを当てると、イニシャルが浮かび上がるもの・・・
素敵ですよね。
勿論、普通にしていても分かりません。残念ながら・・・

ご相談No.0015

ルビーにブラックライトを当てると光りますが、ダイヤモンドもブラックライトを当てると光るものがありました。品質に影響はあるのでしょうか。

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ご相談No.0014の答

ご相談No.0014の答

私たちの地球は太陽系の中の1つの惑星です。

太陽系は、銀河系と呼ばれる約2000億個の星の集団の一部です。
そして、宇宙には、この銀河系のような星の大集団が数多く存在しているのです。

人間の科学力は、まだ太陽系の端に到達したにすぎません。
(もっと進んでる? 遅れてたらごめんなさい)

それぞれの星の地質はどのようになっているのか?
知的生命体は存在するのか?
宇宙にはまだまだ謎が一杯です。

私たちが全く想像もできないような「宝石」が、宇宙に存在する可能性は充分にあると思います。
例えば、ダイヤモンドより硬い宝石とか、1日の間に時間によって色が変化する宝石とか、飛行石とか・・・

それは、宇宙人が存在する可能性よりずっと高いのではないでしょうか?
想像するだけでわくわくしてきますよね。

未来に、期待しましょう!

ご相談No.0014

宇宙にはまだ人間の知らない宝石があるのでしょうか?

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ご相談No.0013の答

ご相談No.0013の答

有史以来、人間は宝石を求めてきました。
時に、それはみにくい争いへと発展したことさえあります。

何故、人間は宝石を求めるのか?

これは非常に大きなテーマですよ。実に難しいことを聞いて下さいましたね。

多くの方が様々な説を唱えていますが、結論は出ていないようです。明確な解答を見つけた方は、歴史に名を残せるのではないかと思います。
―というわけで、もちろん、私ごときに答えられる問題ではありません。

でも、ちなみに、私の説をご紹介させていただきます。

人間は欲深い生き物です。
古代より、人間の求めるものは同じでした。「財力」、「権力」、そして「魅力的な異性」。
歴史上で、皇帝とか覇王とか呼ばれた人たちは、いずれもこれらを手に入れることを目指したのです。やがて、目的通り、その全てを手に入れます。その後は・・・? これらを全て手に入れ者が、次に望むものは、「不老不死」です。

どんなに大金を持っていても、どんなに強い権力を持っていても、人間は必ず、年をとります。そして、いずれは死が訪れます。
これを回避することは、人間にとって「究極の望み」なのではないでしょうか。

では、「不老不死」はどうすれば手に入るのでしょうか?
そもそも「不老不死」なんてことが、世の中にあり得るのでしょうか?
―「不老不死」のものはちゃんと存在するのです。それは「宝石」です。「宝石」の輝きは永遠に変わりません。
「宝石」は「不老不死」なのです。
人間は、その力が自分にも宿ることを願って、あるいはその力に強い憧れを持って、「宝石」を身につけたのではないかと思うのです。

いかがでしょう? 私の唱える「不老不死=宝石」説でした。

ご相談No.0013

宝石に惹かれるのは地球(宇宙)の歩みのせいでしょうか?以前に質問に対する答で有機物のお話をされてましたが、そういう影響があるものでしょうか?

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ご相談No.0012の答

ご相談No.0012の答

透明な宝石であるルビーやダイヤモンドは、全て1つの大きな結晶からできています。
このような宝石を単結晶といいます。

宝石の中には、小さな結晶が集合してできているものもあります。
集合している結晶の大きさによって、顕晶質(肉眼で確認できるくらいの大きさの結晶の集合)、微晶質(顕微鏡で確認できるくらいの大きさの結晶の集合)、潜晶質(顕微鏡でも確認できないくらい小さな結晶の集合)に分けられます。

単結晶の宝石は、水の中にいれっぱなしでも問題ありません。
ブルートパーズやジルコンは大丈夫です。

潜晶質ほど結晶粒が小さいと問題ないかと思いますが、顕晶質や微晶質だと宝石の構成する結晶の隙間から、水が染み込んでしまう可能性があります。汚れた水だとしみになってしまうかもしれません。
トルコ石等はやめたほうがいいですね。

また、結晶ではない宝石も注意が必要です。

有機物の宝石である真珠や、コハク、サンゴ等は、水中の成分によって変質してしまう可能性があります。

オパールは、球状の酸化ケイ素が規則正しく配列した構造をしていて、結晶ではありません。このような宝石を「非晶質」と言います。
オパールも隙間があるので水を吸収します。
ただし、オパールでは、染み込んだ水がオパール独特の七色の輝きを強調する場合があります。
一見ただの石ころのように見えるのに、水の入れると美しい七色の輝きを見せるオパールもあります(外に出すと元に戻りますけどね)。
このような石は、むしろ是非水に入れて楽しみたいものですね。

ご相談No.0012

知人から、宝石(ルース・裸体)を数個もらったんですが、置き場所に困っています。そこで、金魚蜂の中に入れてみたら綺麗かなと思ったんですが、宝石って水の中に入れっぱなしだとどうなるのでしょうか。やはり品質が落ちてしまうのでしょうか。
ブルートパーズやジルコンなどです。大きさは5mm前後です。

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ご相談No.0011の答

ご相談No.0011の答

イメージ的に、高価で価値のあるものが「ジュエリー」、安価で価値のあまりないものが「アクセサリー」と考えられているのではないでしょうか?

「ジュエリー」も「アクセサリー」も日本語ではないので、まずは、本来は何を意味しているのかということを考えてみたいと思います。

アクセサリー(accessory)とは、衣類や車などの付属品・装飾品を意味しています。
衣類の場合、具体的には、装身具(ネックレス、リング、ピアス等)、時計、かばん、帽子、手袋等のことを指します。

このアクセサリーに含まれる装身具のことを、英語でジュエリー(jewelry)と呼んでいるようです。
しかし、フランス語では、宝石および宝飾工芸をジョアィアリ(joaillerie)、彫金および貴金属装身具工芸をビジュトゥリ(bijouterie)と呼んで区別しています。

欧米の考え方を統合して、ジャパンジュエリービジネススクールでは、「ジュエリーとは、宝石を生かした装身具」と定義しています。
つまり、その宝石の美しさをどのように引き出すかを構想し、つくりと石留めに創意工夫をこらし、プラチナまたはゴールドを使い作品として仕上げたものがジュエリーなのです。

宝石を使用していないプラチナ、ゴールド、シルバーの装身具は、貴金属装身具(precious metal adornments)と定義しています。

お分かりいただけましたでしょか?
世の中には、宝石以外の素材(ガラス、プラスチック、合成石等)を使用した装身具もたくさんあります。
装身具は全て「アクセサリー」なのですが、その中で、宝石を生かしたものだけが「ジュエリー」と呼ばれるのです。

ご相談No.0011

宝石鑑定とはちょっとずれた質問かもしれないんですが、アクセサリーとジュエリーの境目ってどこら辺になるんでしょうか。

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ご相談No.0010の答

ご相談No.0010の答

古代からダイヤモンドは不老不死の象徴でもあり、憧れの対象でした。
そのダイヤモンドを自らの手で造りたいという思いから出現したのが、ダイヤモンドにそっくりの人工結晶「キュービックジルコニア」です。
キュービックジルコニアは、人間の文明力が生み出した人造石で、自然界には存在しない結晶なのです。

人工結晶なので、添加物を加えることで様々な色のキュービックジルコニアを造ることができます。白色にすることも理論的には可能です。
実際の方法は知りませんが、小さなキュービックジルコニアの結晶を集合させれば、不透明の石にすることもできます。

自然界の宝石は、例えどんな品質であろうと、この世にたった1つしかないものです。
気に入って購入した宝石は、同じものが他にないのですから、その宝石の性質を正しく理解し、しっかりメンテナンスをして大切にしていただきたいと思います。

しかし、キュービックジルコニアのような人工結晶は、条件を設定すれば、全く同じものがいくつでも造ることができます。
あまり、神経質にならずに、日常的にごく普通に使用して、もし、痛んできたりしたら、また買い直したらら良いかと思いますよ。

ご相談No.0010

キュービックジルコニアといえば、ダイヤのイミテーションのイメージが強いのですが、先日、大理石のように白い(不透明)キュービックジルコニアを見る機会がありました。調べたものの明確な答えが見つかりませんでした。加工方法やメンテナンス、強度等が知りたいです。

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ご相談No.0009の答

ご相談No.0009の答

今回のご質問は2つありますので、2つに分けて回答しますね。

1.ホワイトトパーズ VS キュービックジルコニア
トパーズには、黄色や青色のものもありますが、不純物がほとんど含まれない場合、無色透明になり、ホワイトトパーズと呼ばれます。
キュービックジルコニアは、人間が人工的に造った結晶で、宝石ではありません。

見分け方としましては、紫外線を当てると、ホワイトトパーズは変化しませんが(産地によって若干異なるのでご注意ください)、キュービックジルコニアはオレンジ色に蛍光します。

2.ブルートパーズ VS アクアマリン
アクアマリンは大変歴史のある宝石で、古代から、世界中の人に愛されてきました。
鉱物的にはベリルに属し、エメラルドと同じ仲間になります。

ブルートパーズは比較的新しく発見された宝石です。
フッ素を含むトパーズ(インペリアルトパーズとは異なるタイプ)に放射線を照射すると、アクアマリンに良く似た色に変化することが分かり、ブルートパーズが誕生しました。

見分け方としましては、アクアマリンの方が緑っぽいということです。
肉眼では分かりにくいですが、カラーフィルター(赤色~黄緑色以外の全ての光をカットするフィルター)を通して見ると、ブルートパーズの色はなくなりますが、アクアマリンは黄緑色になります。

ご相談No.0009

ホワイトトパーズとキュービックジルコニア、それとブルートパーズとアクアマリンの違いが今一わかりません。一応調べてみたのですが、硬度や成分くらいしか違いがわかりませんでした。一発で見分ける方法はあるのでしょうか?また、どちらの方が高価なのでしょうか?

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ご相談No.0008の答

ご相談No.0008の答

レーザー光線は、1960年にアメリカのメイマンという学者が、ルビーの結晶を用いて初めて発見しました。
レーザー光線があるのは、実はルビーのおかげなのです。

ルビーに紫外線を当てると赤色に蛍光することは「ノアの箱舟を照らした宝石」で紹介しましたが、ルビーのこの性質がレーザーに応用されています。

レーザー光線というのは、簡単にいうと「波長のぴったりそろった光」のことで、このような光を作り出すためには、特定の波長の光を繰り返し放出する物質とその状態をつくるしくみが必要になります。
このような物質には、ルビー、アルゴン、ヘリウム、二酸化炭素、半導体等が使われているようです。

このことから考えて、特に宝石だからレーザーを出しやすいというわけではないに思います。 それぞれの物質によって、レーザーの波長が異なりますので、性能も異なってきます。従って、用途に合わせて物質を選んでいるようです。

ちなみに、ルビーとアレキサンドライトによるレーザーは、それぞれ694nmと755nmの波長で、いずれも可視領域にある赤色の光線です。どちらもメラニン色素に反応するらしく、美容の現場でも用いられています。
ルビーやアレキサンドライトのレーザーでしみがとれるんですって!)

余談ですが、ガーネットというのはある特定の結晶構造を持つ結晶の総称になります。
YAGはイットリウムとアルミニウムを含有したガーネットの構造を持つ結晶ということで、厳密に言うと宝石ではありませんし、宝石のガーネットが含有されているわけでもありません。紛らわしいでしょ?
詳細はまた別の機会に・・・

ご相談No.0008

何故、レーザーには宝石がよく用いられるのでしょうか。 ルビーやアレキサンドライト、YAGもガーネットが含有されていますし、宝石がレーザー を出しやすいのには理由があるのでしょうか?

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ご相談No.0007の答

ご相談No.0007の答

サファイアが変色する可能性を考えられる限り挙げてみました。

1.放射線処理によってピンク色に着色されたサファイアは、次第に色が元の色に戻っていく。
2.アフリカ産のピンク~オレンジのサファイアの中には、色が不安定で、変化するものがある。
3.サファイアを高温(色によって異なりますが、最も低くてブルーで400℃以上)に何時間も曝した。
4.サファイアの裏側にほこりが堆積し、色が濃くなってみえるようになった。
5.リングを洗浄したら、サファイアの裏側のほこりがとれて、色が薄くなったように感じた。
6.サファイアは二色性が強い(明確な2つの色相で構成されている)ため、方向によって色の雰囲気が異なる。
    石をセットし直したとか、リフォームしたとか・・・?
7.サファイアに限らず宝石は光源によって、全く異なる色に見える場合がある。
    タイで好ましい色であったブルーサファイアが、日本では真っ黒になります。
    最近、お引越しされたとか・・・?

・・・こんなところですね。
1と2のサファイアは、一般的には販売されていません。3も通常の生活の中ではありえない状況ですよね。
個人的には、4か5の可能性が高いのではないかと思います。心当たりはございませんか?

古来より、宝石は色が変わることで何かを警告しているとも言われています。
科学的には証明できませんが、現実的な理由に全く心当たりがないのでしたら、自分や自分の大切な方達のことを少し考えてみてください。

最近無理をして体調をくずしかけているのではありませんか?

ご相談No.0007

私はサファイヤのリングを持っているのですが、購入時と色味が変わってきたと思うのですが、そんなことあるのでしょうか?それともただの気のせいなんですか?

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ご相談No.0006の答

ご相談No.0006の答

レコード針は、かつて一般家庭に最も普及したダイヤモンド製品でした。
最近では、CD・MDの時代になって、影を潜めてしまいましたが、その代わり、現在のダイヤモンドは携帯電話やパソコンに内蔵された素子として活躍しています。
1年間に世界中で産出されるダイヤモンドは、1億カラットを越えるといわれていますが、ジュエリーに使用されるのはそのうちの数%でしかなく、大部分は工業用になります。 ただ美しいだけでなく、私たちの生活を影から支える力を持っていることもダイヤモンドの大きな魅力。ダイヤモンドが様々なシーンで活躍しているのは大賛成です。

レコード針がダイヤモンドだと、レコード盤がどんどん削られていくのでは?
と私も思ってしまうのですが、レコードから音の出る仕組みがきっと違うのでしょうね。
この辺は、全く専門外です。ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。

ダイヤモンドがレコード針に選ばれたのは、化学的に安定していて磨耗や溶着しにくい性質のためです。
ちなみに、ダイヤモンドが使用される前はサファイアが使われていたそうです。
地球上で最も硬い物質であるダイヤモンドを細い針の先端部分だけに溶着させる技術は画期的なものだったんですって(発明者は日本人らしいですよ)。

ダイヤモンドサファイア、その他の材質・・・
レコードの音色は変わるのでしょうか。
実験できる方、是非、結果をご連絡ください!!

ご相談No.0006

やっぱり、ダイヤで作ったレコードの針使った方が音は良いんでしょうか? でも怖いのがレコードの盤も擦れてきちゃったりってことはあると思うんですけどダイヤの針だと今普通に出回ってる安いやつより傷つき易いとかってあるんでしょうか。 また、今はダイヤを使わずともカートリッジを作ることの出来る技術があるのにダイヤをレコード針に使うのは反対ですか?

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ご相談No.0005の答

ご相談No.0005の答

岩盤浴にはブラックシリカが使用されているそうですが、体に良いと有名なトルマリンにしても、私が「エステ効果のある宝石」で書いた真珠にしても、共通のキーワードがあります。

それは、「マイナスイオン」と「遠赤外線」です。
この言葉、良く聞きますよね。

岩盤浴をすると、「サラサラの汗が出る」といいます。
今回のご質問には「血液がサラサラになる」とあります。
これはいずれも同じ効果を表しています。

汗も血液も大部分は「水分」です。
水は、ほっておくと大きな塊になろうという性質があります。
(コップに水を入れていくと一杯になってからも、盛り上がってまだ入りますよね。)
「マイナスイオン」と「遠赤外線」は、いずれも水が大きな塊になるのを妨げて、小粒にする働きがあります。
水分の粒子が細かくなると、血液はサラサラに、汗もサラサラになるわけです。

もともと、宝石は薬と使用されていたものが多く、古い文献には、各宝石の薬効なるものが詳細に書かれています。
中には「?」と思うものもありますが、宝石が私たちの体に与える効果を、現在のように科学の進歩していない時代の方も、本能的に知っていたということですね。

ご相談No.0005

エステ効果のある宝石とありましたが、今流行の岩盤浴とは関係があるのでしょうか?
あと、前にテレビで水の中に宝石をいれて飲んでましたが、効果があるのでしょうか?
病気にならならないとか血液サラサラになるとか言ってましたが、本当でしょうか?

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ご相談No.0004の答

ご相談No.0004の答

今回のご質問にある「希少価値」というのを、「希少性が高くて価値がある」と解釈させていただきますね。

まずは、「希少性」について、宝石の王様であるダイヤモンドを例に考えてみます。ダイヤモンドは、もともとインドでしか産出されず、当時、年間の産出量は1000カラット台であったといわれています。その後、インド以外の産地も発見するにつれて、産出量もだんだん増えてきましたが、有史以来、現在までに採掘されたダイヤモンドは、全部で2階建てのロンドンバス1台分だそうです。5千年の間にそれだけしか取れていないとは、本当に少ないですよね。 現在、ダイヤモンドの産出量は、年間約1500万カラットと言われています。
サファイアで約2000万カラットなので、意外にもダイヤモンドとそんなに変わりません。また、エメラルドは約300万カラット、ルビーは約50万カラットと、実はダイヤモンドよりずっと希少性が高くなります。
ここで気付かれた方もいらっしゃると思いますが、宝石の価値は、その「品質」と、「出現率」と「需要」のバランスで決まります。つまり、どんなに希少性が高くても、すなわち「出現率」が少なくても、「需要」すなわち人気がなければ、「価値がある」とはいえないのです。
ミネラルショー等に行くと良く分かりますが、希少性の高い宝石(石?)は結構あります。そんな石にはマニアが群がっていたりしますが、「品質」が高く、すなわち美しくて、「需要」のある宝石かというと、そうではないように感じます。

というわけで、「最も希少価値のある宝石」は一概には決めることはできません。 (ひっぱった挙句、こんな返答でごめんなさい。)
ちなみに、個人的に1つの宝石を挙げるとすると、「レッドベリル」です。
エメラルドやアクアマリンと同じ「ベリル」の一種で、美しい赤色の宝石です。
「ビックスバイト」や「レッドエメラルド」の別名があります。
このレッドベリルは、アメリカのユタ州で20世紀になって発見されました。年間産出量は、年によって大きくばらつきがあるのですが、300~4000カラットと大変希少性の高い宝石です。価格はどれぐらいなのか? お店やインターネットで調べてみてください。

ご相談No.0004

世界で最も希少価値のある宝石はなんですか。また実際に売るとしたらいくらぐらいになりますか。

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ご相談No.0003の答

ご相談No.0003の答

ダイヤモンドは無色透明が有名ですが、実は様々な色があります。あらゆる色相が天然に存在するといっても良いでしょう。
ダイヤモンドは、炭素(C)の結晶ですが、もし、全く不純物を含まないと、可視光線はダイヤモンドの結晶を素通りするため、無色透明となります。しかし、ダイヤモンドの結晶に穴が開いていたり、不純物が含まれたりすると、その部分が光のエネルギーを吸収するため、残った光だけが目に届くことになり、ダイヤモンドは着色して見えるのです。
(絵の具とは異なり、光の色は引き算で考えます。赤色から紫色の7色全てが揃うと無色透明になるのですが、赤色が吸収されると緑色~青色に、青色が吸収されると黄色になります。)

他のカラーストーンも大部分は同じ原理で着色しています。
色が付いているのは、不純物が含まれている証拠。
よけいなものと思われがちな不純物が魅力的な色を作り出すなんで、不思議ですよね。
私も様々な色のダイヤモンドを見ましたが、皆それぞれに美しかったです。
恐らく希少性の高さでいうと、「赤色」ではないかと思います。1987年4月28日、ニューヨークのクリスティーズのオークションにおいて、0.95ctのレッドダイヤモンドが88万ドルで落札されました。1カラット当たりに換算すると宝石につけられた歴史上最も高価な価格として語り継がれています。「青色」も大変希少性の高い色で、1995年11月13日にジュネーブで開かれたクリスティーズのオークションで、4.37ctのブルーダイヤモンドが250万ドルで落札されたのが、過去最高価格になります。
実際にお店でレッドダイヤモンドを見ることはまずないと思います。ブルーダイヤモンドは、人工的に着色したものが一般的に販売されています。

あと、変わったところとして、「カメレオンダイヤモンド」というものがあります。このダイヤモンドは、パスタとかについているオリーブのような渋い緑色をしているのですが、熱を加えると鮮やかなオレンジ色になります。この時の色は、それはそれは素晴らしい!!のですが、熱を加えるのをやめると、すぐにもとの色に戻ってしまいます。
日頃、身につけているだけでは、色の変化はありませんので、自分だけが知っている秘密の情報って感じですね。

ご相談No.0003

ダイヤモンドってカラーが豊富ですよね。私は今までブルーやグリーン、ピンク、オレンジのダイヤモンドを見たことがあるんですが、奥田先生は、珍しい色のダイヤモンドを見たことがありますか。また今まで見た中で一番綺麗な色をしたダイヤモンドは何色でしたか。

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ご相談No.0002の答

ご相談No.0002の答

一般的に「鑑定書」という言葉を良く用いますが、お店で宝石を購入するときに付いてくる証書のタイトルは「鑑定書」とはなっていません。証書を良く見ると、「鑑別書」あるいは「グレーディングレポート」と書いてあることが分かると思います。

「鑑別書」とは、天然・合成を判定し、宝石名と処理の内容を記載したもので、全ての宝石につけることができます。「グレーディングレポート」とは、ダイヤモンドの4C(カラット、クラリティー、カラー、カット)の等級を記載したもので、ダイヤモンドにしかつけることはできません。

皆さんはこの2つの証書のいずれかを「鑑定書」として受け取っていることと思います。

これらの証書は、その宝石の身分証明書のようなもので、どんな品質の宝石にでもつけることができます。つまり、証書がついているからといって品質が高いわけではありませんし、証書をつけることで価値が上がるわけでもないのです。

信用のあるお店で宝石を購入されるのなら、特に必要はないと思います。 あまり信用できない販売員(海外の怪しい店や露店など)から、高額品を購入する場合には、つけたほうが良いかもしれません。しかし、この場合は、その証書自体がニセモノかもしれませんのでご注意ください。

宝石は、信用のあるお店で、見識のあるジュエラーから購入することが大切なのです。

ご相談No.0002

宝石を買う時に鑑定書はつけた方がいいんですか?

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ご相談No.0001の答

ご相談No.0001の答

確かに、宝石には約5千年という長い歴史があり、5大宝石に始まり、現在で約90種類の宝石が発見されています。意外に少ないと思いません? 最も新しい宝石は、2003年に発見された「ラズベリル」です。その前は、1989年に発見された「パライバトルマリン」でしょうか。

今後も新たな宝石の発見は、大いに期待できそうではありますが、最近発見された宝石は、いずれもこれまでに発見されている宝石の色違いとか、少し成分が違うとかいったもので、全くこれまでになかった新種というわけではないのです。そう考えると、あまり画期的な発見は期待できなさそうです。

そこで、私が注目したいのは、「宇宙」ですね。
人類は確実に宇宙に進出しています。宇宙には、私たちの想像を絶するような美しい宝石があるかもしれません。

ちなみに、皆さんも良くご存知の「ガーネット」という宝石は、その成分的な条件から赤色のガーネットに代表される「パイラルスパイト系」と緑色のガーネットに代表される「ウグランライド系」という2つの系列に分類されます。この2系列は、水と油のように、ほとんど混じり合わないのが特徴です。

1969年11月19日にアポロ12号が月面に着陸し、34kgの月面物質を持ち帰りました。分析の結果、この月面物質の中に、ガーネットが発見されました。その成分を調べたところ、パイラルスパイト系が75%、ウグランダイド系が25%という結果になりました。混合しにくい2系列が高い比率で混じり合っている、地球上では発見されていない新種のガーネットだったのです。

どうですか?「宇宙の宝石」。わくわくしますよね。

ご相談No.0001

世界にはまだ私たちが目にしたことのない宝石が埋まってるはずだと思うんですが、奥田先生はどんな宝石が今後発見されて欲しいですか。

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ノアの箱舟を照らした宝石 後編

ノアの箱舟の明かりに使われた宝石「カーバンクル」。「カーバンクル」とは、昔の言葉で「赤い宝石」を意味しています。

ちなみに、日本の聖書で、「柘榴石(ざくろ石)」と訳されているのを見たことがあります。
石榴石とはガーネットの和名です。確かに赤い宝石ですね。
しかし、赤い宝石は、ガーネットだけではありません。赤い宝石の代表といえば、やはりルビーを思い出します。

暗闇の中にルビーとガーネットを置きます。そこにブラックライト(300nm~450nmの近紫外線を出すライト)を当てると、どうでしょう。ルビーだけが突然、真っ赤になって強く輝き出します。私の講座の中で、この実験をよくするのですが、必ず大歓声があがります。驚くほどの美しさです。機会がありましたら、ぜひご覧になってください。

ルビーの中には微量のクロム(Cr)が含まれていて、このクロムが光と反応して赤い蛍光を発するのです。
一方ガーネットにはクロムが含まれないため、このような蛍光は見られません。つまり、ブラックライトを当ててもガーネットは光らないのです。とすると、ノアの箱舟の明かりとしては、ガーネットでは少し役不足な気がしますね。「ルビー」こそ、大洪水の中、薄暗い箱舟の中を照らし続けた明かりにふさわしい宝石のような気がします。
情熱の宝石「ルビー」にぴったりの役どころではないでしょうか。

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ノアの箱舟を照らした宝石 前編

主は、地上に人の悪が増大し、その心に計ることがみな、いつも悪いことだけに傾くのをご覧になった。それで主は、地上に人を造ったことを悔やみ、心を痛められた。主は仰せられた。「わたしが創造した人を地の面から消し去ろう.......。」(旧約聖書 創世記6.5)

有名な「ノアの箱舟」の1節です。神様はこの後、大洪水をおこして地球上の生物を一掃することを決意します。
しかし、この時代の人々の中でノアだけは、神様の前に正しい人だったため、神様はこれから起こそうとすることをノアに告げ、箱船を造るように命じるのです。
ノアは周囲の皆から馬鹿にされながら、家族と協力して巨大な箱舟を造ります。
そして、神様の言いつけ通り、地球上の全ての生物を雌雄1対ずつ箱舟に乗せます。
果たして予告通りの大洪水が起こりました。地表のもの全てが水に飲み込まれ、大洪水は105日間も続きました。しかし、ノアたちは箱舟の中にいて助かったのです。

さて、このノアの箱舟には天窓しかありませんでした。
暗い船の中でノア達はどうやって長い時間を過ごしたのでしょうか。
実は、船の中の明かりとしてある宝石が使われていたのです。
その宝石は、聖書によると「カーバンクル」と記されています。しかし、現在、カーバンクルという宝石はありません。
では、この宝石は一体何だったのでしょうか。明かりとして使えるような宝石が本当に存在するのか。
宝石の光学的な性質をもとに、「カーバンクル」の正体をつきとめてみましょう。

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エステ効果のある宝石 後編

真珠は、真珠層と呼ばれる約0.4ミクロン(1ミクロンは1000分の1ミリ)の薄い層が何千層も重なってできたものです。
この真珠層を構成しているのは、「アラゴナイト」と呼ばれる炭酸カルシウムの結晶です。
そして、それぞれのアラゴナイトが積み重なるための接着剤の役目を果たしているのが、「コンキオリン」と呼ばれるタンパク質になります。タンパク質とは、何種類物ものアミノ酸の集合体です。

つまり、真珠の中には、女性の美と健康に効果が高いと言われている「カルシウム」と「アミノ酸」がふんだんに含まれているのです。世界最大の真珠を飲み干したクレオパトラと、日常的に真珠を摂取していた楊貴妃の美貌の秘訣は、やはり真珠にありそうです。

こんなお話をすると、自分の持っている真珠を食べたくなる方もいらっしゃるかもしれませんが、はやまらないでください。直接摂取しなくても真珠には効果があるのです。

写真写りを良くするために、レフ板と呼ばれる白い板を使用する方法があります。不要な影(しわ等)を消して、顔色を良くする効果があるそうです。
真珠のネックレスをしていると、レフ板を使用したのと同じ効果が顔にかかるそうです。また、真珠のネックレスから遠赤外線が出ているという研究結果も報告されています。
真珠は身に着けているだけで、女性を美しくしてくれるのです。そういえば、真珠のネックレスをしているときの自分って、いつもより「いけてる」かも?

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エステ効果のある宝石 前編

女性なら誰でも、より美しくなりたいという願いを持っているのではないでしょうか。
そのせいか、世間では、エステティックサロンやサプリメント等、美容に関する情報が氾濫しています。

今回は、そんな女性の方々に新しい情報をご提供しましょう。
歴代の美女を代表する「クレオパトラ」と「楊貴妃」が、共通して服用していた宝石があります。
何ともエステ効果の高そうな宝石。それは、「真珠」です。

クレオパトラが、最高に贅沢なパーティーを開催すると豪語し、パーティーの最中に自分が身に着けていたイヤリングの真珠を、飲み物に溶かして飲み干したというお話は有名です。
このときの真珠は当時世界最大と言われた2つの真珠の1つで(もう一つはもちろん反対側のイヤリング)、その真珠で国が1つ買えると言われていたほど価値のあるものだったそうです。

一方、楊貴妃は、毎日飴玉のように真珠を口の中で転がしていたと言われています。

世界の美女二人が、いずれも真珠を服用していた。これは、果たして偶然でしょうか?
真珠が女性の美と関係があるのか、科学的に検証してみたいと思います。

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不幸を呼ぶ宝石 後編

この世に存在するものは全て「有機物」と「無機物」に分けられます。人間をはじめとする生物・植物は全て「有機物」、宝石は一般的に「無機物」になります。では、それぞれの定義をご存知でしょうか?
何となく、生命あるものが「有機物」でそうでないものが「無機物」と思いますよね。化学上では、有機物とは「炭素を含む化合物」のことをいいます。

ダイヤモンドの成分は炭素(C)です。では、ダイヤモンドは有機物なのかというとそうではありません。なぜならダイヤモンドは化合物ではなく、炭素だけでできた結晶だからです。つまり、ダイヤモンドは宝石でありながら、生物と同じ成分を持っている特殊な存在なのです。

「こころ」は科学的にまだ解明されていない部分が多い分野ですが、動物はもちろんのこと、植物にも「こころ」があることは、皆さん納得のいくことですよね。
ダイヤモンドにも、そういった何か精神的に呼応するものがあるのかもしれません。

実際に、「コイヌール」や「ホープ」で不幸になった人たちは、いわゆる悪い「こころ」を持つ人間だったようです。この宝石を所有しながらも不幸にならなかった善良な「こころ」を持った方も数名いらっしゃいます。
古くから、ダイヤモンドは「持ち主を選ぶ」とか、「持ち主の潜在能力を引き出す」とか言われています。

是非、ダイヤモンドを持つに相応しい、澄んだ強い心を持ちたいものですね。

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不幸を呼ぶ宝石 前編

「不幸を呼ぶ宝石」のお話を聞いたことはないでしょうか。持ち主が次々に謎の死を遂げるという宝石。そんな逸話を持つ宝石は2つあって、いずれもダイヤモンドになります。

「コイヌール」は、今から5000年前に発見されたといわれる世界最古のダイヤモンドです。ペルシア語で「光の山」を意味する「コイヌール」は、美しいだけでなく、19世紀までは世界最大のダイヤモンドでもありました。
現在は、108.93ctにカットされ、ロンドン塔の王室コレクションとなっていますが、5000年の歴史の中では、多くの人々がこの宝石を巡って血で血を洗う争いが繰り広げられました。

「ホープ」は、17世紀の半ばにフランスの冒険家タヴェルニエがインドから持ち帰った世にも珍しい青色のダイヤモンドです。44ctの「ホープ」は世界最大の最も美しいブルーダイヤモンドと言われています。
現在は、ワシントンのスミソニアン博物館に展示されていますが、この宝石の歴史も呪われたものになっています。持ち主の中には、かのマリーアントワネットも名を連ねています。タイタニック号にも乗っていたと言われていますね。

美しくて大きなダイヤモンドを手にした途端、不幸になる。何ともいやなお話ですが、ダイヤモンドにはこのような人を不幸にする力が本当にあるのかを科学的に検証してみたいと思います。

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心変わりすると色が変わる宝石 後編

ブルーサファイアは、加熱することによって色を変えることができます。加熱する条件を変えることによって、薄い色を濃くすることもその逆も可能です。
ただし、そのためには、宝石の中にチタン(Ti)と鉄(Fe)が含まれていることが条件になります。一般にお店に並んでいるブルーサファイアは、まず100%加熱された宝石です。というのも、加熱しなくても好ましい青色のブルーサファイアは、もうほとんど産出されないからです。ちなみに通常加熱処理されたブルーサファイアの色はもう元に戻ることはありませんので、安心してください。
浮気というと「許されない恋」。その後ろめたさが益々ハートに火をつけて、人は熱を持つのかもしれません。その結果、ブルーサファイアに熱が加わって色が変わった?
ブルーサファイアの色を変えようと思うと、1300℃以上の温度が必要です。いくら熱くなっているからといって、人間に出せる温度ではありません。

では浮気探知のお話は全く嘘なのかというと一概にそうでもないように思います。ブルーサファイアは、昼間の太陽の下で見るときと、夜に蛍光灯の下で見るときとでは、随分印象が異なる宝石です。
例えば、スリランカ産のブルーサファイアは、蛍光灯の下で見る方が、若干紫がかって見えます。浮気とういうと、やはり人目をしのんで夜にこそこそということになるかと思いますが、その時に自分のブルーサファイアを見ると、昼間と色が異なっていて、どきりとするのかもしれませんね。

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心変わりすると色が変わる宝石 前編

4世紀頃から、「不貞や姦通を見破る」といわれていた宝石があります。戦争の多かった時代、戦場に赴かなければならない男性は、愛する妻や恋人に、変わらぬ愛を誓ってこの宝石を贈り、自らも身に付けたといいます。
この宝石を身につけて浮気をすると、色が変わってしまうといわれた浮気探知の宝石。それは、「ブルーサファイア」です。特に、18世紀には「不思議なサファイア」というタイトルの小説も出され、フランスを中心にこの考え方は大流行しました。

ブルーサファイアの宝石言葉は「徳望」で、これは人徳に優れ、人望に厚いことを意味しています。大変高貴な宝石で、聖職者が特に好んだそうです。そこから、ブルーサファイアを身につけると、あらゆる欲望を抑制することができると言われ、浮気防止の宝石から転じて、浮気探知の宝石になったようです。

では、本当にブルーサファイアを身につけて浮気をすると、宝石の色は変わるのでしょか。ブルーサファイアの化学的な特性から検証してみたいと思います。

実際に、ブルーサファイアの中には、人の手によって色を変えることができるものがあります。

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クレオパトラのアイシャドーになった宝石 後編

エメラルドを金槌等で粉々し、すり鉢で丹念にすってみました。するとどうでしょう。粉砕されたエメラルドが細かくなるにつれて美しい緑色は見られなくなり、最後には真っ白な粉末になってしまいました。

私たちの周囲の光は無色透明です。これを白色光といいます。しかし、実際には白色光の中には赤色から紫色までの光が含まれています。雨上がりに見られる虹は、この白色光を構成する光が分かれて観察できるようになった現象です。
エメラルドでは、光が宝石を透過するときに、内部に含まれる不純物(クロム)によって、青色~紫色、黄色、そして赤色の一部が吸収されるという現象が起こっています。そのため、残った緑色が私たちの眼に届くことになります。あくまでも光が透過することが原則なので、粉々になって光が透過しなくなってくると緑色でなくなってしまうのです。同じ現象は、色のついたグラスやビンを割ったときにも見ることができます。

では、宝石をアイシャドーにするのは不可能なのでしょうか。いえいえ、マラカイトやラピスラズリといった不透明の宝石を磨り潰していくと、美しい緑色や青色の粉末になります。これらの宝石の色は「光の透過」ではなく、「光の反射」によって生み出されているからです。これらは「岩絵具」として、絵を描く時に使用されたりもします。

クレオパトラは、アイシャドーにこのマラカイトを使ったのではないかと考えられます。

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クレオパトラのアイシャドーになった宝石 前編

世界3大美女に数えられた絶世の美女「クレオパトラ」のことは皆さんよくご存知ですよね。クレオパトラはまた、大変な宝石の愛好家としても有名で、宝石に関する数々の逸話を残しています。

宝石の中でも、彼女は特に「エメラルド」をこよなく愛したと言われ、「クレオパトラ鉱山」という自分の名前を付けたエメラルドの鉱山を個人的に所有するほどだったそうです。このクレオパトラ鉱山は、長い間その痕跡が見つけられず、クレオパトラのエメラルド好きを誇張した作り話と考えられていました。しかし、20世紀になって、エジプトでクレオパトラ鉱山の跡地が発見されたことから、正式に史実と認められました。残念ながら、良質のエメラルドは掘り尽くされていて、もう産出することはないようです。

クレオパトラというと、黒髪のボブスタイルで、緑色のアイシャドーをこってり塗ったイメージがありますが、この緑色のアイシャドーに、クレオパトラはエメラルドを磨り潰して使用していたという伝説があります。 エメラルドを磨り潰してアイシャドーに使う。何ともクレオパトラらしいというか、贅沢なお話ですよね。現在でも、女性ならお洒落には多少の贅沢はしたいものです。宝石のアイシャドーが発売されたら、案外当たるかもしれません。では、実際にエメラルドでアイシャドーが作れるのかを考えてみたいと思います。

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プロフィール

奥田薫

関西学院大学理学部化学科卒業後、住友化学株式会社に入社し、生物環境科学研究所に配属され、医薬品・農薬品の開発研究に従事。
4年後、ジャパンジュエリービジネススクール(以下JBS)に入学。
その後、株式会社中央宝石研究所に入社し、色別鑑別部に配属される。通常鑑別、各種分析鑑別および研究に従事。
年1回の日本宝石学会で研究成果を発表。

平成13年、JBS入社。
JBS宝石品質判定資格担当。
NHK文化センター講師を務める。
平成17年、NHK連続ドラマ「ダイヤモンドの恋」の宝石・ジュエリー考証を務める。
同年、JBS副校長に就任。

関連リンク
JBSオフィシャルサイト

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