街の宝石店や書物では得られない、本物のジュエリーについてお話しいたます。
« 2008年11月 |
メイン
| 2009年01月 »
ご相談No.0113の答
同じことを聞かれたことが何度もあります。
ジュエリーという高額品を扱うお店には、独特の近寄りがたい雰囲気があるようですね。そして、ジュエリーの価値は、自分では価値が判断しにくいので、
お店の人に言われると、「そうなのかな?」と思ってしまう人が多いようです。
対処法としては、そんなことは一切気にしないことです。
色々なジュエリーショップを訪れて、雰囲気に慣れて下さい。
そして、自分のジュエリーを見る眼(審美眼)が確立されるまでは、
どんなに勧められても、はっきりと断ることです。
そうしながら、「審美眼」をどんどん磨いて下さい。
「審美眼」は、絵画や美術品の場合と同じです。
すばらしいジュエリーを数多く見ることによって、どんどん養われていきます。
購入することは無理だとしても、
オークションやロイヤルブランドのジュエリーはできるだけ見たいものです。
そうしているうちに、意外と気軽に立ち寄れて、
何でも相談できる雰囲気の良いお店が、きっと見つかることと思います。
ジュエリーとの出会いには、実は、お店選びは最重要項目なのです。ジュエリーの価値には、「原産地」や「処理の有無とその程度」等、
専門的に学んだプロでなければ、分からない項目もいくつか含まれています。また、お店に置くことのできるジュエリーの数には限りがありますので、
どうしてもお店の方の判断基準に影響を受けることになります。
「ジュエリーは何を買うかよりも、誰から買うかが大切である」といわれています。ジュエリーの価値は、一見して分かりにくいものなので、売り手を選ぶことが大切であり、
一度買うと長く持つものなので失敗しないようにという意味の格言だそうです。
是非、ジュエリーショップ巡りをして、
自分の「審美眼」を磨き、自分とセンスの合う素敵なジュエリーショップを見つけて下さいね。
ご相談No.0112の答
金は、希少性の高い貴重な金属です。
そして、錆びたり、変色したりすることなく、永遠に輝きます。
そのため、一般に金の含有量が高い程、価値は上ります。
しかし、純金は、比較的やわらかいので、
ジュエリーとして使用すると、
キズがついたり、変形したりしやすく、あまり実用に向きません。
そのため、他の金属を混ぜて、強度を上げるという工夫がされています。
純金は、「24金」(24K)なので、
別の金属を25%混ぜたものが、「18金」(18K)。
41.7%混ぜたものが、「14金」(14K)。
58.3% 混ぜたものが、「10金」(10K)。
75%混ぜたものが、「6金」(6K)になります。
金に混ぜる金属としては、金よりも強い「銀」や「銅」が使用されます。
単純に考えると、混ぜ物が多くなるほど、強度は高くなります。
しかし、「銀」や「銅」は、錆びたり、変色したりしやすいので、
この比率が高くなると、使用していると変色する可能性がでてきます。
また、硬くなりすぎると、ジュエリー等に加工しにくいという弊害も生じてきます。
というわけで、
長いジュエリーの歴史の中で、人々は色々と試行錯誤を続けてきたのです。
現在、世界中で一般的にジュエリーとして使用されているのは18金です。
(アメリカや香港、アンティークジュエリーでは、14金も良く見かけますが。)
これは、ジュエリーに最も適した素材として、
人々の出した答えが、「18金」であることを意味しているのではないかと思います。
ご相談No.0111の答
「ブルーグリーンジルコンを欲しい」とは、是非、その動機を知りたいですね。
一般にあまり思いつかない宝石だと思うのですが…
ジルコンは、高い屈折率を誇り、ダイヤモンドに匹敵する輝きを持つことで有名な宝石です。
ジルコンの名前の由来は、アラビア語の「zargoon」で、これは「金色」を意味しています。
古代の人にとっては、ジルコンは金色だったのでしょうね。
現代でも、黄金色のジルコンはもちろん存在しますが、
それ以外にも無色、青色、黄色、赤色、緑色等、様々な色があります。
そして、おそらく最も有名なのが、空色のブルージルコンです。
ブルージルコンは、褐色の石を加熱処理したものです。
ちなみに、さらに加熱すると、黄金色になるそうです。
ジルコンの中には、トリウム(Th)やウラニウム(U)といった放射性物質が含まれています。そのため、ジルコン内部では、結晶格子が徐々に破壊されていくという現象が起こっています。
この現象を「メタミクト化」といいます。
結晶格子が破壊されていないジルコンを「ハイ・タイプ」、
結晶格子が破壊されメタミクト化したジルコンを「ロー・タイプ」といいます。
さて、ここからが本題です。
先程ご紹介したブルージルコンは、「ハイ・タイプ」になります。
そして、グリーンジルコンは、一般的に「ロー・タイプ」になります。
つまり、「ブルーグリーンのジルコン」は、かなり難しい注文となるわけです。
ご相談No.0111
ブルーグリーンジルコンのネックレスを探しているのですが見つかりません。ブルーグリーンジルコンの石すら見つかりません。ブルーやグリーンはあるのですが・・・。希少性の高い石なのでしょうか?という事は値段も高いのでしょうか。どこで手に入るのでしょうか?
まさに、「宝石ことば」(山中茉莉著 八坂書房)というタイトルの本があります。
この中に、「宝石ことば」のルーツが詳しく書かれています。
今回の回答はこの本の中にありますので、是非、読んでみて下さい。
すぐに知りたいという方のために、私なりに理解していることを簡単に紹介します。
20世紀の初頭に、
ユダヤ人を中心とした宝石業者が、販売戦略の一貫として、「誕生石」を選定しました。
そのときに、それぞれの宝石に短いメッセージをつけたのが、
現在の「宝石ことば」の発祥のようです。
では、宝石業者は、どうやって各メッセージを作成したのか?
それまでに、宝石にはすでに長い歴史がありました。
古代の宝石は、単に装飾品としてだけではなく、薬剤としても使用されていました。
それぞれの宝石が、そのような病症に有効なのかについて書かれた本が何冊も残されています。
また、お守りとしての意味合いも大変強いものがありました。
それぞれの宝石が、どのような願いをかなえるのか。
どのようなトラブルを防いでくれるのかについて書かれた本も何冊も残されています。
こういった過去に存在した多くの宝石研究家や神秘家たちが残したものをベースに、宝石業者は、メッセージを作成したようです。
当時は、また医学や科学が現在ほど発達していませんでしたので、
宝石に添えられたメッセージには、根拠の曖昧なものも多いのですが、
現代になって、科学的な解釈が可能になったものもあります。
最後に、
「宝石ことば」の中の一文を抜粋させていただきます。
「宝石ことば」のルーツを考える時、時代を越えて人々がその時々に感じた宝石のパワー&エネルギーやそれを受け止めた人々の感動が「ことば」になり、現在の「宝石ことば」の基になっていることを多くの文献で知ることができます。つまり、宝石ことばのルーツ探しは、宝石の神秘なパワー、目に見えないもう一つの価値観の歴史を紐解くことではないでしょうか。
ご相談No.0110
「宝石ことば」というのはどうやって生まれたのでしょうか?