街の宝石店や書物では得られない、本物のジュエリーについてお話しいたます。
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『毎日新聞の記事に思う』
先日の毎日新聞にダイヤモンドグレーディングの不正に関する記事が掲載されました。渦中の話題なので、触れるのは避けていたのですが、ジュエリーに対して不安を抱いた方から、お問い合わせをいただきますので、少しだけ発言させていただきます。
ダイヤモンドのグレーディング(等級付け)として、「4C」があることは皆さんもご存じのことと思います。今回は、その中の「カラー(Color)」に関することなので、これを中心に説明しますね。ダイヤモンドのカラーグレーディングは、最も無色透明であるものを「D」とし、そこから、黄色味が強くなるにつれて、「E」、「F」、「G」とアルファベットが後ろに進み、「Z」までのグレードがあります。
さて、今回の記事には、ある鑑別機関が、カラーグレードを故意に1グレード高く査定していたことが書かれていました。これによって、ダイヤモンドの価値が偽装されていたように感じた方が多いようです。
ここで、カラーグレードとダイヤモンドの価値の関係について考えてみましょう。ダイヤモンドに限らず宝石の価値は、「品質」、「出現率」および「需要」のバランスで決定されます。
この3つの要素の中で、最も宝石の価値に重要なのは、「品質」です。
「品質」を一言で説明するのは難しいのですが、この中には当然、宝石の命である「美しい」ということが含まれます。
ダイヤモンドのカラーの「D」と「E」の違いは、無色透明の水に、ウィスキーを1滴垂らしたようなものと例えられます。
つまり、ほとんど分からないぐらいの差ということです。
宝石鑑定士がカラーグレードを査定するときは、専用の白い台の上にダイヤモンドを乗せ、周囲の環境や照明も厳密に定められた状態に整え、マスターストーン(カラーグレードが認定されたダイヤモンド)と比較することで行います。
大変厳密です。
このように、カラーグレードは、ジュエリーショップの店先や、枠にセッティングされた状態では、判別できないような大変微妙な差で決定されます。
もうお気づきだと思いますが、つまり「美しさ」という点においては、
「D」も「E」もほとんど変わりがないのです。
しかし、実際には、ダイヤモンドの価格は、日本では「D」の方が高くなっています。これは、より無色のダイヤモンドの方が、希少性すなわち「出現率」が低く、また、日本の特にブライダル市場においては、人気すなわち「需要」が高いからです。
ただし、この「需要」は日本の社会が生んだ不思議な現象です。
海外の動きとは異なります。
「美しい」ことよりも、「希少性」の方に大きく重点が置かれているのが、現在の日本のダイヤモンドの価格設定です。
だからこそ、こんな事件が起きたのだと思います。
皆さんが宝石に求める価値は何ですか?
多くの女性は、宝石に「美しさ」を求めているのではないでしょうか。
価格や「4C」に捉われず、美しい品質の高いダイヤモンドを選んでいただきたい。そのためには、多くの方に「品質」の見分け方を知っていただきたいと思っています。
『願いを叶える宝石の形』
5月の誕生石として、エメラルドと並んで存在するのが「翡翠」。
翡翠と称される宝石は多々ありますが、
私たちが「本翡翠」と呼んでいるものは、
正確には「ジェダイト」という宝石になります。
美しい半透明の色相は、幽玄・枯淡を愛する東洋人の心をつかんだようで、
古くから、登用を代表する宝石として人々に愛されてきました。
ジェダイトは、硬度が6.5~7と決して硬い宝石ではないのですが、
靭性(衝撃に対する強さ)が高いのが特徴で、
その強さはダイヤモンドを凌ぎます。
その特性(割れにくく強靭な宝石であるが、彫刻することができる。)を活かして、
古代より、ジェダイトの彫刻品が盛んに作られています。
今でも、宝石はお守り、いわゆる護符として使用されていますが、
特にジェダイトは、護符として用いられてきた長い歴史があります。
しかも彫刻の形によって、目的の異なる護符として使用されていました。
例えば、「こうもり」の形に彫刻されたジェダイトは、
福を呼ぶお守りとして今でも広く使われています。
「蝶々」の形のジェダイトは、恋を成就させるお守り。
「笏」の形のジェダイトは、
物事が自分の思い通りに進行させるためのお守りで、
政治家の方などが好んでお持ちのようです。
中国の翡翠マーケットに行くと、
他にも様々な形に彫刻された翡翠が売っています。
それぞれが、異なる意味を持っているようです。
1つ1つ調べていくと、とても楽しいです。
その中で、かわいい「桃」の形の翡翠を見つけました。
「桃」は長寿のお守りとしても用いられているようですが、
実は男運・女運の向上にも効果的だというお話。
つまり、このお守りを持っていると、異性にもてるというのです。
早速、購入。
日本に帰ってから、彼女募集中の学生にプレゼントしてところ、
その1週間後に素敵な出会いがあり、現在はその彼女と交際中だとか。
早速翡翠の効果が現れたのでしょうか。
すごいですね。
皆さんの願いは何ですか?
その目的に合った形の翡翠を探してみてはいかがでしょうか。
願いが叶うかもしれません。
『エメラルドと海』
「エメラルドグリーンの海」という言葉がありますが、
皆さんはエメラルド色の海をご覧になったことはありますか?
マリンスポーツを全くせず、沖縄にも一度も行ったことがなく、
海外旅行といっても、宝石原産国にしか行ったことのない私は、
残念ながら、青色の海しか見たことがありません。
だから、少し、疑っています。
本当にあるのでしょうか。エメラルドのような緑色の海って。
ところで、エメラルドの内部を顕微鏡で観察すると、
とても特徴的な内包物を見ることができます。
写真のようなインクルージョンです。
これは、コロンビア産のエメラルドの特徴的なインクルージョンです。
私がこれまでに見たコロンビア産のエメラルドには、
このインクルージョンが必ず内包されていました。
囲まれた空間の中に、円形のものと四角形のものが入っている
このインクルージョンは、詳しい分析の結果、
この空間の中を満たしているのが、水、つまり液体。
円形のものが空気、つまり気体。
四角形のものが塩の結晶、つまり固体。であることが分かりました。
液体、気体、固体の物質の三態が内包されていることから、
このインクルージョンは、「三相インクルージョン」と呼ばれています。
「水」、「空気」、「塩」と聞いて、思い浮かべるものはありませんか?
そう、「海」です。
実は、エメラルドの中には、「海」が閉じ込められているのです。
これは、ずっと昔、コロンビアが海底であったことに起因しているのだ
とか言われていますが、小さなエメラルドの中に、広大な海の一部分が
閉じ込められているなんて、不思議ですよね。
というわけで、私は、エメラルドグリーンの海は見たことがありませんが、
エメラルドの中の海は、何度も見たことがあります。
皆さんも、コロンビア産のエメラルドを持っていれば、
その中にも、きっと古代の海が内包されていますよ。
その古代の海は、きっとエメラルドグリーンだったのでしょうね。
『エメラルドで美人になれる?』
宝石は古代から、惑星と関連付けられていました。
エメラルドの場合、それは「金星」になります。
それぞれの惑星には、それを司る神がいるのですが、金星の神は、愛と美の女神「アフロディーテ」になります。
このサイトの運営社である「アプロンデ」のことです。
では、なぜ、エメラルドの女神が愛と美の女神なのか?
どうも、もともとアフロディーテは、豊穣多産の女神でもあったようです。実際にアフロディーナは、何人も(父親の違う)子供を産んでいるようですしね(^▽^)
それが、新しい芽がどんどんと育っていく5月のイメージと重なったようです。
以前にクレオパトラとエメラルドについて、書かせていただきましたが、
クレオパトラといい、アフロディーテといい、エメラルドは美しい女性と関係が深いようです。女性と生まれたからには、美しくありたいですよね。
エメラルドを身につけて、是非、美の女神の恩恵を被りたいところですが、
ここで、エメラルドが「美」にどのような影響を与えるのかについて考えてみたいと思います。
アフロディーテは女神なので、それはもう美しい方なのでしょうが、
そこは人間の想像の世界。実在のクレオパトラで考えてみましょう。
クレオパトラは絶世の美女として名高いのですが、
実際に残されているクレオパトラの石像を見ると、「?」と感じた方はいないでしょうか。最近の研究では、クレオパトラは実は特別な美人ではなかったことが分かってきました。
しかし、大変聡明であったことと、非常に聞き上手であったことから、
時の権力者たちに大いにもてたのではないかといわれています。
ようするに、「美人」かどうかはともかく、「魅力的」な女性であったことは間違いないようです。
ところで、女性誌でもよく取り上げられていますが、
「眼力(めぢから)」という言葉を聞いたことはないでしょうか。
眼の美しい女性に、異性は好感を持つようです。
つまり、「眼力」のある女性は、「魅力的」な「美人」ということ。
エメラルドの緑色は、ご存じの通り、とても眼に良い色です。
眼が疲れて濁ってきたら、緑色を見ると良いようですね。
クレオパトラもアフロディーテも、緑色のエメラルドのお陰で、
きらきらと輝く美しい眼をしていたのではないでしょうか。
美しいエメラルドを見ながら、私たちも「眼力」を身につけて、美しくなりましょう!