街の宝石店や書物では得られない、本物のジュエリーについてお話しいたます。
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『スリランカ紀行 その1 永井くん』
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『スリランカ紀行 その1 永井くん』
スリランカに行ってきました。
シンハラ語で、「聖なる」「光輝く」という意味のスリランカは、
ご存知、宝石の国。
ブルーサファイアをはじめ、人々を魅了する美しい宝石の宝庫です。
約90種類あると言われている宝石の中で、ダイヤモンド、エメラルド、
オパール以外の全ての宝石を産出するというのですから、驚きです。
現在、このスリランカで単身修行中の卒業生がいます。
彼の名前は、「永井翔悟(ながいしょうご)」くん。
若干21歳ながら、宝石の国スリランカでカットを勉強しています。
昨年の5月にスリランカに旅立ってから、はや9ヶ月。
そろそろカットの腕前も上達したかな?
と、突然の渡航を思い立ちました。
私にとっては、初めてのスリランカ。
長い時間を飛行機の中で過ごして、やっと降り立った空港には、
永井くんが出迎えに来てくれていました。
日本にいた頃は、まだ「少年」だった彼が、
すっかり精悍な若者になっていて、何だかしみじみと感動しました。
その日はコロンボに宿泊して、
翌日は、朝早くから、車でRatonapura、Palmadulla、Kahawatta、Balangoda。
さらに、Butthala、Kataragamaとまる2日間をかけて、
宝石の鉱山地区をずっと巡って行きました。
総移動距離約750km。スリランカを横断する大旅行です。
最終目的地は、海沿いの街Golle。
この街が、永井くんの修行場です。
鉱山を巡りながら、そこで採取された原石を吟味。
良さそうな原石を購入して、Golleで永井くんにカットしてもらおうという計画。
各鉱山で採掘され、ストックされている原石をいくつも見せていただきました。
まだ水にぬれたままの原石は、それだけでもとても美しい。
私のテンションも最高潮。
「これなんか、いいんじゃない?これは?」
と次々に気に入った原石を取り分けていきます。
永井くんは、それら原石を手に取って、
裏側からライトを当てて、内部をじっくりと観察。
「ここに大きなカン(キズのこと)が入っているのが、分かりますか?
これは、磨いたら割れてしまいます。」
「こういうミルキー(小さな細かくインクルージョンが密集して含有されている)
な石は、磨いても、あまり輝かない石になってしまいます。」
「色帯の入っている場所が良くないので、研磨したら色が抜けてしまいます。」
等など、結構うるさい。
沢山の土を掘り返して、やっと採掘された原石でも、
研磨して美しい宝石になるものは、その中のほんの一部。
宝石の希少性が改めて実感できます。
そんなこんなで、やっと選ばれた原石。
さて、この原石が、永井くんの手によってどのように変わるのか?
次回をお楽しみに。
『宝石の鉱山主になろう!』
皆さんは、宝石の鉱山主になりたいと思ったことはありませんか?
自分の所有する土地から、宝石がどんどん採掘される。
夢のようなお話ですよね。
というわけ(?)で、
今回は、「もし、鉱山主になったら・・・」というお話をさせていただきます。
スリランカでは、鉱山をレンタルしています。
レンタル料金は、オークションで決められるのですが、ここで落札できれば、
貴方も鉱山主です。
まず、国が森林等を伐採して、宝石を採掘しやすい環境を作ります。
その地域を碁盤目に区分けして、レンタル開始です。
もちろん、どの場所をレンタルするのかも、運命の分かれ道です。
川の流れている方向や、昔の地形等を調査しながら、
高価な宝石が出そうな場所を探します。
実際には、レンタルが始まる前に、盗掘をしている「ならず者」が必ずいますので、
彼らからの情報収集も重要です。
こうして、レンタルする場所を決めて、採掘開始。
採掘者を雇い、彼らの日当、食事などを提供します。
最初は、ただひたすら土を掘るだけ。もちろん何も採取できません。
そのときのこつとしては、まず、隣との境界線から掘っていき、
中央部分は後からゆっくり掘ります。
境界部分に宝石が見つかった場合、早い者勝ちだからです。
そのうち宝石を含んでいる鉱脈を掘り当てたら、ここからが本番です。
まず、その土をとにかく外に運びます。
ある程度溜まったら、洗浄して宝石を捜すのです。
こうなると、この土の山が狙われますので、
夜中でも見張りが必要になりますし、当然、信頼できる見張りが昼間も必要です。
さて洗浄の日。
鉱山主である貴方は、現場に立ち会います。
宝石の原石が見つかったら、まず貴方がその宝石を値踏みします。
もし、誰が他の人が、それ以上の金額で購入してくれるのであれば、
採掘者はその人に宝石を売ってしまいます。
その売り上げの半分が貴方に、残りの半分は採掘者達で均等に分配されます。
実際に、こうして1年間、スリランカで鉱山主をした方がいます。
彼が1年間に手に入れた宝石の中で、
彼にとって満足の行く品質のものは、わずかに3個しかなかったそうです。
この宝石を含めて、彼が手に入れた宝石を販売すると、
結局、経費と同じだったそうです。
もう彼は鉱山主をしていません。
いかがですか?
貴方も一度挑戦してみては???
『祝還暦』
昨日は、私たちのスクールにとって、
とても大切な方の60回目のお誕生日でした。
つまり、「還暦」ですね。
というわけで、スクールの卒業生や在校生で、
盛大な還暦祝賀会を行いました。とても楽しかったです。
そもそも「還暦」というのは、「本卦還り」といって、
十干十二支が60年で一回りし、生まれた年の干支に戻ることから
つけられたのは、皆さんもご存知の通り。
昔は、今ほど医学も進歩しておらず、戦や災害等もあり、
60歳の誕生日を迎えられるということは、相当な長生き。
とてもめでたいことだったのでしょうね。
干支も一回りしたし、「ここでまた産まれ直す」という考え方だったようです。
そこで、還暦には、赤色のチャンチャンコや赤色の帽子を贈るようになりました。
「赤色」には、ずばり「赤ちゃん」のイメージがあり、
血の色と同じことから生命の象徴であり、
そして、神社の柱や鳥居に用いられるように、魔よけの色の意味があります。
でも、現代の60歳は、とっても若々しいですよね。
ビジネスでも最前線にいらっしゃるし、
プライベートも今後も益々充実していくような、
エネルギーに満ち溢れています。
というわけで、私たちからは、赤色のルビーを用いたブローチをプレゼントしました。
ミャンマーからルビーを仕入れてビジネスをしている卒業生から、
未処理のルビーを調達し、スクールの講師でもある日本を代表する
ジュエラー菊井和夫氏にデザイン・制作していただきました。
還暦カラーを守りながら、お洒落なプレゼントができて、大満足です。
還暦以外の長寿にもそれぞれ色があるようです。
古希(70歳)や喜寿(77歳)は紫色、
米寿(88歳)は金茶色、白寿(99歳)は白色。
還暦がルビーなら、喜寿はアメシスト、米寿はインペリアルトパーズ、
白寿はダイヤモンドでしょうか。長寿のお祝いが、より華やかに演出できそうです。
『アメシストを身に着けるのは良くない?』
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『アメシストを身に着けるのは良くない?』
「アメシストを身に着けるのは良くないと聞いたことがあるのですが、
本当ですか?」
という質問を受けたことがあります。
もちろん、そんなことは絶対ありません。
でも、アメシストにそんな疑いがかけられた理由を少し探ってみました。
アメシストは、紫色の水晶です。
本来は無色透明の水晶(ロッククリスタル)の中に、少量の鉄分が含有されていて、さらに、地中で自然の放射線を浴びることによって紫色になるといわれています。どうやらこの辺に原因があるような気がします。
放射線を浴びた宝石=放射能(放射線を放出する能力)を持つ宝石
と考えた方がいるのかもしれません。
「放射線」という言葉に、驚く方も多いかもしれませんが、
私たちは常に放射線の中で生活しています。
現在、身の回りにもある程度の放射線は存在しているのです。
放射線が危険であるのは、一時に大量の放射線を体の広い範囲に浴びること。
そして、放射能を持つ物質の近くに長期間滞在することです。
アメシストは気が遠くなるような長い時間を地中で過ごし、
その間に、少しずつ放射線を浴びて、紫色になったのです。
アメシスト自体が、放射能を持つわけではありません。
安心してくださいね。
古代の人は、家を建てる前に、
建設予定地を水晶を用いて調査したと聞いたことがあります。
地面の中にロッククリスタルを埋めておくと、
良い土地であれば変化はないけれども、
悪い土地であれが、水晶が変色して知らせてくれる。
と信じられていたようです。
これも、地中の自然放射線によるものでしょうね。
確かに短時間で水晶が変色するような土地には、
住まない方が懸命でしょう。
昔の人の考え方は正解です。
アメシストの語源は、ギリシャ語の「悪酔いから守る」です。
長い時間をかけて、紫色という高貴な色を手に入れましたアメシストは、
人生に悪酔いすることなく、正しい方向に導いてくれる宝石といわれています。
正しい人生を歩みたいとお考えの貴方。
是非、身に着けてみて下さい。